神剣が選ぶもの(旧ありふれた魔王に勇者ときどき転生者)   作:くろから

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はい、あまりに長くなりそうだったんで切りました


地上では

〜ハジメ達がユエと出会った頃、王都にて〜

メルド「明日、もう一度『オルクス大迷宮』に潜る、かなりメンバーが減ってしまったが、気を引き締めておけ」

光輝「はい、わかりました」

犯人は判ったものの、ハジメの死が、多くの生徒達の心に深く重い影を落としてしまった。〝戦いの果ての死〟というものを強く実感させられてしまい、まともに戦闘などできなくなったのだ。一種のトラウマというやつである。

 

当然、聖教教会関係者はいい顔をしなかった。実戦を繰り返し、時が経てばまた戦えるだろうと、毎日のようにやんわり復帰を促してくる。

 

 しかし、それに猛然と抗議した者がいた。愛子先生と光輝だ。

 愛子は、当時、遠征には参加していなかった。作農師という特殊かつ激レアな天職のため、実戦訓練するよりも、教会側としては農地開拓の方に力を入れて欲しかったのである。愛子がいれば、糧食問題は解決してしまう可能性が限りなく高いからだ。

 

 そんな愛子はハジメの死亡を確認してからショックのあまり寝込んでしまっていたが、残った生徒を必ず地球に返すためにこれ以上戦えないと言う生徒を戦場に出すわけにはいかなかったのである。

光輝は、愛子先生の責任感の強さに感嘆しながらも、未来との計画を実行に移した。

それはクラスメートを迷宮攻略を通して訓練を続けるチームと愛子の護衛をするチームに分けることである、愛子の天職「作農士」はこの世界の食料関係を一変させる可能性がある激レアである、故に、国中を回って農地改革をする予定であった

光輝は、兵站を愛子1人の能力に頼ろうとしている今の状況で、もうほとんどの騎士団員よりもステータスにおいて勝り、気心もしれている自分達転移者のほうが護衛に向いているはずだと熱弁したのだ。

 

愛子先生と転移者で最強の戦闘能力を持つであろう光輝との関係の悪化を避けたい教会は渋々了承した。

 結果、自ら戦闘訓練を望んだ勇者パーティーと小悪党組、永山重吾のパーティーのみが訓練を継続することになった。

しかしここで原作と違う点が一つ二つ

鈴「エリリン?無理しなくていいんだよ?」

恵理「ううん、大丈夫、奥に行けば、何か刃を目覚めさせるきっかけになるようなアーティファクトがあるかもしれないしね」

鈴「うん、エリリン、変わったね」

恵理「そうかな?僕は僕だよ」

恵理はその背中に自分の身の丈より長い太刀、「赤鋼怨獄丸」を背負いながら親友の鈴と話していた。

恵理は自分のパーティーメンバーが愛子護衛組に行ってしまったため、永山重吾のパーティーに入って迷宮攻略に参加することになっていた。

刃を助けるためには、強くならなければならないと思った結果である。

ちなみに彼女のステータスは

中村恵理 十七歳 レベル15

天職 巫女

筋力:80

体力:100

耐性:110

敏捷:80

魔力:200

魔耐:130

巫術 巫剣 降霊術[御霊降し]闇属性適正[降霊術連動]光属性適正[]回復魔法[回復効果上昇]結界術適正[効率上昇]神憑き 影憑き ■■■■■

彼女もまた、記録にない天職だったが、試行錯誤しながら鍛錬を重ね、様々な派生技能を手にしていた

恵理「そーいえば、この文字化けなんなんだろう・・・・刃が眠ってから見てみたらこうなってたんだよね・・・神憑きとか影憑きとかもまだ効果わかんないし、僕ちゃんと戦えるかなぁ」

鈴が行ってから、若干不安になる、彼女の心にもまた、最初の攻略で影が落ちていた

恵理「・・・・・ううん、こんなので不安になってたら、刃に笑われちゃうね」

恵理「ほんと、こう見てると、すぐ起きてきそうな感じなんだけどなぁ」

刃は、相変わらず眠りについていた、起きる気配はないが、恵理は毎日この部屋に来ていた

恵理(寝てるんだし、ちょっとくらい・・・)

恵理「・・・・ううん、起こしてからちゃんと言うんだ、だからこれはまだ取っておかなくちゃね、刃・・・必ず起きてもらうから、覚悟しといてね、行ってくるよ」

〜〜〜〜〜〜

メルド「優花はこの探索が最後なのか」

優花「すみません、無理を言ってしまって」

メルド「構わないさ、檜山の本質を見抜き、未然に防ぐことができなかった俺たちにも非はあるからな」

優花「すみません、もう一度だけ迷宮に入りたいなんて言ってしまって・・・」

優花はもう一度迷宮に潜り、そのあと先に発った愛子達多いかける予定だった、優花たっての希望である、今回は六十五層まで挑戦すると聞いて、いてもたってもいられずに申し出た、「もう一度潜らせて欲しい」と、その理由はベヒモスを倒すため・・・とはいかなくとも一矢報いるためである

〜7日後〜

現在の階層は六十層、最高到達点まであと五層、そして、クラスメートに深い傷を残した場所である、そこにはあの悪夢を思い出させるように断崖絶壁に吊り橋がかかっていた、そしてそこには立ち塞がるように迷宮の機能によって復活したベヒモスが立ち塞がっていた

優花「今度は・・・・」

恵理「援護は任せて、倒しても刃が戻ってくるわけじゃないけど、倒す」

鈴「さーて!未来くん達を探すためにもさっさと倒しちゃおうか」

光輝「作者さん、その台詞はぼくが言うべきでは・・・」

うるせえ野郎が言ってもロマンがねーんだよ!

ガァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

雫「何言ってるの光輝?さっさと行くわよ!」

そうこうしているうちにトウラムソルジャーや、この階層の他の魔物達

も集まってきた

龍太郎「成る程、こいつがここの主ってわけか!光輝!雑魚は任せろ!

背中は任せたぜ!重吾!」

重吾「あいわかった、任せろ」

光輝「鈴、あっちの援護を頼む、」

鈴「あいはーい♩」

光輝「行くぞ!」

光輝「万翔羽ばたき 天へと至れ 〝天翔閃〟!」

曲線状の光の斬撃がベヒモスに轟音を響かせながら直撃する。以前は、〝天翔閃〟の上位技〝神威〟を以てしてもカスリ傷さえ付けることができなかった。しかし、いつまでもあの頃のままではないという光輝の宣言は、結果を以て証明された。

 

「グゥルガァアア!?」

 

 悲鳴を上げ地面を削りながら後退するベヒモスの胸にはくっきりと斜めの剣線が走り、赤黒い血を滴らせていたのだ。

光輝「よし!後衛は魔法詠唱開始!高位で頼む!前衛はベヒモスを撹乱!足を攻撃して自由を奪え!」

雫「様になってるじゃない」

光輝「いつまでもウジウジしちゃいられない!こんなところで立ち止まらないから」

その時光輝と雫に向けられた敵意を感じ取り、2人はその場から飛び退く

スガァン!

迷宮の床を抉るほどの怪力に臆せずパーティーは立ち向かう

雫「全てを切り裂く至上の一閃 〝絶断〟!」

 

 雫の抜刀術がベヒモスの角に直撃する。魔法によって切れ味を増したアーティファクトの剣が半ばまで食い込むが切断するには至らない。

 

雫「ぐっ、相変わらず堅い!」

メルド「任せろ!爆砕!」

 メルド団長が飛び込み、半ばまで刺さった雫の剣の上から自らの騎士剣を叩きつけた。魔法で剣速を上げると同時に腕力をも強化した鋭く重い一撃が雫の剣を押し込むように衝撃を与える。

 

 そして、遂にベヒモスの角の一本が半ばから断ち切られた。

 

ベヒモス「ガァアアアア!?」

 

 角を切り落とされた衝撃にベヒモスが渾身の力で大暴れし、永山、龍太郎、雫、メルド団長の四人を吹き飛ばす。

 

香織「優しき光は全てを抱く 〝光輪〟!」

 

 衝撃に息を詰まらせ地面に叩きつけられそうになった四人を光の輪が無数に合わさって出来た網が優しく包み込んだ。香織が行使した、形を変化させることで衝撃を殺す光の防御魔法だ。

 

 香織は間髪入れず、回復系呪文を唱える。

 

香織「天恵よ 遍く子らに癒しを 〝回天〟」

 

 詠唱完了と同時に触れてもいないのに四人が同時に癒されていく。遠隔の、それも複数人を同時に癒せる中級光系回復魔法だ。以前使った〝天恵〟の上位版である。

 

 光輝が突きの構えを取り、未だ暴れるベヒモスに真っ直ぐ突進した。そして、先ほどの傷口に切っ先を差し込み、突進中に詠唱を終わらせて魔法発動の最後のトリガーを引く。

 

光輝「〝光爆〟!」

ベヒモス「グガァァァア!」

ベヒモスは苦しんでいるがまだ致命傷には至っていないそれどころか全身に血の筋を浮かび上がらせ怒り狂っていた

雫「めちゃくちゃ怒ってるわね・・・・ほんとに効いてるの?」

光輝「かすり傷ひとつつけられなかったあの時に比べればマシだ!あいつも生きている以上!攻撃を与え続ければ勝機はある!」

ベヒモス「グガァァァア!」

怒り狂ったベヒモスは頭を赤く光らせ突進してきた

光輝「回避!」

ベヒモスの愚直なまでの突進を、散開することで回避した一行は次なる一手を打つ

優花「そこっ!」

ベヒモスの頭が迷宮の外壁にめり込み止まる、その気を見逃さず優花がナイフを目に向かって投げる

ベヒモス「ガァァァァァァァァァァァァ!」

見事ベヒモスの目をつぶし、痛みの悲鳴を上げる魔獣

恵理「ありがとう、巫剣頭封斬!」

恵理のステータスではかすり傷しかつけられないが、この技の真価はその効果にある、この技能は巫剣に属するもので、魔力の流れを阻害し、頭に関する技能を封ずるものである

すなわち

ベヒモス「グガ?」

振り返ってもう一度突進しようと身構えても、体の魔力は霧散する、

ここでベヒモスの敵意が優花と恵理に切り替わる、傷としては雫が切り飛ばしたツノに及ぶべくもないが、己の体の機能を奪い去ったことが、彼に2人の少女を最大の脅威として認識させた

ベヒモス「グガァァァア!」

力任せに振り抜かれた巨腕は華奢な体を木の葉のように吹き飛ばした

光輝「!!!!!貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

刹那、光輝の体が魔力光で光かがやく、

技能『限界突破』

魔力の出力を一時的に上昇させることでステータスを膨れ上がらせる技能、反面効果が切れたあとは相応の対価を伴う

雫「光輝!ああ、もう!」

彼らは後戻りのできない戦いに突入した

 




はい、恵理は原作よりも結構状況が違うんで天職変わりました、元にしたのは世界樹の迷宮のドクトルマゲスです、他にも色んなキャラの天職変わったり、ステータス振り変わったりしてます
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