宇宙戦艦ヤマト2199 白色彗星帝国の逆襲   作:とも2199

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宇宙戦艦ヤマト2202とは別の世界線を歩んだ宇宙戦艦ヤマト2199の続編二次創作小説「白色彗星帝国の逆襲」です。「白色彗星帝国編」、「大使の憂鬱」、「孤独な戦争」、「妄執の亡霊」、「連邦の危機」、「ギャラクシー」の続編になります。


白色彗星帝国の逆襲19 火星宙域の死闘Part3

 アンドロメダは、ゴルバからの砲火を受けながら、ゆっくりと回頭していた。五隻の主力戦艦が、アンドロメダの周囲を固め、波動防壁での防御を続けている。アンドロメダの艦首は、そのままゴルバへと向いた。

 ゴルバを取り囲むガトランティス艦隊と、ガミラス、地球艦隊が入り乱れて戦っているこの状況で、アンドロメダが砲撃を受けているこの位置こそ、波動砲の射線を確保出来る唯一の場所だった。

 艦内では、南部が波動砲の発射準備を進めていた。

「ターゲットスコープ、オープン。電影クロスゲージ、明度二十。目標、敵要塞。セーフティロック解除」

 南部は、ターゲットスコープの中央に、ゴルバを捉えていた。

「エネルギー充填、百二十パーセント」

 機関長海原の報告と共に、波動砲のエネルギーが充填される音が艦内に大きく響いた。

「波動砲、収束モードに切り替え。対ショック、対閃光防御」

 そこで南部は、後ろにいる山南を振り返った。

「波動砲、発射準備完了しました!」 

 山南は、南部に頷いた。

「そのまま、待機! 楠木、いつ撃てる!?」

 楠木は、自席でゴルバの様子を注意深く観察していた。

「波動砲の発射には、一度艦首の波動防壁の展開を解除する必要があります。あと一分待って下さい。あの要塞が、被弾した砲門の場所に回転した時、一瞬砲撃が止む瞬間が来るはずです。その時を逃さずに撃って下さい!」

 山南は、心の中で、ガゼル提督の置き土産に感謝した。

「分かった。楠木、お前が波動砲発射のカウントダウンをしてくれ! 南部、あとは、お前に任せた。必ず、命中させろよ」

「任せて下さい!」

「発射三十秒前」

 南部は、ターゲットスコープを睨みながら、波動砲の発射装置のトリガーに指をかけた。既に航海長の仲村から、アンドロメダの制御を受け取っている。南部は、砲撃を受けている影響で揺れる艦体を、必死に微調整していた。艦橋の窓の外は、真正面から大出力レーザーの青白い光で、激しく瞬いている。対閃光鏡をかけていなければ、何も見えなかっただろう。

 その間も、楠木のカウントダウンは続いていた。

「発射十秒前、九、八、七……」

 その時、ゴルバからの砲撃が突然止んでいた。正面から来る光が途切れ、視界が良好になった。

「……波動防壁解除! 三、二、一!」

 南部が捉えていたターゲットスコープの中央に、はっきりとゴルバの姿が映り、空母ダレイラの爆発が残した砲門の破損した箇所が見えた。

「……発射!」

 南部は、大きく目を見開くと波動砲のトリガーを弾いた。

 その瞬間、アンドロメダの艦首の二門の波動砲口に、大きな光の膨らみが煌めいた。

 波動砲のエネルギーが一気に放出され、空間を切り裂くように、次元の揺らぎが真っ直ぐに突き進んだ。収束モードで放たれた波動砲の光跡は、巨大なゴルバ全体を貫き、一瞬で蒸発して消滅させた。波動砲の攻撃を受けたガレンは、何が起きたのかも理解する間もなく、ゴルバと共に消滅していった。

 波動砲の輝きが通過した後には、まるでゴルバなど存在しなかったかのように、何も存在しなかった。

「やった! やりました!」

 南部は、立ち上がって喜んでいる。

 山南も、ほっとして対閃光鏡を外した。

「皆んな、良くやった! だが、まだ気を緩めるな! 第二艦隊を再び集結させるぞ。集結座標を指示する!」

 

 ネレディアも、その光景を空母ミランガルで目撃していた。

「……テロンがやってくれたか。よし、あの要塞がいなければ、残りは雑魚だ! 艦隊を再集結させて、一気に叩くぞ!」

 ばらばらに戦っていたガミラス艦隊は、再びミランガルの周囲に集まっていた。ネレディアは、態勢を立て直して、ガトランティスの残存艦隊を残らず殲滅するつもりだった。

 同じ様に、ガトランティス艦隊も散り散りになっていた艦隊を、一箇所に集結させていた。しかし、ゴルバなきあと、ガミラスと地球の合同艦隊を前に、ガトランティスの艦隊は、圧倒的に数の上で不利だった。

 ガトランティス艦隊のラスコー級巡洋艦の一隻では、艦長ゼールが通信で宣言していた。

「私は、ゼール中佐である。先程、司令官のガレンが亡くなった。今から、この場で階級が一番上の私が指揮を取る。異論がある者は、今ここで艦隊を離脱してくれて構わん」

 ゼールは、通信を切ると、ほくそ笑んだ。

「やはり、あんな脳筋の種族にゴルバを任せるから、あんなことになる。イスカンダル人を殺してもいいと言うのは、最後の手段だというのに。まったくひどい作戦に付き合わされたものだ……」

 ゼールは、離脱する艦がいないのを確認して、再び通信で艦隊に呼びかけた。

「それでは、今から私の指示に従ってくれ。残存艦艇は約十五隻。普通に戦っても、全滅するのが関の山だ。これを、三つに分けて、この惑星の周りを三方向に逃げ回れ。その後、私の部下の連絡を待って、作戦を開始する!」

 ガトランティス艦隊は、五隻づつの小隊を作ると、すぐに火星軌道上を分かれて移動し始めた。

「逃がすな! 駆逐艦全艦を三方に分けろ! 追え!」

 ネレディアの号令で、ガミラス艦隊の駆逐艦が後を追って行った。

「我々は、今のうちに、空母ダレイラの生存者を捜索するぞ! ダレイラの航空隊の残存機も含め、本艦で受け入れる。砲台を下げ、飛行甲板を使えるようにしろ!」

 その時、空母ミランガルには、アンドロメダから通信が入っていた。

「こちら、地球連邦防衛軍、第二艦隊司令の山南だ。我々も、たった今、艦隊を分けてガトランティスを追わせた。我々も、空母ダレイラ生存者の捜索を手伝わせてくれ。地球から、北米第七艦隊も応援に駆けつけてくれるそうだ。そっちに新造艦の空母がいるので、生存者の受け入れも支援出来ると思う」

 ネレディアは、スクリーンに映る山南に、ガミラス式の敬礼をした。

「山南司令、あの要塞を撃破して頂いたことに、感謝の意を伝えたい。ガゼル提督も、これで浮かばれるというものだ」

 山南も、ネレディアに敬礼を返した。

「こちらこそ、提督たちの活躍で、ぎりぎりのところで、惨事を免れた。地球連邦を代表して、礼を言わせてほしい」

 ネレディアは、真剣な表情になって言った。

「うむ。提督は、デスラー大使のことを、いつかガミラスの指導者になる逸材だと。決して失う訳には行かぬ、と言い残していった。その思いを、忘れてはならないと思っている」

 山南は、冥王星でガゼル提督の艦隊と、一戦を交えそうになった時のことを思い出していた。あの時は、大使と提督は、意見があまり合わないようだった。それでも、地球で過ごしたこの五年程の間に、信頼関係を築いていったのだろう。

 山南は、ランハルトがこのことをどう受け取ったか少し気になった。恐らく、星名を通じて事実を知ったことだろう。あまり落胆していなければいいが、と彼は考えていた。

「山南司令。安心するのはまだ早い。奴らの目的も、こんな無謀な、そしてあまりにも手のこんだ作戦を行った理由もまだ分かっていない」

 山南は、それを聞いて改めて考えた。

「なるほど。確かに、イスカンダル人を誘拐するのなら、わざわざ、ここまで来る必要はない。ここに来る途中に、いくらでもチャンスはあったはずだ」

 ネレディアは頷いた。

「そうだ。私も、その点がどうもおかしいと思っている」

「なら、奴らを何とか生かして捕まえた方がいいな」

「それは、難しいだろう。奴らが大人しく降参するとは思えん」

 

 その頃、火星の地では――。

 

「動くな!」

 その時、そこにいた全員が、上空の光のシャワーが収まり、アンドロメダが波動砲でガトランティスの要塞を撃破したとの報を聞いて、安堵していたところだった。

 二人のガミラス人が、歓迎式典の壇上の裏手からいつの間にか現れて、サーシャとユリーシャに、銃を突きつけていた。二人は、当惑した表情で手を上げている。

 星名と山本は、慌てて持っていた銃を抜き、彼らに向けた。

「やめておけ。イスカンダル人を傷つけてもいいのか? 銃を下ろすんだ」

 ランハルトは、焦って男たちに飛びかかろうとしていたが、強く銃を突きつけられたユリーシャが、小さく悲鳴を上げたのを見て、苦渋の表情で、思いとどまった。

「き、貴様ら……どういうつもりだ!」

 星名は、ユリーシャに銃を向けるガミラス人の男を睨んだ。

「ガミラス人が、イスカンダル人にそんなことをするはずがない。いったい、お前たちは何者だ?」

 サーシャに銃を突きつけていた男が、にやりと笑って言った。

「我々は、ガトランティス軍の者だ。少し変装させてもらっていたんだよ」

 山本は、それに驚いて言った。

「まさか、ガミラスからここまで、ずっと変装して潜り込んでいたのか?」

 ユリーシャに銃を向けている男が言った。

「そんなところだ。さあ、お前たちはどくんだ! 我々から離れろ!」

 ライアンは、男たちの前に逆に近寄った。

「それは困るな。地球連邦としては、イスカンダル人やガミラス人に何かあれば、宇宙規模の国際問題になる。それに、たった二人で、どうやって逃げるつもりかね?」

「あんたは……」

 星名は、慌ててライアンと男たちの間に割って入った。

「いけません、離れて下さい」

 男の一人が言った。

「この男は、テロンのお偉いさんだったな。この男も役に立つんじゃ無いか?」

「そうだな。この男も一緒に連れて行くか?」

「お待ちなさい」

 そこへ、それまで大人しかった透子が近づいて来た。

「私は、この街の市長です。立場は、彼よりもずっと低いですが、私も政治活動をする者の端くれ。地球連邦にとっては、恐らくは、私も大事な存在でしょう。それに、連れて行くなら、女の私の方が、面倒が少ないと思いません?」

 透子は、手を上げて彼らに近づいた。

「桂木市長!」

 星名は、透子に怒鳴ったが、彼女は、聞く耳がないようだった。

「市長、危険すぎる。下がりたまえ」

 透子は、ライアンに向かって笑った。

「あなたが危険な目に合うよりずっといいとおもいますわ」

 ランハルトも、青ざめた表情で言った。

「桂木市長。あんたが行くことはない。それなら、俺が行った方がいい」

 しかし、ランハルトを見た男の一人が言った。

「ガミラス人は必要無い。お前のほうが下がっていろ」

「何? それはどういう意味だ……?」

 その時、サーシャは、あまり慌てた様子もなく言った。

「困ったわね。仕方ないから、大人しくついていこうか。ユリーシャ」

「お姉さま! 何言ってるの!?」

 サーシャは、冷静にユリーシャに言った。

「あなた、言ってたでしょう? 自分のせいで、人が傷つくのが耐えられないって。これ、無理して私たちを助けようとすると、この中の誰かが傷つくのは避けられないんじゃないかしら?」

「そ、それはそうかもだけど……」

「二人とも、勝手に喋るんじゃない。黙っていろ!」

 サーシャは、自分に銃を押し付けている男に聞いた。

「ねえ、あなた。ガトランティスには、素敵な殿方はいらっしゃるのかしら? そうそう、前にお会いしたミルさんは、素敵な男性でしたわね」

 男は、当惑していた。

「な、何を……? ミル様のことを知っているのか?」

 もう一人の男が言った。

「そういえば、そのイスカンダル人は、ギャラクシーでミル様と話しているのを見たぞ」

 星名は、その会話を不思議そうに聞いていた。

 ミル様……?

 彼らにとって重要人物のことのようだ。

 そこへ、避難民の輸送船誘導を終えた斉藤が走ってやって来た。

「何だ? どうなってんだ?」

 星名は、斉藤に手早く説明した。

「彼らは、移民船団に紛れ込んできたガトランティス人です。油断したところをやられました」

「お前、情報部のエリートさんだろうが! 何やってんだ!」

「すみません……」

「謝って済む問題じゃねえぞ!」

「お前ら、静かにしろ!」

 男の一人は、通信機らしきものを取り出して会話を始めた。

「イスカンダル人の確保に成功しました。これより、脱出します」

 もう一人の男は、サーシャを引きずって歩き出した。

「我々が乗れるシャトルを用意しろ! 大気圏外に行ける乗り物だ!」

 彼は、サーシャの額に銃口を突きつけて叫んだ。

「早くしろ!」

 斉藤は、ため息をついて言った。

「空間騎兵隊の大型輸送機が一機滑走路に停めてある。そいつに乗って行け」

 一同は、じりじりと歩き、滑走路を進んだ。

 空間騎兵隊の大型輸送機のそばには、隊員たちが待機していた。

「隊長!?」

「どうなってんだよ、隊長!」

 斉藤は、先頭に立って案内をしていた。その後ろに、サーシャとユリーシャを人質にとった男たちがついてきていた。

「情報部の野郎がドジ踏んだんだよ」

 男たちの後ろからついてきていた星名は、唇を噛んで黙っていた。

「お前ら、機体から離れろ。この機体をこいつらの脱出に使わせる」

「イスカンダル人を差し出すって言うのかい!?」

 永倉が大声で文句を言っている。

「仕方ねえだろう! 皆んな、手を出すなよ?」

 永倉は、そのセリフで気がついた。斉藤は、機体に乗り込んで、狭い機内で動きが取りづらくなったところを襲う気でいる。このシチュエーションは、以前訓練で練習したパターンで、その時に取り決めた合言葉だ。ならば、自分も、協力する必要がある。

 永倉は、頷いて他の仲間にも言った。

「仕方ない、隊長の言う通りにするんだよ!」

 察した隊員たちは、大人しく一歩後ろに下がった。

 男たちとサーシャとユリーシャが機体に乗り込むと、斉藤は言った。

「お前ら、こいつの操縦出来んのか? 俺が操縦してやるよ」

 男たちは、顔を見合わせた。確かに、地球人の機体を操縦出来るとは思わなかった。

 男たちが了承しようと口を開いた時、後ろから走ってきた透子が、斉藤より先に機体に乗り込んだ。

「ちょっ、あんた……!」

「私が操縦出来ますわ。隊長さん。下がって頂けます?」

 そう言って、透子は、機体の扉を閉じてしまった。

「おっ、おい! 待て! 待ちやがれ!」

 扉は、ロックされ、既に開かなくなっていた。

 三十秒もすると、機体のエンジンが始動し、機体が空に少し浮いた。

「ユリーシャ様!」

 ランハルトが最後に叫んでいたが、機体はあっという間に浮き上がっていた。

 その時、走り出した斉藤と星名は、ジャンプして機体の下部の取っ手を掴んだ。空間騎兵隊の大型輸送機は、そのまま空高く飛び上がって行った。

「星名!」

「隊長!」

 山本と永倉の叫び声も虚しく、機体はぐんぐん空高く昇って行った。

 

 斉藤と星名は、機体にぶら下がった状態で、会話していた。

「てめえ、どうするつもりだ!」

「そっちこそ!」

「この扉は、中からロックされちまってるぞ!」

 星名は、機体の下を確認した。着陸用の車輪が格納されずにまだ露出している。

「車輪の格納扉から入る」

 斉藤も、同じ様に車輪を眺めた。

「あんな狭いところから、入れるかよ!」

 星名は、にやりと笑った。

「僕なら、入れるさ。中に入ったら、こっちの扉を開ける。少し待っててくれ!」

 斉藤は、星名に呆れつつ、彼が移動するのに手を貸した。

 星名は、機体下部の別の取っ手を掴み、器用に身体を揺らして、車輪の格納扉の隙間に手を入れた。そして、そのまま、両手でそこに手を入れると、腕の力だけで内部にするすると入って行った。

「あの野郎……」

 無鉄砲にぶら下がったのは、自分の方だったと、斉藤は、ばつの悪い思いになった。そうしている間にも、掴んでいる手の握力は、そろそろ限界に近づいていた。

「く、くそう!」

 斉藤は、取っ手を握り直して、しばらくの間耐えていた。

 すると、目の前の扉のロックが外れる音がした。

 斉藤は、渾身の力で身体を持ち上げると、扉が勢いよく開いた。中から、星名が手を伸ばしている。

 斉藤は、星名と目を合わせると、にやりと笑ってその手を掴んだ。

 

 地上にいた永倉は、双眼鏡で、斉藤たちが無事に機内に入ったのを確認してほっと胸をなでおろした。

「まったく、心配かけやがって!」

 山本も、心配そうに確認した。

「中に乗れたのか?」

 永倉は頷いた。

「ああ。あの扉の中は、減圧室になってる。座席は前の区画にあるから、多分中に入ったのは気づかれてないと思う」

「減圧されたらまずいんじゃないのか?」

「大丈夫だろ。宇宙服も置いてあるから」

 山本は、納得して彼女と同じ様に空を見つめた。ふと、ランハルトの方を見ると、彼は、辛そうな表情をしていた。

 考えて見れば、彼が大切に思っているユリーシャがさらわれてしまったのだ。それに、ガゼル提督が命をかけて守ったものを、全部は守れなかったことになる。失ったものが多すぎて、彼の心中を推し量るのは難しかった。

 

「何だと!? イスカンダル人たちがさらわれた?」

 山南は、地上からの永倉の報告を受けていた。

 山南は、ネレディアにも連絡して、ガトランティスの残存艦隊の追跡を中止する様に伝えた。

 地上から上がってきた空間騎兵隊の大型輸送機は、ガトランティスの巡洋艦に近づき、機体ごと内部に収容されていった。

 ラスコー級巡洋艦のゼール艦長は、全艦に通達した。

「作戦は成功した。これより、この星系を脱出し、本隊と合流する。荷を届けるまで気を緩めるな!」

 ガトランティス艦隊は、ガミラス艦隊と、地球艦隊を前に、悠々と艦隊を集結させ、火星を旅立って行った。彼らは、太陽系外へと向かっている。

 ネレディアは、山南に通信を送ってきた。

「我々は、奴らを追跡する。済まないが、生存者の捜索や救助がまだ終わっていない。後を任せたいがよろしいか?」

 山南は、仕方なく頷いた。

「分かった。我々も、すぐに艦隊を向かわせたいところだが、軍を勝手に動かすことが出来ない。連邦政府の方針を確認したら後を追う。それまでは、追跡をお願いしたい」

「了解した。では、先に行っている」

「よろしく頼む」

「通信終わり」

 山南は、通信の切れたスクリーンを見つめた。敗北感に苛まれ、彼は疲れきっていた。

 

続く… 




注)pixivとハーメルン、及びブログにて同一作品を公開、または公開を予定しています。
注)ヤマト2202の登場人物は、役割を変更して登場しています。
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