転生したらどこか懐かしい古風の溢れる桜並木の道。
不思議な少女に賢者染みた奴とアユミ。
次回も、百花繚乱に舞い踊れ。
「なぁにが、百花繚乱に舞い踊れなのよ!!」
(すみません、調子に乗りました。アユミ。)
「ねぇねぇ、誰と話しているのか教えてよ?」
「ちょっと黙ってもらえないかしら?色々と突っ込みたいことが追い付かないから。」
(真面目な話、我々は、幻楼神社にて猥談を―――。)
「んなわけあるか。猥談じゃないわ、会談!!か・い・だ・ん!!」
「ん?階段?それなら神社の―――。」
「って、突っ込みさせんじゃねぇーわ!!むしろ、ボケるぐらいなら涙を見せないで!?」
(それでは、話を戻します。)
「いやいや、戻すも何も。さくらちゃんだっけ?」
「はい、戦場さくらです。」
「うん。さくらちゃんは、わ…私を此処に住まわせてくれるの…か…かしら?」
(笑顔が苦笑いです。そして、言葉使いが女の子っぽく自然にやってみましょう。セイ?)
「うっざいわ!!てか、前置きであんな茶番を挟む必要があるの!?むしろ、無いわ!!」
(解。それには、及びません。むしろ、もっとやってやります。)
「よし、お前のことを無視してやる。しばらく、関わらないわ。」
((´・ω・`)ショボン)
「それが出来るのね。まぁ、顔文字が出来るだけでも表情が文字となるから楽だわ。」
((*''▽'')ニパァ)
「あぁ、はいはい。後で、たくさん構ってやるからしばらくは、大人しくね?」
(はい、わかりました。)
「それで、さくらちゃんは…あなたも、何をしているのかしら?」
「え?いや、顔文字みたいなのが見えたからその人と話しているのかなって私も真似て。」
「可愛いことをするのね。まぁ良いわ。さぁて、女言葉に慣れてきたから話を進めるわ。」
「はい。私の実家の周囲には、たくさんの妖怪や魔物が住み着いた所が…たくさん…??」
「………。」
(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)
「もしかして、妖怪とか…怖いの?アユミちゃん?」
「ひぃっ!?や、やめてよね!?わ、私には、へ、平気なんだから!!」
(強がりの性格を取得しました。)
「うっさいわ!!てか、あんたもそういうたぐいは、怖いと感じるの?」
(そそそそそそそそそそ。)
「あぁ、わかったわ。もう、良いわ。私よりビビリなのね。ま、まぁ、私はだいじょ…?」
「おーい、さくらぁ?んぁ?あれ?お客さん?」
「あ、あおいちゃん。いらっしゃい♪うん、お客さんだよ。可愛い女の子のね。」
「………。」
(思考停止中のアユミ様は、気絶をなさいました。)
「あ、もしかして、あなたがお客様なのですか。人間の女の子とは、面白いですね。」
「アミちゃん。あまり、お客様を困らせちゃダメよ?」
(―――――――。)
「あ、アユミちゃんと文字の人が。あ、そうだ。烏天狗のアミちゃんに狛犬のあおいちゃんだよ。あおいちゃんは、優しくて可愛い子だから怖くないよ?烏天狗は、どうかと思うけど。」
「あぁー、さくらさんひどいですよ!!まぁ、妖怪の山の長老にこのことを話しておくことだけを伝えに行きますが。しっかりと、ここら辺のことを教えてあげてくださいね?」
「はぁいはぁい。あおいちゃんは、どうする?私とアユミちゃんは、この世界を紹介して回るつもりだけど。」
「では、ご一緒に行きます。」
「…………。」
(――――――――。)
「どうしよっか。起きるまで、待つ?」
「そうですね。」
<しばらくして>
「はっ!?あ、あれ?私…どうし…へ!?」
「あ、起きたよ。さくらちゃん。」
「あら、お目覚め…です…か?」
「……………。」
「この子、忙しないね。」
「そんなこと言わないの。というか、アユミちゃんの膝の上から退いてあげなさい。」
「ふぁーい。」
(気の抜けたお返事ですね。まぁ、私はこの狛犬の方がまだマシだと復活を申します。)
「文字の人は、大丈夫そうだね。それなら、本来の姿を見せても大丈夫だよね?」
(へ?)
<バキバキ、メキメキ>
『狛犬のあおいでぇーす☆』
(………なんと…言いますか…無理☆)
「もう、あおいちゃん?その恰好はやめなさいと言ったはずよ?」
「はぁい、ごめんなさぁい。」
(ちゃ、茶目っ気の多いあおいさんですね。そして、浮出文字スキルが可能となっていることに少し驚きが隠せません。)
「……さっきから、妖怪の光景がまだ残っているわ。」
「あ、起きたね。アユミちゃん。」
「ふぅ、散々なんですけどね。それで、あなたがあおいちゃん、ね。」
「へへんっ♪アユミちゃんが驚いてくれたからすごく嬉しかったよ。ご馳走様ぁ!!」
「ご馳走?私、食べられたの?」
「あぁ、違う違う。あおいちゃんや他のみんなは、人間の驚く感情を食べたりできるのよ。特に、霊感の強い人や魔法という法力の強い人から頂くと大層な美味だと聞いたわね。」
「うん、特に、このアユミちゃんのは、すっごくおいしかった♪なんか、力が沸き上がって本来の姿に戻れたっていうのもあるからね。」
「本来の姿って、まさか…オドロオドロしい姿じゃないわよね!?」
「えへへへへへ♪」
「否定せんのかぁーい!!」
「うふふふふふふ。」
(そんな平和な一時に歩み寄る一つの影がこちらを見ている者が一名、境内の方から見えます。)
「怖いことを言わないでよ!?マジでホラーなことを言ったら、意識をシャットダウンするわよ!?」
(超ビビリ発言、頂きました。ご馳走様です。)
「あ、あんたねぇ!!」
「境内…あぁ、この時間に来るってことは、あの子かもね。」
「あの子?」
「同じ巫女仲間の子。ちょっと呼んで来るから待っててね?」
(さくらさんは、人望がすごいですね。生前のアユミ様とは天と地ほどの差がありますが。)
「ねぇ、気になったんだけど。私って、前は男だったのよね?しかも、私のことをよく知っている言い方だけど、しかも、生前とか言っているし。」
(そこまで気になっているのでしたら、話しましょうか?私とあなたとの関係と間柄を。)
「……夫婦だったとか、言わないでよね?」
(何を言ってんですかw)
「……だよ…ね……ん?今の最後、草をはやして―。」
(気づくのが遅すぎるんですがw)
「てことは、この女の姿をさせたのって。」
(はぁい、私です。真彩でぃーす☆)
「つぅーことは、本来の名前も変えさせたとか言わない、よね?」
(大正解。てか、最初から気づかないあんたが面白過ぎたんですけどぉ♪プークスクス。)
「本当の名前を教えんか、まあや!!」
(火野神アユ。それが、あなたの名前。姫川アユミは、その身体の持ち主よ。でも、女の子の姿にしたのは、謝っておきます。でも、仕方がなかったことなのよ。そうでもしないと、アユがあのまま死んでしまったら転生も何も出来ない状態だったから。)
「それって、どういうこと?」
(あなたは、何度も転生を繰り返してきた。それも数えきれないほどに。そして、その転生をさせていた私の身体も持たなかった。それなら、私の身体を犠牲にしてでもあなたを最後の転生を施行したときに、この世界へやっとつなぐことが出来た。私は、あなたが生きているだけで幸せだから大丈夫よ。)
「まあや。ごめん。」
(まぁ、話の伏線回収のために話しただけでもあるんだけどね。)
「台無しだわ。涙を返せ。」
(あはっ♪)
「まぁ、付き合ってやるわよ。女の身体なんて、初めてだけど、さ。」
(トイレの時は、屈んでするのよ?あと、お風呂の時は、胸までタオルで隠すのよ?)
「女の身体って、元の男より不便だな。」
(それと、これも伝えておきます。)
「ん?」
(さっきも言ったけど、その子の身体の持ち主です。)
「確か、姫川…アユミ…だっけ?」
(その子の身体は、単なるあなたの子孫。そして、入れ物になった身体の器。言っていることは、わかりますか?)
「……まさか!?」
(そうです。姫川アユミの意識は、今、眠っている状態。その子が目覚めたら―――。)
「……火野神アユの存在が…消える…とか?」
(不解。むしろ、意識が入れ替わることになります。それまでは、大事にしてあげてください。)
「あぁ、わかったよ。わかりましたよ!!ったく。」
「お話は、終わったの?」
「ん?まぁ、大事な話は、終わった、かな?それで、境内に居た子は?」
「えぇ、また後日挨拶に来るって。あなたのことを気配で感じたって言っててね?でも、不思議ね。その文字の人、まあやさんっていうのね。あの子もまあやって名前だから、縁が近いのかしら?」
「へぇ、珍しい…わね……ん?まあや……まあや!?」
「え、ちょ!?急に飛び出して、危ないわよ!?」
「まあや!!」
(はい、呼びました?)
「いや、お前じゃないわ。引っ込んでて!?」
「私を、呼びましたか?」
(う、う…ううううう…浮いてる!?!?)
「君は、まあやって名前…なの?」
「えぇ、ご紹介は後日にしたかったのですが…夢ヶ咲魔夜が私の本名です。よろしくお願いします。」
「瓜二つ!?」
(どうなってんるんですか!?この世界線には、私が二人もいるなんて聞いてないですよ!?)
<次回、運命やいかに>
もうちょっと、頑張って長く書いてみたかった。
感想でした。
また次回。