タイミングはズレると思いますが、キャラ設定を更新します。ですがあまり増えていないのとこれもまた読まなくてもいいものなので気が向いた方が居ればどうぞ。
明日はなんと投稿をお休みします!
緑谷くんのお陰でヒーロー名を決めたその日の内に体験先が決まった。しかし付き合わせた緑谷くんは大丈夫だろうかと心配していたがどうやら一件指名が来たらしく、そこに行くことになったみたいだ。その後は特に代わり映えなく、強いて言えば快心さんがヒーロー名を決めた次の日、昼休みに俺を撫でた人を特定しに静かに乗り込んできた位だ。
快心さん曰く「昨日の帰りに獣狼くんが誰かに沢山撫でられた跡があったし、何よりそこまで撫でられて全然嫌がってないの。何かがあったに違いないよ・・・!」との事、口田くんに迷惑はかけたくない為に快心さんを説得するが、その際に無理のない程度でお願いを叶えるという約束を取り付けられてしまった。あまり変なお願いじゃなければいいんだけど・・・。
そして職場体験当日、複数回分の着替えとコスチュームの入ったケースを持ち駅で相澤先生の簡潔にまとめられた注意を聞いた後に飯田くんと歩き出すと。
「飯田くん!本当にどうしようもなくなったら言ってね・・・友達だろ?」
「うん、うん」
「・・・あぁ」
「・・・緑谷、くん、麗日、さん。任せて」
「・・・うん、回精くんも何かあったらすぐ連絡してね?力になるから」
「うちは場所的にどうしようもないけど・・・、それでも相談に乗るよ」
「うん、ありがと。それじゃ、ね」
「気を付けてね、回精くん」
緑谷くんの言葉に手を振って返答する。飯田くんは周りが見えていないのか先に行ってしまっていたので早歩きで追いつくと。
「・・・まさか、回精くんが同じヒーロー事務所だったとはな・・・。盗み聞きするつもりはなかったのだが、教室で聞いた限りではかなり有名どころからも指名が来ていたんだろう?言っては悪いがどうしてここに?」
「正直、俺の、ヒーロー、になる、動機、って、勢い、みたいな、ところ、あるから」
「・・・なるほど、ならば確かに緑谷くんも勧める訳だ。これから向かうマニュアルヒーロー事務所のマニュアルは現代ヒーローのお手本を目指しているからな」
「うん、人、助け、だけじゃ、ヒーロー、は、出来ない、からね」
飯田くんには悪いが表向きの理由で納得してもらう、だがこれが嘘でも無いためにバレる心配はない。本当の理由を知ったら飯田くんはどうにかして俺を振り切って戻れなくなってしまいそうだから、隣に居るからよくわかる。飯田くんからは良くない感情、ヒーローが持っていてはいけない感情を感じる、体験先のヒーローにも伝えて協力してもらうしかないのかな・・・。
新幹線に乗っている間、飯田くんと会話をしようとしても中々会話が続かずに目的地に到着してしまう。そして飯田くんの案内の元マニュアルヒーロー事務所に到着した。外観は言っては悪いがヒーロー事務所、というよりひと昔かふた昔前の小奇麗なオフィスビルをイメージさせられる。
中に入ると本当にオフィスビルをイメージさせられるが、受付の人から案内されると室内はスーツを着た会社員が居てもおかしくない様な雰囲気だ、実際に何人かいる。しかし数名だがコスチュームを着用している人たちが居る、突然見えた現役のヒーローの姿に背筋を伸ばしているとその中で水色と白を基調としたコスチュームを着た人がこちらに気づき近づいてくる。
「やぁ!君たちが雄英高校の職場体験に来た生徒だろう?俺はマニュアル、ここのヒーロー事務所を受け持っているプロヒーローさ」
「初めまして、雄英高校から来た飯田 天哉です。今回はよろしくお願いします」
「初め、まして。同じく、雄英、高校、から来た、回精、獣狼、です。よろしく、お願い、します」
「うん!よろしく頼むよ!早速で悪いが更衣室に案内するからコスチュームに着替えてくれ」
最早着慣れてしまった改造巫女服モドキを着用する。鉄扇もちゃんと機能することを確認し何時もの定位置に差し込むとマニュアルさんのところへ戻る、流石のプロヒーローと言えどこの改造巫女服モドキを見たときにはギョッとしていたが深く訳を聞かずにスルーしてくれたのはとても有難かった。
「それじゃあ早速で悪いが俺と一緒にパトロールに行こうか。何か質問はあるかい?」
「いえ、特にはありません」
「俺も、無い、です」
「よし!じゃあ早速行くぞ」
「「はい!」」
「うん!いい返事だ!」
そしてマニュアルさんの後をついていきながら保須市のパトロールが始まった。しかしただパトロールするだけではなく何時もの業務の仕方やこういったパトロールによって得られる効果と言った点を飯田くんが答えつつも教えてくれる。
「しかしインゲニウムの弟さんに体育祭の3位進出者が来るとはなぁ。俺よりも優秀なヒーローからの指名もあったろうに」
しかしその言葉に飯田くんが答えない、何かを考えこんでいるようで飯田くんにしてはらしくない状態だ。飯田くんの太もも辺りを叩きつつマニュアルさんの言葉に表向きではあるものの、俺の紛れもない本心を語る。
「俺、ヒーロー、になる、動機が、ある意味、勢い、なんです。だから、詳しい、友人、に、相談、して、ヒーロー、として、規律を、しっかり、してる、と聞いて、決め、ました」
「おっ!そう言ってもらえると嬉しいなぁ・・・。飯田くんは?」
「!お、俺も規律をしっかり重んじるヒーローのところで学ぼうと思いここを選びました」
「・・・雄英生1年の注目株にそこまで言ってもらえると逆にこっちも気が引き締まるなぁ・・・。よし、ヒーローとして大事なポイントや規律、他にも経験したワンポイントなどを教えていくからしっかり身に着けるんだぞ」
「「はいっ!」」
そうして一日目はパトロールで終了した。特に事件と言ったものは起きず平和であったが所々で飯田くんは何かを考えているみたいだったが大丈夫だろうか・・・。ヒーロー事務所に着くと上の階で寝泊まりや食事が出来るらしくそこでお世話になる事に、しかし俺には食事が足りずに追加で購入してきた時には驚かれてしまった。
二日目、午前中は電話対応やもしも事務所に依頼人が来た場合などと言った対応の練習を事務員さんに手伝ってもらい練習させてくれた、しかし慣れなければ事務員さんを雇い任せてしまってもいいそうだ。そして午後もまたパトロールだが一日目とはルートを変えている、何度も同じ道だけでは見落としてしまう場所も出てくるために数パターンルートを決めておくといいとアドバイスもくれた。
そうして二日目も終わり、マニュアルさんが先に退出したので飯田くんに一言かけて俺も退出する。その時の返事が上の空でかなり気になるがマニュアルさんに話しておかなければいけないと思い後を追う。
「マニュアル、さん。ちょっと、良いです、か?」
「おっ、何か気になる事でもあったのかい?」
「・・・飯田、くん、の事、です」
話の重要さに気づいたのだろう、周りに誰もいない事を確認し小声で話し始める。
「やっぱり彼、ヒーロー殺しを追いに?」
「気づいて、たんです、か?」
「いいや、俺のところに来る理由なんてそのくらいしか思いつかなくてね・・・」
「・・・ごめん、なさい、利用、しました。ですが、規律を、学びに、来たのは、嘘では、ないです」
「・・・うん、ありがとう。それでまだ話があるんだろう?」
「はい、飯田、くんは、恐らく、ヒーロー、殺しに、復讐、するかも、知れ、ません。そして、俺は、それを、止めたい」
「そのために俺に何をしてほしいんだい?」
「その時、になった、ら、個性、使用、許可を、ください」
「ヒーロー殺しと戦う為に?」
「飯田、くんを、止める、ため。殺させ、ないため、です」
「・・・うん、わかった。良いだろう、その時になったら許可を出す。でも飯田くんには出せない、なんであろうとヒーローが私怨で個性を使う事を後押しする事は出来ないからね」
「・・・ご迷惑、お掛け、します。ごめん、なさい」
「いいんだよ、こういった経験もヒーローには大事な事さ。寧ろ君も勝手に行動されるよりずっとマシだよ。それにヒーロー殺しが見つからないって場合もあるだろう?ヒーローとしてはあんまり言っちゃいけない事だけどさ・・・」
「・・・ありがとう、ございます」
右手を頭の側面に当てて苦笑するマニュアルさんに感謝するしかない。何故なら俺はテロ事件でヒーローに助けられそのヒーローは周囲のバッシングを受けてしまったからだ。今回はこちらも雄英生と言うヒーローの卵なのでそこまで酷くは無いだろうが監督不行き等で良くて減俸は逃れられないだろう。頭を深く下げ感謝の言葉を伝えると彼は声をかけてくる。
「さぁ、頭を上げて、こんな光景他の人に見られちゃったら大変だからね。特にサイドキックの連中に見られたらしばらくネタにされちゃうからね!」
「・・・はい」
「それじゃあ何かあった時の為に何か連絡をこのケータイにくれ、そうすればすぐ許可を出そう」
「わかり、ました」
「・・・うん、ちゃんと届いた。それじゃ明日も早い、君も戻ってちゃんと休むんだぞ」
「はい!また、明日、お願い、します」
そうして二日目も終わった。職場体験は残り三日、何も起きなければいいと願いもしも最悪の場合は“あの人”に頼るしかないのかと考える事しか今の俺にはできなかった。
色々こういった事あるんだろうなーと思いつつ、職場体験でこういう練習しそうと書いていきました。
明日は休むと言いましたが、アレは嘘です。・・・ごめんなさい、エイプリルフールしたかったんです。