位階序列十四位のヒーローアカデミア   作:生活常備薬第3類

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 今作では獣人種ごと血壊もある程度スペックを下げる予定、でないと素の状態で心臓の音を聞いて真偽の判断が出来たりとヤバい。と言うかしないと血壊の影響で自分の寿命を縮めながら人助け=調整出来てないワンフォーオール使ってる緑谷と同じになるのでは?それってつまり除籍処分ルートじゃ。
 と思い素の身体スペックを障子 目蔵の複製腕で作られた耳よりちょっと聞こえる程度にしたり、ハウンドドッグの犬の個性程ではないにしろ臭いで追跡が出来たりといった具合にします。


第三話:とても大切な輝かしき日常

 朝、と言うよりは早朝と言っても過言ではないだろう。季節によってはまだ薄暗かったりするのだから。そんな時間に何をしているかと言えば転生者によくある早朝に行う鍛錬・・・ではなく、小学校高学年になってから中々動く機会に恵まれなかったのでストレス発散もかねて体を動かしているのである。低学年の頃はまだ時間割が4時間しかなく、午後3時くらいには帰れていたために帰宅後すぐに公園へ走って遊びに行ったり出来たのだが・・・高学年になると時間割が増えて帰宅が午後4時くらいになったりもしたが、そこはまだ良い。問題は体育の授業が()()()()()()()()()()()()()以外も時々参加不可になったためである。仕方ないよね、足めっちゃ速いもん。そんなのにサッカーされたら絶対ボール取れないもん。流石にそんな状況だとこれ以上体を鍛えるなんてやってられない。体育に参加不可とか想定外すぎるって・・・。

 

 今では公園までわざと遠回りして走って行ったり、公園に着いたらちょっと長めに準備運動を行い障害物は少ないがパルクールよろしくアクロバティックに動き回っている。・・・近所のお年寄りに見つかっても「今日もろーくんは元気いっぱいねぇ」で済まされたりする・・・。この世界の人たちってヴィランが暴れてても見に行ったりとか色々肝が据わっているよな・・・。ちなみに前に一度頭から落ちて病院に連れていかれたが、お医者さん曰く「筋肉の密度も骨の密度も常人より圧倒的に高く、よっぽど速度を出して頭から落ちたりと負担かけなきゃ平気だよ。でも一応皮膚とか切れてないか頭の方確認しよっか」と軽く言われてしまった。この体ここまでハイスペックだったとは・・・いや恐らく“元ネタ”的にも妥当だけどさ・・・。

 

 この体になって色々変わっていっている。耳は良くなり外でかつ集中すれば数十m先の足音だって聞き分けられるのではないかと思えるほど聞こえるし、鼻は前じゃ考えられないほどに様々な情報をくれる・・・時々お近づきになりたくないような臭いもあるが・・・まぁ悪臭で行動不能になる様な事はもうないだろう。小学生の時に鍛えられてしまった。後は皮膚の感覚・・・というのだろうか?誰かが個性を使う前兆、の様なものを感じ取れたりする。勿論異形型はわからないが、発動型や変形型は「あ、使うな」となんとなーくわかったりもする。本当に便利な体になったもんだ。

 

 ・・・これじゃまるで俺がこの体を乗っ取ったみたいに聞こえるな・・・転生なんだろうけど、ただ前世の記憶があるだけだし・・・この世界に関してはマーベル作品ではない事は確認している。アイアンマンとかキャプテンアメリカとかはいない、つまり何も知らない世界といえよう。唯一知ってるのは俺の個性の元ネタくらいだが・・・。それでも今世とは違う世界だって断言できる。だって幾らヒーローヴィランが毎日欠かさずドンパチしているとはいえ、あの世界───ディスボードの世界に比べれば平和過ぎる。

 

 ノーゲーム・ノーライフ。俺の数ある前世の知識にあるライトノベルのタイトル。簡単に物語を説明するなら現代で最強のゲーマーコンビである主人公達がゲームで全てを決定できる異世界、ディスボードで十六種類いる種族──十六種族(イクシード)を統一して唯一神にゲームで挑戦して勝とう!というお話である。聞いている限り平和そうな世界だが主人公達の初期配置である人類以外は大抵チートである。しかしまぁ割とギャグだったりするので見てて楽しかった。ただし昔話の“大戦”てめぇはダメだ。涙が止まらなくなるし好きなキャラにちょっとヘイト向いたからな!・・・閑話休題(話を戻す)、そんな面白いライトノベルに登場する十六種族に個性の元ネタがいるのだ。

 位階序列十四位、獣人種(ワービースト)。これがほぼ確定で俺の個性になっている。優れた身体能力と耳や目、鼻など動物と同等。そして一部の獣人種の中には体内の精霊と言うMP的存在を暴走させて、物理限界を突破する身体強化能力を持つ血壊(けっかい)を使える個体がいる。メリットだらけで弱点が無いじゃんと思いきや致命的な弱点も存在する。獣人種はその身体能力の高さから体の密度が高く、水に浮けないのである。お陰でプールには入れてもらえません。泳がないからね・・・。

 そして俺は血壊が使える個体であり、血壊こそが俺の個性が複合型と判断できる理由である。

 

 色々考えてはいるが、結局のところ“何も知らない世界でノゲノラの獣人種っぽい力を手に入れちゃった”である。

 ・・・身体能力があるってことは色々将来の職が幅広く選べるって事だ、良い事と考えよう。何せ獣人種はディスボードで唯一なろう小説でよくある体感型VRゲームを作ったりと凄まじい科学力を持つ種族だ。寧ろ全然ありなのでは?・・・今どきの中学生ならヒーローになる!と答えるのだろうが、俺は未だにヒーローの仕事は怖いという認識が強い。ヴィランの悪意や敵意、市民を助けられなかった悲しみ、他にも俺が考えきれてないだけでもっともっと辛い事、悲しい事があるのだろう、それが怖い。だから俺はヒーロー以外の職に就きたい。・・・もしも、もしもその恐怖を拭い去れる何かがあったのなら。もしかしたら俺はヒーローを目指すのかもしれない・・・。

 

─────

 

 ふと時計を確認すれば午前7時半、少し考え事をし過ぎたがその分運動が出来た為よしとしよう。走って家に帰り汗を流した後少し慌ただしく朝食を取る。

 

 「今日は急いでるね、寄り道でもしちゃった?」

 「ううん、ちょっと、考え、事して、た」

 「はっはっは!運動しながら考え事とは、しかし良い研究者はちゃんと運動もこなす。私も獣狼くらいの歳はよく───」

 「そうなの、でも学校には十分間に合うし少しは落ち着きなさいね」

 

 お父さんの長い話は聞き流す。結局色々言って最後に何を言いたかったかを言うので最後を聞き逃さなければ問題ない。今世のお父さんは割とユニークだ。口と鼻の位置が人間とほぼ変わらず、しかしライオンと人間を足して2で割ったかのような見た目でタテガミまでちゃんとある。個性はライオン、見た目まんまである。こんな見た目でもなんと研究職、どうやら中々の地位らしい・・・前に他の研究員の邪魔だったらしく、タテガミが全部刈られていたが・・・あの時の哀愁漂う背中に貧相な見た目は忘れられない。

 

 お母さんは割とマイペースだったり、今もお父さんの話をガン無視で話しかけたりするのでお父さんの扱いが少し雑である。ぱっと見は普通に見えるが、よく見ると耳が笹の葉のような形をしている。個性は精霊、精霊っぽい事が出来るらしいが・・・本人の大雑把さであんまり機能していないらしい・・・。

 

 ここで気になるのが俺の個性である。お父さんはライオン、お母さんは精霊。精霊はまだわかる、血壊とは体内の精霊を暴走させて発動しているのだから。しかしお父さんのライオンは何処行ったのか。俺の耳は狐の耳を大きくしたようなケモミミとモフモフ尻尾。どうあがいてもイヌ科であるが、どうやらお父さんの祖父母の方に似てしまったらしい。ただ目に関しては瞳が縦に長いのでネコ科とも言えなくもないので本人は問題ないらしい。それでいいのか・・・。

 

 朝食を食べ終え、家族団らんを少し惜しみつつ部屋に戻る。首元辺りで切りそろえられた髪にブラシを入れて整え、制服に着替える。・・・前に整えずに学校に行った際に快心さんに動物用のブラシで整えられた事がある。流石にやめて欲しかったが勢いに押されてしまった・・・。学校に行く準備を整え玄関に向かう。

 

 「おかあ、さん。行ってき、ます」

 「はい、行ってらっしゃい」

 

 挨拶を交わし中学校に向かう。今日もいい1日だと良いな。

 なお、教室に着いた時に快心さんに尻尾の手入れをしていないと指摘されブラシをされた(押し切られた)。・・・ちょっと待て!他の女子もなんでブラシ持ってんの!?・・・朝礼が始まるまで好き放題された・・・。妖目は大爆笑してた。許さん。




 色々な紹介+説明会+オリ主くんがどう考えてるのか会。

 獣狼は割と押しに弱い、多分色々言われて結局ブラシされる。そのうち弟妹がいたり、動物好きな男子も参加してきそう。
 本人は嫌がってるけど耳や尻尾は正直だったり。

 次か次の次辺りに獣狼のオリジンが入ります。入ると思います。入ると良いなぁ・・・。うん、でも展開は大体考えてるから多分大丈夫。きっと・・・めいびー・・・。

 うん、ちょっと自信がついてきた。具体的にはスリップダメージが5%位になった。後9評価があって嬉しかった。こんなにも嬉しいとは・・・読む側じゃ絶対にわからなかった喜びだね。あ、でも面白くないと思ったら低評価入れても大丈夫だよ?出来ればなんでそう評価したか優しく感想で書いてくれると嬉しい。ただ展開的にどうしても・・・キャラ的にどうても・・・と言うところもあるかもだからそこはごめんなさい。
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