ゾイドワイルドエヴォリューション アフターZERO   作:オーガスト・ギャラガー

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  ゾイド_それは優れた戦闘能力と自らの意思を持つ金属生命体である。  
 新地球暦1245年、世界はネオデスメタル帝国という強大な軍事国家が支配していた。  
 各地で帝国に対するレジスタンスが立ち上がり、帝国とレジスタンスが激しい戦争を繰り広げている戦乱の時代となっている中、帝国に捕らえられていたビーストライガーにシーザーと名付け、相棒となった少年ウィルは謎の少女エマと共に冒険の旅に出掛けた。


第8話 「電撃の参謀」

  帝国の北方、そこはかつて、ゾイドクライシスが起きる前の21世紀では大国の領土であり、寒冷地でもある。そこにはネオデスメタル四天王の一人である総督カーチス・グレッゲル准将がかつての21世紀の大国の首都に拠点を置いて支配していた。  

 グレッゲル准将の部屋に帝都にいるある人物から通信が入る。通信の相手は東方面を支配する総督にして四天王の一人、オハルト・デーニッツ中将だった。  

 

 「これはデーニッツ中将、私に何の用ですか?」  

 

 「グレッゲル准将、手配中のエマ・コンラッドを捕らえて欲しいのだが!」  

 

 「エマ・コンラッドというと、帝国から脱走したあの小娘ですか?」  

 

 「そうだ!実は私は皇帝陛下から命ぜられたある計画を遂行していて、その計画のためにその小娘が必要なのだ!」  

 

 グレッゲル准将はその言葉に疑問を感じ、  

 

 「あの小娘は帝国の裏切り者、本来極刑にしてもおかしくはない!何故生かす必要が?」  

 

 デーニッツ中将は落ち着いたように、  

 

 「それは当然なんですが、皇帝陛下から命ぜられた計画の遂行には何としてもあの小娘が必要なのです!処分はその後でよろしいでしょう!」  

 

 「それならば、あなたがディメパルサーMk-Ⅱで出撃すればよいのでは?」  

 

 「いえ、私は計画のためにデスレックスを管理しているので、こちらから動くことができないのです!なんせ、この前、兵士30人がデスレックスに喰われてしまいましたからね!」  

 

 「一体、なんです。その計画とは?」  

 

 「これは機密事項ですので、今度の帝国の式典で帝都に来た際にお話します!」  

 

 「わかりました!ですが、一つお願いがあります。私のスティレイザーとキャノンブル、バズートル、ガブリゲーター部隊だけでは不安ですので、あなたのディメパルサーとディロフォス部隊、そして親衛隊からギルラプタージョーカーを提供して頂けますか?」  

 

 「もちろん、そのつもりです!」  

 

 「それと、ブリューゲル大尉もこちらによこしてもいいでしょうか?コルクの一件は隠蔽したとはいえ、あのライガーに負けたのですから、あの男に名誉挽回の機会を与えては?」  

 

 「いいですね!では、彼に出撃命令を下します!」  

 

 通信を切ったグレッゲル准将はスティレイザ 通信を切ったグレッゲル准将はスティレイザーの元に行き、出撃の準備をした。  

 場所は変わり、同盟軍の本拠地、そこではウィルとシーザーがグラッドの元で厳しい修行をしていた。ウィルとシーザーはガノンタスとスコーピア、ラプトリア部隊と戦う訓練をしていた。  

 シーザーはワイルドブラストしたガノンタスの亀光砲を避けながら、進撃するが、横からラプトリア、スコーピアが次々と襲いかかり、シーザーの身体に取りつき、シーザーは身動きが取れなくなってしまった。  

 

 「そこまで!」 

 

 ストップをかけたグラッドは、シーザーのコクピットにいるウィルに言う。  

 

 「砲撃の強いガノンタスを狙うのはいいが、それではラプトリアとスコーピアが攻撃できる隙を与えてしまう!ガノンタスは砲撃は強いが、足は遅い。つまり、ガノンタスは遠距離射撃が得意なゾイドだ!  

 対して、ラプトリアとスコーピアは近距離攻撃が得意なゾイド!ガノンタスの亀光砲に注意し、まず、先に先制攻撃が取れるラプトリアとスコーピアを狙い、距離を詰めたところでガノンタスを狙うんだ!」 

 グラッドのアドバイスを聞いたウィルは再び訓練を始め、ガノンタスの亀光砲を避けながら、ラプトリアとスコーピアの部隊を蹴散らし、  

 

 「切り拓け、シーザー!俺の魂と共に、進化 解放!エヴォブラストー!!ビーストオブクローブレイク!」  

 

 ガノンタス部隊にビーストオブクローブレイクで攻撃する。次々と倒れるガノンタス部隊、  

 

 「よし、そこまで!コツは掴んだようだな!だが、実戦の相手はガノンタスじゃなくてバズートルとキャノンブル、ラプトール、ディロフォスだ!バズートルはガノンタスより耐久性が高いから、今の攻撃の二倍は出さないと駄目だ!訓練は終了だ!

 整備士たちは訓練に参加しだ!訓練は終了だ!整備士たちは訓練に参加してくれたガノンタスたちの傷の修復と整備を頼む!」  

 

 様子を見ていたクリスにクルーガーが立ち寄る。  

 

 「どうだ!彼の成長ぶりは?」  

 

 「まずまずってところかな!だが、何よりあのシーザーっていうビーストライガーが彼をよく信頼している。」

  

 そこに同盟軍の兵士がクルーガーとグラッドの元に行き、  

 

 「コマンダー、帝国軍が不穏な動きを始めました!」  

 

 それを聞いたグラッドは、  

 

 「不穏な動き?すぐに全員、司令部で集めろ!」  

 

 グラッドの指示で、同盟軍の全てのメンバーが司令部に集まり、報告した兵士が説明した。  

 

 「ここから5㎞離れた山岳地帯をカーチス・グレッゲル准将率いる帝国軍が占領して基地を建設しているとの情報が入りました!」  

 

 「四天王のグレッゲル准将が出撃してるとなると、これはほっとけないな!」  

 

 四天王の名を聞いたウィルは疑問を感じ、   

 

 「四天王って?」  

 

 ウィルの質問にグラッドは、

 

 「帝国の各領域を支配する総督の中で最も最上位の地位に付いていて、帝国の中でも強力とされている奴らだ!前に戦ったナックルコングMk-Ⅱのアッカーマン中将もその1人だ!」  

 

 「四天王‥‥。」  

 

 その言葉を聞いたウィルは少し恐れた。  

 

 「グレッゲルが何を企んでいるかはわからないが、放って置くわけにはいかない!よし、全軍出撃する!」  

 グラッドの出撃命令と共に同盟軍はグレッゲル准将率いる帝国軍のいる山岳地帯に向かう。グラッドのレックスを先頭に歩く同盟軍、そのとき、目の前に一体の変わった色をし、バイザーを付けているギルラプターがいた。そのギルラプターを見たウィルは、  

 

 「なんだ?あの変な色のギルラプターは?」  

 

 「あのギルラプターは‥‥‥!」  

 

 シーザーのコクピットの中でウィルの後ろにしがみついているエマはそのギルラプターを見て怯えていた。それと同様にウルフに乗るリセルヴァ・ディアスは、怯えながらも憎悪を向けるような目をしていた。目の前のギルラプターを見たグラッドは、  

 

 「あれはギルラプタージョーカー!」  

 

 初めて聞くギルラプターの名にウィルは、  

 

 「ギルラプタージョーカー?」 

 

 「ああ、皇帝直属のギャラガー親衛隊のギルラプターにして、ゾイドの中でも高度な知性を持つゾイドだ!何故、あのギルラプターがここに?」  

 

 同盟軍をじっと見たギルラプタージョーカーはその場を去った。それを見たウィルは、  

 

 「あ、あいつ逃げていくぞ!」  

 

 ウィルの言葉にグラッドは落ち着いて、    

 

 「待て、下手に追っていたら、奴らの思うつぼだ!それに俺たちはあのギルラプターにかなり手こずらされているからな!といっても、黙っているわけにもいかない!

 よし、俺はあのギルラプターを追う!ウィルとリセルは俺についてこい! クルーガー将軍たちはここで待機してくれ!それとクリスとジェニファーはジャックとクーデリアで空から偵察してくれ!後、ウィル、戦闘中には、レディを連れていかないことだ!」  

 

 それを聞いたウィルは少し恥ずかしそうに、  

 

 「わ、わかったよ‥‥!エマ、お前はここで待っててくれ!」  

 

 「わかったわ!ウィル、気を付けてね!」  

 エマをシーザーのコクピットから降ろしたウィルはそのままグラッドのレックスとリセルのウルフについていった。  

 

 「いいか、陽動の可能性が高い!あのギルラプターと距離を明けて追う。俺から離れるな!」  

 

 グラッドの指示を聞いたウィルのシーザーと グラッドの指示を聞いたウィルのシーザーとリセルのウルフはグラッドのレックスの後ろについていき、グラッドはギルラプターと距離を明けながら、追いかけていった。

 ギルラプターは険しい道を通りながら、走っていく。それを見たグラッドは、  

 

 「一体、どこまでいくつもりだ?こんなところじゃ、基地建設など無理だ!」  

 

 そのとき、目の前に霧が現れ、ギルラプターは霧の中に入っていった。それを見たグラッドは、  

 

 「止まれ!」  

 

 グラッドの指示を聞いて止まるシーザーとウルフ、霧を見たグラッドは、 

 

 「どうやら、この先に奴らがいるらしいな!とにかく、このことをクルーガーたちに伝えよう!ウィルとリセルは俺から離れ‥‥」  

 

 グラッドが後ろを向いた先には煙が現れ、既にシーザーとウルフの姿が見えなくなっていた。そして、前を見たら、既に霧が煙に変わっていた。  

 

 「どういうことだ?さっき霧だったのが、煙に変わっている!しかもこんなに早く広がるなんて!それにこの煙、自然のじゃない!これはガブリゲーターのデスモークだ!

 そうか、敵の狙いは俺たちを孤立すさせるためだったのか!」  

 

 グラッドはコクピットの通信を開き、 

 

 「クリス、そっちの状況は?」  

 

 通信のクリスは、  

 

 「森全体が煙で覆われている!しかもその後方にはディメパルサーとディロフォスの部隊がいる!」  

 

 「ディメパルサーとディロフォスの部隊までいるのか!これは少々厄介だな!とにかく、ウィルたちを見つけないと、それにこのままでは敵に見つかりやすい!光学迷彩を使うぞ、レックス!」  

 

 そう言って、光学迷彩で姿を隠すレックス、ウィルとリセルはレックスを見失って戸惑っていた。 

 

 「レックスの姿が見えない!ようし、シーザーの鼻で捜すか!」  

 

 シーザーに指示を出そうとするウィルにリセルは、  

 

 「待て、ウィル、下手に動いたら、奴らの思うつぼだ!ここは総司令が来るまで待つんだ!」  

 

 そのとき、突然、地面が爆発し、シーザーとウルフはその爆発に巻き込まれてしまった。爆発の音を聞いたグラッドは、  

 

 「今のは?まさか!」  

 

 急いで、爆発のあったところに向かうレックス、しかし、そこにはシーザーとウルフの姿はなかった。 「なんてこった!ウィルとリセルを俺から外すことが目的だったのか!」  

 

 そのとき、他のゾイドの足音がし、グラッドはコクピットのセンサーを作動する。センサーには複数のガブリゲーターとキャノンブル、そして、バズートルがいた。センサーを見たグラッドは、  

 

 「今は光学迷彩で姿を隠しているが、あまり、目立つような動きをしたら、こちらの位置を知られてしまう!ここは慎重に捜すしかないようだな!」  

 そう言い、ゆっくり歩くレックス、一方、爆発に巻き込まれたシーザーとウルフは広い場所にいた。 

 

 「イテテ!」  

 

 起き上がるシーザーとウルフ、しかし、なんと目の前にはスティレイザーとガブリゲーターMk-Ⅱが立っていた。それを見たウィルとリセルは驚愕した。スティレイザーのコクピットには四天王のグレッゲル准将が乗っていた。  

 

 「フフフ、念のため、ギルラプタージョーカーもよこして正解だったようだ!これであの厄介なガトリングフォックスとグラキオサウルス ボルカノはいない!」  

 

 スティレイザーを見たウィルは、  

 

 「あれがスティレイザー!なんてデカいゾイドなんだ!」  

 

 「ヘッヘッヘ、小僧!また会ったな!」  

 

 ウィルに話しかけたのはかつてコルクで敗れ ウィルに話しかけたのはかつてコルクで敗れたブリューゲル大尉だった。  

 

 「あのときの借りを返してもらうぜ!後、あのとき邪魔をしてくれた小娘も渡しな!」  

 

 それを聞いたウィルは、  

 

 「小娘?エマのことか!お前ら、エマに何の用だ?」  

 

 それを聞いたグレッゲル准将は、  

 

 「お前ごときの小僧にそれを知る必要はない!さっさと渡してもらおうか!」  

 

 「お前らが何を企んでいるかは知らないが、エマとシーザーは渡さないぜ!それにエマはここにはいない!」  

 

 「なに!デーニッツ中将の報告ではあの小僧 「なに!デーニッツ中将の報告ではあの小僧と一緒だと聞いていたから、あのライガーをこちらに引き込んだのに!まあいい、キサマを捕らえてあの小娘を引きずり出す!」  

 

 シーザーに突進するスティレイザー、シーザーはそれを避けるが、横からガブリゲーターが遅いかかって、ぶっ飛ばされるシーザー、ガブリゲーターを見たグレッゲル准将は、  

 

 「ブリューゲル大尉、ライガーは私が相手する。お前はウルフの相手を!」  

 

 「しかし!准将、あのライガーには借りが!」  

 

 「なあに、止めはお前にやるよ!それにあのウルフも潰しがいがあるだろ?」 

 

 ウルフを見たブリューゲル大尉は、  

 

 「そうだな!相手にとって不足はない!」  

 

 そう言って、ウルフに襲いかかるガブリゲーター、ウルフはさっと避ける。  

 

 「小僧、そのライガーとあの小娘を渡せば、罪を許してやるぞ!」  

 

 「お断りだ!そんなこと、エマとシーザーは望まない!」  

 

 「そうかい、なら、仕方ないな!制御トリガー解除、スティレイザー、兵器 解放!マシンブラストー!!プラズマウォール!!」  

 

 マシンブラストしてシーザーに突っ込むスティレイザー、シーザーはさっと避けるが、横からギルラプタージョーカーが突進する。  

 

 「相手が我々だけと思わないことだな!」  

 

 そう言い、避けたシーザーにプラズマウォールを当てる。  

 

 「ウワァァー!」  

 

 苦しむウィルとシーザー、そのとき、クルーガーたち同盟軍が待機している中で、エマは何 か感じとったかのように、  

 

 「行かなきゃ、ウィルとシーザーのところに!」  

 

 それを見たアレックスは、  

 

 「おいおい、待てよ!周りは敵だらけなんだぜ!」  

 

 「でも行かなきゃ、ウィルとシーザーが!」  

 

 「待て、下手に動いたらお前の身が危ない!ここは待つのだ!彼にはグラッドがいる。」 

 

 落ち着いたように言うクルーガーに対して心配そうに森を見るエマ。   一方、ウルフはガブリゲーターの攻撃を避けながら、そのスピードに翻弄されていた。避けるウルフを見たブリューゲル大尉は、  

 

 「おいおい、ワイルドブラストしないのか!ハウリングシャウトを使えば少しは楽しめるのに!」  

 

 「く、!」  

 ガブリゲーターの攻撃を避け続けるウルフ、それを見たブリューゲル大尉は、

 

 「ああ?もしかして、ワイルドブラスト出来ないのか?だとしたら、とんだ期待外れだな!ガブリゲーター、強制 解放!デスブラストー!!」  

 

 デスブラストし、ウルフに噛みつくガブリゲーター、

 

 「ハハハ、そのまま砕けてしまいな!」  

 

 「くそ、こいつ離せ!」  

 

 スティレイザーのプラズマウォールを喰らったシーザーを見たグレッゲル准将は、  

 

 「そろそろ、あの小娘とライガーを渡したらどうなんだ?そうすれば、ライガーも苦しむことはないぞ!」  

 

 「ふざけんな!お前らはエマとシーザーを道具のように扱うつもりなんだろ!そんな奴らに渡してたまるかー!!  いくぞ、シーザー、切り拓け、シーザー!俺の魂と共に、進化 解放!エヴォブラストー!!ビーストオブクローブレイク!」  

 

 しかし、スティレイザーはビクともしない。  

 

 「そんな!」  

 

 「フ、いくら伝説のビーストライガーでも私のスティレイザーには敵わないようだな!プラズマウォール!」  

 

 プラズマウォールを喰らい倒れるシーザー、そしてシーザーに踏みつけるスティレイザー、スティレイザーはそのまま体重をかけ、シーザーを踏み潰そうとする。  

 

 「グオ~!」  

 

 苦しむシーザー、  

 

 「シーザー!」  

 

 「ハハハ、早く小娘を呼ばないとライガーがペチャンコになってしまうぞ!」  

 

 そのとき、グソックらしき黒い影が現れ、スティレイザーの足に直撃する。態勢を崩し、倒れるスティレイザー、  

 「なんだ?今の?」  

 

 更に黒い影はガブリゲーターにも攻撃し、ガ 更に黒い影はガブリゲーターにも攻撃し、ガブリゲーターはその攻撃で、ウルフを離す。黒い影はそのまま姿を消す。そのとき、草むらからガトリングが撃って来てスティレイザーとガブリゲーターに直撃する。レックスだった。  

 

 「グラッド!」  

 

 「少し時間が掛かったが、間に合ったようだな!」  

 

 そこにジェニファーのクーデリアとクリスのジャックも駆けつけ、煙幕をかける。  

 

 「ウィル、総司令、今の内よ!」  

 

 「ここは撤退だ!」  

 

 煙幕でシーザーたちの姿を見失ったグレッゲル准将は、 

 

 「くそ、逃がすか!ディメパルサー部隊、デスブラストを!」  

 

 しかし、ディメパルサーのデスブラストが発動しない。  「どうした!」  

 

 通信の兵士は、  

 

 「准将、どういう訳か、デスブラストが発動しません!」  

 

 「なに、どういうことだ?」  

 

 「どうやら、電磁妨害を受けているようです!」 

 

 「デスブラストとマシンブラストの発動を妨害するなど、反乱軍には出来ないはず!帝国の者しか出来ないはずだ!まさか、さっきのグソックか!」  

 

 そのとき、煙が晴れるが、既にシーザーたちの姿はなかった。  

 

 「ち、逃がしたか!」  

 

 ブリューゲル大尉は悔しそうに  

 

 「くそ、後一歩だったのに!」  

 

 「まあ、いい!とにかく我々はここに基地を建設し、奴らを迎え撃つ準備をする!」  

 クルーガーたちが待機している場所にレックスとシーザー、ウルフたちが戻ってきた。エマは嬉しそうに、 

 

 「ウィル、シーザー、良かった!」  

 

 「ここは危険だ!我々はここから撤退する!」  

 

 グラッドの指示で撤退する同盟軍、  

 

 「さっきのあのゾイドは一体なんだったんだろう?」  ウィルはさっき助けたゾイドが気になっていた。  そして、山岳のてっぺんにさっきウィルを助けたグソックが立ち、その横にそのライダーがいた。  

 

 「あれが伝説のビーストライガーか!どうやら、今後が楽しみだ!」  

 

 To be continued




 次回予告  
 
 ネオデスメタル四天王の一人のグレッゲル准将の操るスティレイザーから逃れた同盟軍は帝国軍の動きを探るため、偵察に向かうが、はぐれたウィルは緑のラプトールを相棒とする謎の少女に会う。  
 謎の少女と親睦を深めるウィル、しかし、その少女は帝国軍のカティア・ギレル少尉だった。

 次回

 「ラプトールの少女」

 本能を呼び覚ませライガー!

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