その迷宮にハクスラ民は何を求めるか   作:乗っ取られ

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原作をリスペクトした酷いタイトルからの酷い内容()


163話 ハロー厄災

 

 別に、そこら辺を歩いている姿を見て補導したわけではない。現状は“お座り”モードになっている野良犬に懐かれたワケでもない。

 知らないならば見せてあげようという、ベル・クラネルから学んだ青年の“善意”が表向き。だからこそ自らが飼い主となる意思をもって、ダンジョンにてテイムしてきた存在だ。

 

 

「なん……と……!?」

「じゃ、じゃ、ジャガーノートだと!?」

「なんだ、知っているではないか。仲良くしてやってくれよ、“骨”仲間なのだからな」

「い、い、一緒にするな!!」

 

 

 フェルズやウラノスも見た事がなく、とあるエルフ経由で特徴を知っていた、その存在。他のモンスターにはない特徴がハッキリと見受けられたために、双方ともに一発で正体を見抜いたというワケだ。

 

 

「せ、戦士タカヒロ!ダンジョンには未だ誰も存在を認知していない非常に危険なモンスターが、低層にすら沸く可能性がある事実を知っているか……!?」

「いや、初耳だ」

 

 

 そのような内容に該当するモンスターは、あのリヴェリアが行う教導ですら出てこなかった。強化種か?と返してみれば違うと言う答えと共に、彼等が持ち得る情報が伝えられる。

 ジャガーノートの姿を見た上で生きているのは、この場に居るものを除けば先のエルフのみという惨状。オラリオの迷宮の構成が破壊された際に発生する最悪と言われる特殊なモンスターであり、悪用されぬためにウラノスが全力で存在を秘匿していた存在だ。

 

 

 なお、この説明には非常に重要な主語が欠けている。そもそも先の説明がジャガーノートと呼ばれるモンスターの解説だと、全く語られていないのだ。

 当然だろう。タカヒロからすれば、突っ立っているだけで討伐可能なイージーモード。だからこそ考えは「ベル君達が危ない!」という方向にシフトしており、傍から目にした回答も呑気なモノとなる。

 

 

「なんだと、そのような危険なモンスターが居るというのか!」

「何を聞いていた!?そこに居ると言っているのだ!!」

 

 

 叫び指差すフェルズの言葉を受け、右横に居るジャガーノートへと顔を向けて視線を落とすタカヒロ。ジャガーノートもフードの下から向けられた視線を感じて顔を上げ、自然と視線は交わることとなる。

 飼い主から向けられる問いに、答えるかの様。そして内容も単純だ。

 

 

――――君は、そんな存在なのか?

――――フルフル。ぼく、わるいモンスターじゃない!

 

 

 首を左右に振りながらそんなことを思うジャガーノートは、一生懸命にネガティブとアピール中。そのような気はない事も理由だが、そのような気を持った瞬間に訪れる未来を知っているからこその対応だ。

 そしてタカヒロとしては、“アイズ語”検定の中級を取得していることもあって色々と察している。おふざけ的なノリもあり、有利な立場も必要となるため、回答の方針を決定した。

 

 

 と言うことで、彼の顔は静かにフェルズへと向けられることになり――――

 

 

「ほう。咎人(とがびと)はモンスターではなく、そこに居たか」

「ま、待て戦士タカヒロ!私よりモンスターのジェスチャーを信じると言うのか!?」

装備(はよ)

 

 

 向けられた返事は、たった漢字の二文字、何故か読みも二文字。しかしそれを言われると今現在もアイディアが全く浮かんでおらず“ぐうの音”も出ないフェルズ、四つん這いで落胆中。

 なお、“造る”の中には希望する物の相談なども含まれる。そのようなファーストコンタクトが無いためにタカヒロが対闇派閥へのヤル気が沸いていない点については、リヴェリアだけが察している裏事情だ。

 

 そして代わりに興味が向けられてしまった“厄災”についても、こうして悪用されかけている。悪用する気など欠片もないタカヒロだが、この地下室の番人二人からすれば、それに匹敵するロクなことにならないと予測するのは難しくはない事だ。

 

 そもそもにおいて、なんでコレをテイムしようと思ったのか。そして、どうやってテイムしたのかが気になるフェルズとウラノス。まずは前者の問いを投げると――――

 

 

「いや、キモ可愛いくて個人的に気に入ったという理由もあるが……素早く力強いところがポイントだ。こいつの力を借りれば、リリルカ君を50階層から運ぶ労力が減るはずだと思ってね」

「「……」」

 

 

 紹介を受けた二人からすれば、文字通りの■■(KUSO)に匹敵する程の理由であった。話逸らしのために思い付きで名を出された、リリルカ・アーデの運命やいかに。

 

 彼女の運命はさて置くとして、そもそもにおいて、どうやってテイムしたのかなど意味不明な点が多すぎる。1つ1つ潰すように問いを投げるも、青年はどこから話したものかと腕を組んだ。

 そんな横で、問題のモンスターはすっかりリラックスムードにある。“おすわり”の態勢で床に座るジャガーノートの背骨に腰掛けたタカヒロは、少し前の状況を語り始めた。

 

=====

 

 時は数時間ほど巻き戻り、ダンジョン94階層。相変わらず何階層なのか理解していないものの何事もないかのように通路を進む青年は、どこかにリフトポイントがないかと各階層の脇道を少しずつ探索しつつ、様々なモンスターを相手している。

 更新した装備の最終決定が近いこともあり、どれだけの火力が有れば、ここオラリオのダンジョンにおいて十二分なのかを検証していたというワケだ。90階層付近からスタートしたソレは、現在95階層に達している。

 

 例によって例のドラゴンが居るかどうかと頼まれてもいない安否確認サービスを実行している冥府(ホーム)ヘルパーだが、生憎と本日も留守の模様。95階層は文字通りの“もぬけの殻”の様相で、他のモンスターの影も見えない。

 少し待ってみるかと壁に寄り掛かるも相変わらず静かなモノであり、やはりリポップ期間は非常に長期と思われる。新たに生れ落ちる時が来たとしても、その男が居る限りは必死でダンジョンの壁の中に潜ろうとするだろう。

 

 かつて2回ドラゴンと戦った、広大な空間。戦闘の度にソコソコの外壁が破壊されていたが、ダンジョンが持ち得る修復機能によって何事もなかったかのように元に戻っているのが実情だ。

 18階層など比にならないだだっ広いワンフロアを眺めていると、あの日の59階層を思い返す。己が初めて装備以外に明確な戦う理由を抱いた日であるために、未だ当時の情景は脳裏に残って全く剥がれそうにもない。

 

 

「さて、あの時のモンスター……」

 

 

 その一件とは別件となるものの、本日レヴィスの件を口にした際に脳裏に浮かんだのは、最後の最後に出てきた複数体の謎のモンスター。ドロップアイテムもなければ何故か魔石が無いそのモンスターは、フェルズとて知らない存在と口にしていた。己とて、目にしたのはあの一回切りだ。

 故に思い出した際に、「まさかレアモンスターだったのか!?」と、やる気スイッチが入ってしまったワケである。とはいえ出現条件が全くの不明であり、とりあえず考察からスタートした。

 

 だだっ広い空間、一致しているが確認のために来たこの場においては出現せず。そもそもにおいて広いだけで出現するとなれば、安全地帯(セーフゾーン)の18階層や50階層に沸いているだろう。

 ボス級を倒したあとの刺客的な存在かとも思った青年だが、それもまた同様に違うと思われる内容だ。ここ最近は色々とデッカイ奴を倒しているが沸く気配がないうえに、それならばゴライアス迄の階層で過去に何度も沸いている。

 

 59階層における固有モンスター、という可能性もなくはない。とはいえそれは最後の考察であるために、今この場においては除外して続きを考えているが、これが致命的な転換点と言えるだろう。

 

 

 残るは一つ。当該階層に居た穢れた精霊が放った、大魔法。“辺り一面をフィールドごと壊滅させたことによって出現したものなのか”とジャガーノート出現条件の正解に辿り着いてしまい、物は試しにと、1つのアイテムを取り出した。

 

 

 ――――アイテム名、“ダイナマイト”。説明の必要があるだろうか、重なり合った瓦礫や岩をも吹き飛ばす文字通りの強烈な“爆弾”であり、かつて闇派閥が使った火炎石など話にならない程に強い破壊力を秘めている。

 ここが“超”が付くほどの深層という点もダンジョンにとっては都合が悪く、「どうせ誰もおらんやろ」的な精神であるタカヒロは、無慈悲にも複数個のダイナマイトをセットしてしまったのだ。その数は手始めに120個、チェスト開封のために無駄に数十スタックが集められた経歴は伊達ではない。

 

 

「洞窟で使えば五月蝿いだろうな……」

 

 

 などとボヤきながら、マッチに火を灯すかのごとく、ペットボトルのキャップを開けるかのごとく、“目と鼻の先”という距離で炸裂させてしまう。なぜだかいつも超至近距離でダイナマイトを炸裂させる、“乗っ取られ”ならではの光景と言えるだろう。

 ともあれ凄まじい炸裂音が洞窟内部に鳴り響き、止む気配は欠片も無い。途轍もない数のダイナマイトにより、ダンジョンの壁と言う壁が跡形もなく粉砕された。

 

 その一角、更に最奥、亀裂が走り紫色の瘴気が立ち上るダンジョンの壁。それに気づいた二体のガーディアンは、即座に戦闘態勢へとスイッチする。まるで己が自ら子宮をこじ開けるかのようにして、そのモンスターはダンジョンの壁から生まれ落ちた。

 

 

 結果として生まれたのが、95階層産のジャガーノート。数は1。脇目も振らずにタカヒロへと亜音速にて突進する姿に対し、間髪入れずに二体のガーディアンが駆け出した。

 微動だにしないタカヒロとの間に片方が斧を入れ込み、もう片方がジャガーノートへと攻撃を向ける。一度飛び退き距離を取ったジャガーノートは、狙いを二体に変えて俊足を維持したまま爪を振るい攻撃する。

 

 

『――――!?』

 

 

 同時に間一髪で、相手が放った巨大な斧の振り下ろしを回避する。敏捷性には自信があったジャガーノートだが、それをもってしても紙一重というギリギリの攻防だった。

 モンスターの爪による刺突攻撃は確実に相手の腹部へと命中しているも、二体の存在は僅かにも揺るがない。あろうことか衝撃もなかったかのように、持ち得る巨大な斧を振り下ろしたのだ。

 

 当然だ、二体の存在は“不死属性”。故に召喚者を倒さない限りはいくら攻撃を与えても死なないどころか、いかなるダメージの欠片すらも負わぬ絶対の“守護者(ガーディアン)”。

 それも只の守護者ではなく、原初の光であるエンピリオンに仕えるガーディアン。タカヒロが持ち得るスキルレベルによって実力は制限こそされているが、それでもなおモンスターを圧倒する戦力を所持している。

 

 向けられる反撃は、単独がジャガ―ノートと同等の戦闘能力を保持していると言っても過言は無いだろう。ダンジョンの白血球、この世界らしい言い方をすれば“ダンジョンの守護者”である存在と互角に渡り合う者が居るなど、そもそもにおいて免疫の機構が想定にしていない。

 気づけば身体の節々が痛みを訴え、それでも役目は潰えない。元より短命として生まれた命、それが潰えるまで免疫の役目を果たすまでだ。

 

 

「魔石が無いために再生もしない、か」

 

 

 ふと人間の言葉が呟かれたのは、そのタイミングであった。ピタリとジャガーノートの足が止まり、そういえば、そんな存在が居たことを思い出す。

 普通のモンスターならば、後先考えずに特攻を仕掛けることだろう。しかしながら他のモンスターとは少し違って、ジャガーノートには“知性”と呼んで遜色のない判断能力が備わっているのだ。

 

 だからと言って、“白血球”なる存在に引き下がる選択は在り得ない。手足をもがれ、動けなくなろうとも、さして問題はない事だ。

 元より己の身は、やがて自壊して消え去る運命。男が口にした通り再生することも叶わず、既に負っているいくつかの損傷は、戦いを不利にする一方だ。

 

 倒されるか、倒したところで人知れず灰となり。魔石もドロップアイテムも残すことなく、完全に消滅することが生まれた時から既に決定されている。

 逃れられぬ滅びの運命。己の身には抗う術はなく、ダンジョンによって決定された命令を、それこそ無限に繰り返す。

 

 

 呪いと呼べるかのような輪廻を行う一方で、永久に生き永らえることはできない。魔石が無いために存命は不可能であり、悟る滅びの運命を知るが故に、人に仕えることを受け入れない。

 そもそもにおいて、その存在は“白血球”。母なるダンジョンの命令に忠実に従い、自我など存在しないはずだった。

 

 数年ほど前にイレギュラーの存在と対峙したが故に芽生えた、イレギュラー。今のジャガーノートは、己に芽生えた“興味”という感情に思考回路を奪われている。

 だからこそ、相手の一挙手一投足をつぶさに見る。相手と自分とを比べ、予測できる攻撃に対する対応策を考える。

 

 

 

 故に、一層のこと分かってしまう。あの男を相手にしているこの戦いには、万が一の勝利も在り得ないことを。

 

 

 

 背後の存在を使役する者ならば実力は更に上回る事など、容易に判断できることであった。その白血球であるはずの身に、更なる感情が沸き起こる。

 

 これは、恐怖だ。意識するだけで自慢の武器()は震えてしまい、俊足をくりだす足もまた針金で縛られたかのように動かない。

 二枚の盾を持っている姿を視界に捉えただけで、これである。あの男を前にしては、己は一切の存在意義を残すことができずに、この世を去ることになるだろう。

 

 ジャガーノートが怯えてから、どれだけの時間が経っただろう。気づけば、戦闘は止まっていた。

 二体のガーディアンは主を守るかのようにして、一方で視界を遮らぬよう前後に位置取り、動く気配は見られない。己の興味が向けられる相手もまた、先ほどから一度の攻撃も行わず不動の姿勢を維持している。

 

―――― 一体、あの男は何がしたい。

 

 口にできるならばそう口にしたかったジャガーノートは、己が抱いてはいけない感情を抱いてしまう。これによって抱く使命はさらに薄れ、興味が一際強くなった。

 そもそもが、全てにおいて謎だらけだ。たった一人でこれほどの深層に来て、一体何を行っている。ダンジョンの階層を破壊したかと思えば交戦も行わず、一体何を考えている。

 

 これらの考えを抱く、ジャガーノートへと応えるように。タカヒロはゆっくりと、静かに独り言をつぶやいたのであった。

 

 

「……テイムとは、どのようにやるのだったか」

 

 

――――何を言っているんだ、コイツは。

 

 シリアスを吹っ飛ばされ、ジャガーノートの知性が発した感情がソレであった。しかし問題はないぞジャガーノート、地上の人間100人に聞いても全員が同じ内容を思い浮かべることだろう。

 芽生えた感情の一環で、耳にした言葉の意味が分かってしまっている。だからと言ってどう反応したらよいか分からずに、結果として棒立ちだ。

 

 確かリヴェリアが選んだ教本に書かれていたと考えながら、発言者は呑気にペラペラとページを捲って検索中。前代未聞となる“戦闘意欲が消滅してしまった”ジャガーノートに応えるように、二体のガーディアンも構えた斧を下げたのであった。

 

 

「嗚呼、そうだった。魔石に魔力を込めて――――は……無理、か」

 

 

 分かってはいたが、魔石が無いためにセオリー通りにはいかないようだ。そもそもにおいてこの男は、魔力をそのようには使えない。とはいえ、諦めるつもりもないらしい。

 ならばと、インベントリをゴソゴソ漁って“とあるアイテム”を探し出す。数秒で見つかったそれを1つ取り出し、右手に携えて視線を向けた。

 

 

 ――――アイテム名、“強力なラヴァジャーの目”。

 タカヒロの力を試す為に煽り戦った勇敢な神である“魂のラヴァジャー”が、己に勝利した者に与えた贈り物の粉。それは、対象の魔物に無比の忠誠心を引き起こす。

 

 

 ラヴァジャーとは、タカヒロ的には“装備を更新した際の試し相手”。日刊で殺されていた神キャラガドラ君と同じく、被害回数は4桁を突破している勢いだ。ちなみにだが、煽ってきたのはラヴァジャー側であるために自業自得である。

 とはいえ、腐っても神が作ったアイテムにほかならない。武器に使えば増強剤となるアイテムながらも、メンヒルの盾を投げる要領で、それをジャガーノートに投げつけた。制球能力もバッチリであり、ジャガーノートが避ける間もなく命中する。

 

 

――――あ。この人のために、戦わなければ……!

 

 

 興味を抱いていたことも影響したためか使命感が芽生え、これにてジャガーノートのテイム完了。ゆっくりとタカヒロの下へと歩み寄って見上げており、ガーディアンともコンタクトを取るなどして仲間であることを示している。少し躾けてみたタカヒロだが、“お手”・“おかわり”共にバッチリだ。

 なお、“母なる存在”は光景を目撃してドン引き中。“白血球を乗っ取ってしまうウイルスのような存在(イレギュラー)”と書けば、その異常さと危険度合いが伝わるだろう。また、かつてジャガーノートが対峙したイレギュラーである当時の闇派閥が目にしていたならば、呆気なさ過ぎて発狂している光景である事に違いない。

 

 しかし、問題は終わりではない。いくらテイムできたとはいえ、ジャガーノートそのものに魔石は無いために、やがて消え去る運命は待ち構えたままなのだ。

 その点どうしたものかと悩むタカヒロだが、解決策は“ある”にはある。むしろコレしかないと言わんばかりに溜息を吐くと、手のひらよりも少し小さな1つのアイテムを取り出した。

 

 

 ――――アイテム名、“イーサークリスタル”。ケアンの地を襲った存在“イセリアル”の力が長く留まった、クリスタルの破片を指す言葉。早い話が、魔石のように強大な力を持っている代物だ。

 これを複数集めて正規の手順で結合させた“イーサーのかけら”は危険物質ながらも、この状態ならばさして問題ではない。武器防具を含めたアイテム作成にも用いられ、タカヒロも何度か使ってきた代物である。

 

 故に己のジョブとは無縁なものの、タカヒロはそのクリスタルの使い方に長けている。パチンと音がするような事はないが、1つのクリスタルが、ジャガーノートの背中へと埋め込まれるように装着された。

 なお、その効果は永久的。使い方によっては対象の思考を乗っ取るようなこともできるのだが、此度においては行われていない。

 

 あくまでも、ジャガーノートの身体を動かすための動力装置だ。装着後も問題なく意思疎通が取れることを確認し、念のために、かつての仲間から分けてもらった“ビスミールの拘束具”を装着した。

 これによってジャガーノートの能力も強化されて忠誠心も深まるので、この二名だけで見れば良いコト尽くし。二体のガーディアンを送還すると、タカヒロはリフトでオラリオへと戻ったのである。

 

 

 もっとも此度のイーサークリスタル装着は、穢れた精霊が怪人を作り出す時と、あまり手順は変わらない。“ぶっ壊れ”にとってのクリスタルはあくまでも力の発生源であるために、それを行っているという自覚は無い様相。

 

 

 ともかく、ここにテイムは完了した。少し前まで零細ファミリアであったヘスティア・ファミリアに、更なる強力な爆弾ながらも非常に強力な戦力が加わった瞬間である。

 とはいえ、そのファミリアには、既にジャガーノートを上回る強力な爆弾が存在している。そこに新たな一つが加わったところで、さして変化は無いだろう。

 

 

 

 なお。

 

 

 爆発は巻き込みや連鎖も発生する為に、取り扱いには十分な注意が必要だ。

 




*補足:「はよ」=「はやくしろ」の略
*原作参考タイトル:ハロー深層

■ダイナマイト
・GDの世界においてはチェーンぐるぐる巻きとなった宝箱があり、開封にダイナマイトを使用する。
・その他、崩れたポイントの爆破など数か所使用する場所がある。
・なお、いずれにしても目の前で爆発する。


■強力なラヴァジャーの目
"(神)ラヴァジャーが、彼の呪われた崇拝者に与えた贈り物。それは、無比の忠誠心を引き起こす。"
(すべての 両手武器 に適合)
レア 増強剤
+8% ヘルス
+6% 防御能力
すべてのペットへのボーナス
+55% 全ダメージ
+6% 攻撃能力
必要な プレイヤー レベル: 90
アイテムレベル: 90
派閥: バロウホルム



■ビスミールの拘束具
・召喚した存在の支配を強化する為に、 ビスミールの妖術師たちが使う魔織の拘束具。
・(胴防具 に適合)レア コンポーネント
+20% 全ダメージ
+25 防御能力
+1 エナジー再生 / 秒
⇒ビスミールの拘束 (アイテムにより付与)
・術者の意志に、 しもべを縛る。 (パッシブ ボーナス)
すべてのペットへのボーナス
+20% 全ダメージ
+10% ヘルス


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