代理人の異常な愛情、または如何にして私は心配するのを止め戦闘を愛するようになったのか。 作:イエローケーキ兵器設計局
「臨時ニュースです。今日午前10時頃……」
ニューマが……弟がトンネルの崩落に巻き込まれて行方不明……
『私は信じない!嘘だッ!』
机がひしゃげる。金属製の頑丈な奴だ。
「落ち着け!マーサ!まだ下敷きになったとは言ってない!」
『……ニューマ……待ってて。すぐにお姉ちゃんが行くからね。』
「行くな!お前がここを抜けたらどうなる!」
『放っといてよ!』
談話室のドアを乱暴に閉めて出た。
弟が私に遺したARMSは飛行型。重攻撃機用……12.8cm砲搭載……これだ。
格納庫のパソコンをカチカチしながら地図を確認。格納庫のエレベーターが忙しなく動く。今日だけは堪えてほしい。
『これ、借りていくよ。待ってて。お姉ちゃんが助けてあげる。』
昔、ニューマは教官をしていた時代があるらしい。もっとも、彼はほとんど記録から消していた。
訓練生曰く鬼教官だったらしい。もっとも……その訓練生ってグレーテルとホルニッセ代理人の事なんだけども。
「ほら!走れ!走れ!ノロノロしてたら死ぬぞ!」
『ひーっ!』
教官が30kgはある重機関銃をスリングで吊るし、構えながら走ってくる!
「グレーテルさん!こっちこっち!」
『え、ええ!』
後輩のメルツェが私を呼んだ。だから走る!
「単純に動くな!隠れろ!」
(重い発砲音)
『うわ!』
曲がり角を右に走って曲がったら曲がり角を構成している遮蔽物が半壊した。
自分でも何を言っているのかわからないが、一つだけ言えているのは……
『なんで人間の私達が走らされてるんだー!』
ということ。
IL-2M型のテストタイプに意識を透過して訓練しているのだけれども、
『なぜこんなにも馴染むのだろう?』
流石に自分が複数に分裂する感覚はどう頑張っても耐えられなかったので単独飛行なのだけれど……なんで地上を走っているのかって?
「地上を走れないDOLLSが居てたまるか!」
とのこと。普通、航空型って地上に落ちたら離脱すると思うんですけれど……
格納庫から滑走路に出る。管制塔とは連絡がついた。落ち着いた声だった。
「……ハァハァ……マーサ!何をする気だ!ニューマに迷惑を掛ける気か!」
『ベルタ、これはやるべき事。私がやらないと。』
管制塔に真っ先に向かったのだろう。階段を駆け上がったのだろう。息が切れている。
残念ながら、もう発進準備は整っているのだが。
『出撃します。ベルタ!基地は任せた!』
「……まったく……聞く耳を持たない……」「必ず連れ帰ってきて!」
『わかったー!』
その頃
「続報です!極東重鋼学連領内のトンネル"東の道"崩落から一時間経過しましたが、占領する災獣の抵抗が激しく、捜索活動は愚か、安全の確保も行えておりません。幸いな事に占領する災獣はこちら側が近づかない限り攻撃する意図は無いようです。」
『青白いモヤ……まさか……あの災獣……』
新しく着任してほしい架空DOLLS募集
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オイ車(極東重鋼)
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T-95GMC(星屑連邦)
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T-35(赤色10月同盟)
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それ以外で…