神剣が選ぶもの(旧ありふれた魔王に勇者ときどき転生者) 作:くろから
ハジメと未来は、右手の中指にはまっている〝宝物庫〟に魔力を注ぎ、魔力駆動二輪を取り出す。颯爽と跨り、ハジメの二輪に後ろにユエが横乗りしてハジメの腰にしがみついた。
地球のガソリンタイプと違って燃焼を利用しているわけではなく、魔力の直接操作によって直接車輪関係の機構を動かしているので、駆動音は電気自動車のように静かである。ハジメとしてはエンジン音がある方がロマンがあると思ったのだが、未来に「そんな素人が精密な作業して前みたいに上手く行くわけねーだろ、単純化しろ、俺も乗るんだからロマン求めたら殺す」と言われて泣く泣く魔力操作式にした、ちなみに速度調整は魔力量次第である。でそれにより構造を単純化できたため、特に未来のものは整備も簡単で頑丈な作りになっている。まぁ、ただでさえ、ライセン大峡谷では魔力効率が最悪に悪いので、あまり長時間は使えないだろうが。
断崖に沿って進んで行くと、樹海に差し掛かるところで、馬車を見かけた。
ハジメ「旅人か、行商人かな?」
未来「だろうな、近くの町でも聞いてみるか」
ハジメ「久しぶりに人と話すなぁ」
ハジメは人と話せることにも感動を覚えていた
未来「おっそうだな、これに乗ったままじゃ違和感がすごいから降りていくぞ」
感傷に浸る同級生の言葉を適当に流して二輪から降りる未来
ハジメも、降りる意図は十分に理解できるので何も言わずに降りる
森の中を進むと、そこにはムチで叩かれるうさ耳の獣人の姿があった
奴隷商1「オラオラァ!さっさと歩け!」
うさ耳「ひいっ!」
ハジメ達か見たものは、奴隷狩り、この場合は獣人狩りだろうか、啜り泣く声と共に喘下卑た笑い声も聞こえる
ハジメ「ひどい・・・・」
未来「邪魔しちゃ悪い、引き返すぞ」
ハジメ「見なかったことには・・・」
未来「お前王国の図書館で何を学んだんだ、獣人はこの世界で地位が低い、このくらいは、慣れろ」
ハジメ「でも・・・」
未来「奴隷を全て助ける気か?ただでさえゆくゆくこの世界そのものを相手取ることになるとはいえ、なんの準備もなく敵を増やす気か?」
ユエ「ん、未来の言う通り、今はそんな余裕ない」
頭ではハジメもわかっている、だが心がこの光景を許容できない、奴隷制度などない日本で生きてきた高校生にはこの光景は強烈すぎた
奴隷商2「おい、この女、魔力直接操作なんてもってやがります!」
奴隷商1「ああ?そんな奴は商品にならん、薬漬けにしてヤリ潰すなり捌いて食うなら好きにしろ」
奴隷商2「へへへ、獣人の肝臓は高値で売れるんだ、これで来月のぶんのヤクが買えるぜ」
奴隷商3「おい、ヤクなんてやってんのか、早死にすんぞ」
奴隷商2「お前もやってみろよ!天国に行った気分みたいな気分になれるし、女の股にぬってやりゃ馬鹿みたいに喘ぎまくってさいっこうだぜ」
奴隷商3「どうしょうもない奴め」
奴隷商1「それで?そこの兄ちゃん達はいつまでそこに突っ立ってんだ?荷物持ちでも欲しいのかい?」
未来「ああ、すみません、人では足りているので」
奴隷商2「おおっ!中々かわいい娘を連れてるじゃないか、どうだい、一つ、俺と一緒に来ないかい?イイコト教えて・・・」
ドパンッ!
奴隷商の1人の頭が弾ける、
未来「おい!ハジメ!」
未来が振り返ると、そこには無表情で奴隷商達にドンナーの銃口をむけるハジメがいた
ドパンッ!ドパンッ!
立て続けに銃弾が放たれ、奴隷商の頭が柘榴のように弾ける
ハジメ「・・・汚い柘榴だね」
規約に引っかかりませんように・・・