りゅうおうのおしごと!RTA 最年少タイトル奪取チャート   作:ぺたんこ

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FGO2部5章をクリアしたので、初投稿です。


7.拝啓、八一お兄ちゃんへ

 アヒルは将棋の淫夢くんだったRTA、はーじまーるよー。

 

 

 

 

 

 前回はメンタルが”ざーこ♡”になったところから(メスガキかな?)

 さて、今回もロリ王に調教してもらいにイキますよ~イクイク。

 

 今日も絶好の角換わり日和です(いつもの)

 腰掛け銀! 棒銀! 早繰り銀! とKBSトリオならぬKBHコンビで角換わりを学びます。

 やっぱロリ王くんの……稽古を……最高やな!(経験値大)

 良かったら、ホモちゃんの手作りクッキーでも食べてください。

 

「お、今日もクッキー、作ってきてくれたんだ」

 

 ”美味しいって、言ってくれるのが、嬉しいです、から”

 

 こちら、ホモコロリの代わりに、好感度が入っております。

 また明日もお願いしますね!

 

「そうそう、まだ伝えてなかったけど、明後日にデビュー戦があるんだ。

 東京に前泊しなきゃいけなくて、悪いけど明日から稽古はお休み」

 

 うせやろ?

 

 ”そう、なんですか?”

 

「うん、俺が居なくても、しっかり将棋の勉強をするんだよ」

 

 ……まま、ええわ。

 ロリ王特訓が一番良いのですが、仕方ないので清滝師匠の家にでも明日は行きましょう。

 ホモちゃんも、残念がるより喜んでますし、その他のイベントを今の内に進めるのがお得ですね。

 

 ”楽しみに、してます。

  頑張って、ください”

 

「うん、萌ちゃんのためにも、絶対に勝つから」

 

 ”約束、です”

 

 指切りげんまんまでしちゃってますね、これで負けたら笑っちゃうぜ。

 まぁ、皆様ご存知の通り、7割方負けるんですけどね(白目)

 負けた場合、ロリ王は負けたショックで一週間失踪するのですが、経験値が勿体ないのでこちらから迎えに行きましょう(飽食)

 

 

 

 

 

 ”おじいちゃん先生、桂香さん、こんにちは”

 

「待っとったよ、萌ちゃん」

 

「いらっしゃい、今日はゆっくりしていってね」

 

 RTAなので、ゆっくりできないです(ガバから目を逸らしつつ)

 そういう訳で、清滝師匠の家にやって来ました。

 姉弟子は対局で居ません、デバフ掛けられないので、ラッキーですね。

 

「今日はわしが教えてあげよう、座りなさい」

 

 ”お願いします、おじいちゃん先生”

 

 クッソにこやかな清滝師匠、田舎中年はスケベなことしか考えないのか(風評被害)

 実際のところは、孫に構ってる感触で、のんびりした気配を感じます。

 A級順位戦に在籍してた頃なら厳し目に指導してもらえるのですが、陥落してからの清滝師匠は緩めになってます。

 ぶっちゃけ、いつ引退してもおかしくないので、注意が必要です。

 ソフト指し幼女ニキの動画では、幼女に負けたショックで引退する清滝師匠が見られますが、普通にチャートが壊れるので無論行いません。

 

「ホンマに雁木ねんやなぁ……矢倉、指さんか?」

 

 ”矢倉、むずかしい、です”

 

「でも、指せへんと、強くなれんよ」

 

 ”薄い方が、気持ち良い、です”

 

「すっかり影響されとるなぁ」

 

 矢倉なんか必要じゃねぇんだよ!(力戦派)

 玉が硬いと安心して指せますが、ジャンキーなホモちゃんは着衣プレイ(硬い囲い)は好きじゃないみたいです。

 プレイ方針にも即してますし、いいゾ~コレ。

 

 ”負け、ました”

 

 はい、経験値ゲット(なお、ロリ王よりも少ない模様)

 でも、力戦居飛車の経験値は足りてないので、良しです。

 

「うーん、金駒がないからといって、自陣飛車を打ち込むのは、やっぱり苦しいで」

 

 ”逃げ、損ねちゃい、ました。

  ここで、早逃げした方が、良かったです、か?”

 

「うん、そっちの方が粘れたと思う。

 ……やっぱり、矢倉に囲わんか?」

 

 ”次は、上手く逃げ、ます”

 

 天を仰ぐ清滝師匠、将棋に関してはホモちゃん頑固みたいですね。

 ホモちゃんの囲いはガバガバなので、相対的にバランスが取れてると思います(意味不明)

 

「そこまで言うなら、仕方ないな。

 取り敢えず、これで勉強しい」

 

 ホモちゃんの露出癖は矯正出来ないと感じたのか、清滝師匠が本を一冊渡してくれました。

 お、これは……。

 

 ”逃れ、将棋?”

 

「萌ちゃんは知らんか?

 詰将棋じゃなくてな、自玉に掛かった王手から逃げる本や。

 中々面白いから、ゆっくりやってみ」

 

 ラッキーですね、これは。

 逃れ将棋とは、清滝師匠が説明してくれた通りの、王手から逃げ続ける本です。

 ホモちゃんの棋風にピッタリあってますし、何より頓死する確率が下がるので結構良いアイテムです。

 走者は難しくて積みました、冴えんなぁ。

 

 ”ありがとう、ございます”

 

「うん、しっかり勉強するんやで。

 ……そう言えば、八一はどうなったかな」

 

 気が付けば、もう夕方。

 対局も佳境か、既に着いているかもしれません。

 さて、今回はどうなってるか……あ(察し)

 

『この局面で九頭竜が投了した。以下、同玉、2七飛までの詰み。終局時間は17時11分、消費時間は九頭竜2時間12分、山刀伐が2時間58分。終盤に発生した7手詰を逃すという、ある意味で鮮烈なデビューを果たした九頭竜。山刀伐が先達としての意地を見せた。勝った山刀伐は次戦で神鍋五段との対戦となる』

 

 ダメみたいですね(予定調和)

 悪手アンド悪手の悪手会と化していた、ロリ王のデビュー戦。

 最後に詰みがあったのを見逃し負けるという、悲しみしか無い対局でした。

 

「八一め、山刀伐君を舐めたな」

 

 ”八一、先生……”

 

 清滝師匠の苦い顔に、ホモちゃんも心配にしてます。

 このイベント後、ロリ王はショックのあまりサーフ系ボートビルダーに弟子入りするイベントが発生してしまいます。

 そのまま放置すると、サーフショップに骨を埋める海の男エンドにたどり着いてしまうので、注意が必要です(1敗)

 

「悔しいやろうけど、ええ薬になった筈や。

 次からやな、次から。

 あぁ、そうや、萌ちゃんご飯食べていくか?

 一緒に食べてくれると、嬉しいんやけど」

 

 ”……はい、食べます”

 

 場合によってはその次すら無くなるから、注意が必要です。

 まぁ、姉弟子が迎えに行くので、大抵の場合は大丈夫なのですが。

 2、3日帰ってこないと、心配で授業をサボってでも探しに行ける様になるので、それまで加速いたしましょうね~。

 

 …………

 ……

 

 はい、清滝師匠の家に通うこと3日、遂にホモちゃんが我慢の限界を迎えました。

 もう許せるぞオイ!!

 

 ”八一、先生。

  まだ、帰って、来てくれ、ません”

 

「負けるっていうんは、悔しいことや。

 自分の考え、指し手、積み上げてきたもんを、否定されるって事やからな。

 大方、勝つ言うて出かけて、萌ちゃんに合わす顔が無いんやろ。

 構わへん、ほっといたら帰ってくるで」

 

 清滝師匠、ここら辺は案外放任主義です。

 自分も負けたら放尿しますし、多少はね?

 

 ”…………”

 

 はい、選択肢が出ました。

 ここは迷わず、明日八一先生を探しに行くを選択しましょう。

 もう許さねぇからなぁ?

 

 

 

 さて、そういう訳で翌日、駅前にやって来ました。

 ホモちゃん、何故か所持金が多めなので、何とか関東まで遠征できます。

 帰りは……ロリ王が出してくれるって、バッチェ大丈夫ですよ!

 そういう訳で、何食わぬ顔で電車に乗りましょう。

 昨日の内に予約していた新幹線の席に、座れば完璧です。

 

 

 成し遂げたぜ。

 後は、このまま東京まで行きましょうねー。

 今、八一は神奈川県の茅ヶ崎に居ますが、情報集めないとそこまで辿りつけないからね、しょうが無いね。

 さて、では電車の中で、清滝師匠に貰った逃れ将棋でも解いて……ん?

 

 

 

「……小童、ここで何してる」

 

 ファッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 八一お兄ちゃんが、帰って来てくれない。

 寂しくて、悲しくて、何だか落ち着かない。

 おじいちゃん先生は、すぐに帰ってくるって言ってる。

 でも、悔しくて、悲しくて、帰ってこれないかもしれない。

 辛い将棋、だったから。

 負けるのは悔しい、おじいちゃん先生の言う通り、だから。

 

「八一、お兄ちゃん……」

 

 寂しいです、早く帰ってきて……。

 そう思って、もう4日目。

 2週間の間、ずっと一緒に居てくれて、私はその2週間が1年分くらいの価値があったから。

 

 一日千秋って言葉を、学校で習った事がある。

 その気持ちが、凄く分かった。

 八一お兄ちゃんが居た秋は、銀杏のように輝いてたから。

 八一お兄ちゃんの居ない日が、凄く長く感じるから。

 

「将棋、指したい……」

 

 八一お兄ちゃんと、二人で。

 私の将棋は、八一お兄ちゃんの為のものだから。

 私を好きにして良いのは、八一お兄ちゃんだけだから。

 

 お願い、します。

 早く、帰ってきてください。

 そう、お祈りしたけど、八一お兄ちゃんは帰ってきてくれなくて。

 このままだと、ずっと帰ってきてくれない様な、そんな気もした、から。

 

「見つけ、なきゃ。

 八一お兄ちゃん、迎えに、いかないと」

 

 ぽっかり、胸に穴が空いたままだと、生きていけない、から。

 八一お兄ちゃんが、私には必要で、八一お兄ちゃんと一緒に、将棋を指したいから。

 ずっと、いつかの為に貯めていたお金を、私は躊躇なく使うことに、した。

 今は、それ以上に、目の前のことが大切だから。

 

「待ってて、八一お兄ちゃん。

 会いに、行きます」

 

 東京までの道を予約して、次の朝には学校に行かずに、行動していた。

 新大阪まで行って、新幹線に乗り込む。

 怒られないか、とか、呼び止められるかも、とか、心配だったけど、大丈夫だった。

 

 ホッと、安心して、ふにゃふにゃって、なっちゃった。

 良かった、誰も私のこと、気にして無くて。

 だから、その声を聞いた時、自分の想像以上に、胸がキュッとなって、ドキドキが止まらなくなってしまった。

 

「……小童、ここで何してる」

 

 振り向けば、そこには誰よりも綺麗で、どの女性よりも将棋が強い、女の人が立っていた。

 知っている、その声も、その視線も。

 

「空、先生」

 

 上手に、頭が回らなくて、オウムさんみたいに、空先生の名前を、呟くことしか出来なかった。

 どうしよう……。




KBHコンビ:腰掛け銀、棒銀、早繰り銀の角換わり三羽烏のこと。語呂が悪い。角換わりでは、主にこの戦型が戦われることが大半、現在は腰掛け銀の最盛期。防御力が高いからね、しょうが無いね。

逃れ将棋:森信雄七段著。王手の掛かった局面から、正しく逃げると詰まないという、受けを鍛える本。ジャンキーなホモちゃんにピッタリな作品。

ホモちゃんのクッキー☆:手作りのクッキー、持ってる型がハートのやつだけらしい。

清滝師匠:八一の将棋を見て、あまりに悲惨でため息を吐く。帰ってきたら、何も聞かずに一緒にご飯でも食べに行こうと決める。

九頭竜八一:山刀伐七段相手に舐めてかかるも、両刀遣いの実力を前に絶頂させられてしまう、なのでホモ。

空銀子:東京に対局に行くだけです、八一のことなんて知りません(大嘘)

ホモちゃん:(八一が居なくて)狂いそうっ。そろそろ限界を迎えつつあるので、ヤイチニウムを摂取したいお年頃。もう手遅れ





個人的な将棋トピックス①:12日に、羽生善治九段と中村太地七段がインターネット上の将棋サイト、81道場で外国人の方に指導対局をするというイベントがありました。コロナだから外出できない人のために、こういう普及活動を行う棋士の皆様方には頭が下がる思いです。なお、優しく教える中村七段を他所に、羽生九段は角落ちで対局者を虐殺した模様。

個人的な将棋トピックス②:谷川浩司十七世名人、森内俊之十八世名人、佐藤康光永世棋聖の共用ツイッターアカウントが開設されました。思ってたより、皆様かわいい。アベマTVトーナメントが終わるまでの、お祭りアカウントらしい。

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