りゅうおうのおしごと!RTA 最年少タイトル奪取チャート 作:ぺたんこ
では、俺も仲間に入れてくれよ~、と清滝師匠に話し掛けましょう!
オッスオッス、汚れ好き(泥沼流)の親父にその娘さん。これからも末永く、オナシャス!
”よろ、しく、お願いします”
「うん、挨拶できて偉いわね」
緊張気味のホモちゃんに優しく接する桂香さん、ぐう聖。いきなり視線を合わせられたホモちゃんはビビり散らしてますが、暖かな眼差しで見つめられて目が逸らせなくなっています。ホモちゃんが男の子だったら、ロリ王同様にここで惚れていたでしょう。
「挨拶くらい、犬でも出来る」
おいヤメルルォ!
折角ホモちゃんが馴染もうとしてるのに、それを破壊しに来る人間の屑がこの野郎……。今度巫山戯た真似をしてみろ、ロリ王が女になるMODを入れて二度と恋愛ができなくしてやるからな!
ほらホモちゃん、怯えてないで何か言い返して、どうぞ。……何だこの選択肢は、たまげたなぁ。
押さなきゃ(使命感)
”わ、ワン、ワンワン……です”
自分から語録を言っていくのか(困惑)
しっかり3回鳴いてますね、何か犬っぽくねぇな。
「ブフォッ」
「ハハハ、随分しっかりしたお犬様や。銀子、一本取られたな」
男性陣には何かウケてます、浪速の血が騒ぐのでしょうか。一方の姉弟子は、更に視線が冷たくなってますが。
「……馬鹿みたい」
「銀子ちゃん、年下の女の子をイジメちゃ駄目よ」
「桂香さんも、コレの味方なの?」
「大丈夫よ、そんなに心配しなくても。ちゃんと、八一くんも銀子ちゃんの味方だから」
「そんなこと、微塵も聞いてないっ」
桂香さんの論点ずらしに、顔を真っ赤にして反論する姉弟子。ネットでレスバトルさせると、引っ込みが付かなくなるタイプですね、間違いないです。
”ごめん、なさ、い。空先生、ワンちゃん、好き、なんだって、思って”
「別に、好きじゃない」
非常に不機嫌な姉弟子に、コソッとまたロリ王の後ろに逃げましたね。タイトル戦までに、この逃げ癖は治すと致しまして、早く話を進めて、どうぞ。
「ところで師匠、今回俺達を呼んだのは当然……」
「ん、せやね。今日は、その話をするために来てもらったんやったわ」
ロリ王、有能。走者、無能。
それはさておき、清滝師匠がこっちを見てますね。ソソっと、ロリ王の背中に隠れたままで居ようとしたホモちゃんですが、敢え無く御用となりロリ王に引っ張り出されました。
「こら、俺の師匠なんだから、萌ちゃんにとっては大師匠なんだ。失礼な真似はしちゃダメだ、ちゃんと顔を見て話しなさい」
”は、い……清滝、先生。ごめん、なさい”
「次から気を付けてくれたらええよ。それでな、今回呼んだんは萌ちゃんがどんな子かって知りたかったのが一つ。恥ずかしがりやけど、案外面白い子で安心したわ」
流石に語録の連鎖は途切れたのか、ヨツンヴァインになることを強制はされませんでした(当たり前だよなぁ)
その代わりに、もう一つは、と清滝師匠が話を続けていきます。
「萌ちゃんは、女流棋士になりたいんか? それとも、八一と将棋が指したいだけなんか? 怒らんから、正直に言ってみぃ」
はい来ました、清滝師匠の見極め問答。これは、ホモちゃんがロリ王に相応しいか、清滝師匠が試すイベントです。清滝師匠にとって、ロリ王は可愛い弟子です。しかも、中学生棋士であり、これから飛躍していくであろう才能の塊。
竜王のタイトルを取ったところまで行くと、もうロリ王を一人前と扱っているので無条件に弟子を取るのを認めてくれますが、まだ新人の2015年段階においては親心の方が強いのでこうして弟子の方が試されます。
そして、もう勘付いてる方も居るのでしょうが、ここで彼だけにしか興味ないと告げるのは地雷で、それとなくロリ王から遠ざけられます(1敗)
テストプレイ時、メンタル極振り幼女(バイちゃん)の場合では、最終的にロリ王のストーカーと化し、祭神雷と壮絶なレスバを繰り広げて無事に破門されました。ホモちゃんの場合は引き篭もりになりかねないので、ここは大人しく違う選択肢を選びましょう。
”愛して、ます。八一先生の将棋を。だから、八一先生みたいな将棋で、私は、勝ちたい、です”
大胆な告白はホモちゃんの特権。
ここでは、勝ちたいとか、闘いたいなど勝負師の感性を擽る言葉がベターです。清滝師匠も、成程なぁと頷いてくれてるので、悪くない反応だと言えるでしょう。
「八一、しっかり育ててやりなさい。自分の事が大変やからって、弟子を粗末にしたらあかんで」
「っ、はい!」
勝ったな(確信)
無事、清滝師匠のお眼鏡に叶ったようです。かなり優しい声で、そのままホモちゃんに話しかけてきます。
「憧れは大事や、その人に近づきたい気持ちが何よりの力になる。だから、大切に胸に抱えるんやで。そうしたら、指す時は一人でも、気持ちは二人分や」
”は、はいっ!”
好感度が上昇中、はっきりわかんだね。
まぁ今回は、ホモちゃんの清滝師匠に対する好感度上昇の方が美味しいです。これで、面と向かって普通に会話が出来るようになりますから。今後は定期的に清滝師匠に甘えたりしながら、じっくり師匠の覚醒を待ちましょう。
「ッチ」
何か舌打ちが聞こえた?
なんのこったよ(すっとぼけ)
取り敢えず、この場においては姉弟子や桂香さんより清滝師匠が大事です。ロリ王の弟子になると、ダダ甘になりますからね、清滝師匠。
「でも、アレやな。まさか40代で孫ができるとは思わんかったわ」
”孫?”
「弟子が取った弟子を孫弟子っていうんだ。だから、師匠は萌ちゃんのお爺ちゃんって感じかな」
”おじい、ちゃん……”
口で転がすように呟くホモちゃんに、清滝師匠デレッデレですね、やっぱりなぁ。
「お爺ちゃんと呼んでもええで」
「もう、お父さん。もうすぐ50だからって、調子に乗らない。ごめんね、お父さんがちょっとアレで」
”そんなこと、ないです。おじいちゃん、居ないから嬉しい、です。おじいちゃん先生って、呼んでも良い、ですか?”
「おぉ、ええよ! わしは今日からお祖父ちゃん先生や! 桂香、赤飯を炊け。いや、寿司でも取るか?」
「……まだお米炊いてないから、良いけど」
無事、媚を売れたところ(JSリフレ)で、今回はここまでです。
ご視聴ありがとうございました。
出前の寿司が届き、皆が台所に移動した後。部屋には、俺と師匠の二人だけが残っていた。師匠に、八一は少し残れと言われたのだ。
「まだ、萌ちゃんを研修会には入れてへんのやな」
「はい、まだです」
師匠の問いかけに、ハッキリと答えた。
そう、萌ちゃんは、いわゆる育成機関である研修会に登録していない。そこに登録して、初めて師弟として公式に登録されるのだけど、それをまだ行っていない。
だから、俺と萌ちゃんの関係は、心の繋がりだけのもの。公式で、弟子入りをした訳ではないのだ。
「理由は?」
だから、それを師匠が気にするのは当然のこと。暗に、萌ちゃんは才能があるのかということも、尋ねてきている。
研修会入会には、最低でもアマチュア二段クラスの棋力が必要だ。それに届いてないなら、厳しいのではと心配してくれている。
でも、それは全く問題ない。独特すぎる序盤だけど、萌ちゃんは既にアマ四段くらいの実力はある筈。なら、どうして手元においたままなのかと言うと……。
「萌ちゃんの将棋は、俺に似てます。全く一緒、なんて事はないですけど、棋風はかなり似通ったところがあります」
「八一と一緒、なぁ」
「そんな微妙な顔をしなくても……」
まぁ良い、それは。ちょっと引っ掛かるけど、それよりも俺が伝えたいのはその似ているところだ。
「萌ちゃんの将棋は、ハッキリ言って筋が良いとは言えません。研修会でも、そこを咎められると思ってます」
「でも、お前はそうは思ってない、そういうことか?」
「いえ、ハッキリ言って悪いと思ってます」
怪訝そうな顔をする師匠に、でも、と言葉を続ける。萌ちゃんの将棋は、それだけでは無いのだということを。その部分が、今は必要であると
「けど、その筋の悪さが、最後で捲り返す怪力を生み出しているんです。悪い中でどう戦うのか、それが萌ちゃんの中で今まで養われてきた将棋です」
今まで萌ちゃんと将棋を指していて、気がついたこと。
それは、独創的で見る者を驚かせる序盤だけではない。終盤で、普通の感覚では決して見えないであろう筋を、見つける事が出来る能力。
最適解ではないのかもしれない。けれど、相手の感覚を狂わせる一手。勝負師の感性が、そこにあったから。
「言いたいことは分かった。しばらくは、手元に置いて育てたい理由も。でも、組み立ての悪さが癖にならへんか?」
「大丈夫です、萌ちゃんは素直ですから。現状でも、俺と将棋を指す中で、生じるズレを修正してきてます。もしかしたら、あと少しでかなり化ける可能性もありますよ」
まだ指導を初めて一週間だけれど、萌ちゃんからは感じるのだ。誰も真似できないような、見ていてワクワクする将棋を指せる、その才能を。
だから、この子を育てたいと思った。誰でもない、この俺の手で。想像以上に、高いところまで羽ばたける。そんな確信が、俺にはあるから。
「弟子のデキがエエと、そうなるのは分かる。けど、そのニヤけ面は気持ち悪い」
「え、あ、すみません」
でも、師匠もさっき、孫が出来て喜んでたじゃん。その言葉を、グッと堪える。我慢できる範囲では、弟子は師匠を立てるものなのだ。
「取り敢えず、大丈夫やと思ったら直ぐに申請しなさい。萌ちゃんも、これから伸びるには経験が必要や」
「はい、勝つことが、将棋を強くなる何よりの条件ですから」
その言葉に、師匠は頷いて立ち上がった。
「みんな待ってるから、行くか八一。折角やし、後で萌ちゃんと指してみてもええな」
「良いですけど、萌ちゃんは矢倉を指せませんよ」
「ん? だったらどうしてるんや」
「矢倉には、雁木で対抗してますね。5六歩を突かないで、腰掛け銀にするのがお気に入りみたいです」
「……ホンマに大丈夫なんか?」
「大丈夫です、萌ちゃんの玉は鰻みたいなものですから」
深いため息を、師匠は吐いた。そんなところまで、わざわざ似なくても良いって事だろう。
でも、仕方がない。俺が弟子に取ったのは、そういうところが良いと感じた、本田萌という女の子なのだから。
「…………」
「…………」
「二人共、もう少しでお吸い物が出来るから、ちょっと待っててね」
桂香さんの声に乗って、お吸い物の匂いが漂ってきている。それ以上に五感に訴え掛けるものはなく、静けさが場に満ちている。理由は勿論、話す気がないから。
こっちから話しかける気は無い、向こうも同じ。だったら、場が静まり返るのは当たり前のこと。なので、桂香さんが戻ってくるまで、静かなまま……だと、思っていた。
「空、先生」
だから、呼びかけられたのは、少し意外で。何、と冷たく応えた。
「好きな、動物、さん。なに、ですか」
……意味が分からなかった。どうしてそんな質問なのか、弟子入りがどうのという話をするのではないのか。どことなく、昔の馬鹿だった八一を思い出し、少しイラッとした。
「ごめん、なさい。ワンちゃん、好きじゃない、って、言ってた、から」
無言で居ると、小動物は勝手に自己完結してペコリと頭を下げた。
もしかすると、これは馴れ合いをしようとしているのか。もしそうなら、一つだけ言っておこうと思った。
「まだ、認めてない。弟子を取るのは、八一には早すぎる」
それだけ告げると、余計に縮こまって口を噤んだ。とても、勝負の世界ではやっていけなさそうな、気の小ささ。ここに居るのは、ただ八一への思いだけで辿り着いたから。
本当に、邪魔で、危険。間違いなく気持ちだけは本物で、折れないだろう。私には、良くそれが分かっているから。
「八一の馬鹿、頓死しろ」
誰にも聞こえない声で、小さく恨み言を呟いた。
泥沼流:故米長永世棋聖の棋風を称したもの。さわやか流とも言われている。清滝師匠の場合、泥沼流、鋼鉄流などと呼ばれている(独自設定)。
挨拶くらい、犬でも出来る:プロ棋士の泉正樹八段の愛犬エルちゃんは泉先生曰く五級くらいの実力を持っているらしい。五級なら端歩(将棋界的には、もしもし御機嫌いかが、という問いかけの事)の突き合いくらい出来るに違いない……という姉弟子の偏見から出た言葉。エルちゃんが将棋を指せると姉弟子は本当に信じているらしい(独自設定)
因みに、泉八段の棋風は野獣流である(ファッ!?)
八一女体化MOD:いらない(確信)
矢倉:清滝師匠、お得意の戦型。矢倉24手組みや、他にも色々な定跡があり、奥が深すぎて狂いそうになる。でも好き。最近は急戦矢倉が主流だが、本格的に組んだ矢倉もそこそこ見る気がする。
雁木:ホモちゃんが、角交換を拒否された時に組む囲い。昔は雁木は矢倉の出来の悪い兄貴呼ばわりされていたけれど、2017年からどうにも節目が変わってプロ間で流行した。ホモちゃんが指している形も、その時流行したツノ銀雁木。腰掛け銀に出来るのが落ち着くらしい。
清滝師匠:弟子のことを深く愛している男前。おじいちゃん気質で、弟子には厳しく孫には甘い。将棋の形が旧式気味で、順位戦(B級1組)でも既に負け越しが決まってしまっている……どころか、一期で陥落するのではと、戦々恐々としている。昇段した八一のために、しっかりした姿を見せたいと必死になっている。
桂香さん:新しく一門に女の子が増えたのを喜ぶ反面、この子が自分よりも早く女流になったら嫌だな、と漠然と感じている。竜王取った直後の八一と一緒で、勉強はしているけれどどうにも猿真似将棋から脱却できていない2015年のシーズン。焦りが出始めている時期。
姉弟子:ホモちゃんをダンボールに詰めて、保健所に送りたいらしい。
九頭竜八一:男二人きりの部屋、何も起こらない筈がなく……という事があったので、恐らくはホモ。まだ、雁木よりも矢倉を指している時期(独自設定)
ホモちゃん:一門は家族みたいなものやしと、恐る恐る姉弟子に話し掛けて無事爆散。おじいちゃんもおばあちゃんも居ないらしい。皆の前で、愛している(八一の将棋を)と告白した。