位階序列十四位のヒーローアカデミア   作:生活常備薬第3類

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 という訳で原作に戻ってきました、長かったような短かったような。

 三千字じゃ何か足りない気がする・・・、もっと書こう!四千突破ヨシ!!段々と毒されている様な気がしますが気のせいでしょう。


第四十六話:期末試験と宣戦布告

 天野さんの大雑把さによりあの時の四人には口止めをお願いしてから、更に時が経ち今は七月の前半。授業が終わり相澤先生の有難い期末試験のお話で勉強と実技があるという事を再確認され、相澤先生の退室と同時に芦戸さんと上鳴くんが叫びが聞こえる。

 

 周りも一気に期末試験の話題となり、中間で成績が良くなかった人たちが慌てたり逆に成績の良かった人たちは余裕の表情だが、中間一位の八百万さんは実技の事で何故か落ち込みどんよりしていた。しかし八百万さんが勉強の苦手な人たちに教えを乞われた事で一気に回復し、目を輝かせながら張り切っている姿は可愛らしい。

 

 俺も期末試験対策で中間と同じで妖目の家で勉強会かなー、なんて思っているとスマホが振動し着信を知らせる。内容を確認すれば妖目からで「今回勉強会はクラスの連中とやるから無し」との連絡、まぁ一人でも出来ない事は無いし良いかなぁ。

 

 更に時が経ちお昼休み、今日はいつもの三人に加え俺に梅雨ちゃんと葉隠さん、轟くんを加えた七人と言う大所帯。みんなで実技の事を相澤先生の発言から色々考察していると久々に感じる面倒な気配、体育祭で懲りないのかと構える。

 

 「いてっ!B組の!えーっと、物間くん!」

 「あぁごめん、頭大きいから当たってしまったよ」

 「君ら、職場体験でヒーロー殺しに遭遇したんだろう?体育祭に続いて注目集めるよねぇ?」

 「でも君らの注目って悪い意味だよね?厄介事を呼び込む疫病神的な!」

 「怖いなぁ!何時か君たちの呼び込む厄介事で僕たちも被害を受けそうで!疫病神に祟られたみたいにぃ!あぁこわッ」

 「物間シャレにならん!飯田の件知らないのか?」

 

 確か体育祭の拳藤さんか?彼女が面倒な奴(物間くん)を殴って止め、謝罪と共に実技の内容が対ロボット戦だと明かしてくれる。情報源は上級生らしく緑谷くんがぶつぶつと一人考察を始めてしまった。途中で目を覚ましたのか拳藤さんにA組を出し抜くチャンスと文句を言うもまたも殴って止める。

 

 「憎くはないっつーの、お前もそろそろ学びなよ。ホントゴメン、だからそろそろ()()を解いてくれないか?幾ら本当にやるつもりは無くても回精の本気を知ってる分ひやひやしてるんだ」

 「え?うわっ!?回精くん、目が・・・それに赤い模様も・・・」

 「・・・次は、無い。そして、吐いた、唾は、飲め、無いぞ」

 「・・・そうだな、次はもっと早く止めるよ」

 

 それなら良いんだけどな。その言葉は口に出さず腕を見れば血壊が勝手に発動したのか、赤い模様が手の平まで広がっているので自分の意思で血壊の発動を抑える。模様は末端から徐々に消えていき鏡は無いが目も元の色に戻り顔の模様も消えただろう、ため息と共にお昼を再び食べようと顔を上げればみんなの視線がこちらに釘付けになっていたのでちょっとビックリした。

 

 「え、っと・・・、何か、御用、で・・・?」

 「あっ、えっとね?回精くんの必殺技を始めて間近で見てちょっと綺麗だなーって・・・」

 「そうね、綺麗で何処か神秘的だったわ。精霊と言うのも頷けるわね」

 「あぅっ、えと、ありが、と・・・」

 「回精、お前照れてるのか?」

 「その・・・、あまり、見せな、かった、から、褒められ、慣れて、無い」

 「そうか、だが慣れておいた方がいいんじゃねぇか?お前の見た目は可愛らしいんだからよ」

 「・・・善処、します」

 

 轟くんの言葉は最もなので前向きに考えなきゃな・・・。食事を続けながらも葉隠さんから可愛いものを見る様な視線を感じる。しかし表情も目線も分からないので確証はない、透明人間ってこういう時ズルいなぁ。

 

 授業も全て終わり放課後になると食堂に居た七人を伝手に演習内容がクラス内で共有される、その事に個性の加減が苦手な人たちが、対人戦闘ではない事に喜んでいると何時もよりピリピリした爆豪くんに怒鳴られていた。

 

 加減繋がりで最近個性を制御できるようになった緑谷くんに矛先が向き、完膚なきまでに差をつけてぶち殺す(お前を負かす)と宣戦布告されていた。体育祭での決着をつける為か轟くんにも矛先が向いた後、言いたいことは済ませたのかさっさと帰宅する爆豪くん。

 

 「くくくく・・・。宣戦、布告、されたね」

 「あぁ・・・。だが今回はちゃんと左も使う、遅れは取らねぇ」

 「ガンバ、俺は、もう、眼中、に、無い、見たい、だし」

 「・・・回精はそれでいいのか?」

 「んー・・・、まぁ、一度、越えた、だけで、眼中、に、無いのを、彼風、に言う、なら」

 「足元、すくわれ、ちゃうぞ」

 「・・・結構、負けず嫌いなんだな」

 「まぁね、体育、祭で、知れた、んだよ?制限、ありとは、言え、負けたし。だから、上の、人には、挑戦、しなきゃね?」

 「なら、結果的にとは言え二位だった俺もお前に足元をすくわれねぇように半端な結果は残せねぇな」

 

 轟くんの言葉に喉を鳴らす様な笑いが出る、もしも実技が聞いた通りならわかりやすく勝敗が決まるであろう。体育祭の後は特にそういった比較するような授業も無かったし丁度いい機会だと言う事だ。二人には悪いけど俺も挑みたくなったという事で許してほしい。伝えたい事も伝えられたので荷物を持ち帰宅する、まずは筆記試験対策だ。

 

 

~~~~~

 

 

 筆記試験一日目、全員が黙々とやっているんだろうなー、と一人()()()()()()()で筆記試験を受けていた。仕方ないよね、やろうと思えば擦れる音で何を書いているか判断できそうだし、実際テストの点が色々影響してくる中学でもう既に隔離されていたのだから。そうなると俺の為に時間を割いてくれている根津校長には頭が上がらないが、本人も「この時期は暇だし、生徒が先生を気遣う必要はないよ!」と言ってくれたので気にする事もやめた。

 

 「はい!それじゃあ筆記用具を置いて答案を持って来てちょ!」

 「ありがとう、ございました」

 「うん!二日目と三日目も僕が担当するからよろしく頼むよ!」

 「はい、それじゃ、帰り、ます。さようなら、根津、校長」

 「さようなら回精くん!元気でね!」

 

 手を振ってくれる根津校長に軽く手を振り返して退室する、この部屋は玄関に近いからすぐ帰れるのが利点だな、と変な事を思いつつも次の試験に向けて勉強をする為に帰宅した。

 

 筆記試験二日目と三日目も宣言通りに根津校長が監督役を行ってくれた。この三日間は特に問題もなく試験も自己採点では中々良い点数で終わった為にA組で筆記お終いパーティーとかやらないかな、と思って帰ろうとすると。

 

 「あぁ、待ってくれ回精くん。ちょっとお話をしようじゃないか」

 「?良いです、けど、何か、あり、ました?」

 「色々あったからね、後回しにしちゃってついつい忘れてたんだよね!ごめんよ」

 「後、回し・・・?」

 「オールマイトの事さ」

 

 そういえばあった、体育祭で緑谷くんのお見舞いに行った時に。リカバリーガール先生に誰にも言わない事を伝えてから何も接触が無かった為についうっかり忘れてしまっていた。

 

 「その反応だと君も忘れちゃってたんだね?そこを責める気はないから安心しておくれ」

 「それで、俺は、どう、すれば?」

 「んー・・・ぶっちゃけ君たちの血族なら悪用することは無いだろうし、そのまま黙って居てくれればいいよ?」

 

 ・・・驚いた、何かこう誓約書で口外しませんとか書くと思っていたからだ。

 

 「まぁ、そう言う顔にもなるよね。でも僕と君のお父さんって実はお友達なのさ!だから君が悪い子じゃないっていうのもよく知っている。故に口約束でもちゃーんと守ってくれるだろう?」

 「・・・ですね、言い、ふらす、気は、ありま、せん。ですが」

 「ん?何かな?」

 「血族、って、どういう・・・?」

 

 俺の言葉が驚きだったのか固まる根津校長、その後ぎこちない動きで再起動した後。

 

 「・・・もしかして、お父さんから聞いてない?」

 「・・・その、はい・・・」

 「全くもう・・・。簡単に言っちゃえば君たちの一族は信用できる一族って事さ、詳しくはお父さんに聞くんだよ?」

 「・・・はい、気に、なったら、お父さん、を、縛って、でも、聞きだし、ます」

 「HAHAHAHA!!そういう所は君のお母さんそっくりだね!!とまぁ、僕からのお話はこれだけだよ、残りの実技試験も頑張ってね!」

 「はい、さようなら、根津、校長」

 「はい!さようなら!」

 

 この三日間で見慣れたやり取り、お互いさようならと手を振って俺が退出する。一族って事はお正月とかに集まる人たちの事も示しているのかな?と言う事はやっぱり元々は有名なお家だったとか?色々考えるも今の俺に関係あるのか?と思うと実技もあるし後で良いかな、と言う結論に至ってしまう。だがお父さん宛てのメールに「血族って何?」と下書き保存しA組によってから帰る事にした。ちなみに実技も終わってから試験お終いパーティーを軽くやると聞いて少しがっかりしたが誰にもばれて居ないようで助かった。

 

 

~~~~~

 

 

 そして実技当日、実技試験会場にコスチュームを着て全員が集まっている。ロボとの戦闘にしては随分プロヒーローが多いなと思っていると、相澤先生が喋りだしたのでそちらに意識を集中させる。

 

 緑谷くんの考察通り、先輩方から話を聞くのも織り込み済みのようで上鳴くんが試験の内容を口に出すと相澤先生の首に巻いた捕縛布の束から根津校長が表れ上鳴くんの内容を否定した。より実践に近い試験・・・つまりここに居るプロヒーロー(教師)対生徒のペアで戦闘訓練を行う事、ペアと対戦する教師に関しては独断で決められ組み合わせが発表される中、緑谷くんと爆豪くんペアの紹介でオールマイトが対戦相手として降ってきた。そして降ってきたからこそ教師たちの横に誰かが()()()使()()()()()()()()事に気づけた。

 

 一部の生徒がまさかのオールマイトの登場に唖然とするが、俺はそれどころではない。教師たちの横にいるという事はその誰かは教師の一人なのだろうが、俺の個性を察知する能力を誤魔化していた事に驚きを隠せない。根津校長の言葉でペアと対戦教師の組み合わせが一気に発表されていくが、十戦目になっても俺の名前が出てこない。しかしそれよりも俺は虚空にしか見えない()()が気になりその一点を見つめていた。

 

 「そして十一戦目だが、回精 ()()くん。君には一人で戦ってもらうよ」

 「なっ!?一人でですか!?体育祭で三位となったとはいえ教師相手にそれは厳しいものがあると思います!」

 「安心しろ、今回の為に俺達みたいなバリバリの現役ではなく後方支援用のヒーローを一人、ゲストとして呼んだ。そして・・・」

 「やっぱりオールマイトさんが落ちてきた風圧でバレちゃったみたいねー?獣狼ちゃんってばずーっとこっち見てるんだもの」

 

 誰もいない空間から聞きなれた声がすると同時に聞きなれた声がしたと思えば突如空中に光の輪が表れ、地面に向かい降りていくと同時にその姿を現した。茶色いストレートの髪に笹の葉の様な耳、そして見慣れたエプロン姿。

 

 「お母さん・・・?」

 「はーい、獣狼ちゃんのお母さんの回精 螺田でーす!ヒーロー名はティターニアなんて名前してまーす」

 「「「「「お母さん!?!?」」」」」

 「回精対ティターニア、十一戦目の組み合わせだ」

 

 俺だけで戦うとか、ゲストとかは関係なく。お母さんと言う、予想外な対戦相手にただひたすら困惑するしかなかった。




 えー、物間くんに関してはその、獣狼との相性が悪すぎですね・・・。今回の血壊は個性発動していいんか?と言う点でしたらギリギリセーフ判定です、完全に発動してないので。

 はい、何がとは言いませんが忘れてました。そして色々フラグの様なものを適当に投げて刺さって立つと良いなー、とか考えてます。許して。

 実はずーっと考えて居たりしてました展開です。螺田対獣狼、そして獣狼が最も苦手な戦いを仕掛けられる人物でもあります。
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