ゾイドワイルドエヴォリューション アフターZERO 作:オーガスト・ギャラガー
新地球暦1245年、世界はネオデスメタル帝国という強大な軍事国家が支配していた。
各地で帝国に対するレジスタンスが立ち上がり、帝国とレジスタンスが激しい戦争を繰り広げている戦乱の時代となっている中、帝国に捕らえられていたビーストライガーにシーザーと名付け、相棒となった少年ウィルは謎の少女エマと共に冒険の旅に出掛けた。
新帝国が首都として置いている旧ネオゼネバスシティ、シーガルは兵士たちに、
「なにぃ!また、制圧されただと!?」
「は、ゼッガーに続き、我が新帝国に属する都市が次々とジェノスピノに破壊されています!」
「何としても、連中を食い止めるのだ!全ての兵力をつぎ込んでもやれ!1200年以上経った今になってようやく真帝国を復活させたのだぞ!ネオデスメタルごときに滅ぼされてなるものか!」
「は!」
「ところで、例の皇子とフィオナ皇帝陛下の血を引く強化人間の小娘はどうしてる?」
「は、何度も、我が新帝国に協力せよと言っているのですが、あくまでネオデスメタルの人間だから、協力は出来ないと断固拒否しています!」
「とにかく、あの二人を我が新帝国の戦力にするのだ!」
「は!」
「全く、何てことだ!」
牢屋に入っているアーネストはゼッガーでの映像を見て、
「父上、ジェノスピノは僕を王位継承者としてジェノスピノを与えると約束したけど、父上は僕を見捨てたの?
いいや、そんなはずはない!父上が僕を見捨てるなんて絶対にあり得ない!」
グラッドたちはジェノスピノとの戦いで傷ついた相棒ゾイドの修理をしていた。クリスはグラッドの元に行き、
「どうだ?様子は!」
「ああ、何とか致命傷は免れた!だが、ガトリングをやられた。次、戦闘に出れる状態じゃない!ゴルドも一緒だ!」
「それにしても、マグマにも耐える装甲を持つゴルドに傷をつけるとは…、ジェノスピノ、やはりとんでもない奴だ!」
「ああ、やはり、伝説のゾイドは伊達じゃなかった!」
「それにしても、あのシーガルって奴が俺たちに協力してくれるとはな!」
「状況が状況だからな!奴もしぶしぶ俺たち同盟軍や旧共和国派と共同戦線を組むしかないだろう!
それより、心配なのは、ウィルとリセルだ!今、どうしてる?」
「シーザーとデルが瀕死の重傷で、命の危険すらあるとのことで、ウィルとリセルはかなりショックを受けている状態だ!」
「奴が父親を殺したっていう事実を言ってしまったからな!ウィルにはかなり応えたみたいだ!」
シーザーの修理を行っている場所では、整備士がシーザーの修理を行っているが、予想以上にダメージが大きく、かなり苦戦していて、ウィルはシーザーを心配そうに見つめ、その横にエマもいた。
その時、コクピットに差し込んでいたゾイドキーが粉々に割れ、シーザーの身体が徐々に石化していき、シーザーの目の色が消えた。それを見たウィルはショックを隠せなかった。
「そんな、シーザー、嘘だ!嘘だ!嘘だー!!」
ウィルの叫び声が基地中に響き渡った。
基地から遠く離れた場所に元々いた地球の野生動物と野生ゾイドが共生した森があった。
その時、ズシンズシンと巨大な足音がし、親衛隊率いるジェノスピノがその森に来た。森を見たギャラガー三世は何の躊躇もなく、ジェノスピノの火炎放射を森に放った。
ジェノスピノの火炎放射で、一瞬で、焼き尽くされた森、逃げ惑う野生動物たち、野生ゾイドはジェノスピノに立ち向かうが、ジェノスピノは容赦なく野生ゾイドを次々と破壊していった。その姿は正に虐殺竜でもあった。
その後、森は一瞬で焼け野原になり、ジェノスピノは焼け野原になった森の真ん中に立ち、コクピットの中にはギャラガー三世が森にいた野生動物の肉をバリバリ食べていた。ギャラガー三世は兵士に、
「旧ネオゼネバスシティには後、どれぐらいで着く?」
「後、3日程です!」
「そうか、各軍に伝えろ!全ての反乱軍を制圧せよ、とな。」
「は!」
帝都メガロポリス、タッカー元帥はこれまでジェノスピノが制圧した都市の映像を見、
「素晴らしい、流石は皇帝陛下。これなら、ジェノスピノだけで、世界を制圧出来そうだ。ところで、皇太子殿下は?」
タッカー元帥の質問に親衛隊陛下は、
「ドクターマイルスのところにおられます!」
宮殿の地下、巨大カプセルを見たドクターマイルスは、
「やはり、リジェネレーションキューブを作動し、その力も組み込まないと完成は無理か…。」
そこに皇帝と同じ派手な赤い礼服に身を包んだ少年が現れ、
「やあ、ドクター。ZGの完成にだいぶ苦戦しているみたいだね!」
現れた少年はネオデスメタル帝国の第二皇子で、皇太子のガネスト・ギャラガーだった。ガネストはアーネストと同い年のようで、その容姿はアーネストと瓜二つだった。
「これは、皇太子殿下! はい、ZGは予想を遥かに越えるゾイドで、やはりキューブの力もないと復元は難しいと…。」
「やっぱり、あの小娘がいないと駄目なんだね。まあ、ZGはともかく、オメガレックスは別にキューブの力がなくたって復元出来るんじゃない?」
「確かに、我がネオデスメタルの技術を使えば、オメガレックスの復元は容易ですが、あのキューブにはオメガレックスの性能を遥かに増す力を持っていますから、その端末の一部を移植すれば、陛下のジェノスピノに勝るとも劣らない力を得ることが出来るでしょう!」
「いずれ、あのゾイドはボクのものになると父上が約束してくれたんだよね?」
「はい、陛下は御自身に何かあったら、殿下に帝位を譲り、オメガレックスを与えると申しておりました!
陛下は殿下を大変可愛がっておられ、殿下に帝国の未来を託すことを期待しております!」
「そう、いずれ、このボクがこの帝国の皇帝!」
「そうです!愚かな反乱軍はハンナ皇帝の子孫であるあの小娘を皇帝にしていますが、あなたこそが、真なる皇帝にしてギャラガー三世陛下の正当な王位継承者、かつてのギャラガー一世のように真なる帝王の器を持つ方です!
決して、余計な遺伝子を色濃く受け継いだあの出来損ないの兄とは違います!」
「まあ、とにかくオメガレックスの完成は早めにしてね!でないとボクが皇帝になれないから。」
そう言ってその場を立ち去るガネスト、
南方の総督府、四天王で南方の総督のアッカーマン中将はカーター大佐と話していた。
「先程、元帥閣下から、反乱軍の制圧のため、出撃命令を下している!」
「皇帝陛下御自ら出撃なさいましたから、我が帝国軍も総力を上げて反乱軍の鎮圧に注ぐべきですからね!」
「私も出撃命令も下されたが、カーター大佐!君に特別任務を与える!」
「なんでしょう?」
「君も知っての通りだが、殿下は新帝国の反乱軍の捕虜にされている!しかも同時に君の娘もいる。そこで君にスナイプテラで出撃して殿下とカティアの救出に向かって欲しい!」
「私が殿下とカティアの救出ですか?」
「このミッションは君にしか出来ないことだ!殿下をあのまま見殺しにするわけにはいかないし、それに君の愛する娘も死なせる訳にもいかない!やってくれるな?」
「はい、私は陛下と殿下のためにこの身を捧げる覚悟で来ています!」
「我々ネオデスメタル帝国軍は反乱軍を鎮圧し、世界を統一し、この世界から戦争をなくさなければならない!この戦争に終止符を打つためにも何としても成功させるのだ!」
「は!」
カーター大佐はスナイプテラに乗り、
「ジェームズ・カーター、スナイプテラ出る!」
カーター大佐の掛け声と共に、スナイプテラが基地から射出され、旧ネオゼネバスシティに向かった。
新帝国の仮首都である旧ネオゼネバスシティ、石化したシーザーとダメージの大きいデルを見たユリスは、
「私はなんて不幸なの!私の先祖は皇帝の血を引いていたために真帝国の皇帝にされて戦争の火種を作ってしまい、そして私も新帝国の皇帝にされ、皆を巻き込んでシーザーをこんな目に遇わせてしまった!
あの時、私も兄と一緒に死んでいれば、こんなことに……
、」
その時、カティアが現れ、
「お邪魔してしまいましたか?」
「あなたは…、カティア?」
「はい、ネオデスメタル帝国軍カティア・ギレル少尉です!」
「帝国軍少尉…、そう…。」
「申し訳ありません!余計な口を言って。」
「いいえ、大丈夫よ。 ねぇ、カティア!あなた帝国軍にいて幸せ?」
「え? それは…、父がそうしてきたから私もそうしてきたんです!それに私は軍人として生涯、陛下と殿下のために仕えると誓いましたから。」
「でも、それはあなたの自由を奪っていないかしら? 私は知っている。あなた、強化人間にされたのよね!」
「そ、それは…、」
ユリスの言葉を聞いたカティアは言葉を返せなかった。
修復されているデルを見ているリセルは、
「俺はなんて無力なんだ!ネオデスメタル帝国への復讐のためにここまで強くなったのに、このままじゃ……、」
そこにアルドリッジが現れ、
「どうした?随分と元気無さそうだな!」
「お前には関係ないだろ!」
「まあまあ、そもそも俺とお前は同じネオデスメタルを憎む仲間だろ?」
「黙れ!先祖同様にユリスを政治利用するお前らなんかと仲間にはなりたくない!」
「そう言うな。なんなら、俺たちがお前のウルフを改造してやろうか?我が新帝国は過去の真帝国の技術を持っている。それなら、ウルフを強化改造出来るぞ!」
それを聞いたリセルは少し睨んだ目でアルドリッジを見た。
石化したシーザーをグラッドたちも見て、作業員に聞いた。
「どうなんだ? シーザーは死んじまったのか!?」
「いえ、僅かですが、ゾイドコアから反応がありますから、死んではいないです!ただ、このままいけば、死に至ることがあります。」
「そうか。」
グラッドがウィルを見ると、ウィルは完全に脱力した姿になっていた。
「何とか治すことは出来ないのか?」
「といっても、瀕死寸前のゾイドを治すことなんて。」
「どうした?随分と苦戦しているらしいな!」
その時、ストームが現れ、その横に年配の男がいた。
「ストーム、遅かったな!味方は増えてくれたか?」
「あいにく、ジェノスピノに恐れを為して投降するものが続出して中々集まらないが、その代わり強力な助っ人を連れた!」
「それって、お前の横にいる爺さんか?」
「爺さんとは、なんじゃ!わしはこう見えてまだまだピチピチのヤングソルジャーじゃ!!」
「何か、お前、どっかで会った気がするが…。」
「なんじゃ、忘れたのかい!あの時、まだ若いライガーとウルフのライダーを助けた者じゃぞ!」
それを聞いたグラッドは何か思い出し、
「お前!まさか、あの時のグソックか!?」
「そうじゃ、やっと思い出したか!わしはアルフォード・スミス。 ゾイド研究に携わるゾイドハンターじゃ!ドクタースミスって呼んでくれ!」
「ドクタースミス?聞いたことがある!元は帝国にいたが、脱走して指名手配された優秀な科学者だと!」
驚くグラッドにストームは、
「それと、面白い奴もいてな!」
「それって、そこで大富豪している連中か?」
グラッドが指差したところにトランプしているスレイマーズの4人組がいた。
「パスだ!パス!」
「よっしゃ、また俺が大富豪だ!」
「ズルいっすよ!リーダー。リーダーばっかりいいカードばっかりで!」
「お前らが運悪いだけだ!」
スレイマーズを見たストームは、
「あいつらは面白いだけじゃない!強い!俺が保証する!」
「まあ、お前がそこまで言うのなら、あいつらを今度の作戦に借りてもらおう。」
「ところで、あの伝説のライガーを連れた若いもんは元気しとるか?」
「最悪だ!相棒のシーザーがジェノスピノに散々痛め付けられて、今、瀕死の状態で、すっかり力を落としている。」
それを聞いたスミスはストームを見て、
「わかった!あいつはわしとストームが引き受けよう。」
そう言って、ウィルの元に行く。ウィルはシーザーを見て、
「ごめん、シーザー!俺が無茶させたせいで!俺はなんて馬鹿なんだ!あの時、俺も避難すればこんなことにならなかったのに!いや、そもそも俺がシーザーと相棒にならなければシーザーはこんな目に遇わなかったのに!」
「ウィル…、」
落ち込むウィルにエマは励ますことが出来なかった。
「なんだ、なんだ!俺に憧れていると言っていたが、こんなところでしくじるのか?」
ストームの言葉にウィルは、
「悪いけど、ほっといてくれませんか!」
「たく、昨日の威勢はどうした?やっぱりお前はただのガキか!?」
「うるさい、ほっといてください!!」
パン!
その時、ストームがウィルにビンタし、それを見て、エマは、
「ス、ストームさん、止めてください!」
「お前は黙ってろ!ガキが偉そうに口聞いてんじゃねぇよ!!これからどうすんだ?
このまま、しっぽをまいて村に帰るのか!?お前がそんなんじゃ、親父もシーザーもまったくムダ死にだったな!」
それを聞いたウィルはストームに殴りかかり、ストームはウィルの拳を止める。ウィルはストームを睨み付け、
「父さんとシーザーの悪口を言うな!俺はこんなところで終わりたくない!シーザーをこのまま死なせねぇ!!」
それを聞いたストームは少し笑い、
「へっ、ようやくまともになったじゃないか!たく、これだからガキのお守りは大変だぜ!」
「で、でもシーザーはもう……」
「なあに弱気なことを言っている。俺にはわかる!シーザーはまだ死んじゃいねぇ!俺の相棒もそう言っている。なあ、相棒!」
グオォ~!
ストームの言葉を聞いたワイルドライガーが吠える。
「でも、どうやってシーザーを甦らせるんだ?」
「わしに任せろ!」
「あ、あなたは?なんじゃ、もう忘れたのか?あの時、助けた男じゃ!」
「あの時のグソックの!?」
スミスを見たエマは、
「え、あなた、スミスさん?」
「知っているのか?エマ、」
「ええ、帝国にいた時、一緒にゾイドの研究を手伝ってくれた科学者の人よ!」
エマを見たスミスは、
「おお~!エマちゃん、すっかり美少女になって、わしも嬉しいぞ!」
その時、ストームがさりげなくスミスの腹を殴り、
「さあ、本題に戻るぞ!」
スミスが口笛を吹いた時、黒いグソックが巨大なキャリアカーを引いて現れ、中にはウィルの父の相棒のマイロの残骸だった。
「実はお前さんの親父の相棒のウルフを発見してそのゾイドコアからゾイド因子を抽出してな。それをシーザーに移植しようと思うのじゃ!」
「父さんの相棒のマイロのゾイド因子をシーザーに!?」
「そうじゃ、そうすれば、シーザーのゾイドコアは息を吹き返し、ボロボロになった身体が再生するはずじゃ!ただ、問題はこの作業は危険だから、とても素人が出来ることじゃ…、」
その時、エマが、
「私がやります!私の両親はゾイド研究者で、先祖はリジェネレーションキューブを開発した人です。私なら出来ます!それに私もシーザーを死なせたくない!シーザーの力になりたい!」
「よし、わかった!エマちゃんに任せよう!」
エマは道具を持って、シーザーの元に行き、ボディから出たゾイドコアに触り、
「聞こえる。シーザーのゾイドコアから鼓動が、待っててシーザー、必ずあなたを助けるわ!」
エマがシーザーのゾイドコアにマイロのゾイド因子を移植する作業に入る中、基地の指令部にグラッドたち同盟軍とシーガル率いる新帝国、クライブ率いる旧共和国派の幹部たちが集まった。グラッドはそれぞれの幹部たちに向かって、
「現在、ジェノスピノ率いる親衛隊は三ヶ所の都市を制圧し、このままだと後、3日でこの旧ネオゼネバスシティに着くだろう!」
それに対し、シーガルは、
「では、どうすると言うのだ? ジェノスピノを倒さなければ我々はおしまいだぞ!ジェノスピノ討伐はお前たちに一任しているのだぞ!」
旧共和国派のクライブは、
「ジェノスピノはかつて、旧帝国、真帝国の双方で活動し、ゾイドによる世界制覇を企んでいたドクターランドによって復元され、手始めに旧共和国を制圧しようとしたが、ライダーがジェノスピノの力に耐えられる精神力の持ち主ではなかったため、共和国制圧は叶わず、失敗に終わったが、今回はそういう状況ではないのか?」
「だが、今回は違う!何故ならライダーもジェノスピノ同様の化け物だということだ!」
「それは一体どういうことだ?」
「俺は一度、ジェノスピノに突っ込んだとき、コクピットにいる奴を見た。奴はマシンブラストをした状態でも何事もなかったかのように平然としていた!
しかも、奴がマシンブラストを発動した時、ジェノスピノが喜んでいるようにも見えた。」
「ジェノスピノが喜ぶ?」
「にわかに信じがたいが、俺にはジェノスピノが奴に恐怖して従い、奴がジェノスピノそのものになって操っているようだった。」
「ジェノスピノそのものになる?確かにあり得ないことだな。いや、そんなこと人間に出来ることじゃない!」
「信じられないようだが、事実だ!実際、数ヶ所の都市を制圧した際も奴には息が乱れる様子がないどころか、余裕な表情をしていたそうだ。」
「つまり、今のジェノスピノには弱点がないと!」
イライラしたシーガルは、
「では、どうしろと言うのだ!まさか、ネオデスメタル帝国に降伏しろと言うのか!?」
「今の俺たちの戦力では、ジェノスピノを倒すことは不可能だ!だが、最悪倒すことは出来なくとも、ジェノスピノを再起不能にすることは出来る!」
「それは、何だ?」
「デスロッキーを占拠する!そこで、奴を迎え撃つ!」
To be continued
次回予告
グラッドたちはジェノスピノを倒すためにデスロッキーに向かい、その地を乗っ取ろうとしていた。一方、エマがドクタースミスの持っていた父の相棒で形見でもあるマイロのゾイド因子をシーザーのゾイドコアに移植し、シーザーが息を吹き返した。
しかし、アーネストの救出に向かっていたカーター大佐のスナイプテラがルメイ大将の操るステルス仕様のキルサイスに襲撃され、更にルメイ大将はシーザーの復活を阻止するべく、ドライパンサーでウィルたちに襲いかかる!
復活はしたものの、ドライパンサーに苦戦するシーザー
、しかし、その時、シーザーに変化が!
次回「新生、ライジングライガー」
本能を呼び覚ませ、ライガー!