神剣が選ぶもの(旧ありふれた魔王に勇者ときどき転生者)   作:くろから

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クラスメートside 皇帝と

ハジメがヒュドラとの死闘を制し倒れた頃、勇者一行は、一時迷宮攻略を中断しハイリヒ王国に戻っていた。

 

 道順のわかっている今までの階層と異なり、完全な探索攻略であることから、その攻略速度は一気に落ちたこと、また、魔物の強さも一筋縄では行かなくなって来た為、メンバーの疲労が激しいことから一度中断して休養を取るべきという結論に至ったのだ。

 

 もっとも、休養だけなら宿場町ホルアドでもよかった。王宮まで戻る必要があったのは、迎えが来たからである。何でも、ヘルシャー帝国から勇者一行に会いに使者が来るのだという。

原作通り帝国からの使者である

平凡そうな男、その正体はハルシャー帝国の皇帝との模擬戦をすることになった、もちろん皇帝であることは光輝は知る由もないのだが。

刃引きした大型の剣をだらんと無造作にぶら下げており。構えらしい構えもとっていなかったが、

後期は彼の「凄み」をひしひしと感じていた

光輝(師範やメルド団長みたいな人だ・・・全然隙がない・・・・)

足取りを悟られぬようジリジリと間合いを保ち、隙を伺う

相手の隙を伺う目線でのやり取り、だが数秒立っても隙らしい隙を見つけられず、逆に自分に責められ致命傷を負う未来しか湧かない。

光輝は動いていないなとか変わらず冷や汗を流していた

光輝(技能を使って無理やり攻めるしかない!)

光輝はそう考え走り出す、技能は使わず間合いのギリギリまで行き、相手の剣が動いたタイミングで『縮地』を発動し後ろに回り込み、残像ができるほどの速度で剣を逆袈裟に振り抜く

しかし男はまるで予測していたのかのように受け止めた

光輝「なっ・・・・!」

思考が固まる

その隙を逃さず、男は光輝の剣を弾き、首元で寸止めする

皇帝「敵の実力を見る能力、作戦は及第点をやろう、だが素直すぎる、お前の右が空きがちだったが相棒でも死んだのか?」

光輝はキッと男をにらみつける

皇帝「やめておけ、死んだのならその程度のやつだったということだ、生き急ぐやつほど戦場で真っ先に死ぬんだ」

光輝「未来は死んでない!」

そう反論しながら顔に向かって突きを放つ

皇帝はそれをこともなげに弾いた

しかし目の前に光輝はいない

皇帝「っつ!?」

皇帝はその莫大な経験で反射的に防御の構えを取る

縮地で視界から消えた光輝の殴打を剣で防ぐと、みぞおちを思い切り蹴った

光輝「ガッは!」

イシュタル「・・・・お戯れが過ぎますぞガハルド殿」

ガハルド「……チッ、バレていたか。相変わらず食えない爺さんだ」

イシュタルが発動した光り輝く障壁で水を差された〝ガハルド殿〟と呼ばれた護衛が、周囲に聞こえないくらいの声量で悪態をつく。そして、興が削がれたように肩を竦め剣を納めると、右の耳にしていたイヤリングを取った。

 

 すると、まるで霧がかかったように護衛の周囲の空気が白くボヤけ始め、それが晴れる頃には、全くの別人が現れた。

 

 四十代位の野性味溢れる男だ。短く切り上げた銀髪に狼を連想させる鋭い碧眼、スマートでありながらその体は極限まで引き絞られたかのように筋肉がミッシリと詰まっているのが服越しでもわかる。

 

 その姿を見た瞬間、周囲が一斉に喧騒に包まれた。

エリヒド「どういうおつもりですかな、ガハルド殿」

 

ガハルド「これは、これはエリヒド殿。ろくな挨拶もせず済まなかった。ただな、どうせなら自分で確認した方が早いだろうと一芝居打たせてもらったのよ。今後の戦争に関わる重要なことだ。無礼は許して頂きたい」

 

 謝罪すると言いながら、全く反省の色がないガハルド皇帝。それに溜息を吐きながら「もう良い」とかぶりを振るエリヒド陛下。

光輝は伸びてしまっていたが、その後の晩餐会で帝国からも勇者を認めるとの言質をとることができ、一応、今回の訪問の目的は達成された。

しかし、その晩、部屋で部下に本音を聞かれた皇帝陛下は面倒くさそうに答えた。

ガハルド「ありゃまだダメだな、まあついこの前まで学生だったにしちゃいい技だったが、それだけだ、人を率いるにゃまだまだ未熟だ、責任感ばかりが選考して周りが見えなくなってる乗り越えりゃ更に強くなるんだろうがな、それと教皇に気をつけろ」

 

一方そのころ

檜山は王城の独房で独りぶつぶつと恨みつらみをつぶやいていた

檜山「クソ・・・・香織がほしい・・・ホシイ・・・」

???「キミの望みがかなうようにしてあげるといったら?」

檜山「なんでもやってやる!あんな屑よりも馬鹿よりも!香織は俺と一緒になるべきなんだ!」

???「ならば、私のところに着なさい・・」

檜山「へえ・・・いいよ、悪魔の手先になってでも、香織が手に入るのなら・・・・」

その日、皇帝と共に檜山は深き闇へと消えた

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