位階序列十四位のヒーローアカデミア   作:生活常備薬第3類

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 僕アカ観てたら次に次にと進んで結構見入ってしまいました、やっぱり僕アカ面白いですね!!はいごめんなさい。

 ちなみに言い忘れていましたが、経営科のヒーローのケアについては独自設定です。ホント言い忘れ過ぎだよ。前話の前書きも更新して注意書きしときます。


第五十話:林間合宿と強行突破

 夏と言う事で朝方と言うのに強い日差しの中、雄英高校の駐車スペースでA組のみんなと相澤先生の林間合宿についての話を聞く。流石にこの程度の日差しで問題になるような生徒は居ないようで全員平然としているが、少し気になる事もあるのか一部の生徒がちらちらとそちらの方を見ている。そして相澤先生の話が終わり、ついに先生の()()()()()()()快心さんの説明が入った。

 

 「そして今回、経営科からヒーローのケアを実地で学ぶという事で、1-Jから微睡 快心が君たちのサポートをすることになった、が。まぁ挨拶とかは抜きでいいだろ、何度も1-Aに入り浸っているようだしな。以上!」

 

 相澤先生が話を終えたとほぼ同時に各々で何人かに分かれて話し始める、良く一緒になる者や友人と、そして丁度隣だったから話をする者もいる。

 

 「まさか微睡が参加するとはなー、1-Jって言ってるけどプールの時も一緒にいたし準1-Aみてぇな事になってんな」

 「そういう意味なら首無もかな。でも二人もちゃんと1-Jで交流があるようだし、人脈って意味なら見習わないと」

 「二人、とも、コミュ力、高い、から、ね」

 「だがなぁ、正直微睡が参加するのはちょっと不安なんだよな。主に今近づいて行ってるアレで」

 「・・・俺も不安になって来たな・・・、主にクラスメイトから犯罪者が出ないかって」

 「だいじょぶ、快心、さん、強い、から」

 

 砂藤くんが指さすので見てみれば快心さんにジリジリと近づく峰田くん、何か彼の琴線に触れる出来事か言葉があったのか、少し離れたここからでも何やら悪い気配が峰田くんからにじみ出ている。尾白くんがそれを見て不安に陥るが、快心さんは大丈夫と言えば二人して疑惑の目でこちらを見る。そんな話をしていると向こうでは峰田くんが快心さんに話しかけていた。

 

 「な、なぁ微睡よぉ・・・、ヒーローのケアとかサポートをしてくれるんだよなぁ・・・」

 「うん、私そのつもりでここに入ったからね。有名なヒーローを輩出している雄英ならそういうのも充実してるかなーって」

 「なら林間合宿でオイラのケアもしてくれるって事だよなぁ・・・!だったらぁ───すやぁ・・・」

 「うわっ、完全に寝てるよ・・・。快心何したの?」

 「うふふふ、個性でちょっとね?相手を眠らせるのには慣れてるの」

 

 快心さんが屈んで峰田くんのおでこに触れて個性を発動、そして峰田くんは受け身も取らずにそのまま地面とキスをした。あまりの早業に周りがついて行けず、すぐさま動いた耳郎さんがイヤホンジャックで峰田くんが寝ている事を確認し快心さんに聞けば上品に笑いながらも個性使用をほのめかす。

 

 「・・・なぁ回精よぉ、俺は微睡の個性知らねぇから教えてくんねぇか?」

 「安眠、触れた、相手を、好きな、時間、眠ら、せる。起きると、スッキリ、する」

 「リカバリーガールとは違う方面だが回復系の個性か?確かにこれから厳しい林間合宿でいてくれると助かるな」

 「ついでに、触れるだけなら変な事をしようとした奴をその場ですぐ無力化、ってか」

 「そういう、こと」

 

 そんな話をしていればB組の挨拶と変なこと(物間)もあったが、忠告を聞いてくれた拳藤さんがすぐさま止めてくれたために気にしない事とする。そして何時の間にか起きていた峰田くんの擁護出来ない発言に真顔で忠告する切島くんに飯田くんの委員長モードと怒涛の展開、流石の快心さんも苦笑いが隠せなかったようだ。

 

 結局バスの席は中の良い人同士で座る事になった、みんなの「合宿とは言え、こういう特別な時は席順とは関係なく座りたい」と言う意見に委員長モードの飯田くんも一理あると折れる事になったのだ。そうして窓側を狙って座ろうとしたが二人席は全部埋まっていて、仕方なく一番後ろの五人席に座れば快心さんが当たり前の様に隣へ座る。

 

 ちらりと快心さんを見れば笑顔で自分の膝をポンポンと叩いて要求してくるので、大人しく尻尾を膝の上に乗せれば流石にバスの中なのでブラシは取り出さないが、手でゆっくりと流れに沿うように撫でられる。バスの冷房でそこそこに快適な空間になっているのも相まって珍しく欠伸が出そうになるのを噛み殺しながら、流れる外の景色をぼんやりと眺めていた。

 

 

~~~~~

 

 

 「獣狼くん、起きて」

 

 外の景色を眺めていたつもりがいつの間にか眠ってしまっていたようで、快心さんの声で目を開ければ横になってバスの席を眺めている事からやっぱり快心さんに膝枕をされていたようだ。そのまま起き上がるのではなく引き抜くように膝から離れれば快心さんの満足だけどちょっと残念そうな顔。

 

 「個性、使った?」

 「使ってないよ?ただ獣狼くんが寝ちゃったから勝手に膝枕をしただけだよ?」

 「んー・・・わかった、あり、がと」

 「ふふふ、どういたしまして。みんな降りてるから私たちも降りよ?」

 

 親切心からやってくれた事には文句も言えず、若干の気恥しさもあるもののお礼を言ってからバスを降りる。珍しく体が完全に起きていないのか欠伸と共に体を伸ばしていると、視線を感じた為にそちらを向く。一部の女子と男子がこちらを見てニヤニヤしているが何故そんな表情をされているかわからず、首をかしげていると。

 

 「よし、全員降りたな。なんの目的もなくってのもどうかと思ってな」

 「よう、イレイザー!久しぶりだな!」

 「ご無沙汰してます」

 「煌めく眼でロックオン!」「キュートにキャットにスティンガー!」

 「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツの皆さんだ」

 

 戦隊ものを彷彿とさせる名乗りと共に現れ、正体を知るや否や緑谷くんが興奮気味に語りだす。しかしヒーロー歴を語ったところで水色の人に頭を掴まれ、無理やり訂正させられていた。一連の流れが終わったと判断したのか、相澤先生によってクラス全員が二人の女性に挨拶をする。

 

 しかしこんな何もないところで合流するのはどうしてだろうと思っていると、赤色の人が森の向こうを指さしながら目的地は山の麓と言う。しかしここからではギリギリ何か建築物があるな程度しか見えない為に、全員が声を揃えて驚愕していた。そして今明かされた目的地、バスを止め全員で降ろされる、いきなり突拍子もない事をやらされて変に察しが良くなってしまったみんなは声を震えさせながら、自らが思い至った恐ろしい考えを否定しバスに戻ろうとするが、個人的にはもう諦めた方が良いと思う。

 

 「今は午前9時30分、早ければぁ~12時前後かしらぁ?」

 「ダメだ・・・おい!バスに戻れェ!!」

 「12時半までかかったキティはお昼抜きねー」

 「悪いね、諸君。合宿はもう、始まっている

 

 みんなが走り出している中、ちゃっかり知っていたのかA組から離れた位置にいる快心さん。あ、こっちに気づいて笑顔で手を振ってる。ため息をついているとバスに戻ろうとしたみんなの方から個性が発動する感覚、ちらりと見れば水色の人がみんなとバスの間に立ちふさがって地面に手を付いている。

 

 次の瞬間に地面が盛り上がり雪崩の様にみんなを飲み込んでいる、恐らくこの攻撃はゲームで言う所の回避不能のギミック攻撃なんだろうなぁ。でも出来れば耳の中に砂が入るのは遠慮したいので、発動から猶予があったためにさらっと赤色の人の近くでやり過ごそうとするが。赤色の人が気づいて個性を発動したので警戒していると、後ろから片足を取られ逆さまに吊り下げられる。

 

 「うそっ!?」

 「逃げようなんてそうはいかないわよ?」

 「・・・降りる、ので、足の、これ、外して、もらえ、ません、か?」

 「うん、素直でよろしい。ピクシーボブ、離していいわよ」

 「えー?でもこのまま落としちゃった方が───って砕かれた!?」

 「それじゃ、いってき、ます」

 

 地面を操作してみんなを下に落としつつも、それに紛れて見えないはずの俺を土のロープで掴まえる。技術(アイテム)か個性かそれとも頭のパーツか、しかし考えるのは後にしよう。空いた片足で足首の拘束を蹴って砕き、落ちたところを腕の力で柵の上に着地、みんなが居るところに落ちない様にと飛び降りる。この高さなら特にこれと言った技術も必要なく着地するが。

 

 「オイ回精!降りるならちゃんと衝撃をどうにかしろ!口の中に砂入った!!」

 「あ、ごめん・・・」

 「おーい!私有地につき、個性の使用は自由だよー。今から3時間、自分の足で施設までおいでませー。この、魔獣の森を抜けて!」

 「魔獣の森・・・?」

 「雄英こういうの多くない・・・?」

 

 みんながファンタジー溢れる名称に首を傾げながらも森の中を進む決心をしていると、峰田くんが猛スピードで森の中に突入していた。しかしその先には魔獣と言える四足歩行のナニかが待ち構えており、あまりの事態に動けない峰田くん・・・いや違う、あー・・・ご愁傷様としか・・・。ともかく魔獣が腕を振り下ろそうとしたので、口田くんが個性で止めようとするも止まらず、間一髪緑谷くんが魔獣の攻撃から峰田くんを抱えて助け出す。

 

 膠着状態に陥ったが、緑谷くんと一緒に修羅場を潜り抜けた二人と元々向上心が高い一人が真っ先に加勢に向かったので、これ以上は過剰だろう、という事で様子見に徹する。予想通りあっという間に魔獣を撃破する四人、みんなが四人を褒め称えるが、目の前の土から魔獣が発生したために一気に周囲を警戒する事に。逃げるという提案も出たが、お昼抜きは全員が厳しいようで八百万さんの案である最短路を進む事になった。

 

 中衛に索敵が得意な者を配置し全員に伝え、前衛は足を止める役と撃破役で組み順調に魔獣を撃破していく。しかし数で押された場合は個人戦力の高い飯田くん、轟くん、緑谷くん、爆豪くんの四人が迅速に倒していく。その間、俺はと言えば。

 

 「上鳴、くん、運んで、来たよ」

 「ありがとうございます。・・・確かに救護も力がある人が居れば助かりますが、あちらの四人に加わらなくてよいのですか?」

 「正直、過剰、かな、って。それに、強化、合宿、だし、何より、ここ、得意、過ぎて、ちょっと」

 「得意、と言うと?」

 「山の、中は、経験、あり、なんです。だから、経験、無い、人に、譲ろう、と。なので、救護、の、経験、譲って、ください」

 「・・・わかりました、何かあったらガンガン頼らせていただきますわね」

 「うん、任せて」

 

 と言う事で、行動不能になった人や一時休憩が必要になった人を後衛である八百万さんのところまで連れてくる係兼護衛役を買って出た。本格的に休む事は出来ないが、移動だけに専念する事である程度は休めるだろうし場合によっては手伝うつもりだ。その後も個性のデメリット故に上鳴くんと砂藤くん、飯田くんに青山くん、そして麗日さんを引き連れては戦闘から離し、その度に組み合わせを変え、時々やってくる魔獣を倒しつつ回復したらまた戦闘に向かってもらい、目的地に向かって確実に前進していた。




 ぶっちゃけここに関しては獣狼との相性やら適正やらが高すぎてやべーです、なのであえて後ろに下がってみんなのサポートをして回っています。
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