ハリーポッターと忘却のハルピュイア   作:カネナリ

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短いです


裏話

「良いのですかなダンブルドア校長先生。あのような子供をここ(ホグワーツ)に入れても。6年前のことがある故、魔法省がこの事を知ったら黙っていませんぞ」

 

ここはホグワーツにある校長塔の一室

壁には歴代校長の肖像画が飾られている

大きな窓から雨の打つ音がする

不死鳥がとまり木の上で毛繕いをしていた

 

そこでは二人の男性が話し合っている

方や魔法薬学教授 セブルス=スネイプ

方やホグワーツ校長 アルバス=ダンブルドア

 

「もちろんじゃ、わかっておるよセブルス。だがな、あの子は11歳となりここに入学できる資格を持っておる。入学させぬ訳にはいくまい。万人に学びの機会を与えねばならぬことを、お主はよく知っておるはずじゃ」

 

「お言葉ですが校長先生。あの者は親をその手で殺めているのですぞ。しかも、死喰い人の中でも強力な力を持っていた二人を。ろくな結果を招きませんぞ」

 

スネイプがダンブルドアに責めるような口調で言った

スネイプの目には一抹の不安が浮かんでいる

 

「お主が危惧している事など起こらぬよセブルス。一目見て分かった。あの子の心は愛で溢れている。身を滅ぼしかねない程の愛を。それに、あの子はここ(ホグワーツ)に来なければいけない。在るべき場所をここ(ホグワーツ)だと認識させねばならぬ」

 

「何故そのようなことを「預言じゃ」……?」

 

「預言を聞いたのじゃ。トレローニー教授による二度目の本物の預言じゃ。ヴォルデモートが復活する。不死身の体を得て、最悪な結末を迎えることになる。あの子がここ(ホグワーツ)に来なければ、だがの」

 

「あの者にそれほどの力があると言うのですか」

 

「それは分からぬ。今回の預言はひどく大雑把なものであった。あの子によってヴォルデモートが復活することは分かった。しかし、何時、何処で行われるか分からず仕舞いじゃ」

 

「その預言は本当に本物なのですか。何かの間違いである可能性もありますぞ」

 

「いいや、預言は本物じゃ。じゃが、確かに何かが違っていた。トレローニー教授ではない者の意思を、おぼろげながら感じた。あの子には驚くべき秘密が隠されておるであろう。セブルスよ、決して暴こうと考えてはならんぞ。秘密というものはの、徐々に明かされていくからこそ意味があるのじゃ。今はただ見守ることしか出来んよ」

 

「……では、そのように」

 

スネイプはダンブルドアにお辞儀をし踵を返した

スネイプはダンブルドアが自分に隠していることがあることに気づいている

だがスネイプは何も尋ねずこの場を去ることにした

自分に話せないのなら他の誰にも話すことの無いことをスネイプは知っている

 

校長室に独り残されたダンブルドアは椅子に深く座り込んだ

何かを思案しているのか瞼を固く瞑り皺がくっきりと浮かび上がっている

数分間の熟考の末目をゆっくりと開きため息と共に呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人造人間、か。難儀なものじゃのう」

 




愛?ああ、(異)性愛ね

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