(やっと目が覚めましたか、アユミ。)
「ん、此処は…どこ?」
(告、現在位置は、幻楼神社の境内前。)
「あ、なるほど。って、なんで神社に?」
(状況判断の処置にて、把握認識を取得しました。)
「んーと、頭の中で聞こえるこの声って。」
(冷静沈着の称号を獲得しました。)
「……うーんと。つまりは、私の思考に賢者さんが代弁をしているというところ?」
(解。そして、冷静に考えながらも周囲の状況を怠らないアユミですね。)
「まぁ、そういう生活を余儀なくしてきたから…って、そんなことは良くて!!」
(はい。幻楼神社前での大声は厳禁です。歩きながら説明をします。)
「あ、はい。よろしくお願いします。そして、あなたの名前も教えてくれたら助かります。」
(……。)
「あ、もしかして。名前が無いとか言わないですよね?」
(解。思念による発言をしているため姿の構築も出来ません。故に、アユミの思念へと送っていますのでそれらを総称することが出来ません。)
「んー、だったら…尚更、あなたの呼称があればいいですね。」
(不解。なぜですか?)
「だって、そうでしょ?別に、〇〇ちゃんとか呼ぶつもりは無いけども。少なくとも、これからあなたのことを知っておいて損はないと思うけども。まぁ、あなたがそれで……嫌なら……ん?」
(そうですか。それは、感謝します。それとですが…。)
「……。」
(顔を赤くするところ申し訳ありません。性転換されていることをお伝え遅れました。)
「お、お…遅れ…すぎるんですけどもぉぉぉぉ!?!?!?!?」
(もじもじしているところが可愛いです。それでは、ご報告をします。)
「いやいや、いまするところっ!?!?」
(告、アユミは性転換されたと同時にこの異世界に彷徨って来ています。これは、磁場による影響もございますが身体の一部が変換されたためある不祥事が起きました。)
「その不祥事っていうのが……まさか。」
(解。男性機能が女性機能へ変更したために本来の既存すべき場所特定がズレたことにあります。)
「それが、あの幻楼神社だったっていうこと?」
(現状把握を取得しました。)
「嫌なスキルを…それで、ぼ……いや、女ってことは…わ…わた……むぐぐぐぐ。」
(さぁ、ご自身の呼称を。プリーズ、プリーズ。)
「他人事だと思って…わ、わかった…わよ。わ…“わたし”…でしょ?」
(恥ずかしながらも期待にこたえてくれるアユミ様、ご馳走様です。)
「だぁー…もぉぉぉぉ!!!!恥ずかしい以上の罰ゲームだわ、これ。」
(それでは、これからどうしましょうか?)
「神社ってことは、誰かが居ても可笑しくはないわよね?」
(解。先ほどからこちらを見ている痴態巫女がちらちらと眺めております。)
「痴態巫女って…言い過ぎな気もするけど、どこ…に……?」
(真横です。)
「ひぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」
「ねぇ、あなた…独り言が随分と長かったわね。まさか、気配のない誰かと話してたとか?」
「はぁはぁ…び、びっくりしたぁ。あ、あなた…此処のちt…いや、巫女様?」
「えぇ、まぁそうね。痴態巫女って聞こえてたけどね。ふふふふふふ。」
(おやおや、鋭いことをおっしゃいます。)
「はいはい、あんたは黙ってようね。それで、あなたは誰なのでしょうか?わ…私は、アユミ。姫川アユミ。」
「ふーん。私は、此処の巫女。さくら…戦場さくらよ。幻楼神社の跡取り娘。」
(なるほど。此処の神社は、戦場家の総本山でしたか。)
「……ふーん。」
「何よ。ウチの神社は、由緒正しい歴史ある場所なのよ。霊験あらたかな……あっ!!」
(なぜ、逃げるのですか?彼女にこの異世界のことを聞いたほうが良いと思います。)
「何、言ってんの。怪しまれてんのよ、こっちは。ましてや、見知らない人が居たら何をされるかわかったもんじゃないわ!!」
(解、一理あります。ですが。)
「何よ?何か文句でもある、の?」
(いいえ、すでに真横に居ますが。)
「ぎょわぁぁぁぁぁぁ!?!?」
「ちょっと、何よ。逃げることないじゃない。」
「いやいや…ちょ…ま…!?!?う、浮いて…ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「こうなったら…ていっ!!」
(あ、アユミ。)
「ふぐぉ!?」
当て身を食らってしまったアユミ。
はてさて、さくらと言った少女は、アユミをどうするのか。
次回、こうご期待。
今回、あまり小説らしい文面を出してないことには、目をつぶりたいです。
ごめんなさい。