ハッピーエンドにはして欲しいな。
「…そろそろ手加減してくれ」
「へ?」
三回目のおかわりを受け取る時に、無惨様に注意されてしまいました。
「手だけあぶるとか、…別に殺しつくすまでしなくてもいいだろう?」
「…うーん、複合結果とかになるよりは、単一でデータを取りたいところではあるんですが…まあ、誰に何を投与したかを記録しておけば、十分、後から追えますね」
「…鬼殺隊よりも、お前が一番鬼を殺すとか、そんなのは勘弁してくれ」
…何か、ひどい言われようだ。まるで私が悪いみたいじゃん、ねえ?
「わかってますよ。ちゃあぁんと、大事に使いますよ、ねっ」
そう言って、背後に控える男女六人の鬼に微笑んであげた。
「…ひぃぃ…」
なんか、無惨様よりも怖れられてる風に見えるんだけど。…解せぬ。
ちょっと実験で、えーと…三十五体くらい、使いつぶしただけなんですけどねえ。
この数じゃあ、鬼殺隊の柱にはなれませんよ。…まあ、なりたいわけじゃないし、そもそもなれないですけどね。
内訳は、無惨様からお借りしたのが十七体で、あとの十八体はこちらで調達しました。
関西圏で暴れてた鬼を、ちょっともらいました。…もちろん、無惨様の許可はもらってますよ。
こちらは実験体が増える上に、暴れる鬼が減ると鬼殺隊も来なくなるので、一石二鳥です。
鬼殺隊の柱が来たら、逃げるしかないので、そもそも来ないようにするのがベストです。
たまに、鬼かと思ったら、人間の殺人鬼だったりしましたが、鬼でないなら鬼でないなりに使い道はあります。…うち、製薬会社ですからね。人間の実験体もあるにこしたことはないのです。
実験後には、私と長子で血を吸って、その後は他のスタッフが美味しく頂きます。実に無駄がありませんね。
そうそう、長子ちゃんは実に良い子です。
今の食生活は、私に合わせて血のみになりました。そのおかげで、鬼特有の気配が非常に薄いです。
何と言うか、私の継子みたいなものですね。
いずれは、私の魅了とかも継承していったりするのでしょうか? …私自身、どうやってこの能力を獲得したのかわからないので、目で見て盗んで欲しいところです。
その一報は、またまた、京都にある藤の家紋の家で聞いた。
下弦の陸…指剣鬼が、鬼殺の剣士に殺された。
…なんか、そうなる気はしてたんだよねえ、申し訳ないけどさ。
指剣鬼を殺したのは、花の呼吸を使う剣士だったとのこと。…いろんな呼吸があるんだねえ。
このことでは、特に呼び出しはなかった。
私よりも下だったからか、それとも、もうこういった件では呼び出す気がなくなったのかは、わからないんだけど。
後日、それとなく無惨様に聞いたところ、魘夢(えんむ)って奴が下弦の陸になったそうだ。どんな奴なんだろうとか思ってたら…
…今回は趣向を変えて、お前みたいな胡散臭い鬼を選んでみたって、どういう意味ですかねえ?
トーマスが十二鬼月にインしたお!
他のパワハラ会議被害者の会が、十二鬼月に入るかどうかは…まだ未定です。