位階序列十四位のヒーローアカデミア   作:生活常備薬第3類

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 冒頭の時間軸は分かれた後すぐですね。


第五十四話:足を止め、絡めとられる

 肝試しのスタート地点から離れ、緑谷くんと森の中を移動する。どうやら俺の伝えた方法に独自のアレンジを加えているようで、時々地面を走るだけでなく木を蹴って更に加速している。置いて行かれない様に出来る限り足を取られないよう木を蹴って移動し緑谷くんに尋ねる。

 

 「後、どの、くらい?」

 「まだ先!あの辺りの見晴らしのいい崖沿いに洞窟があって、そこが洸汰くんの秘密基地になってるんだ!」

 「わかった、急ごう」

 「うん!」

 

 緑谷くんの返事の後、更に加速すれば彼も全力ではなかったのかこちらに追いつく。しばらく移動し、ようやく残り半分と言ったところで風切り音と小さいけれどモーター音が徐々にこちらに近づいてくる、緑谷くんを掴んで跳び上がるとその下を月の光で照らされ、刃がチェーンソーの様に回転する何かが通り過ぎる。いきなり掴まれた緑谷くんも通り過ぎた物が枝を落として暗闇に消えて行った事で危険物と分かり、着地と同時に周囲を警戒する。

 

 「クソ・・・!こんな時にヴィランの奇襲だなんて・・・!」

 「恐らく、ディスク、射出、型の、アイテム」

 「このままじゃヴィランを連れて洸汰くんの所に行く羽目になる!でも急がないと洸汰くんが危ない・・・!」

 

 緑谷くんの言う通りで、このままではジリ貧だ。なのでマンダレイさんの約束を破る事になるが、仕方がない。

 

 「緑谷、くん、行って、ここは、足止め、する」

 「でも!「それに、場所、詳しく、知らない、し、洸汰、くんと、話した、事、無いよ」・・・っ」

 「知ってる、人が、行けば、安心、でしょ?それに、さっきの、なら、幾ら、でも、避けれる」

 「・・・ゴメン・・・」

 「良いよ、ほら、行って!!」

 

 話すと同時に先ほどのディスクが飛んできた方向に向かう、すると再び風切り音とモーター音が目の前からやってくるので、木から木へと飛び移りディスクを避けて行けば人影が見えてくる、相手も流石に不味いと判断したのか逃げ始めるので、緑谷くんの方へ行かせないために付かず離れずの距離で追跡を行う。

 

 しばらく追跡をしていると、相手は戦闘を行えるだけの木々の無い広場に出た。ワイプシの訓練所スペースの一つか?Tシャツジーパンのドレッドヘアーの男、両腕には長方形の、恐らく先ほどのディスクを射出する装置か?腰にはベルトの様な物に、ディスク状の縁に細かい刃がついている物がむき出しでぶら下がっている。

 

 流石に広場へ出る訳にもいかず、草木の中で相手の出方を見極める為に隠れていると。

 

 「出てこいよ、どうせその辺りに隠れているんだろう?じゃなきゃさっきの緑髪をここに呼ぶ事になるがどうする?」

 「・・・何用、だ」

 「おっ、やっぱ居たか。おーい!連れてきてやったぞ陰険野郎!」

 

 ・・・こちらの話は無視か。でも今の流れから俺か緑谷くん、どちらかをここにおびき寄せるのが目的で、少なくとも二人で手を組んでいるヴィラン・・・。コイツがこの場所へおびき寄せた、という事は陰険野郎は体を動かすのが苦手なのか?そうなら緑谷くんが洸汰くんを連れて施設に戻れば、もしくは時間を稼いだ後逃げればそれで十分だろう。

 

 「・・・ヒヒッ、どうやらお前みたいなバカでも、お使いはちゃんと出来る様だな?」

 「ハッ!お前の案は許可されて上から手伝ってやれと指示された。一人じゃなんも出来ない能無しを手伝ってやってるんだ、感謝しろよ?」

 「喧嘩をするな、面倒くさい。俺たちの作戦は順調、しばらくこの状況を維持できれば俺たちの勝ちで、それで帰れるんだ」

 

 相手の位置が風下、ニオイでわからない訳だ。一人目の恐らく陰険野郎と言われたヴィランはこの森にいる衣装としては似つかわしくない、普段着の上から白衣を着る研究者と言った姿をした短髪の男性、白衣の分を加味しても全体的に細く、顔も痩せこけている事から荒事には向かないだろう。その後ろから大男がやってくる、スキンヘッドに動きやすさ重視でタンクトップに短パン、全身が鍛えられている事から近距離戦が得意なのだろう、しかし背中には黒く長いケースを背負っており警戒が必要だ。

 

 それに白衣の男、アレは俺が嫌なタイプの人間かもしれない。ここからでもわかるあの独特な嫌な気配、大人でこれでは最早救いようのないと言っても過言ではないだろう。一体何をしたらこんな気配を出せるんだ・・・。

 

 「それもそうだな、つーわけでとりあえず雄英生徒クン?悪いけどぶっ倒されてくれよ!!」

 「ヒヒッ、殺すなよ?また見つけるのは面倒なんだからな?」

 

 腕の装置を此方に向けてディスクを射出する男、当たるものかと広場の外周を移動して避けようとするがディスクは俺を追いかけるように此方へ方向を変える。

 

 「面倒、なっ」

 

 足を止め反対方向に移動するもそれすら追いかけられる、何らかの方法で追尾していると判断していいだろう。しかし追尾能力はそこまで高くないのでギリギリなら避けられると、当たる直前でしゃがむ事で頭上をディスクが飛んでいく。上手く避けられたとヴィラン達の方へ注目するも()()()()()()

 

 「おっ、上手に避けたな?それじゃこの位置からならどうだ?」

 「後ろッ!?」

 「反応いいな、じゃあ次は倍で行くぞ?」

 

 唐突に後ろに現れた男が至近距離でディスクを放つもしゃがんだ状態からそのまま横へ跳ぶ、ディスクは地面に突き刺さりそこから追尾するという事はなさそうだが、男は俺に向かって今度は両腕を向ける。ここで後ろに下がるのは不味いと判断し男に向かい一気に近づいて行けば男は楽しそうに笑う。

 

 「いいねぇ、ほらっ!避けなきゃあぶねぇぞ!!」

 

 時間差でディスクが二枚、こちらに飛んでくるも一枚目を伏せる様に避け、それを追尾し下に向かって行く二枚目を起き上がる勢いで跳び超える。ここまでアッサリと攻略されるとは思っていなかったのか、驚いて立ち止まっている男に更に近づき頭に回し蹴りを行う、が途中で目の前から消えてしまう。

 

 「残念でしたっと、ただ速いだけの攻撃なんて俺には当たらねぇよ」

 「どう、やって・・・」

 「ま、どうやらこっちの攻撃もお前にゃ当たらんみてぇだが」

 

 口笛のする方を向けば今度は二人の近くに現れるドレッドヘアーの男、どうやら移動に関する個性らしい。お喋りと共に射出した一枚のディスクを難なく避ければどうやらダメ元で射出しただけのようだが、早く個性を突き止めなければ下手をすれば逃げ切れなくなる。

 

 「お?その顔、俺の個性気になっちゃう?まぁ割と単純だよ、俺が身に着けていた物と場所を入れ替えるっつーちょっと悪用出来るくらいの個性さ」

 「・・・自分の個性についてペラペラと口に出すか、救いようがないな」

 「全く、これだから引きこもり陰キャは困るぜ。駆け引きのかの字すら頭に入ってない頭でっかちなんだからよ」

 「やめろお前ら、何かあれば止められなかった俺が怒られるんだ。俺の面倒事は避けろ」

 

 ドレッドヘアーの男が自らの個性を語ってくれたお陰である程度は戦いようがあると思ったが、これは違うな。向こうが会話している間に相手を視界に入れつつ、地面を確認すればキーホルダーらしきものが幾つか地面に置いてある。まず間違いなくドレッドヘアーの男が移動できるポイントと考えていいだろう。

 

 「はいはい、マキナの言う通り言う通りっと。さぁて?キツネっ子も周囲に警戒し始めたところで、続きと行こうか?」

 「面倒だが仕方ない、俺も戦闘に加わるぞ。サイエンス、貴様の細腕でもこれを支えるくらいは出来るだろう?ヴァンデルンだけでは逃げられる可能性がある」

 「・・・チッ、この俺に肉体労働をさせるな」

 

 マキナと言われた大男が背中のケースを降ろし、サイエンスと呼ばれた細身の男に渡せば文句を言いつつもそれを倒れない様に支える。何か重要な物なのか?しかし大男が軽くストレッチし、臨戦態勢に入ったところで何かが崩れる大きな音、まさか緑谷くんか?

 

 「おいおい、もしかしなくても筋肉達磨か?巻き込まれるのはゴメンだぜ?」

 「・・・流石に、脳筋で救いようのないバカでも作戦くらいは理解しているだろ」

 「それもそうか・・・。まっとりあえず、マキナも参戦するようだし何時も通り錯乱で良いよな?」

 「構わん、さっさとやれ」

 「はいはいわかりましたよっと」

 

 どうやら相手方にも似たような事を出来るヴィランが居るようだ、音の方角からして無事だと良いのだが・・・。そこまで考えたところでドレッドヘアーのヴァンデルンと呼ばれた男が再びディスクを射出する、しかし先ほどと同様一枚だけでけん制か何かかと思ったが他二人は動かない。警戒しつつも次の動きに移れるように最小限の動きで当たる直前でディスクを避ける。

 

 「綺麗に避けるやがるな全く、でもなキツネっ子。()()()()()

 

 ヴァンデルンが此方を───正確には後ろを指さす。それと同時に後ろからディスクの音が消える、何かが不味いと横へ跳ぼうとする前に()()()()()()()()()()()()()。突然の衝撃と側頭部を殴られたために意識が混濁するが、なんとか殴られた勢いのままその場を離れる。しかし着地と同時に力が抜け、膝をついて隙を晒してしまう。

 

 「くぅっ・・・」

 〈獣狼ー〉〈意識をしっかりー〉〈倒れたら不味いー〉

 「おいヴァンデルン、奇襲は完璧だが相手に警告してどうする」

 「マキナに頭ぶん殴られたら下手すりゃ死んじまうだろ?それにコイツ、さっきからサイエンスばっか気にしてるしそん位の親切心はあっていいだろ?」

 「ふん、一撃で意識を失う程度に加減はしている。最も、次は上方修正するがな」

 

 どうやら相手は、俺の隙をついて攻撃しようとは思っていないらしい。もしくは俺に攻撃を当てる位問題ない、の二択かな。精霊たちの声に従い、倒れない様に意識を保ちながら足に力を入れ立ち上がる。さっき居た場所にヴァンデルンの物は置いてなかったはずだ、しかしそれでもマキナは現れた。だとすると射出されたディスク、アレも物を入れ替える座標に出来ると考えていいだろう。

 

 そうなるとヴァンデルンの個性は自分以外の物も移動でき、そしてディスクの射出は攻撃と共に移動を兼ね揃えた物になる。そして地面にばら撒かれたヴァンデルンの物と思わしきキーホルダー、これは本当に不味いかもしれない。さっきの音からしても緑谷くんが全力を出すレベルの相手、こちらも合流しなければ・・・。

 

 「どうやら、君たちも作戦通りに順調のようだな?」

 「・・・コンプレスか、お前の首尾はどうなっている」

 「俺かい?俺は半分、と言ったところかな?そして君たちのお手伝いに来たのさ」

 「おっ?マキナ戻すぞー、こっちもやる事やったし、戦闘もねぇだろうしな?」

 

 仮面にシルクハット、オレンジに近い黄色のコートを着た奇抜な恰好の男が森の中から姿を現す。コンプレスと呼ばれた男は親しげにサイエンスに話しかける、話の内容からしてさっきから言っていたこいつらの作戦らしいが、詳細を口に出してはくれないらしい。

 

 ヴァンデルンがマキナを自分たちのところへ戻したのは気になるが、それよりも戦闘が無いという発言の方が気になるが・・・、ならもう逃げてしまってもいいだろう。丁度相手はすぐさまこちらに攻撃が出来る距離ではない、と考えたところで相手から釘を刺される。

 

 「逃げようとするなよキツネっ子、コイツが来たって事はお前はもう終わりだ」

 「どう、だか?そんなに、速そう、には、見えない、けど?」

 「おおっと、どうやら足に自信があるようだな?だが安心してくれ、君は逃げられないんじゃない、()()()()んだ」

 「獣狼・・・くん・・・」

 「・・・!」

 

 コンプレスは喋りながらも懐から水色のビー玉の様な物を取り出す、そして逃げないという言葉を強調しながら指を鳴らせばビー玉は肥大化し、そこから快心さんが表れる。確かにこれじゃ逃げられない、どうにかして取り戻そうとしてもここからでは間に合わない可能性が高い。

 

 「手品ではよく偽物が用意されるが、こいつは本物だぜ?何せ君たちが分かれてから、真面目そうな眼鏡くんの後を追って捕まえたんだからな」

 「・・・態々、丁寧、に、どうも」

 「ま、とりあえずお前は逃げるな。逃げたらこの女の子がどうなるか・・・わかるよな?」

 「要件、は、なんだ」

 

 ヴァンデルンが両腕を快心さんに向ける、ヒーロー科なら避けられるだろうが、経営科の女子が避けられるものではない。快心さんも何か言おうとするがマキナと呼ばれた男に口を塞がれ、動けないように捕まってしまう。ここまでするという事は何か要件があるのだろう、俺か緑谷くんのどちらかを殺すのではなく、無力化したい要件が。

 

 「・・・ヒヒッ、このバカよりは頭の良いガキだな?そして要件は簡単だ。お前、この拳銃で撃たれろ」

 「・・・撃た、れれば、快心、さんを、解放、し、手を、出さない、か?」

 「良いだろう、それで俺たちの作戦は終わりだからな」

 「つまんねぇけど、こういう作戦だしなぁ」

 「この後のショーも気になるが、俺はまだやる事が残っていてね。この辺りで失礼させてもらうよ」

 「あいよー、協力感謝するぜコンプレス」

 

 撃たれろと言われた瞬間、快心さんが暴れるがマキナと言う男はびくともしない。遠目から見てもそこまで銃口の大きい物ではないし、急所に当たらなければ耐えられるものだろう。しかし一番の懸念事項はこの男、サイエンスと呼ばれた男が用意した拳銃だ。それだけであまりいい感じがしないし、若干足が震えているのはさっき殴られた影響だけではないだろう。

 

 「・・・そこじゃ当てられん、良いというまで近づけ・・・そうだ・・・そこで止まれ」

 「外すなよ陰険性悪根暗野郎、数もそんなに用意してねぇんだろ?」

 「・・・脳足りんのお前と違って用意周到なんでな、ちゃんと1マガジン分用意してある」

 「ハッ!その労力があんなら、マキナに任せりゃいいだろって事が伝わんねぇのかねぇ?」

 「やめろヴァンデルン、サイエンスもさっさと撃て」

 

 撃てと言われ、快心さんが泣きそうな目で此方を見る。そんな泣きそうな顔しなくてもいいのに、しょうがないと快心さんの目を見て笑ってあげると同時に。

 

 乾いた炸裂音と共に衝撃で後ろに倒れる。頭よりかはマシだがそれでもそこは無いだろ、とじくじくと痛む胸を見る。胸の中心に穴が開いており、じわじわと赤い血が服を染めていく。心臓を貫かれてなければいいけど、と思っていると。

 

 「獣狼くん!!」

 「さっき、ぶり、快心、さん」

 「話しちゃダメ!胸に当たったんでしょ!?」

 「へーき、へーき、体は、じょう、ぶ」

 「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!早く止血しないと・・・!」

 

 持っていたハンカチで銃で撃たれた部分を抑える快心さん。しかしあのヴィラン達も素直に開放するんだな、と視線を向ければ悪意に満ちた目でこちらを見ている。その目は一気にこちらの警戒度を上昇させる、なんだ?混濁する意識の中考えようとすると何かが聞こえる。

 

 〈■■■■■■■〉〈■■■■■■■■■〉〈■■■■■■■■■〉

 (なに・・・?)

 「がふっ」

 「え・・・?獣狼、くん?」

 

 精霊たちが何かを言ったと思ったら口から血を吐く、撃たれたところから熱が広がっていくのを薄れた意識で感じながらも。

 

 (あぁ、快心さん大丈夫かな。それにみんなはなんて───)

 

 ぼやける視界に遠くなる音、恐らくは快心さんが呼び掛けているんだろうけれど、全然返事出来ないや。そのまま喉から上がってくる血を再び吐いて、意識を失った。

 

 

─────

 

 

 「獣狼くん!?獣狼くんしっかりして!!」

 

 意識を失った獣狼くんに呼び掛けるも反応が無い、さっきまで脈もあったのに血を吐いてから弱くなり始めて、弱っていく獣狼くんを見て考えがまとまらなくなる。この状況はどうすればいいの?銃創の対処方法なんて知らない、止血しようにも場所は心臓の上で、ハンカチで押さえてはいるがこれ以上力を籠めるのは危険だろう。息は辛うじてしているようだけれどこのままじゃ危ないのはわかる。

 

 「おいおい、ちょっと血を吐き過ぎじゃねぇの?当たり所も不味いし陰険野郎のせいで実験失敗じゃね?」

 「・・・チッ、使えん奴め・・・、異形型なら少しは耐えろと言うのだ」

 「実験って・・・あなた達獣狼くんに何をしたの!!」

 「ただの薬物実験だ、だがそれを見る限り失敗の様だがな」

 「薬物実験って・・・それじゃ、獣狼くんは・・・」

 

 ヴィランの言う通りならば、これは薬物的な何かで弱っていっている。つまり外傷の対処しか学んでいない私には何もできない事で、このまま弱っていく獣狼くんを見ているだけという事で、ここでは私は役に立たないという事で、力が抜けてしまう。

 

 「・・・失敗なら失敗で構わん、結果的に生徒が死ねばいいのだからな」

 「あーあ、この無能野郎のせいで約束破りになっちまったよ」

 「結局、あの子供が実験に失敗した時点でこうなる事はわかっていただろう」

 

 ごめんね、ごめんね。君を助けたくて雄英に入ったのに助けるどころか足を引っ張っちゃって、個性で眠らせてあげようとしても集中が出来ない今じゃ発動すらしない。口からこぼれた血を拭ってあげようとすると呼吸を感じない、こんな時は人工呼吸だっけ。気道を確保して、鼻をつまんで、口から息を吹き込むけれど、胸が上がらないので気道の確保を再び行う。

 

 「痛ましいねぇ、健気に延命させようとするなんてさ。オイ無能野郎、さっさと終わらせてやれよ」

 「・・・お前の指示に従うようで業腹だが、被験者は数多い方が良いのは確かか」

 

 気道の確保を再び行い、息を吹き込もうとしたところで乾いた炸裂音が再び鳴った。




 〈獣狼ごめんねー〉〈でも今しか無いのー〉〈今しか正せないのー〉
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