戦姫絶唱シンフォギア 聖遺物試験運用部隊の元隊員達   作:のうち

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第49話

リディアン音楽院 

 

響&未来「失礼しました。」

職員室から出てきた二人

生徒たちが歌う、リディアンの校歌が聞こえていました。

響も鼻歌で校歌を歌い始める。

 

未来「ん? なに? 合唱部に触発されちゃった?」

 

響「リディアンの校歌を聞いてると、まったりするっていうか、すごく落ち着くっていうか・・・。皆が居るって思うと安心する。自分の場所って気がするんだ。入学して、まだ2ヶ月ちょっとなのにね。」

 

未来「でも、色々あった2ヶ月だよ。」

 

響「うん。そうだね。」

 

 

一歩その頃、フィーネの館にクリスが訪れていた。

 クリスが屋敷の中を歩いているが、フィーネのいる気配はない、屋敷の中を進んでいくとクリスの足が何かにぶつかった。クリスは足元を見る。

クリス「っ!?」

そこには、男たちの死体がありました。

 

クリス「何がどうなっていやがんだ・・・?」

 

ドガッ!と大きな音とともにクリスのいる部屋の壁が崩れ落ち

 

クリス「っ!?」

そこから弦十郎が現れた。

 

クリス「違う! あたしじゃない! やったのは・・・。」

弦十郎の後ろから二課の捜査員がゾロゾロとやってきて・・・。

クリスの横を走り抜ける。

 

クリス「っ・・・。」

怯えるクリスの頭に、ポンと手を乗せる風鳴司令。

 

弦十郎「誰もお前がやったなんてこと、疑ってはいない。全ては君や俺たちの傍に居た彼女の仕業だ。」

 

クリス「えっ!?」

 

弦十郎「・・・。」

 

捜査員「風鳴司令!」

 

弦十郎「ん?」

 

I Love You SAYONARA と書かれた紙が残されていました。

捜査員が紙を取ると・・・仕掛けられていた罠が発動し爆発が起こる。

 

 

捜査員「くっ・・・。」

 

捜査員「うぅ・・・。」

 

クリス「どうなってんだよ、コイツは・・・。」

 

弦十郎「衝撃波は発勁でかき消した。」

 

クリス「そうじゃねえよ!」

クリス、風鳴司令の腕から脱出。

 

クリス「何でギアを纏えない奴があたしを守ってんだよ!?」

 

弦十郎「俺がお前を守るのは、ギアのあるなしじゃなくて、お前よか少しばかり大人だからだ。」

 

クリス「大人・・・!」

 

弦十郎「・・・。」

 

クリス「あたしは大人が嫌いだ! 死んだパパとママも大嫌いだ!

とんだ夢想家で臆病者! あたしはあいつらと違う! おセンチで難民救済? 歌で世界を救う?

いい大人が夢なんて見てるんじゃねえよ!」

 

弦十郎「大人が夢を、ね・・・。」

 

クリス「本当に戦争を無くしたいのなら戦う意志と力を持つ奴を片っ端からぶっ潰していけばいい!

それが一番合理的で現実的だ!」

 

弦十郎「そいつがお前の流儀か。なら聞くが、そのやり方でお前は戦いを無くせたのか?」

 

クリス「っ!! それは・・・。」

 

弦十郎「いい大人は夢を見ないと言ったな。そうじゃない。大人だからこそ夢を見るんだ。

大人になったら背も伸びるし、力も強くなる。財布の中の小遣いだってちっとは増える。

子供の頃はただ見るだけだった夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる。

夢を見る意味が大きくなる。お前の親は、ただ夢を見に戦場に行ったのか? 違うな。歌で世界を平和にするっていう夢を叶える為、自ら望んでこの世の地獄に踏み込んだんじゃないのか?」

 

クリス「なんで、そんなこと・・・。」

 

弦十郎「お前に見せたかったんだろう。夢は叶えられるという揺るがない現実をな。」

 

クリス「っ・・・!」

 

弦十郎「お前は嫌いと吐き捨てたが、お前の両親はきっとお前のことを大切に思っていたんだろうな。」

 

クリス「うっ・・・うぅっ・・・・。」

風鳴司令、涙を浮かべるクリスを黙って抱きしめる。

 

クリス「うわああああん!!」

捜査員たちは撤収。

 

クリス「やっぱり、あたしは・・・。」

 

弦十郎「一緒には来られない、か?」

 

クリス「・・・・。」

 

弦十郎「お前は、お前が思ってるほどひとりぼっちじゃない。お前が一人道を行くとしても、

その道は遠からず俺たちの道と交わる。」

 

クリス「今まで戦ってきた者同士が一緒になれると言うのか? 世慣れた大人がそんな綺麗事を言えるのかよ。」

 

弦十郎「ホント、ひねてるな、お前。」

 

弦十郎「ほれっ。」

 

クリス「あっ・・・。通信機・・・?」

 

弦十郎「そうだ。限度額以内なら公共交通機関が利用出来るし、自販機で買い物も出来る代物だ。便利だぞ。」

 

クリス「カ・ディンギル!」

 

弦十郎「ん?」

 

クリス「フィーネが言ってたんだ。カ・ディンギルって。そいつが何なのかわかんないけど・・・。

もう完成している、みたいなことを・・・。」

 

弦十郎「カ・ディンギル・・・。」

 

クリス「・・・。」

 

弦十郎「後手に回るのは終いだな。こちらから打って出てやる。」

風鳴司令たちは撤収しました。

 

クリス「・・・。」




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