キネクリ先輩の〇〇   作:イチゴ侍

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原作で言うところのGの4話ですね!
正式な祭の名前は確か秋桜祭だったはず!


学園祭

『はぁ!? うちの祭りを見てみたいだぁ? それで招待を、って……なんであたしが……』

 

 

 

 7唱目.雪音クリス学園祭

 

 

 

 なんとかクリスの招待を受け取り、俺はリディアンの学園祭に来ることが出来た。

 もちろん仕事に関しては、前日に死ぬほど頑張って今日の分まで終わらせているため、サボりではない。

 

 

「……さて、呼ばれていざ来たのはいいが、リディアン広すぎないか?」

 

 学園内に入れたのはいいが、クリスのクラスの出し物がどこで行われるのか全く事前情報無しだ。

 かと言ってこのままフラフラしていると不審者に間違われても仕方ない。誰か案内してくれそうな人……、

 

 

「ん? おお、春風さん!」

 

「その声……」

 

 人混みに紛れているが、少し離れた場所に見るからに有名人オーラを醸し出してる青髪が見えた。

 

 

「やっぱり翼か!」

 

「やはり来ていましたか」

 

「おうやはり来たぞ……って、来ることわかってたのか?」

 

 俺が学園祭に行くって話したのは藤尭先輩くらいのはずだが……。

 

 

「先日、雪音から学園祭への招待はどうやるんだと相談されていましたから」

 

「それで来るのが俺だってよく分かったな」

 

「雪音が招待する人といえば、春風さんくらいでしょう?」

 

 ……なんかそれはそれで照れるな。

 

 

「ところで、春風さんはもう雪音には会いに行ったのですか?」

 

「それがなー、クリスに会いに行こうにもどこでやってるか分からないんだよ」

 

「え……雪音からは何も聞かされてないのですか?」

 

 はい、と頷くしかなかった。

 

 

「全く……分かりました。では、私が案内しましょう」

 

「ほんとか! 助かる……けど、良いのか?」

 

「良い……とは?」

 

「ほら、一応学校内とはいえ、有名歌手の翼が男と歩いてるなんて知れ渡ったら……」

 

 ここには生徒の親とか来ているわけだから、もしかしなくてもスキャンダルとかなったりするんじゃないかと気が気でない。

 

 

「それに関しては問題はありません。もし何かあっても優秀なマネージャーが付いていますから」

 

「……あの人か」

 

 普通そうな顔してるのに本当は、忍者とか……どうして二課関連の大人ってみんなOTONAなんだろうか。

 だが、翼もせっかく提案してくれているからな

 

「分かった。案内頼むわ」

 

「……むしろ私が雪音に怒られないか心配だな」

 

「ん? どうかしたか?」

 

「いえ、なんでも」

 

 

 

 ◇

 

 

 

「……はぁ、まさかクリスに会えないとは思わなかった」

 

 翼に案内されやっとクリスのクラスに着いたと思いきや、当の本人は今逃走中らしい。

 なんでもクラスメイト達から、学校行事である"カラオケ勝ち残りトーナメント"に出場して欲しいと頼まれているようだ。

 しかし、クリスが素直に頷くわけもなく逃げ続けているとの事だ。

 

 

「────っ! 春風さん」

 

 前を歩いていた翼が急に振り返った。俺も便乗して後ろを向くが何もいない。

 

 

「どうした、なんかいたのか?」

 

「……いえ。何かの勘違いだったようです」

 

「そうか。よし、気を取り直してクリスを探しに行くかー!」

 

 と、俺が翼の前に出て歩き始めた時だった。

 

 

「うわ────っ!」

「んなっ!?」

 

 ドンッ! 

 丁度曲がり角に差し掛かっていたところで、丁度よく誰かが曲がってきたようだ。

 ぶつかったのになんというか痛くないし、むしろ柔らかかった。

 ……って、

 

 

「雪音?」

 

「ん? ……あ、クリス発見」

 

「いってて…………って、なんだお前らか」

 

「あ! やっと見つけた!」

 

 すると俺と翼の後方から、三人組の女子生徒が走ってくるとクリスを囲むように身構えた。

 

 クリスを追いかけていたのはこの三人だったのか。

 しかし、追い詰めたとはいえクリスがそうそう簡単に観念するとは思えない……。

 ならば! 

 

 

「絶対にあたしは出ねぇからな!」

 

「……クリスの歌、俺大好きなのになぁ……」

 

「……っ」

 

「クリスの可愛く歌う姿を見てみたいなぁ……」

 

「────っ」

 

「三人は推薦するくらいだから知ってると思うが、クリスって歌い始めると夢中になるけど終わったあと我に返って顔が真っ赤っかになってかわ……」

 

「出る! 出てやるよ! だからもう言うなぁ! ……その代わり、ちゃんと聴かなかったら許さないからな……?」

 

「「「「あ……チョロい」」」」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 こうしてクリスは三人組に連行された。なんやかんやと抵抗していたクリスだったが、一度ステージに出てみればそれはもう綺麗な歌声を会場いっぱいに響かせていた。

 

 

「うう……クリスちゃん……」

 

「雪音……」

 

「クリス……」

 

 演奏が終わると、会場の所々からすすり泣く音が聴こえてくる。

 そしてクリスがお辞儀すると共に、溢れかえるほどの拍手喝采。

 

 

「クリスー!! さいこー!! 大好きだァー!!」

 

 

「────っ!?!?!?!? バカヤロォォォォォォ!!!」

 

 拍手に負けない怒号が鳴り響いた。

 




司会「さーて! 次の挑戦者は誰だー!?」
拓真「クリスの歌最高だったな……しかし、女の子より弱い男なんてたかが知れてる……よし、ここで俺が飛び入り参加してクリスにかt……」
鋸「チャンピオンに……」
鎌「挑戦デース!」
司会「おおーっと!」
響「拓真さん……座りましょう」
拓真「ぴえん」
翼「あの二人ッ!(それどころじゃない防人)」
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