戦姫絶唱シンフォギア 聖遺物試験運用部隊の元隊員達   作:のうち

42 / 46
第50話

翼『はい、翼です。』

 

響『響です。』

 調査から本部に帰ってきた弦十郎から通信を受けていた。

弦十郎「収穫があった。了子くんは?」

 

友里「まだ出勤していません。朝から連絡不通でして・・・。」

 

弦十郎「そうか・・・。」

 

響『了子さんならきっと大丈夫です。何が来たって私を守ってくれた時のようにドカーンとやってくれます。』

 

翼『いや、戦闘訓練もロクに受講していない櫻井女史にそのようなことは・・・。』

 

響『え? 師匠とか了子さんって人間離れした特技とか持ってるんじゃないんですか?』

響が興味深い発言をしたところで

ピピッ、ピピッ。と通信に誰かが入ってくる。

 

響『お?』

 

了子『やぁっと繋がった。ごめんね、寝坊しちゃったんだけど、通信機の調子が良くなくて・・・。』

目を細める風鳴司令。

 

弦十郎「無事か? 了子くん、そっちに何も問題は?」

 

了子『寝坊してゴミを出せなかったけど、何かあったの?』

 

響『良かったー。』

 

弦十郎「ならばいい。それより聞きたいことがある。」

 

了子『せっかちね。何かしら?』

 

弦十郎「カ・ディンギル。この言葉が意味するものは?」

 

了子「カ・ディンギルとは、古代シュメールの言葉で高みの存在。転じて、天を仰ぐほどの塔を意味しているわね。』

 

弦十郎「何者かがそんな塔を建造していたとして、何故俺たちは見過ごしてきたのだ?」

 

響『確かに、そう言われちゃうと・・・。』

 

弦十郎「だが、ようやく掴んだ敵の尻尾、このまま情報を集めれば勝利も同然。相手の隙にこちらの全力を叩き込むんだ。

最終決戦、仕掛けるからには仕損じるな。」

 

響、翼『了解です!』『了解。』

 

了子『ちょっとヤボ用済ませてから私も急いでそっちに向かうわ。』

 

響「カ・ディンギル・・・。誰も知らない秘密の塔・・・。」

 

未来「検索しても引っかかるのはゲームの攻略サイトばかり・・・。」

二課のスタッフ総掛かりで検索中。

 

弦十郎「些末なことでも構わん。カ・ディンギルについての情報をかき集めろ。」

警報が鳴り響く。

 

弦十郎「どうした!?」

 

藤尭「飛行タイプの超大型ノイズが3体・・・!いえ、もう1体出現!」

超大型ノイズが上空を飛ぶ。

逃げ惑う人々。

 

翼「合計4体。すぐに追いかけます。」

ヘルメットを受け取って走る翼。

 

響「今は人を襲うと言うよりも、ただ移動している。はい。はい。」

 

未来「響?」

 

響「平気。私と翼さんで何とかするから。だから未来は学校に戻って。」

 

未来「リディアンに?」

 

響「いざとなったら地下のシェルターを解放して、この辺の人たちを避難させないといけない。未来にはそれを手伝ってもらいたいんだ。」

 

未来「・・・うん。 わかった。」

 

響「ごめん。未来を巻き込んじゃって。」

 

未来「ううん。巻き込まれたなんて思っていないよ。私がリディアンに戻るのは響がどんな遠くに行ったとしても、ちゃんと戻って来られるように、

響の居場所、帰る場所を守ってあげることでもあるんだから。」

 

響「私の帰る場所・・・。」

 

未来「そう。だから行って。私も響のように大切なものを守れるくらい強くなるから。」

響は未来の手を取る。

 

未来「あっ・・・。」

 

響「小日向未来は私にとっての陽だまりなの。未来の傍が一番暖かいところで、私の絶対に帰ってくるところ。これまでもそうだし、これからもそう。だから私は絶対に帰ってくる。一緒に流れ星見に行く約束、まだだしね。」

 

未来「うん。」

 

響「じゃあ行ってくるよ!」

 

未来「あ・・・。」

と迎えに来た奏のバイクの後ろに乗る。

バイクで現場に向かう翼達

 

翼『翼です。』

 

弦十郎「ノイズ進行経路に関する最新情報だ。」

 

響『はい!』

 

弦十郎「第41区域に発生したノイズは第33区域を経由しつつ、第28区域方面へ進行中。同様に第18区域と第17区域のノイズも第24区域方面へと移動している。そして・・・。」

 

友里「司令! これは・・・。」

 

藤尭「それぞれのノイズの進行経路の先に東京スカイタワーがあります!」

 

響「東京スカイタワー?」

 

藤尭「カ・ディンギルが塔を意味するのであれば、スカイタワーは正にそのものじゃないでしょうか?」

 

弦十郎「スカイタワーには俺たち二課が活動時に使用している映像や交信と言った電波情報を、

統括制御する役割も備わっている。二人とも、東京スカイタワーに急行だ!」

 

弦十郎(罠だとしても・・・。)

スカイタワーを目指す翼。

 

響「スカイタワー・・・。でも、ここからじゃ・・・。」

バタバタバタバタ・・・。

 

響「うわっと!」

響の上にヘリが現れ・・・。目の前に降りてきました。

 

弦十郎『なんともならないことを何とかするのが俺たちの仕事だ。」

一方、緒川さんは・・・。深刻そうな顔で電話を切ると・・・。

 

車に乗り込みました。カイタワーに迫る超大型ノイズたち。

超大型ノイズが小型ノイズを落とし、

ばら撒き始めました。

ボトボト。ガショ、ガショ、ガショ。

さらに小型飛行ノイズも出撃!

超大型ノイズを追いかける二課のヘリ。

響が超大型ノイズの上に。

手を離して・・・。

飛び降りる。

 

響「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

右手のバンカーを伸ばす。

 

響のパンチ!

ノイズを貫く!

 

イクから飛び降りながら変身!

 

暗剣殺!

超大型ノイズに向かって剣撃が飛んでいく。

 

 

雑魚ノイズは殲滅するものの、超大型ノイズには届きませんでした。

 

翼「くっ・・・。相手に頭上を取られるということが、こうも立ち回りにくいとは!」

 

響「ヘリを使って私たちも空から!」

ヘリがノイズの攻撃を受け・・・。

破壊されてしまいました。

 

響「そんな・・・。」

 

奏「よくも!」

二人は左右に散って避けました。

 

響「空飛ぶノイズ。どうすれば・・・?」

 

翼「臆するな、立花。防人が後退すれば、それだけ戦線が後退するということだ。」

飛行ノイズが大量に襲いかかってきました。

銃撃が飛行ノイズを蹴散らす。

 

響「あっ!?」

響が振り返ると・・・。

そこにはクリスが銃を構えていました。

 

 

クリス「ちっ! こいつがピーチクパーチクやかましいからちょっと出張ってみただけ。それに勘違いするなよ。お前たちの助っ人になったつもりはねえ!」

 

 

弦十郎『助っ人だ。到着が遅くなったかもしれないがな。』

 

クリス「っ・・・!」

 

響「あはは!」

 

翼「助っ人?」

 

奏「ははは、なんだよずいぶんな特別ゲストだな。」

 

弦十郎「そうだ。第2号聖遺物イチイバルの特機型ヒュッケバインEXを纏うシンフォギア奏者・・・。雪音クリスだ!」

 

響「クリスちゃーん! ありがとう! 絶対に分かり合えるって信じてた!」

 

クリス「このバカ! あたしの話を聞いてねえのかよ!」

 

響「とにかく今は連携してノイズを!」

 

クリス「勝手にやらせてもらう! 邪魔だけはすんなよな!」

 

響「えぇーっ!?」

 

翼「空中のノイズはあの子に任せて、私たちは地上のノイズを!」

 

響「は、はい!」

 

翼が後ろに飛ぶと・・・。同じくバックステップしたクリスとぶつかってしまう。

 

クリス「何しやがる! すっこんでな!」

 

翼「あなたこそいいかげんにして! 一人で戦ってるつもり?」

 

クリス「あたしはいつでも一人だ。こちとら仲間と馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねえよ!」

 

翼「っ!」

 

クリス「確かにあたしたちが争う理由なんて無いのかもな。だからって、争わない理由もあるものかよ! こないだまでやりあってたんだぞ。・・・!」

クリスが振り上げた手を、響がそっと握る。

 

クリス「あっ!?」

 

響「出来るよ。誰とだって仲良くなれる。」

響は片手をクリスと繋いだまま、もう片方の手を翼に向かって伸ばし、奏は響に抱き着く。

 

翼&クリス「・・・・。」

 

響「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと思ってた。いつまでも半人前はイヤだなーって。でも、今は思わない。何も手に握ってないから・・・。二人とこうして手を握り合える。仲良くなれるからね。」

 

翼「立花・・・。」

 

翼は剣を地面に突き立てて・・・。

二人が様子を見守る中・・・。

クリスに向かって手を差し出す。

 

クリス「あ・・・。」

恥ずかしそうに顔を逸らすクリス。

その手がためらって震える。

翼は無言でクリスを見つめる。

クリスはためらいながら・・・。

ゆっくりと手を伸ばすと・・・。

翼の方からその手を掴んでくる。

驚いたクリスは慌てて手を離してしまう。

 

クリス「このバカにあてられたのか!?」

 

奏「そうだろうな。そして、おまえもきっと。」

 

クリス「冗談だろ!」

 

響「ニヒヒ。」

超大型ノイズが上空を旋回中。

 

翼「親玉をやらないとキリがない。」

 

奏「斬艦刀でぶったぎってやるか。」

クリス「だったら、あたしに考えがある。あたしじゃなきゃ出来ないことだ。イチイバルとヒュッケバインEXの特性は長射程広域攻撃。派手にぶっ放してやる。」

 

響「まさか、絶唱を?」

 

クリス「バーカ! あたしの命は安物じゃねえ!」

 

奏「ならばどうやって?」

 

クリス「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場の無くなったエネルギーを臨界まで貯め込み、

一気に解き放ってやる!」

 

翼「だがチャージ中は丸裸も同然。これだけの数を相手にする状況では危険すぎる。」

 

響「そうですね。だけど、私たちがクリスちゃんを守ればいいだけのこと。」

 

クリス「っ・・・!」

 

翼「うむ。」

 

響「うん。」

ガショ、ガショ、ガショ。

 

響と翼はそれぞれノイズ殲滅へ。

 

クリス(頼まれてもいないことを・・・! あたしも引き下がれないじゃねえか。)

 

響(誰もが繋ぎ繋がれる手を持っている。私の戦いは誰かと手を繋ぐこと!)

 

翼(砕いて壊すも、束ねて繋ぐも・・・。フッ、立花らしいアームドギアだ。)

 

響&翼&奏「託したっ!!」

 

クリスの背部パーツが変形し、フォトンライフルと合体しブラックホールキャノンに変化し

背部スラスターの上部のパーツが開き、ミサイルが出てくる。 

 そして脚部アーマーが開き、またミサイルが現れる。

大型ミサイルを発射!

さらにミサイルポッドを発射!

 

ミサイルポッドから小型のミサイルが射出され・・・。

 

 

広域殲滅!

さらにガトリング砲を連射し、

小型飛行ノイズを殲滅。

 

 

超大型ノイズに命中し、倒していく。

 

翼「やった・・・のか?」

 

クリス「たりめーだ!」

 

響「あはっ!」

人で力を合わせてノイズを全滅させました。

 

響「やったやったー! あははー!」

 

クリス「やめろバカ! 何しやがるんだ!」

 

響「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよー! えへへ。」

 

クリス「だからやめろと言ってるだろうが!いいか? お前たちの仲間になった覚えはない。あたしはフィーネと決着を着けて、やっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」

 

響「夢? クリスちゃんの? どんな夢?聞かせてよー!」

 

クリス「うるさいバカ!」

 その時、通信機の着信がなる。

響「はい。」

 

未来「? 学校が・・・リディアンがノイズに襲われて・・・。ガチャッ。ツー・・・ツー・・・ツー・・・。』

 

響「っ!?」

 その通信に響たちは急いでリディアンへと戻るのだった。




今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後のOGキャラの扱いについて

  • 男は全員TS(爺ちゃんキャラ除く)
  • 一部の性別はそのまま
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。