ところで何時の間にかこの初心者丸出しの恥ずかしい二次創作がお気に入り500件を突破し30人の方にも評価していただきました。嬉しい限りです。評価って色が平均評価で赤に近ければ平均が高く、バーが評価数なんですね。初めて知りました。
『さぁ二回戦第一試合、スタァァァトォ!!』
その声と共に轟くんの氷が地を走る、だが緑谷くんは個性を使って指を弾くことで氷を砕く。・・・傷つく事も問わない攻撃、俺の血壊も精霊たちのお陰で改善されたが似たような物、だが身を削って攻撃する姿はあまり見ていて気持ちのいいものではない。それでも試合は続く、轟くんが何度も氷を使い緑谷くんがそれを圧倒的な風圧で砕いていく。一瞬の隙から氷の道で近づかれ迎撃するも轟くんには当たらず、氷で足が捕まってしまうが腕を犠牲にした力で氷ごと轟くんを吹っ飛ばす。
轟くんが話をしているが聞いている限りでは何かがあったのだろうとしか判断できない、しかし轟くんがとどめを刺そうと氷を走らせるが壊れた指で迎撃、ただでさえ変色していた指が更に変色しつつも緑谷くんが叫ぶ。全力でかかってこい、と。轟くんは近接戦を仕掛けるべく走り出すが動きが鈍い。轟くんが攻撃しようと踏み込んだ瞬間逆に緑谷くんに踏み込まれ右腕で殴られる、恐らくは個性を使って殴られているが左腕をギリギリ凍らされている。
そこからは壊れた指を更に酷使し轟くんを迎撃、時には避け壊れた指を握り拳を振るう。
「カッコいいヒーローに、笑顔で誰かを助けられるヒーローになりたいからぁ!!」
「全力で!やってんだ!!みんな!!君の境遇も、決心も僕には計り知れない。でも全力を出さないで一番になって否定するってふざけんなって今は思っている!!」
ヒーローになりたい。全力でやっている。・・・体育祭に浮かれていた俺の心が揺さぶられる。全力でやっていたかと言われればやっていた、そしてヒーローに見てもらえる事も分かっていた。だが俺に緑谷くんほどの覚悟があっただろうか・・・。
「だが俺は親父の力を、」
「君の!力じゃないか!!」
轟くんの呟きすら聞き取れた俺だからわかった、わかってしまった。だからあの時轟くんに睨まれた、わかってしまった今どうするべきだろうか・・・、謝ったところで迷惑かもしれない。
だが緑谷くんの言葉が届いたのだろう、今まで一切使ってこなかった左の力を開放する。会場全体がその熱風で包まれた。そこからの二人の会話は、特に轟くんは憑き物が取れたかのように晴れやかだった。
轟くんが大規模な氷を使い緑谷くんは足を犠牲にしたジャンプで避けつつ一気に近づく、それを迎撃するかのように轟くんは周囲を熱する。セメントス先生とミッドナイト先生が止めようとするがギリギリ間に合うかだろう。それにこの後発生する現象は俺には不味いと両手で耳を塞ぐ、ステージが幾枚の壁となったと思った次の瞬間、両者の攻撃が壁を全て破壊し会場全体を凄まじい爆風が襲う。・・・後ろで峰田くんの叫びが聞こえる、恐らく飛ばされそうになったのだろう。俺ももし見た目通りの体重なら飛ばされていたかもしれない。
『緑谷くん、場外!轟くんの勝利です!!』
その声でステージに目を向けると轟くんが肩で息をしつつもステージに立っており、反対側では緑谷くんが壁に倒れていた。緑谷くんが搬送されマイク先生からステージ修繕の為に次の試合までは時間がかかるとのこと。なので麗日さんや飯田くん、USJで緑谷くんと仲が良くなったのだろう梅雨ちゃんと峰田くんも一緒にリカバリーガールの診療所に向かった。
診療所に着くとノックする暇も惜しいとばかりに麗日さんがドアを開ける。中には両腕に包帯を巻かれリクライニングベッドで上半身を起こされていた緑谷くんとリカバリーガール、そして金髪の骨ばった男性。・・・え?この人のニオイ、なんでこの人から?
突然の事で驚いていると麗日さんが金髪の人に挨拶をしていた。そこからみんなが会話していた、と思う。正直今は驚きが強すぎて内容が頭に入らない。しかしリカバリーガールの手術と言う言葉が出てみんなが叫んだ事で戻ってこれた、しかしリカバリーガールから部屋を追い出されようとしている。多分この人なら知っているはずだと信じて。
「リカバリー、ガール、先生。ちょっと、大事な、話が」
「なんだい?これから大事な時だ、手短に頼むよ」
「その、みんな、が居ると、話、づらくて」
「わかった、回精くん。心配だが先に戻っているぞ」
「どうしたんだよ回精、お前まさか赤くなるの使うと何か悪い事が・・・!」
「違う、よ、ちょっと、今後に、ついて」
「けろ・・・わかったわ、峰田ちゃんも麗日ちゃんも行かないと話せないわ」
「うん・・・じゃあね、回精くん」
みんな何か事情があると思ってか深く聞かずに席に戻ってくれる。本当、俺には勿体ない位いい人たちだ。
「・・・さて、人払いもしてあたしに何を聞きたいんだい?」
「中に、いた、金髪、の人に、ついて」
「あぁ、アレはうちの学校の雑用が「嘘、ですね」・・・どうして、そう思うんだい?」
「俺、一応、鼻が、利きます。今まで、授業で、出会った、先生、は、わかり、ます」
「・・・はぁ・・・。名前を出さないってことは、この場で口に出す危険性も分かってるって事かい。アンタみたいな賢い子にバレただけマシとするかねぇ・・・」
「・・・この事、は、精霊、たちにも、言って、他言、無用、にします。もちろん、俺も」
「あぁ、ありがとうよ。でも一応この事は校長にも伝えにゃならん、だが悪いようにはしないと誓おう」
「ありがとう、ございます。・・・そろそろ、失礼、します、お時間、ありがとう、ござい、ました」
「あいよ、ほれ、手を出しな、アンタもエネルギー使う個性なんだろ?グミ食べなさい」
「はい。・・・では、失礼、します」
グミを口に入れ歩く。・・・結構味が濃かった、多分カロリーとか諸々なんだろうけど、前世より味覚が敏感になってるから暴力的に甘い・・・。
オールマイト、平和の象徴。何があったかは聞くべきではないだろう、深入りも禁物。ならば俺がオールマイトの秘密に触れてしまった事を伝えるものの秘密を知ったわけではない、そしてこの事は誰にも漏らさないと伝える。恐らくはこれが最善だろう、下手に秘密に触れたままそれを秘匿すれば気づかれた時に疑われる可能性がある。USJの事があったから内通者なんて思われたら大変だ。なら先に何故気づいたかという手札を、気付いた場にいた関係者に公開してしまえば危険も少なく済む。
(みんな、今リカバリーガールとした会話は誰にも、お母さんにも他の精霊にも言っちゃだめだよ。俺たちだけの秘密だからね?)
〈おぉー〉〈秘密の共有ー〉〈我らは獣狼の味方ー〉
(うん、ありがとうみんな)
〈うぇへへへー〉〈深まる仲ー〉〈これはもう我らルートですわー〉
(うん、何処でその知識を手に入れたのかな?)
みんなの知識が何処から入ってくるのか本格的に考えなければいけない、そう思いつつも席に戻る、が。
「回精くん!次は君の試合なんだぞ!早く控室に行かなければ!!」
「あっ、しまった!行って、くる!」
結局席から控室に行く羽目に、これなら診察室から行けばよかったか・・・?控室に入るとモニターでは上鳴くんと塩崎さんがまだ戦っていた。上鳴くんはどうやらカウンターで塩崎さんと戦っているらしく、彼女が茨を伸ばして攻撃するとすぐさま電気を体に纏い避けつつ触れる事で少しずつ削っている様だ。
恐らくは八百万さんとの戦いで切り離した事、地面に入るくらいの力はある事を知っているために一気に電気を放出するのは悪手と考えたのだろう。切り離すのも流石に電流ほどの速さがあれば間に合わないのか、着実にダメージが入っている、だが。
『なんと塩崎ィ!次々と切り離した茨で上鳴を追い詰めていくゥ!!』
「ちょ!マジかうぇい!!」
『あぁっと!上鳴とうとう避けきれずに捕まってしまったァ!!』
「上鳴くん、動けそう?」
「む、無理そうでぅぇい・・・」
『上鳴くん行動不能!塩崎さんの勝利です!』
『茨がアースみたいに電気を地面に逃がしてたりと相性が悪かったとは言え持った方だろうな』
次は俺たちの試合か、オールマイトの事で忘れかけたが他の人との覚悟の差。だったら俺は次の試合、罵られる事を覚悟し勝ちに行こう。・・・でも、常闇くんの事だからこちらを気遣ってくれそうだな。多少甘えた考えが出てきたがそれでもパンチ一発は覚悟して会場に向かう。常闇くんだって、いい感じはしなかったが物間くんだってヒーローになりたくてここまでやってきたのだから。
オールマイトの秘密を獣狼が触れ、獣狼めっちゃ安全策を取ってます。
そして何気に緑谷くんの言葉が獣狼にも刺さってます。幾ら初めて参加出来る体育祭とは言えみんながヒーローになろうっていう覚悟の中、自分一人だけそれに加え楽しんでいる様なものですからね。覚悟の純度が違います。
なので相手に何言われても、パンチ一発位ならと覚悟して戦う事にしました。