西暦の二千年代においては、情報社会が唯一の世界に一人だけ置いていかれたある子供がいた。
その子の名前は、姫川アユミ。
歳からしても、まだあどけない顔たち。
だと言うのに、何故か周りからすれば存在が薄くなっていた。
それは、忘れ去られていくように感じる程のことだった。

何故なら、その子は…影も無く、身体が少しずつ消えかけていくように、そこには誰もいなかったかのような皆の視線。

『自分は、消えたくない。』

もう、誰かの記憶の中には、その子の顔たちも名前も知る人は朝露のように消えていってしまった。

そして、願ってしまった。

(あんな世界なんか居たくもない。)

消えていく手を見ると、周りも、住宅街や高層ビル…スーツを着た人たちや…家族も、友人も…何もかも消えていく…コンクリートで出来た道路やどんよりした景観も……真っ白な世界へと。
  気づいたら、私!?()
  転生していても自分は自分。()
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