テレビアニメ後にはまた映画をすると勝手に思っているのだけど、どこをやるのかな?
とか、いろいろ勝手に考えてます。
その後、いろいろまわって、お姉さんと会って、一緒にお母さんの所へ向かう。
もちろん、たまたまではない。こっちの方に居るなと思って向かい、ちゃんとそこに居た。
血の匂いをかすかに感じるのだ。…無惨様の血の匂いを…
ようは、鬼の居場所と、そいつのなんとなくの強さがわかるということで。
これは、血の扱いに長けた私だけにわかることなのか、他の鬼にもわかることなのかはわからない。
私からすれば、鬼よりも鬼殺隊の匂いを感じられる方がありがたいんだけどなあ。
「…えっと、もうこの山には居られないってことなんですか?」
お母さんが真っ青な顔で、そう聞いてきた。私が追い出すわけじゃあないんだけどねえ。
今回の侵入者のほとんどを倒したのは、この青い顔をしたお母さんなんだから、なかなか面白い。
ここから一歩も動かずに、人間では視認できない遠くから見通し、複数の人間を糸で操って殺したのだ。なかなか強力な能力だし、いろいろと応用も効きそうだ。
「…結果的に、そうなるよって話だよ」
私からすれば、当たり前に帰結する話なんだけど、累君ファミリーにはなかなか理解できないようだ。
この認識のズレはただ一つのことが原因だ。
「…柱って、そんなに強いんですか?」
これに尽きる。
累君をはじめ、累君ファミリーは鬼殺隊の柱と戦ったことはもちろん、会ったことすらないのだ。
なまじ今回、鬼殺隊二十人をあっさり倒したことも、認識のズレを大きくしているのだろう。
「あなた達の言いたいことはわかるよ。ようするに、所詮、人間なんじゃないのって言いたいんだよね」
これは、鬼の持つ本能的な考え方と言ってもいい。
たとえ、話に聞いていてもわからない。百聞は一見に如かずっていう、典型的な例と言える。
ようするに、累君達は柱に会ったことがないから、普通に勝てると勘違いしてしまっているんだ。
累君は強い。
下弦の伍という序列が、間違っている位には強い。
ただ上昇志向はあまりない。下弦の伍に留まっているのがその証左だ。
上弦の鬼には勝てないだろう…とは、わかっているだろう。別格であることは、会えばすぐにわかるから。
鬼殺隊の柱は、上弦の鬼よりは弱いが、下弦の鬼よりは強いという位置づけだ。ある意味、上下弦の境界線のようなものだ。
ゆえに、柱に会ったことのない下弦の鬼は、よく似たような勘違いをする。
さすがに上弦の鬼には勝てないけど、自分は下弦の中ではかなり強いから、自分だったら柱にも勝てるはずだ!…なんてね。
「まあ、言ってもわからないだろうから、私達も待っていてあげるよ」
「…何を…」
「…それが、わかるのを、ね」
私ってば、なんて優しいんでしょう。普通は、それがわかった次の瞬間には、死んでいるんだから。
「まあ、数日もすれば来る…」
そこで、阿修羅と山坊主が、私を守るように動く。…それで、わかった。
「…ちょっと、さすがに早過ぎないかな?」
今回の二十人の未帰還をもって、それで派遣するのが筋なんじゃないの? …博打なのか、勘が良いのか。
「…下弦の、肆…」
いつか見た彼女に、ニッコリと微笑んであいさつをする。
「こんばんは。今日は月が綺麗ですね」
零余子ちゃん、なにげに影武者の十七子ちゃんをやられたことにムカついてます。
最後のセリフは、今度会ったときには絶対に言ってやろうと決めてました。