「ホラー映像100連発……へ、へぇー面白そうだな……」
11唱目.怖がり雪音クリス
「クリスってホラー物見れるのか?」
二人でソファーに腰掛けてテレビを眺める。ここ最近はほんと何事もなく、まったりした日々を過ごしていた。
クリスもクリスでこの日々を満喫してたりする。
「お、おおう! あったりまえだろ……」
クリスさん……それにしては冷や汗が流れてますよ。
まぁ、苦手でも見るんですけどねっ!
「それじゃ見るか」
この時間のテレビ番組なんて何時ぶりに見ただろう。
画面には視聴者が偶然撮った動画が流れていて、怪奇現象やら幽霊らしきものが映ってる。
「……」
横を見るとクリスは、目を半開きにして画面を見ていた。
「クリスお前やっぱり……」
「ひゃっ────」
肩を叩くと跳ねるように驚いた。
「て、てめぇ! 次やったら承知しねぇぞ!」
「ごめんって……ほら、ココア飲むか?」
「……飲む」
泣く寸前の子供みたいに怒鳴り散らすクリス。ココアの入ったマグカップを渡すと、両手で支えて飲み始めた。
「怖いなら見なきゃいいんじゃ……」
「こ、怖くねぇよ……ちょっと驚いただけだ」
「ふぅーん」
……もうちょっと様子見るか。
◇
結論から言うとなかなかに面白かった。
クリスが。
表情はコロコロ変わるし、仕舞いにはクッションで顔覆ってブルブル震えるしでもう見てて飽きなかった。
で、もう時間だし寝るかーと自宅に戻ってきたのだが……
「……クリス」
クリスが横にいます。場所は俺のベッドの上です。
「しょ、しょうがねぇだろ……寝付けないんだからよ」
「怖いんだろ」
「ばっ!? バカ言うんじゃねぇよ! あたしがあの程度で怖がるわけ……」
怖がってましたよ。
「ならその……俺の腕を返してくれませんかね?」
ガッツリ俺の腕に抱きつくクリスも可愛いのだが、それはそれでお兄さんの欲というか、自制心がMEGA DEATH PARTYというか……。
「枕……そう、抱き枕だ! ちょうどこれくらいの抱き枕が欲しかったんだよ……」
こんな細い抱き枕が……ねぇ。
「まぁ……いいか。で、感想は?」
「は?」
「だから感想だよ。まさか人様の腕を使っておいて感想の一つも無いとかないだろ?」
「感想……」
クリスは気が付いてないだろうけど、以前に膝枕してくれた時にクリスに言われたセリフを丸パクリしてる。
「……落ち着く」
「……」
「……あったかい」
「……」
「……す────」
「も、もういいや! ほら好きなだけ腕貸してやるから気が済むまで使ってくれ」
「? お、おう」
────好きだ。
口にされなくても吐息とか、口の動きで何を言われるか分かる。クリス限定だけど。
もし、はっきりと口にされてたら我慢ならなかったな。
もちろん、この後は間違いなんて起きず、ぐっすりと寝ました
藤尭「なんか最近、拓真のやつ嬉しそうだな」
友里「なんでもクリスちゃんがやっと甘えてくれるようになったとか」
藤尭「分かるなぁ……あいつ会ってすぐなのに心開いてもいいやーって思えちゃうんだよな」
弦十郎「俺も同じく」
響「私も同じく!」
未来「私も同じく」
翼「私も同じですね」
緒川「僕も同じく」
クリス「あ、あたしも……その、あいつは大人の中でも信頼……してる」
一同「重みが違う……」