位階序列十四位のヒーローアカデミア   作:生活常備薬第3類

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 タイトルからわかる通りプロヒーローの先生たちです!ところでプロヒーローとヒーローの差って何でしょうね?ヒーローをメインの職にしてる人たちとかですかね・・・?

 話が変わりますが、オールマイトが合格通知を知らせる時のホログラムのOKって声とメイトリクス大佐のOKって声そっくりですよね。

 街灯の重量に関してはググって出てきたの参考にしてます。重いの投げたって思ってくださればいいです。


第十三話:篩に掛けられ残った有精卵たち

 壁一面に設置されたディスプレイの明かりだけが部屋を照らす。部屋の中に居る者達は時折私語を挟みつつもそれを咎めない、何故ならこの程度の私語など問題足りえないからだ。───ヒーロー、しかも雄英高校に在籍しているプロヒーローたち。様々な経験を積み少なくない危機を校訓であるPlus Ultra(更に、向こうへ)で乗り越えた名実共に本物たちである。

 

 そんな彼らはディスプレイから目を離さない、彼らは実技試験の受験生を“審査”してるからだ。しかしそんな彼らも実技試験の結果を出し終え、一息ついている。画面には自分たちが審査しランキングトップ10の10名が映し出されていた、そうなると気になった受験生の話が出てくるのも当然であり、各々がその受験生の話題を出す。

 

 1位の爆豪(ばくごう) 勝己(かつき)。爆破という強力な個性に後半になり他の受験生がペースダウンする中それでも戦闘を続けられる圧倒的なタフネスからくる戦闘持続能力。ヴィランポイント77、レスキューポイント0という凄まじい結果を出した。

 8位の緑谷(みどりや) 出久(いずく)。序盤の動きは悪かったものの、無駄と知りつつも逃げ遅れた受験生を助ける為に大型ヴィランに立ち向かい、文字通り()()()()()()。しかし個性が制御できていないのか、両足と右腕が酷い有様になると言う今の年齢では考えられない状態になっていたものの、その自己犠牲の精神は既にヒーローと言えるだろう。ヴィランポイント0、レスキューポイント60という1位とは真逆の結果を出した。

 

 「それではみんな!前年に発表した通り。今年は試験的に推薦4名、一般入試()()()の合計41名で頑張っていこうじゃないか!」

 

 語尾が上がるかなり特徴的な声。彼の名は根津(ねず)、雄英高校にて校長を務める()()()()()()()()()()()()。・・・名前からネズミなのだろうが、真相は謎のままである。その声に不満はないのか周りのヒーローたちは頷くことで回答を返す。ただ一人を除いて。

 

 (Aクラスは21人か・・・校長の理由、オールマイトの活動限界が間近なため試験的にではあるが人数を増やして少しでも多くのヒーローを育てる事は多少思うところがあるものの、問題はない。だが・・・)

 

 画面に表示されたトップ10を、その中で一際変わり種のポイントをしている8位をにらむ。

 

 (見込みがなければ切り捨てるまでだ・・・)

 

 彼の頭の中に1-Aで行う最初の試練が決まった。

 

 

─────

 

 

 試験の後、透明人間の女子に捕まりお互い入学していたらの条件で約束を取り付けられてしまったが・・・。まぁ問題無いだろうと判断する。何故なら雄英高校ヒーロー科は倍率300倍を誇る圧倒的に狭き門、同じ科に入らなければ早々出会う事も無いだろうと高を括り、合格通知がそろそろなので少し落ち着きなく自宅で待っている。中学の方もそろそろ終わりかぁ・・・。最初は短かったのに、2年になってから一日一日が楽しかったなぁ・・・。

 

 思い出すは妖目にデマを流されて酷い目にあい、快心さんに動物扱いされ、それを見ていた他の女子が介入してきて、テロが起きて、修業をして、変なアイテムの実験台にされ、快心さんの距離感が近くなり、文化祭では快心さんに女装させられ、修学旅行では何故か一人部屋に一人風呂、お父さんの職場の人たちに髪を伸ばして撮影され・・・。・・・ゴメン楽しかったって言いきれなくなったよ。主に快心さん。

 

 いつかいい思い出になってくれ。と考えるのをやめ、試験の事を思い返すことにする。試験の前の説明では仮想ヴィランと言っていたが、もしも本当に撃破数を競う試験なら“仮想ヴィラン”と言う言い回しはしないのではないか?という点である。ヒーローの役割、それはヴィランを退治することと()()()()()()である。

 つまりこの試験はヒーローとして戦闘力以外もヴィランから人を助ける事も見られているのではないか?と考え付いたのだ。大型ヴィランを破壊したのもその一環で、ヒーローがヴィランから背を向けて逃げるのは問題だと思ったためである。

 勿論思い過ごしかもしれない、しかしもしそうならヴィランポイントを稼いでないので酷い事になってしまうのだが・・・。大丈夫だと思う、寧ろ落とされたなら俺の目指すヒーロー像と違うから別のところに行けばいいや。などと少し自棄を起こしていると玄関から金属音と紙のこすれる音。すぐさま玄関に向かうと合格通知にしては小さめのサイズの紙が落ちている、持ち上げてみると中には何か金属製のものが入っており反対側を確認してみると、紙の右下に雄英高等学校の文字とUとAを組み合わせた特徴的な校章が描かれた赤い封印で止められていた。

 

 急いで部屋に戻り、カッターで封を切る。・・・慌ただしかったのか、精霊たちがこちらに近寄ってきて興味深く眺めている。

 

 〈通知ー?〉〈やっときたー〉〈我らの勝利報告だー〉

 「いや、まだ、決まった、訳じゃ、ないし」

 

 中を開けてみると小さな機械が机の上に転がる。なんだろうと見ていると突如大人気ヒーローであるオールマイトが浮かび上がった。・・・突然はやめて欲しい、毛が逆立ってしまった・・・。

 どうやらホログラムで内容は今年から雄英に勤める事、そして筆記の合格とヴィランポイントが少なかったがその分を軽く補えるレスキューポイントを手に入れて同率3位とのこと、そして最後に。

 

 『文句なしの合格だ。来いよ、回精少年。ここが君のヒーローアカデミアだ!!』

 

 ・・・そのセリフは少し卑怯だ。俺でも知っているナンバーワンヒーロー、オールマイト。そんな彼に合格と言われる。来いと言われる。自分がちゃんと夢に近づいているんだと実感し頬が緩む。

 

 〈獣狼よかったねー〉〈我々の勝利だー〉〈ドン勝ドン勝ー〉

 「ありがと、お祝い、だね」

 

 こうして、俺の進学先が決まったと同時にヒーローとして進んでいくことが決まった。雄英のヒーロー科に行くことが決まったとお母さんが知ったら喜び、お父さんは何故か安堵していた。聞いてみたがはぐらかされたため深く追求しない事にした。・・・何か俺がヒーロー科に行かなきゃ不味い事でもあったのだろうか・・・?




 はい、A組21人です。だってみんな魅力的なキャラですよ!?切り捨てられません。

 根津校長の表向きはオールマイトの活動限界、と言っていますが実は一応後継者候補を用意しているものの、少しは選択肢を広げてあげようとした親切心です。すれ違ってますね。
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