戦姫絶唱シンフォギア 聖遺物試験運用部隊の元隊員達   作:のうち

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第20話

 二課の歓迎会を終えて、寮に帰ってきた響

響「ただいま~・・・・。」

 

未来「響!? もう、こんな時間までどこに行ってたの?」

 

響「ごめん・・・。」

 

未来「近くでまたノイズが現れたって、さっきもニュースで言ってたよ。」

 

響「うん・・・。でも、もう大丈夫だから。」

 

TVアナウンサー

「風鳴翼、移籍の可能性も?」

 

響「え?」

 

TVアナウンサー

「本日新曲を発表した風鳴翼さんに関する大きなニュースが舞い込んできました。」

 

TVアナウンサー

「イギリスの大手レコード会社メトロミュージックより海外展開の打診があった模様です。その事について風鳴翼さんや同じユニットを組んでいた天羽奏さんの所属する。芸能プロダクションの代表取締役てまあるゼルマ・ゾンボルト氏と共に、本日午後15時より記者会見がとり行われ・・・・」

とそのニュースを聞か、飛び起きる響

 

響(え、ゼルマさんってさっき会ったあのゼルマさんだよね。あの人、芸能事務所の社長だったんだ。)

 

未来「・・・・。」

未来の話は、寝転びながら聞いてたのに、翼の話題になると飛び起きる響に不満のご様子。

 

消灯時間。

 

響「あのね、未来・・・。」

 と自分の親友に今日会ったことを話そうかと考え、口に出すが。

了子『今日のことは誰にも内緒。』

 

響「ううん、何でもない。」

 了子に言われたこともあり、何でもないと訂正する。

 

未来「私は、何でもなくない。」

 

響「あ・・・。」

 

未来「響の帰りが遅いから本当に心配したんだよ。」

 

響「ごめん・・・。でも、ありがとう。ちゃんと心配してくれるの未来だけだよ・・・。」

 と響は寝返りを打って

未来

「・・・?」

未来に抱きつく。

 

未来「わあっ!?」

 

響「未来は暖かいなあ・・・。」

と響は未来の温もりを堪能する。

 

未来「ど、どうしたの、響。」

 

響「小日向未来は私にとっての陽だまりなの。未来の傍が一番暖かいところで、私が絶対に帰ってくるところ。

      これまでもそうだし、これからもそう・・・。」

 

未来の手に自分の手を重ねる響。

 

未来「あ、あのね、響・・・。私ね・・・。」

「すー・・・。」

 

未来

「え?」

 

未来

「・・・おやすみ、響。」

 

時を同じく、ゼルマ宅にて

シャワーを浴びる翼。

 

思い出されるのは、奏との厳しい修行の日々。

 まだギアを纏えていた頃のことを思い出す。

奏『2人一緒なら何も怖くないな。』

 

翼『あ・・・。』

 

怒りに満ちた顔を浮かべる翼

 

翼「あのギアは、奏のものだ。」

 

翌日

リディアン音楽院

 放課後、響が帰り支度をしていると友人の安藤創世、寺島詩織、板場由美が話しかけてきた。

 

創世「ビッキー。これからフラワーに行ってみない?」

 

響「フラワー?」

 

詩織「駅前のお好み焼き屋さんです。美味しいと評判ですよ。」

 

響「あ・・・今日は別の用事が入ってるんだ。」

 

板場 弓美「また呼び出し? あんたってばアニメみたいな生き様してるわね。」

 

未来「・・・。」

 

安藤 創世「仕方ない、じゃあまた今度誘ってあげるね。」

 

寺島 詩織「それじゃあ。」

 

板場 弓美「まったねー。」

 

響「はあ・・・私、呪われてるかも・・・。」

 と現在の自分の、状況を省みてため息をついていると、教室のドアが開き、入って来たのは翼だった。

 

 響「え?」

 

 翼「重要参考人として、再度本部まで同行してもらいます。」

 

ガチャン!再び、響の腕に手錠が掛けられる。

 

響「な、なんでえええええええっ!?」

 という響も無視され、響はニ課の本部へと連行されるのだった。

 

了子「それでは・・・先日のメディカルチェックの結果発表~♪

初体験の負荷は若干残ってるものの、体に異常はほぼ見られませんでした~♪」

 

響「ほぼ、ですか・・・。」

 

了子「そうね。あなたが聞きたいのはこんなことじゃないものね。」

 

響「教えてください。あの力のことを・・・。」

 

弦十郎

「ふむ。天羽々斬、翼の持つ第一号聖遺物だ。いや今は改修されて特機型だったか?」

 

響「聖遺物?、特機?」

 

了子「聖遺物とは世界各地の伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶のこと、多くは遺跡から発掘されるんだけど、経年による破損が著しくて、

かつての力をそのまま秘めた物はホントに希少なの。それで特機っていうのはその聖遺物にさらに改良を加えて造られたシンフォギアのことよ。」

 

弦十郎「この天羽々斬も刃の欠片のごく一部にすぎない。」

 

了子「欠片にほんの少し残った力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波動なの。そしてそれをアシストしてその波動を増幅する補助装置が取り付けられたのが特機型シンフォギアの特徴ってわけね。」

 

響「特定振幅の波動・・・?」

 

弦十郎「つまりは歌。歌の力によって聖遺物は起動するのだ。」

 

響「歌・・・? そうだ、あの時も胸の奥から歌が浮かんできたんです。」

 

弦十郎「うむ。」

 

翼「っ!」

 

了子「歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し・・・。鎧の形で再構成したものが、翼ちゃんや響ちゃんが身に纏うアンチ・ノイズ・プロテクター・・・、

シンフォギアなの。」

 

翼「だからとて、どんな歌、誰の歌にも聖遺物を起動させる力が備わってるわけではない!」

 

沈黙に包まれる場。

 

弦十郎「聖遺物を起動させ、シンフォギアを纏う歌を歌えるわずかな人間を、我々は適合者と呼んでいる。

それが翼であり、君であるのだ。」

 

了子「どう? あなたに目覚めた力について少しは理解してもらえたかしら?、質問はドシドシ受け付けるわよ。」

 

響「あのっ!」

 

了子「どうぞ、響ちゃん。」

 

響「全然わかりません・・・。」

 

 

友里「だろうね。」

 

藤尭「だろうとも。」

 

了子「いきなりは難しすぎちゃいましたね。だとしたら、聖遺物からシンフォギアを作り出す唯一の技術・・・。

櫻井理論の提唱者が、このワタクシであることだけは覚えてくださいね。」

 

響「はあ・・・。でも私はその聖遺物という物を持っていません。なのに何故?」

 

ぴこーん!

 

響「お?」

とコンソールに映し出されたのはレントゲン写真だった。

心臓のあたりに何か影が見える。

 

響「あっ。」

 

弦十郎「これは何なのか、君にはわかるはずだ。」

 

響「はい! 2年前の怪我です。あそこに私も居たんです。」

 

翼「っ!」と翼は2年前のライブのことを思い出し、あの時、ゼルマや奏と3人で守った子であることを確信する。

 

了子「心臓付近に複雑に食い込んでいるため、手術でも摘出不可能な無数の破片・・・。

調査の結果、この影はかつて奏ちゃんが身に纏っていた第3号聖遺物・・・、ガングニールの砕けた破片であることが判明しました。」

 

翼「っ!?」

 その言葉に翼が驚愕の顔をつくる。

 

翼「っ・・・!」

了子によってもたらされた事実に激しく動揺した翼は退室してしまう。

  

弦十郎たちはその背中を黙って見送る。

 

響「あのう・・・。」

 

弦十郎「どうした?」

 

響「この力のこと、やっぱり誰かに話しちゃいけないのでしょうか?」

 

弦十郎「君がシンフォギアの力を持っていることが何者かに知られた場合、君の家族や友人、周りの人間に危害が及びかねない。命に関わる危険すらある。」

 

響「命に・・・関わる・・・?」

 

響にとって誰よりも大切な存在、未来のことが頭に浮かぶ。

 

響「あ・・・。」

 

 弦十郎「俺たちが守りたいものは機密などではない。人の命だ。

その為にも、この力のことは隠し通してもらえないだろうか。」

 

了子「あなたに秘められた力はそれだけ大きなものだということをわかってほしいの。」

 

弦十郎「人類ではノイズに打ち勝てない。

人の身でノイズに触れることは、すなわち炭となって崩れることを意味する。

そしてまた、ダメージを与えることも不可能だ。

たった一つの例外があるとすれば、それはシンフォギアを纏った戦姫だけ。日本政府特異対策機動部二課として改めて協力を要請したい。立花響くん。君が宿したシンフォギアの力を対ノイズ戦の為に役立ててはくれないだろうか?」

 

響「私の力で誰かを助けられるんですよね・・・?」

 

弦十郎&了子「うむ。」「うん。」

 

響「わかりました!」

 

翼はようやく冷静さを取り戻し、部屋の前につくと

プシュー。扉が開く音がする。

 

翼「ん。」

 

響「私、戦います。」

 

翼「・・・。」

 

響「慣れない身ではありますが頑張ります。一緒に戦えればと思います。」

 

そう言って、響は手を差し出すと・・・、

 

翼は、目をそらす。

 

「あ、あの・・・一緒に、戦えれば、と・・・。」

ビーッ! ビーッ!とノイズ警報がなる。

 

響「っ!?」

 

翼「っ!?」

 

藤尭「ノイズの出現を確認!」

 

弦十郎「本件は我々二課で預かることを一課に通達!」

 

友里「出現位置特定! 座標出ます!リディアンより距離200!」

 

弦十郎「近いな、ゼルマさん、いや副司令は」

 

友里「はい、こちらでも警報がなったのを確認、ちょうど近くに来ているとのことで、そのままノイズに応戦するそうです。

 

翼「私も迎え撃ちます!」

と翼はそれを聞くと司令室を出て行く。

響「あ・・・。」

それをみた響は追いかけようとするが

弦十郎「待つんだ! 君はまだ・・・。」

 弦十郎に呼び止められてしまう。

 

響「私の力が誰かの助けになるんですよね?

シンフォギアの力でないとノイズと戦うことは出来ないんですよね?

だったら行きます!」

 

藤尭「危険を承知で誰かの為になんて、あの子、いい子ですね。」

 

弦十郎「果たしてそうなのだろうか?」

 

藤尭「え?」

 

弦十郎「翼のように幼い頃から戦士としての鍛錬を積んできたわけではない。ついこの間まで日常の中に身を置いていた少女が、

誰かの助けになるというだけで命を賭けた戦いに赴けるというのは、

それは歪なことではないだろうか・・・?、そして昨日の件、響くんの

ギアのアウヴァッヘン波形の他に微弱に発せられていた謎のエネルギー、あれはいったい。」

 

了子「つまり、あの子もまた、私たちと同じ、こっち側ということね・・・。」

 

楽しそうに笑う響と未来の写真・・・。

 

その頃、ノイズの現れた現場では

アナウンス

『日本政府特異災害機動部よりお知らせします。』

 

アナウンス

『先程、特別警報が発令されました。』

 

アナウンス

『速やかに、最寄りのシェルター、または退避所へと避難してください。』

 

 

ノイズの前に佇む翼。

 

ノイズは溶けて、

一つになり・・・。

ノイズ

「ボエエエエエエッ!!」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron」

と詠唱を唱え、ギアを纏う。

 

特機型シンフォギア グルンガスト奏者 風鳴翼!

 

 

♪颯を射る如き刃

 

体にくっついていた部品をはずし・・・。

 

 

飛ばしてくる。

 

♪麗しきは千の花

 

 

華麗に避ける翼。

 

♪宵に煌めいた斬月

 

 

足のパーツが変形してブレードになる。

 

 

ノイズの放った部品がブーメランのように戻ってくる。

 

♪哀しみよ浄土に還りなさい

 

 

足のブレードで切り裂く。

 

♪永久に

 

 

ノイズが吠える。

 

 

翼の剣が巨大化。

響「たあああああああっ!!」

 とそこにノイズに蹴りを入れて響が現れる。

響の蹴りがノイズに炸裂!

 

響「翼さん!」

 

響「あはー!」

ノイズを撃破した響の笑顔をみて歯がみする

 

翼「・・・。はあああああっ!!」

 

 

計都羅號剣

ノイズは真っ二つになり、消滅する。

 

響「翼さーん!私、今は足手まといかもしれないけれど、一生懸命頑張ります!

だから、私と一緒に戦ってください!」

と響は決意表明の如くそう告げる。

 

翼「そうね。」

 

響「あはっ!」

 

翼「あなたと私、戦いましょうか。」

と翼は響に剣を向けるのだった。

 

響「えっ?」

 

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