タグにもある通り、キャラ崩壊してると思います。
「はい、みなさんこんにちは、346プロアイドル部門公式生配信のお時間です。進行司会を務めますのは、相も変わらず
「アシスタントの千川 ちひろです」
「いやーGWも中盤だというのに、こんな生配信を見てるなんて暇なんですかね?」
『ぐはぁ』『いっ、言ってはならんことを!』『初っ端から煽りよるwww』『こ、ことしは連休が短いから……』…………
公式配信を始めて一か月、先程純が言ったようにGW中の生配信である。
今年は連休が土日に重なり多くが四連休止まりだが、それでも連休二日目であり、旅行などで出かけていたら丁度一番楽しんでいるであろう時間だ。
そんなタイミングでの生配信なので、リアルタイムで視聴しているユーザーの多くは、連休に予定が無かったりする。
「それを言ったら純君もでしょう? アルバイトなのですから、予定が有れば変わって貰えたと思いますよ」
「いや、私にだって予定有りますよ。昨日は紗枝ちゃんと京都物産展に行きましたし、今日の午前は晴とフットサルしてましたよ」
『予告も無しにじゅん君が居なかったら346に脅迫メール出すわ』『紗枝ちゃんとデートだと!?』『私も一緒に出掛けたい!』『いっしょにフットサルしたい!』『紗枝ちゃんも晴君もうらやましす』…………
普通ならばアイドルたちと一緒に何かしたりすれば、羨ましがられたり嫉妬されたりするのだろうがここは男が少ない世界、逆に男と一緒することが出来たアイドルたちが羨ましがられている。
「それにこの仕事の後は温泉ですよね?」
「「楓さん!?」」
「はい、こんにちは高垣楓です――お仕事を終えてカフェに来たら、お二人が配信していたので来ちゃいました」
『楓さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』『えっ? 乱入!?』『温泉!?』『驚いているから予定外かな』…………
初回配信を行った翌日、所属するアイドルたちには生配信の事と、その場に出くわした場合は『参加しても良いし逃げても良い』と伝えられている。
それぞれの性格によるが積極的に来るのは小学生組、中高生は場合に寄りけりで、大人組はそっと見守るというのが大まかな傾向だった。
なので積極的に絡むタイプでない楓が乱入してきた事に、二人は驚いているのだ。
「えっと、この後温泉ですか? 楓さんがじゃなくて純君がですか?」
楓が温泉好きなのは知れ渡っているので、聞き間違ってないかと確認を行った。
「えぇ、私と
『じゅんくんと温泉旅行だと!?』『部長の甥っ子だったのか』『混浴じゃないよね?』『じゅん君の湯上り姿(*´Д`)ハァハァ』…………
「ちょっ楓さん、人のプライベートの事を話すのは……「部長さんから許可をもらってますよ?」……エェーッ……」
楓に物言いを付けようとするも、楓から聞かされた叔母公認という言葉に力を無くし、テーブルへと突っ伏してしまう。
『崩れ落ちちゃった』『部長さんGJ!』『楓さん、もっと情報を!』…………
そんな純をニコニコと微笑みながら見ていた楓だったが、何かを思いついたかのように胸の前で手を打ち合わせた。
「せっかくだから少し昔話をしましょうか。純情だった頃の純君の話――なんてね。ふふっ」
「凄く興味があります! 視聴している皆さんも、きっとそう思ってますから、楓さんお願いします」
『聞きたい、聞きたい!』『えっと……かけてる?』『さすが楓さんぶれない』『すごく嬉しそうな顔してるんですが』…………
視聴者も聞きたいだろうし、普段揶揄われているお返しのネタになるかもしれないとの思いに、楓の言葉にちひろはすかさずに食いついた。
そして楓渾身のダジャレはスルーされた。一部の視聴者が気づいてくれたのがせめてもの救いだろうか。
「そんな、今はスレてしまったかのように言わんでも……」
「初めて会ったのは、大学に進学して上京してきた春でした。生活費を稼ぐ為に仕事を探していた時に、今のアイドル事業部の部長さんに出会い、346プロでモデルの仕事させて頂く事になったんです」
純がわざと聞こえるように愚痴を口にするも、チラッと一瞥しただけで楓は語りだした。
「そしてGWに初仕事がありまして、初仕事の労いとして温泉に連れて行って頂きました。その時に部長さんが純君を連れて来たんです」
「くっ、この場から逃げ出したい!」
「あの時の純君は『楓おねーさん、おしごと綺麗でした』って言ってくれたのに……。何時の間にか『楓おねーさん』から『楓さん』に変わってしまって……。あの頃の純君はどこに行ってしまったの……」
『初仕事の打ち上げが温泉!?』『わたしもじゅんくんにおねーさんって呼ばれたい!』『ショタジュン(*´Д`)ハァハァ』『じゅんくんの悔しそうな声(・∀・)イイネ!!』…………
楓はカメラに向かい語りながら、言葉が切れるたびにチラッチラッと純の方見る。
顔が赤くなってきている純を、ちひろはニヤニヤしながら見ているが純はそれに気付いており『後で覚えていろ』と思うも口には出せない。昔の事を知っている相手がいると強く出れないのだ。
「楓さん、それくらいで勘弁してください」
「か・え・で・お・ね・え・さ・ん。……よ、純君」
純が泣きを入れるも、楓は笑顔でお姉さん呼びを強いる。そして純はジト目、楓は笑顔、という奇妙な睨み合いへと発展した。
『楓さん頑張って!』『じゅんくんの「おねーさん」音声を我らに!』『じゅんくんのジト目で湿っちゃう』『← じちょう』…………
そんな睨み合いも一分もすると、楓の方が目を逸らす……否、カメラへと目線を変える。
「そうそう、昔の純君はこんなに小さくて可愛くて――」
そう言ってカメラに向かって、親指と人差し指でCの形を作った。
「なのに温泉の中でくっついたら、こんなに……「ちょ、楓さんストッ――楓……お姉さん、9歳の頃の話は止めてください……本当にお願いします……」」
指の間を広げ始めたところで純が慌てて止めに入るも、楓の一瞬の真顔に言葉が詰まり、ついにお姉さん呼びでお願いする事になった。
ちなみに楓の顔は次の瞬間には微笑み顔へと戻っていたが、後にアーカイブからその一瞬の真顔を抜き取られてしまい、川島を始め他のアイドルたちに揶揄われるのは仕方ない事であった。
『それってもしかして!?』『サイズなの? 太さ? 長さ?』『楓さんGJ !!!』『まって、問題は楓さんがじゅんくんと混浴した事が有るって事じゃない!?』…………
「これ以上は純君に嫌われてしまいそうですから、お終いにしましょうか」
「楓さんありがとうございました。コメントを見ると、視聴者の皆さんも純君の事を知れて、凄く喜んでくれたみたいです」
楓がこの話題の終いを告げると、ちひろの口調も思い出したかのように配信用へと戻った。
「気分転換に飲み物を注文しましょうか! うっさみーん、注文お願い」
「はーい、ご注文は何にいたしましょうか?」
純が今日も346カフェで働いていた菜々に声を掛けると、注文票を持ちテーブルへと寄って来た。
『ウサミン登場』『何気に皆勤賞www』『会いに行けるアイドル(゚∀゚)キタコレ!!』…………
「アップルティーで」
「ブレンドをホットでお願いします」
「菜々さん。私はほっと一息つけるような、ホットコーヒーでお願いしますね」
「……20点(ボソッ)」
「あら冷たい。……アイスコーヒーにしようかしら」
「あの楓さん、ホットとアイスどちらですか?」
楓のダジャレに純が低い点数を付けると、さらにそれを拾い続けてきた。
注文票の修正が発生したものの、今日は弄られずに済んだと心の中で一息ついた菜々だったが……
「そういえば、楓……お姉さん……は、ウサミンの事を『さん』付けで呼ぶよね。未成年の子は『ちゃん』付けで呼ぶ方が多いのに」
「えっ、でも菜々さんは……「な、菜々は17歳ですから『ちゃん』付けで呼ばれても、全然……平気です…………よ?」……菜々さん……」
『誰も恥ずかしくて言えないようなダジャレを口にするのが楓くおりてぃ』『ウサミン今日も弄られる』『憐れ目www』…………
注文を伝えに行く菜々の背中には哀愁が漂っていたが、そこには触れないでいてあげるのが優しさだろう。
注文した品も届き、お茶をしながらの雑談が続く。
そして生配信も終わりの時間が近づき――
「そういえば、初回の生配信の事って知っていたアイドルが少なかったよね。こちらとしては知られていなくて良かったわけだけど、346の公式サイトにも載ってたのに不思議じゃない?」
「そういえばそうですね、後で聞かされて驚いていた子が多かったです。美嘉ちゃんと幸子ちゃんは落ち込んでましたけど……」
「楓……お姉さんは普段は公式サイトとかは見ない?」
「そうね。公式サイトは……誰かに見な
「結構自然だったので80点!」
「あら、嬉し♪」
「最後のダジャレで高得点を取り、笑顔の高垣楓で本日の生配信は終わりたいと思います。でわまた」
『乙乙』『じゅんくんまたねー』『楓さんwww』…………
書いた後にランキングの表示条件から外れることに気が付いた
→ 短編:連載設定が「短編」かつ4話以内
まぁいいか。
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タグにもあるように純は一応転生者なので、18歳の楓さんと混浴したら9歳でもナニが大きくなっても仕方ないよね。