ところでXDUの三人娘イベなかなかに面白いですねー。
「あたしにも手伝わせてくれ」
12唱目.お手伝い雪音クリス
「ん? 俺がやるから別にいいのに」
晩飯後の後片付け。食器等々を洗い流していると、つい先程までテレビを見ていたはずのクリスがやってきた。
「いっつもやって貰ってばかりだろ。そんなのはあたしの性にあわないってんだ」
「まぁ、それなら助かるが……出来る?」
「ばっ────! 馬鹿にすんじゃねぇ! あたしだって皿洗いくらいできる……」
腕まくりをして準備万端だという顔を向けるクリス。
しかしだ、これまで台所付近でクリスがやったことと言えば、ご飯を盛りに来たり、出来た料理をダイニングテーブルに運んだり、食べ終わった後の食器を持ってきたり等々……くらい。
まぁ、正直心配だが、あの防人みたいに危なっかしい事はしないだろ。
「分かった。じゃあクリスに食器洗い頼むよ」
「おう」
そこまで多い量では無いため、スポンジの使い分けとかは省こう。
俺は簡単に使う洗剤とスポンジなどを教えて、クリスが洗い終わったものを拭く係に回ることにした。
「……」
「……」
分担作業はスムーズに行われていた。最初は半信半疑だったクリスの食器洗いもなんの心配もいらないほど普通にやってくれている。
けど、淡々と進んでいるためか無言の時間が何とも辛い。
「ひとつ聞いていい?」
「ん、なんだよ」
油汚れに苦戦してるのか、皿を傷つけないようゴシゴシと頑張ってる姿が何とも愛らしい。
「なんだって急に手伝いしてくれたんだ?」
「……別に、言っただろ。してもらうだけなのは性にあわないって」
「ふぅーん」
『男に頼ってばっかの女なんていっくらでもいんのよ。その中で自分は違う! って証明も出来ないで別れ告げられて悲しいだァ? 寝言は寝て言えっ!』
ちょうどクリスが観ていたのであろう番組から声が聞こえてきた。
あれは確か、世の中のあれこれをものともしないで言いたいこと言いまくる事で大人気のおネエ芸能人だな。
"世の○○を切り捨てる委員会"という番組名なのね。それで今日は勘違い女が主題らしい。
うーん……まっさかねぇ。
「……クリスって結構影響受けやすいタイプ?」
「────っ!?」
かまをかけてみると、あーら不思議。泡を流していたプラスチックのコップをガタッと落としたではありませんか。
「な、なんの事やら……」
「隠しても遅いぞー?」
「くっ……。悪いかよ」
観念したのか、通常運転で残りの食器に手をつけるクリス。
「悪いとは言ってないだろ。現に俺は今、手伝ってもらって助かってる」
「余計なこと……とは思わなかったのか?」
「余計なものか。俺はもっとクリスに色んなものに触れて欲しい。そんで感じた事をいっぱい教えて欲しいんだ」
何より、こうして隣合って台所に立っているこの状況が嬉しい。
横を向けばいつだってクリスの顔が見られる。それだけでいつも倍くらい皿を綺麗にしてやろうと思える。
「初めての体験は如何でしたか?」
「……大変だな。汚れが思うように落ちてくれねぇし、あたしら二人分でしかもお前は洗いも拭きも全部やってたんだろ」
「まぁー拭きは自然乾燥とかにする時もあるけど、そうだな」
「その……なんだ。ありがと……」
"いつも"とは口にしない辺りクリスだな。一見素っ気ないが、頬が少し赤いのが丸見えだ。
「へぇーやっとクリスも親孝行を覚えてくれたかー」
「お前は親って歳じゃねぇだろ……」
「じゃあお兄ちゃんか」
「……」
「彼氏、いや……夫でも────」
と、横を見ると顔をすっぽり皿で隠しているクリスの姿があった。
「この手のからかい耐性はまだつかないみたいだな」
「ほんとばか……ばか野郎……」
if物語 カザナリ先輩の○○
拓真「翼……」
翼「こ、これはその……わ、私も何かお手伝いできればと思い……」
拓真「うん、そうだな。翼の想いも確かにありがたい。でも普通皿洗ってるだけなのになんで洗い物増えてるの……?」
翼「……返す言葉もありません」
拓真「翼の夫になるなら専業主夫ルート確定だな。こりゃあ」
翼「では拓真さんが……」
拓真「ん? なんか言った?」
翼「い、いえ! なんでもありません…///」
緒川「(青春……してますねぇ)翼の汚部屋掃除中」