男の少ないデレマス世界で……   作:猫仔猫

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日常回 保養所と海② 1日目昼

掃除も終わり、3人で食堂へと移動してきた。

厨房ではちひろが一人で昼食の準備をしているのを見掛けたので声を掛けた。

 

「ちっひー、食事の支度手伝おうか?」

 

「いえ、今日は簡単なものですし、もう終わりますので大丈夫ですよ」

 

近くの台には大量の素麺と、レタス・胡瓜・プチトマトのサラダが並んでいた。

確かにほぼ終わりで、後は食堂へと運ぶだけのようだ。せめて運ぶのだけは手伝おうと、楓さんと愛梨さんも加わって3人で食堂へと運んだ。

 

 

リビングで寛いでいたアイドルたちも集まってきて、みんな揃っての昼食だ。

そして食事が終わった後、ちひろがみんなに向かって口を開いた。

 

「はい、みなさんに事業部長からの注意事項をお伝えします」

 

ちひろはみんなの視線が集まったことを確認して言葉を続ける。

 

「まず1つめ。日焼けには十分気を付ける事。撮影、舞台等の仕事のある人は特に注意ですよ」

 

この中だと楓さんや美嘉は写真の仕事多そうだな。

 

「2つめ。高校生以下の子は、学校の課題もきちんとする事。事前に持ってくるように伝えてありますよね?」

 

勉強の話がでたら、加蓮や莉嘉が顔をしかめた。

何も此処にいる間に終わらせろ言ってるんじゃなくて、きちんと進めなさいって事なんだから、夜に1時間くらいやればいいだけだろうに。

もちろん俺も持ってきているぞ。

 

「3つめ。SNS等への写真のアップは気を付ける事。普段の通りに裸や下着が映っているものは勿論ですが、今回は水着もアウトですからね。十分に注意する事。……そして純君が映ってるのもダメだそうです!」

 

「アイドルや社員さんだけが見れる、346のアプリでもダメなのー?」

 

莉嘉が聞いた346のアプリとは、346プロのシステム部門が作成した346プロに所属する者だけが使えるアプリだ。

グループチャット機能や伝言機能、写真を保存しておくアルバム機能なんかも付いている。

専用のサーバーを使用していて、社外からはこのアプリを通してしかアクセスできないらしい。

 

「それは戻ったら確認しますので、それまでは待っててくださいね」

 

「はーい☆」

 

「4つめ。初日のお昼は私が準備しましたが、これからの食事はみなさんが協力して作ってくださいね。材料は準備してありますし、足りなくなりそうな物や必要な物は、連絡して貰えれば翌日に運んでこれると思いますので」

 

この面子で自炊!? 頼りになりそうなのは……夕美さんを見る。

 

「あはは、少しだけかな」

 

奏!

 

「お弁当のおかずくらいよ?」

 

藍子!

 

「私も学校で習った事くらいだけですねー」

 

愛梨さんはお菓子専門だし……加蓮を見ると手でバッテンを作ったし、下の二人はダメだろうし。

寮暮らしだけど紗枝ちゃんはどうかな?

 

「うちは御御御付け(おみおつけ)や御吸い物、おひたしや簡単な煮物くらいならできますえ」

 

夕美さん、奏、紗枝ちゃんが多少なりとも料理できるのであれば、レシピを調べながら作れるだろう。

 

「ちょっと、純君! 何でアタシを見ないの!?」

 

「えっ、美嘉は料理出来るの!?」

 

「うっ、出来ない……です……」

 

ですよねー。

 

「もう、お姉ちゃん何やってるのっ」

 

 

「シキちゃんも見て貰えなかったよ~」

 

「いやー、志希にゃんだとなんか変な薬が入ってそうで、考えたくなかったんよ」

 

「日頃の行いってヤツー? フレちゃんはこう見えてもね、フランス料理を食べた事が無いんだよ~。何でだろうね~?」

 

そんなん知らんがなっ!!

そういえば楓さんは一人暮らしだし、もしかしたら? 

 

「ふふっ、レンジ料理なら得意ですよ。お酒のおつまみに丁度いいですから」

 

知 っ て た 。

 

 

「まぁまぁ。明日には響子ちゃんが、明後日には海ちゃんも来ますので、それまで頑張ってくださいね」

 

この様子を見ていたちひろが、笑いながら料理出来る子が参加する事を教えてくれた。

そういえば、海さんは数日なら参加できるかもって言ってたな。響子も趣味が『家事全般』なだけあって料理も得意だったはずだし、これで勝つる!!

 

 

「そして最後にですが――」

 

そう言いかけて俺のこと見て溜息をついた。

何なの? 俺が何か?

 

「純君への過度の接触は控えるようにと。……特にフレデリカちゃんと、まだ来ていませんがまゆちゃんには注意だそうですよ」

 

後半は俺に向けた言葉のようだ。フレちゃんにまゆか……。志希にゃんの方がスキンシップが激しいと思うんだけどな。

今日は居ないけどまゆも来るのか。……来ない筈はないか、むしろ初日から居ないのが不思議なくらいだしな。

 

 

「注意事項は以上です。この注意事項は紙に印刷して来てますので、明日以降に来る子たちにも伝えてくださいね。じゃあ、怪我にも気を付けて、海を楽しみましょう」

 

「「「はーい」」」

 

 

 

注意事項を伝え終わったちひろは「私も水着に着替えなきゃ」と言って、事務員用として確保された部屋へと行き。それに釣られたかのように、殆どのアイドルたちも着替えに行ってしまった。

 

この場に残っているのは俺の他には楓さん、夕美さん、奏の3人だ。

 

「仕方ないよ、みんな楽しみにしてたんだもん。私たちで後片付けしちゃいましょう」

 

「そうね、そうしましょうか」

 

4人で片付けをする。料理器具はちひろが片付け済みだったので、使用した食器を洗って棚にしまうくらいなのだが。

夕美さんが洗い、奏が洗い流し、楓さんが拭き、俺が棚にしまう。

シンクが大きくて並んで作業が出来たおかげで、14人分の食器とはいえ大して時間もかからずに終わることが出来た。

 

 

「お疲れさま。私は浜辺にパラソルとか準備しておくわ」

 

「あ、奏ちゃん。私も手伝うね」

 

「あれ、奏も夕美さんも泳がないの?」

 

「(もう、純君ったら。二人は女の子の日なの)――じゃあ、私は着替えに行きますね」

 

楓さんが移動する際に耳元でそっと教えてくれた。

あぁそうか。これだけいりゃ、何人かは居てもおかしくは無いのか。

 

「じゅん君、そんな風に見られると恥ずかしいかなー」

 

「純、良い男は気付かないふりをするものよ。……まぁ気遣って欲しい時もあるけどね」

 

どっちだよ!? 前世と合わせて40年近いけど、女心はさっぱりわからんわっ!

 

 

「じゃあ、私たちは行くけど……純はこの後大変よ? せいぜい頑張りなさい」

 

「過度な接触をするのは禁止されたけど、されるなら構わないっぽいからね」

 

「……という事は?」

 

「誰が気付くかは分からないけれど、日焼け止めを塗って貰おうとするでしょうね。……そして一人気付いたら」

 

「あはは。みんな来るだろうねー」

 

「少なくとも楓さんは気付いていたわ。だから順番待ちしても良いように、着替え始めるのを遅らせていたのだもの」

 

夕美さん笑い事じゃないんですけどー?

と、とりあえず俺も着替えに部屋に移動しよう。ここに居なければ諦めてくれるかもしれないしな!

だが、食堂を出る前にみりあに見つかってしまった。

 

「あれー、純おにーちゃんまだ着替えてなかったのー?」

 

「うん、食器の片付けとかしてたからね。着替えはこれからだよ」

 

「あー、そっかー。お手伝い忘れちゃったぁ」

 

落ち込んでしまったみりあの頭を撫でながら「夜に手伝ってくれれば良いよ」と言うと、「はーい」と元気を取り戻してくれた。

 

 

「じゃーん、莉嘉の水着姿だよっ☆ 純くん、どうかなっ?」

 

そうしているうちに城ヶ崎姉妹が来てしまった。

マイクロとまではいかないが、生地が少なめのビキニだ。しかし残念ながら凹凸が寂しいか? 何気にみりあの方があるんだよなぁ……

ちなみにみりあは、ピンク地に白丸模様のワンピースで、胸と腰にフリル付きだ。小学生らしく可愛い水着である。

 

「んー、莉嘉にはちょっと早いかなー? 数年後に期待ってところかな」

 

俺の感想に莉嘉はふくれっ面で不満を現している。

 

「ほら、だから言ったじゃん。莉嘉はまだ可愛い水着の方が良いって」

 

「だってー、お姉ちゃんはそんな水着だしー、アタシも負けてられないじゃんっ」

 

莉嘉に『そんな水着』と言われた美嘉の水着は、一枚布を胸の所で紐で結んだトップにサイドストリングスのボトムだ。

トップは紐越しに胸の谷間が見え、ボトムは前面の生地が少なく、どちらにも目が奪われてしまいそうになる。

 

「しかも、きつく縛って胸の谷間をいつもより作ってるし!」

 

縛って潰されるでは無く中央に寄っている為に、普段より胸があるように見えるな。

 

「りぃ~かぁ~!?」

 

美嘉が低い声で莉嘉の名前を呼ぶと、後退りした後外に逃げて行ってしまった。

本気で怒ったわけでは無いのだろう、追いかける事も無く「また後でね★」と言って、みりあを連れて海へと向かっていった。

 

 

 

部屋に向かっていると廊下で加蓮と藍子が向こうからやって来た。

藍子はトップがミニTのタンキニ+腰にパレオを付けていて、加蓮はホルターネックのビキニだ。

 

加蓮の水着姿を見るのは小学校の時以来だろうか。

ステージ衣装を見た時にも思っているが、スタイル良く育ったよなぁ。

 

「んー、もしかして見惚れちゃった?」

 

俺の視線に気づいた加蓮が、ポーズをとりながら揶揄うように言ってきた。

 

「いやー、病弱で偏食だった加蓮がよく育ったなぁ。……って、叩くな。おぃ」

 

加蓮は肩を2回軽くどついて「べー」っと舌を出し、藍子を連れて去っていった。

……ふう、とりあえず半分は気付いていないようで助かった。

 

 

 

その後は部屋で待ち構えていた志希にゃんとフレちゃんの背中に日焼け止めを塗ったり、その後にやって来た楓さんと愛梨さんと3人で塗り合ったりしたので、海に行く準備が終わるのに時間がかかってしまった。

 

そして保養所を出たところで紗枝ちゃんに捕まった。

まぁ色々とあったわけだが、外れの方で二人で海に入ってからみんなが居る所へと向かった。

紗枝ちゃんは一回保養所に戻って着替えてくるようだ。

 

 

パラソルの下で奏たちと話していたところに戻って来た紗枝ちゃんは、何故かスク水だった。

 

「純にぃはんは、これの方が見慣れんで喜ぶか思うたんどす」

 

確かに中学以降の体育の水泳の時間は図書室で自習だったから、女子のスク水姿も見ていない。

 

「その手があったわね」

 

思わずマジマジと見てしまったけど、喜んでるわけじゃないからね?

しかし、今の奏がスク水……凄くエロそうだ、見てみたいなっ!

 

「スク水かぁ。制服と違ってお下がりにするわけないし、家に残ってるはず。今度着てあげよっか?」

 

夕美さんまでそう言ってくるとは。いつも微笑んでるから、本気か冗談か判断付かないんだよなぁ。

 




色々って何がったんでしょうね?
二日目以降は巻いていきたいけど、どうなることやら……


イベント報酬でやっと紗枝ちゃんが手に入りそうなので一安心。


作品とは関係ないけど、てんてーのSSR欲しいですぅ
ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm36680908
というわけで、ボイスアイドルオーディションはウサコに清き一票を(笑)
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