さぁ色々怒られないか不安のまま投稿だぁ・・・。いやマジで怒られそうで怖い。怒るときは優しく、丁寧にお願いしますね・・・?
マイク先生の放送が控室に響く、正直に言って塩崎さんじゃ轟くんの相手は分が悪い、爆豪くんもそれを理解してかほぼ同時に席を立ち控室に向かった。
道中では特に会話もなくお互い別々の控室に入り俺はモニターで観戦したが、試合は轟くんが自分の周りの地面を凍らせて相手の攻撃手段を封じ、そのまま一気に塩崎さんを氷で動けなくさせる、予想通り轟くんが勝ち進んだわけだ。少し気持ちが高ぶっているのを深呼吸で落ち着かせる、相手は爆豪くん。戦闘訓練ではこちらの攻撃を奇襲含め全て避けた一切油断の出来ない相手だ。
『さぁリスナーたちお待ちかねの三回戦第二試合の始まりだァ!!』
マイク先生の声でステージに向かって歩き出す、恐らくはこの試合が俺にとって一番の難所だ。マイク先生の実況が流れる中、ステージに到着した爆豪くんが話しかけてくる。
「おいクソ犬」
「なに?爆豪、くん」
「テメェの身体強化、使えるンだろうな?」
『レディィィィィ・・・』
「使って、欲しい、なら」
『ファァァァァァイ!!』
「使わせ、て見せろ!」
「上等ォ!!」
『回精スタートと同時に突っ込んだァ!!だが爆豪それを爆破で迎撃したァ!!』
『迎撃だけじゃなく距離を取ったな』
逃がすものかと爆煙を更に突っ切り爆豪くんに突撃する。爆豪くんは再び爆破で迎撃と距離を取ろうと両手を前に構えるがそこを
『回精が一瞬で爆豪に近づき腕を取って投げたァ!!だがそれに合わせて爆豪も投げた腕と地面に爆破をし離脱とクッションにしたのかこれ!?早すぎて実況が間に合わねェ!!』
『だがクッションの方は足りなかったな、叩きつけられて多少なりともダメージが入ったぞ』
「ガッぐぅ!クソ犬ゥ・・・!テメェ今まで全力で移動して無かったとは舐めた真似をォ・・・!」
「悪い、ね。でも、それだけ、爆豪、くんが、油断、出来ない」
「ハッ!良いぜェ・・・そうやってどんどん全力を出してこい・・・!全部ぶっ潰す!!」
爆破された腕の調子を確認する、多少痛みで動きが鈍いがそれくらいなら問題ないと判断。もう一度と爆豪くんに突撃する、しかし爆豪くんも腰を低く構えそして。
「同じ手はァ、食わねェ!!」
『ステージを爆破すると同時にもう片側の手を爆破してステージの破片をぶっ飛ばしたァ!これにはたまらず回精が横に動くゥ!!』
「厄介、な手を!」
「そらそらァ!まだまだ行くぞォ!!」
『ステージの破片をスゲェ勢いで飛ばす爆豪!ってかこれ大丈夫なのか!イレイザーヘッド!』
『他の選手だったらアウトだ、だが相手は回精。単調な攻撃なら今みたいに避けるしそれに』
「くら、え!!」
『あぁっと!回精がなんか投げたァ!ってアレもしかして爆豪の飛ばした破片かァ!?アレ掴むとかやべぇ動体視力してんな!』
『こっちもこっちで顔面狙いだが、爆豪なら避けると確信していたんだろうな。事実爆豪は顔を大きく逸らす事で爆破の手が止んでいる、そして回精なら』
「ッ!チィィ!!んなァ!?」
「はぁッ!!」
「ぐゥッ!!」
『あぁ!回精が爆豪の破片攻撃に飲まれたァ!爆煙で見えなって回精が爆煙から突っ切ってきたァ!?そっから爆豪を殴り飛ばしたァ!!オイオイ二人とも大丈夫かよォ!?』
『・・・爆煙から出てきた瞬間、回精は片腕で両耳、もう片腕で目を守っていた。ダメージ覚悟の突撃だな。爆豪も爆豪でギリギリ爆破と足で後ろに跳んだか、だが先ほどとは比べ物にならないほどダメージが入ったな』
爆豪くんが起き上がる、だがそんな悠長にしていられないと痛む体を無視して走り出す。起き上がりきる前に追撃を仕掛ける!しかし爆豪くんは両手のひらを向けあい小さく爆発を繰り返す、そして。
「スタンッ!グレネードォ!!」
「ッ!?」
「死ィ!ねェ!!」
『爆豪突如凄まじい閃光を出したァ!!たまらず回精足が止まるが爆豪がそのまま追撃の爆破を加え回精が吹っ飛ぶゥ!!』
『回精も途中で気づいて目を瞑ったが爆豪相手にその隙はでかかったな』
今になって使った来なかった技か・・・、だが簡単に負ける訳にはと立ち上がろうとしてふら付く。
『おぉっと回精がふらついたァ!流石に爆豪のダメージが大きすぎたかァ!?』
『それもそうだが、一回戦であんだけ殴られまくったんだ。傷が治ってもそれ以外の部分が綻んでいたんだろ』
「おいクソ犬、そろそろ使え」
「言われ、なk〈ダメー〉え・・・?」
〈ダメージが大きすぎて持たないー〉〈この後回復するのも含めるとー〉〈恐らく10秒が限界ー〉
10秒しか持たない、血壊とはいえそれで彼を倒せるのか。中途半端な回答で止まった俺を爆豪くんは怪訝な顔で見ている。・・・いや、倒す倒さないじゃない。どんな結果に終わろうと使わなければいけないだろう。
「ミッド、ナイト、先生」
「回精くん、どうしたのかしら?」
「10秒、それが、限界、らしい、です」
「・・・クソ犬、マジで言ってんのか・・・?」
「うん、10秒。それ、以上、は、体が、持たない、って」
「だから、先生。戦う、けど、次への、進出、は、爆豪、くんに」
そう言った瞬間爆豪くんが鬼の様な形相でこちらを睨む。彼にとっては受け入れ難い事だと思っていたが凄まじいな。
「クソ犬ゥ!テメェお情けで先に進ませようってかァ!?「違うよ」ならなんだってンだァ!!」
「全力、を出す。今の、俺の、全力、を、10秒、で。でも、反動、で、動け、なくなる。だから、次に、行くのは、爆豪、くん」
「それに、俺に、負けて、次に、進む、かもよ?」
「・・・ハッ!上等だクソ犬ゥ・・・!テメェの全力をぶっ潰して一位の価値を上げる為の踏み台にしてやるよォ・・・!」
「出来る、ならね。・・・先生、カウント、お願い、しても、いいです、か?」
「全く、良いわ。10秒で試合はどんな結果であれ爆豪くんが次へ進出します!」
『おいおいおい!!熱い展開になってきたぞ視聴率稼げよマスメディアァ!!』
「では、カウントを始めます」
酷く、今この瞬間がスローに見える。だがこの伸ばされた時間は丁度いいかもしれない。呼吸を落ち着かせ目の前の爆豪くんを見る、彼はいつでも反応できるようにと両手を小刻みに爆破し続けている。その様子に笑みがこぼれ。
「10!!」「ぶっ殺すゥ!!」「血壊!!」
知覚が拡張される。しかし一部に違和感を感じる事から精霊たちの言っていた事は本当なのだろう。全力で倒しに行くしかない。
移動の為ステージを蹴ると一回戦目の時ほど酷くはないがヒビが入る。真っ直ぐ来ると思っていたのだろう、音と共に手のひらを前に突き出したまま俺がその場から横に移動したことで爆豪くんの視線から外れる。しかしよく見るとこちらに視線を向けようとしている事が分かる、本当に油断できない。
「9!!」
爆豪くんがこちらを目で捉える前に一回戦目で行った空気の塊を相手にぶつける。それを音で確認したのかすぐさま舌打ちと共に爆破で移動、ギリギリ避けられた。それを追いかける為にステージから跳ぶ、そして空気を蹴って爆豪くんの真上を取って更に空気を蹴って急降下。だがギリギリこちらを視界に入れている、
「8!!」
構うものかとそのままステージに着地、空気の塊を放った場所から爆豪くんの反対側を取った。そのまま腕を投げようとして手のひらが脇の下からこちらに向いている事に気づく、爆破を避ける為横に跳びその一瞬後を爆破の衝撃が通る。場外に行かない為にステージを足で削りながら止まるとこちらを視界で捉えている爆豪くんが目に入る。
「7!!」
まさかこんな短期間で合わせられるとは、口角が上がり今度はそのまま突っ込む。爆豪くんはそれに合わせ大規模な爆破を用意しているのか両手を弾けさせている、しかしそれに付き合う義理はないと大きく横にずれる。だがその行動に爆豪くんは笑みをこぼし。閃光を放った、不味いと目を閉じつつ地を蹴り大きく上空に逃げる。
「6!!」
すぐさま目を開けると下には麗日さんの時に使った大規模爆破より小規模な爆破が通って行った。恐らく爆豪くんは閃光を使ったすぐ後に爆破したのだろう、だがそれでこちらを見失っている。すぐさま空気を蹴ってその衝撃で飛ばされる爆煙に紛れる様に地面に着地する、音で爆豪くんは上を見ているだろうと考え爆煙が晴れる前に突っ込む。
「5!!」
しかし爆豪くんはこちらに手のひらを向けている。この距離は間に合わないならと更に一歩踏み込み手のひらを
「4!!」
姿勢を直している最中にこちらを見つけたのか既に視線で捉えられた。その事に笑みをこぼすと相手は凶悪な笑みで返す。更に蹴って加速しようとすると同時に相手が爆発で加速しこちらに飛んでくる。タイミングをずらされしかし相手はギリギリタイミングを合わせられたのかすれ違いざまに爆破を当てられるもこちらも空気の塊を殴って飛ばす。
「3!!」
空気の塊が直撃しスピンしながら落下する。それを追撃しようと後を追うが爆破で微調整と再び閃光、しかし予兆が分かっていた為隙を見せることは無いが追撃は間に合わない。もうステージにいるのでこちらもステージに降り立つ、時間的にも次で終わりだ。
「2!!」
「ぶっ潰す」
「こい」
両手を小刻みに、勢いよく爆破していく、それに合わせて俺も一直線に突き進む。
「1!!」
「ゼロォ!インパクトォ!!」
その掛け声と共に目の前で大規模な爆発が発生した。それに合わせてこちらも拳を振るう、爆発の衝撃と拳が拮抗しステージで爆発音とは違う甲高い破裂音がした。そして次の一手をと考え、足を止めそれが当たらない軌道だと油断してしまった。爆煙の中から握り拳が伸び頭の横で開かれ
─────
「回精くん続行不能!決勝戦進出は爆豪くんです!!」
『・・・オイ今の誰か撮影しきれたか?というかマジで何なのお前のクラス』
『知るかよ、才能を重ねそれでも壁にぶち当たっても意志だけで乗り越えた奴と。その凄まじい力を使いこなす為に努力し続けた奴。それがお互い悔いの残らぬように全力を出し切った結果だ。』
「ふふふふ!凄まじい戦闘力に見た目も良い、経営科としていい株を見過ごせ「はぁい、ストップ」・・・なんですか、首無さん」
「悪いんだけどぉ、獣狼をプロデュースするのは僕の仕事なんだよねぇー、だから他当たってくんない?」
「何を言うかと思えば、そんな事「まかり通るんだなぁー、これが」・・・」
「悪いね?僕たちは中学から獣狼を支えようって決めてたんだなぁ、これが。それにご両親にももう許可貰っちゃったしぃ?」
「妖目くん妖目くん!獣狼くんが運ばれて行っちゃったし早くお見舞いに行かないと!」
「うん、お見舞いはわかるけどなんでカバンを持っていこうとしてるのかな?ま、とりあえず他のヒーロー科はあげるから獣狼には手を出させないよって釘を刺したかっただけ、それじゃあねぇー」
他の経営科が獣狼に寄ってくる前に掃う。かなり自分勝手なのはわかっているが俺たちは獣狼の為に
だから快心さんと相談してアイツの受験する高校の経営科を受験した。獣狼の両親にも密かに相談し許可ももらえた、何故ここまでするのか聞かれた時も簡単に答えられた。快心さんの回答には二人とも笑っていたが許可を貰えた。それにもし獣狼がヒーローになれなくてもこっちで雇ってあげようと獣狼のお父さんからも保険をくれた。
「えーっと確かこっちだよね、リカバリーガールの出張保健室って」
「うん、そうだねぇ。この先の曲がり角を右だね」
「じゃあ急がないとね!獣狼くんが心配だし!!」
「結構急いでるけど、何かあったりするのかな?」
「えっ、いや、その、ナンデモ、ナイデス、よ?」
「うーん、気になるなぁ。でも獣狼が心配なのはわかるし先を急ぐかな」
快心さんの誤魔化し方の下手くそ具合に苦笑する。何かあるし多分快心さんにとってメリットな事だろう。まぁ見てからのお楽しみでいいか。そう考えていたがこの後、保健室で騒ぎすぎてリカバリーガールから追い出される羽目になった。
ゼロインパクト:ハウザーインパクトを無理やりゼロ距離用に調整したオリジナル技。グラウンドゼロとも考えたけどやめた。
キーンと言う音:ゼロインパクトすらも囮にした爆豪の獣狼用の秘策、こちらもオリジナル技。拳を握り小規模の爆発を連続で起こし続け手を開けた時にとても短い距離に高周波を発生させ相手の平衡感覚に負荷をかける。
一応最後の釘刺しですが、獣狼を追ってもそれ以上に知ってる奴が追っているから勝ち目が無いと周知させるのもあります。なので他の経営科はよっぽどの理由がなければ獣狼を妖目と快心に譲ります。