やはりテレビアニメがよかったので、嬉しいです!
映画の話で、魘夢が無惨様の血をもっと頂いて、上弦の鬼に入れ替わりの血戦を申し込めるぞ。
…なんてことを思ってましたけど、どう考えても勝てるヴィジョンないですよね。
魘夢の能力って、対人に特化しすぎていて、上位の鬼はもちろん、下位の鬼にも勝てなさそう。
下弦の壱にも、どうやってなったのか、割と謎です。入れ替わりの血戦ではないと思われ。
私は、ついに日本を出て、エジプトに来ている。
そして、この地で会った老婆から、新たな能力を得た。
それは「パワーを持った像(ヴィジョン)」であり、持ち主の傍に出現して、さまざまな超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。
ヴィジョンが守護霊のように使い手の「傍に立つ」(Stand by me)ことから、この能力を私はこう名付けた…
「…んがっ」
「…あ、やっと起きた…」
ゆらゆらと揺れる寝床から、ぼんやりと辺りを見回す。
「…あれ、私の…ザ・ワールドは?」
「…寝るだけじゃなく、夢まで見るのか」
猗窩座様が、呆れたような、感心したような顔でこっちを見てた。…隣にいる累君は完全に呆れているね。
「…あー、これ、割と快適だわ。ちょっと揺れるのがいいわ」
累君のお姉さんに作ってもらった、糸のハンモックはかなり快適だった。
「…で、何かあったの?」
ハンモックから飛び降りて、累君に聞く。
「…鬼殺隊が来た。二十人くらいかな?」
「ふーん、大丈夫そう?」
「…母さんが表側、兄さんが裏側で対処してる。
そこまで強そうなのは居なかったから、問題ないでしょ」
「…それで、どうするの?」
「…どうするって?」
二十人の鬼殺隊、これは問題ないだろう。
いわゆる先遣隊って奴だろう、強そうなのが混じっていたとしても、累君の敵ではあるまい。
だけど、そこで終わりなわけがない。
「次は、柱が来るよ」
目を付けられた以上、どちらかが全滅するまで終わらない。
二度目を押し返しても三度目、それを返り討っても四度目、向こうが全滅するか、那田蜘蛛山から鬼がいなくなるか、そのどちらかになるまで終わらないだろう。
「…だから、どうしろって?」
累君の表情は変わらない。
「家族とは、家を守るものだ。家の放棄なんて、ありえない」
表情は変わらないが、内に秘めたものはもっと変わらないのだろう。
私なら逃げる一択なんだけど、この辺の考え方も無惨様のお気に入りたる所以なのかもしれないね。
「累君のお姉さんは?」
「ん? …姉さんと父さんは遊撃だよ。母さんと兄さんの網を抜けた奴を個別で倒す役割をしてる」
「じゃあ、お母さんの所へ向かいながら、お姉さんも見つけてみるかな」
うーんと伸びをしながら、今後の私の予定を告げる。
「…護衛は?」
「…ん-、猗窩座様はここに居てください。山坊主と阿修羅だけでも、最悪私の逃げる時間くらいは作ってくれますから」
猗窩座様の問いに、少し考えてからそう答えた。
「…で、どんなことをするつもりなんだ?」
「…どんなことって」
しばらく歩いていると、阿修羅が何かを決めつけているように聞いてきた。
「わざわざ猗窩座様から離れるなんて、うさんくさいことこの上ない」
ずばっと言ってきた。
(…確かに、すんごいうさんくさいです)
幽霊も黙れ!
「…ん-、そんな大したことじゃないよ。ただの勧誘だよ」
累君はああ言っていたけど、もうここはダメだ。…終わってる。
累君は強いし、累君ファミリーもそれなりではあるけれど、柱はもっと強い。…それに、何よりも物量差が大きい。
累君がどれだけ頑張ったところで、どれだけ粘ったかというだけの話で、全滅という結果は変わらない。
もちろん、一当てもしないうちに逃げ出しては、無惨様のお怒りに触れるのは間違いない。…それは、お気に入りの累君であってもだ。…多分、…おそらく、…だよね?
それでも、柱を何人か返り討ちにした後だったら、縄張りの放棄も恰好がつく。
「私としては、累君とお姉さん、お母さんくらいまでなら、受け入れてもいいと思ってる」
…だが、兄、お前はダメだ。
「多分、累君が一番頑固そうだからね。少しこなをかけておくだけでも、後々いいと思っているだけだよ。人助けならぬ、鬼助けだよ」
対人に特化しすぎな魘夢の能力ですが、うちの零余子ちゃんには面白いように効きます。
「お眠りィィ」一発で、「すやァァ」ですよw