ドン…ドドン…
「おおっ!」
ドン…パララ…
「これはなかなか」
ドン…ドン…ドドン…
「…………」
生まれて初めて見る花火は、それはまあ綺麗でしたよ。
私、山坊主、阿修羅、川口氏の四人で見ましたよ、ちくしょー!!
…ああ、いや、四人というか…
(…久しぶりの花火は、綺麗ですねえ…)
いや、知らんし、私は初めてだし。
なんというか、あの後、奇妙な同居人ができていた。
あの、魂が抜けそうになった時、なんか一緒にくっついて、勝手に私の中に入って来たみたいで…
(…すみません、そばに狛治(はくじ)さんがいたので、思わず…)
いやいや、知らんし、とりあえず、出て行ってくれませんかねえ?
魂が肉体のどこにあるのかとか、霊がどこに憑りつくのかはよくわからないが、私の脳みそを勝手に使っているのか、頭の中で会話ができる。…というか、できるようになった。これ、私の体を乗っ取られていってないよね?
なんでも、恋雪(こゆき)とかいう名前で、猗窩座様が鬼になる前に夫婦だったとか、ぬかしおる。…なんだ、自慢か、このやろー!
どうしたら出ていくのか、成仏できるのかと聞いたら、猗窩座様…こいつは狛治さんと呼ぶのだが…とにかく、猗窩座様が悪いこと…鬼をやめてくれたら出ていくと、一緒に地獄に堕ちるのだとか、ぬかしおる。
いやいや、そんな百年以上も昔の男にこだわるな、生まれ変わっていい人見つけろよと説得しても、まったく聞く耳を持たない。…口調から受ける印象よりも、かなり頑固な性格のようだ。
むむむ、方相氏にこいつを生贄にささげようか?
(…な、なんて、恐ろしいことを! あなたの魂を放しません、道連れです!)
確かに、方相氏を使うのは恐ろしく危険度が高い。ついでに私の魂も取られかねない。この案は却下だな。
まあ。私が猗窩座様とくっついたら、諦めて出ていくだろうけど、むふふ…
(そんなことは、駄目です!)
京都の研究所に戻ってすぐ、また問題が発生した。
古文書解析班の一人で、京都帝国大学を卒業後すぐに入社させた若手のホープが、一身上の都合で辞めたいと言ってきた。
魅了も使って詳しく話を聞いたところ、なんでも実家のご両親が怪しげな新興宗教に入信したようで、それをなんとかしたいとのことで…
うん、イヤな予感しかしない。
ご両親のことを忘れさせるほど、魅了を深くかけるという方法もあるが、そこまで深くかけると、思考能力が大きく低下する。それではせっかくの彼の自由な発想がなくなり、まるで意味がない。
「…わかりました。私も一緒に行きましょう」
…いや、ホントは嫌なんだけどね…
恋雪さんの口調がつかめ切れてませんね。後から書き直すかもです。
怪しげな新興宗教、一体どんな鬼が教祖なんだ!?