現実の分まで仮想世界を走り回りたいと思います。 作:五月時雨
……息抜きで書いてるのに、いつの間にか中央付近とはいえ日間ランキングに入ってる。
私の作品、一応全部、一度は日間ランキング入り、平均評価バー赤キープしてることに、我が事ながら驚いてます。
拙い作品を高評価してくれて、本当にありがとうございます。
それはそうと、今回マジでやばくなるよ!
「み、3日連続でログインしてしまった……」
前日は午後からリハビリがあったため午前で切り上げたのだが、やはりNWOの世界を走り回るのが楽しかったハクヨウは、今日も今日とて放課後に早速ログインした。
学校の課題は速攻で終わらせたため、夕ご飯までずっとログインできる。
「さてと……今日は、どうしようかな?」
理沙というゲームに詳しい友人はまだNWOを始めていないので、ゲーム内に知り合いなど皆無。
森には相手になるモンスターはおらず、見敵必殺していたのでレベルも既に16。
装備は心許ないが、もっと強いモンスターのいるエリアに行っても良いと思っていた。
「ピックで【状態異常】もかけてみたいし、でもフィールドのモンスターは、だいたい一撃だし」
森のモンスター程度なら、スキルを使うまでもなく一撃で倒すことができてしまうハクヨウだ。スキルを使えば、大抵のモンスターはどうとでもなる。
けれど、まだハクヨウは西の森以外では戦ったことがなく、他にどんなモンスターがいるのかも知らない。
「……うん、レベル上げに、今日は別のフィールドに行こうかな?」
そして昨日までのハクヨウならば、意気揚々と速攻でフィールドに向かっただろう。しかしこの二日で、そしてNWOの攻略掲示板を調べることで彼女は学んだのだ。
HPポーションの存在を。
使えばダメージを受けて減ったHPを回復する、非常に名の知れたアイテムだが、ハクヨウはドが付くほどのゲーム初心者。
親友の理沙から偶に聞くゲームの話も右から左だったため、掲示板という存在そのものを忘れていたほどだ。
だからこそ、思い出したハクヨウは昨日、リハビリを終えて家に帰った後、ログインもせずに攻略情報を集めまくった。
既にダンジョンと呼ばれるモンスターの巣窟が二箇所発見されていること、店売りされている便利そうな様々なスキル一覧、戦闘時のおすすめスキルなどなど。
まぁそんなわけで、NWOの進め方を理解したハクヨウさんは、HPポーションをピックと合わせて大量購入してここ二日とは違う北の森に飛び込んでいった。
北の森は、隣接しているだけあって西の森と出現するモンスターが一部同じだ。狼や角兎の他、一部昆虫モンスターが該当するが、もちろん、別のモンスターもいる。
その代表格が、様々なゲームでお馴染みの、ゴブリンさんである。
醜悪な見た目に粗悪な剣を持った小さな見た目は、正しくみんなの思い浮かべるゴブリン像。
「これで元々は妖精種とか信じられない……」
悪魔種とか、下級の鬼とか、君たち絶対そっち系だよね……?と軽くゲンナリしつつ剣を振るう。
いや、妖精としてはこれより上のホブ・ゴブリンだっけ?神話上だと。といったどうでもいい事を考えつつ、襲い来るゴブリンを次々対処。
「外見は兎も角、動物や昆虫モンスターよりは人型に近いから、首狙いやすいね」
動きはトリッキーではあるが、決して早くはないゴブリン。
攻撃も単調で、慣れたらハクヨウのAGIならば見てからでも躱すことができる。
「というか遅すぎる」
いや、自分が速すぎるだけだけど、と思うものの、今も自らに剣を振り下ろそうとするゴブリンの視界から刹那で外れ、背後に回り込み一閃。
一度に出てくる数も多くて三体ほどなので、一体を【投剣】で仕留め、刹那のうちに一体を斬り捨て、最後に一体を対処する。
偶にハクヨウからして当たり所が悪く【投剣】で仕留め損なっても、【麻痺】の状態異常がかかれば身動きを鈍らせることができる。
そんな、もはや作業と化した戦闘を行っていると、気持ち的にも余裕が生まれ、様々な状況を試したくなるものである。
例えば、わざとゴブリンの体を掠めるように【投剣】し状態異常を入れたり。
例えば、ゴブリンの攻撃を的確に
例えば、わざと戦闘を長引かせ多対一の練習をしたり。
例えば、倒さず状態異常を入れ、動けないところを【首狩り】で倒したり。
そんな事を、しばらく続けていると。
『レベルが18に上がりました。』
『スキル【手裏剣術Ⅰ】を取得しました』
『スキル【長剣の心得Ⅰ】を取得しました』
『スキル【投剣の心得Ⅰ】を取得しました』
『スキル【大立ち回り】を取得しました』
『スキル【無慈悲な慈悲】を取得しました』
こんな、ハチャメチャなことになった。
―――
【手裏剣術Ⅰ】
短剣に限り複数の武器を同時に投げ、様々な状態異常を発生させる。
攻撃の威力と状態異常の強さを操作できる。
取得条件
武器を投げる事で一定回数敵を状態異常にする。また、投げた武器だけで倒した敵の数が一定数を超える。
【長剣の心得Ⅰ】
長剣を装備している時に敵に与えるダメージを1%上昇させる。
取得条件
長剣を使用していた時間が一定時間を超える。
【投剣の心得Ⅰ】
剣を投げた時に敵に与えるダメージを1%上昇させる。
取得条件
【投剣】を使った回数が一定数を超える。
【大立ち回り】
敵の数が多いほど与えるダメージが上昇する。
1〜5体 +0%
6〜10体 +5%
11体以上 +10%
取得条件
10体を超えるモンスターを同時に相手取った時間が一定時間を超える。
【無慈悲な慈悲】
状態異常にした敵へのダメージを10%上昇。
取得条件
状態異常にした敵を一撃で倒した回数が一定数を超える。
―――
「いっぱいスキル取れたなぁ……というか、組み合わせ。この組み合わせはいかんでしょ……」
囲まれても【手裏剣術】で状態異常を掛け、【大立ち回り】と【無慈悲な慈悲】のダメージで仕留めるコンボが容易に想像でき、えげつないの一言だった。
【手裏剣術】は多対一から一対一まで幅広く対応できる。強い敵には状態異常で動きを止め、弱い敵にはそのまま仕留めればいい。
強い複数体だったとしても、威力を最低限に状態異常でハメ殺すことだってできる。
それを大量のダメージ上昇スキル込みで攻撃すれば……。
「やばいなぁ……。理沙が前に、ネット住民の嫉妬は面倒て言ってたし、なるべく隠し通そう」
レベルも上がり、スキルも想像以上に手に入ってしまったし、ピックも残り少ないので、一度街に戻ることにしたハクヨウ。しかし、無事に終わることなど無かったのである。
◆◇◆◇◆◇
「ちっ。やっちまったな……結構調子良かったからって深い所まで潜るんじゃなかったぜ」
街から北の森に入り、少し奥に進んだ場所。
ハクヨウのいる地点からすれば、まだまだ浅い場所ではあるが、十分に深いフィールドで、一人の男性プレイヤーが大盾を構えていた。
初期装備の防御とHPだけはある大盾使いは、慣れない盾を何とか使い攻撃を受け止め、少しずつモンスターを倒していく。
しかし、大盾と短刀を装備とする男は、攻撃力は低かった。そのためなかなか敵が倒せず、少しずつ少しずつ増えるゴブリンの群れに撤退もできずに耐えるしかない。
今は、何とかHPポーションと散々殺られた事で取れた【バトルヒーリング】で持ちこたえてはいるが、それでもHPは着実に減っている。
「ここじゃ噂の白い影の助けも望めねえし、どうするかね……っ!」
こうしている間にも横や背後からダメージを受け、HPがガンガン減っていく。
大盾で受け止めている正面は何とかなっても、まだ三日目。武器の扱いなんて全く慣れないし、なんでこれまでやって来たゲームと違って防御特化にしちまったのかと自らの選択を呪う。
これでやられればまたデスペナルティーの経験値ロストでレベル上げのし直し。
戦闘経験こそ積めるが、なかなか上がらないレベルのせいで無茶なレベリングが必要。でも無茶をすれば死に戻って全部チャラ。悪循環も悪循環。良い事なんて一つもなく、けれど、ここでキャラを作り直すのも男の意地が許さない。
「仕方ねえ……何とかレベル上がるまで頑張って、経験値ロストを最小限に抑えれば上出来か」
経験値ロストによるレベルダウンはない。そのレベル中に取得した経験値からロストするので、レベルさえ上げれば、デスペナルティーは最小限に抑えられる。
未来におけるバケモノ大盾ならば、そんなことは気にせずにいくらでも耐えられるが、男はそんな化物じみた防御力は持っていない。
「問題はレベルアップまでポーションが持ちそうにねぇことなんだが……ちっ、やっぱり防御特化ってのは、戦闘に向かねえのかよ!」
斬っても斬ってもダメージは微々たるもので、一体ゴブリンを倒している間に三体は集まってくる。対処しきれないモンスターの群れ。
ソロ戦闘には向かない防御特化。その役回りを選んだ自分。それら全てへの思いが悪態となって飛び出す。
けれど。
「そんなこと、ないと思います」
突如どこからか、それを否定する声が響いた。
◇◆◇◆◇◆
街に戻る途中、無数のゴブリンの集団に囲まれた、一人の大盾使いが見えた。
私もそうだけど、まだゲームを始めたばかりで武器の扱いが慣れないのか、全ての攻撃を防ぐことはできていないし、反撃もほとんど出来ず着実にHPを削られている。
このままじゃ、倒されるのは時間の問題。
けど、男の人の目には諦めないという闘志が見えるし、きっとギリギリまで粘るつもりなんだと思う。……それで、どうにかなる物量差じゃないけど。今も一体倒してる間に三体追加された。
倒しても倒しても減らない無限地獄。
慣れない武器。
私がAGI、攻撃特化だから、防御力のある人は羨ましいけど。
でも、彼はその防御力のために攻撃を捨てていて、苦々しい顔をしてる。
本当なら、助けた方がいいのかもしれない。だけど、ことゲームにおいて、彼の戦闘に参戦したら、それはモンスターの横取りだ。
それは、ネットマナーに反する……らしい。
だから私は手出し出来ない。
これまでは明らかにモンスターに怯え、逃げ出した人のモンスターだけは対処させてもらった。
それなら、そのプレイヤーは戦闘を放棄したと見なせるし、私には経験値が入って、その人は経験値をロストせずに済む。
win-winの関係。
けど、あの人はギリギリまで諦めない。
どれだけ追い込まれても、あの人は戦い続けるのをやめはしない。
だから、私も割り込めない。
だけど。
「ちっ、やっぱり防御特化ってのは、戦闘に向かねえのかよ!」
そんな言葉を聞いてしまったら。
そんな、悔しそうな顔を見てしまったら。
「そんなこと、ないと思います」
思わず、手助けをしてしまった。
両手の指の間に、全八本のピックを挟む。
威力は最低限。確実に、麻痺させる。
「【
バチバチと帯電する短剣を両手の指の間に挟み、一気に八本投擲する。それは全て別々のゴブリンに突き刺さり、刺さった全てのゴブリンが
【手裏剣術】は、言うなれば【状態異常攻撃】を更に特化させたもの。
今のは最高回数の九回。代わりに相手に与えるダメージは【STR】の10%相当とかなり低い。
耐性の高いモンスターは、複数回【状態異常攻撃】を入れないといけないけど、その複数回を一度で行い、確実に状態異常にできるのが、この【手裏剣術】の強み。
まぁこの辺のモンスターなら【状態異常攻撃Ⅰ】で一撃入れるだけで状態異常にできるんだけど。
「あんたは……っ」
「勝手ながら、手伝います」
「っ!……あぁ、助かる!」
「麻痺の効いてるゴブリンから対処してください。サポートしますので」
「コイツらどんどん増えやがるぞ!?」
「全部、麻痺させます。私のかける状態異常は、とっても『重い』ので、大丈夫、ですっ」
「お、おう……」
だけど、あくまでも、戦闘の主体はこの人だ。
手伝うと言った以上、私はサポートに徹するし、この人がどんなスキルを持ってるか分からない以上、迂闊にこの人と距離が近ければ、範囲攻撃を持ってた時に使いづらくなる。
ならば、私はこの人が存分に戦えるよう、お膳立てをすれば良い。
「【跳躍】」
木の上から一体ずつ、的確に【手裏剣術】の麻痺スキル【刺電】を入れていく。
さっきと同じ、威力ではなく状態異常回数を最大にして、一度に九回分の麻痺を入れる。
耐性のないモンスターには一回でも当てれば、状態異常にできる。けど敢えて九回分入れるのは、威力を落として倒さないためともう一つ。『効果を重複させる』ため。
それが、【手裏剣術】ならできるらしい。
このゴブリンなら一度で麻痺し、しばらく動けなくなる。けど、九回分の麻痺が重複したら。
「ふふっ……通常の九倍の時間、ゴブリンは絶対に、動けないんだよ……?」
そして、男の人は大盾の使い方に慣れてない。だから、背後から迫るゴブリンへの注意が低くなる。そして、スキルの
それでも、それも防ぐ。
「【跳躍】…【スラッシュ】」
ピックの在庫が少ないので、回収ついでに男の人の背後を取ったゴブリンを斬る。この一体だけにするから許してほしい。
「お、おう、助かった!」
「麻痺に使ったピックが尽きたので回収のついで、です。手伝うとは言いましたが、麻痺を入れるだけですので、どんどん倒してください」
「ああ、任せろ」
ゴブリンはどんどん……と言うほど出てはいないけど、少しずつは増えてる。だから、使ったピックを回収して、八体ずつ確実に麻痺させる。
「【九重・刺電】」
「ラァ!【シールドアタック】!」
大盾による突進でHPが減ったゴブリンを数体纏めて倒すのは、素直にすごいと思った。動
私が麻痺させて動きを封じたから、男の人は攻撃に集中でき、殲滅スピードが上がる。
一体倒すと三体出る、なんてことになるはずも無く、新しく出たゴブリンも即座に麻痺させて、男の人に倒される順番待ちに加える。
それで、ものの五分で十体以上いたゴブリンの集団を片付けることができた。
「助かった。ありがとうな」
「いえ。むしろ勝手に割り込んでごめんなさい」
いつも、私の方が『ありがとう』と言う側なので、見知らぬ人に感謝されたのなんて殆ど初めてだ。これはこれで、恥ずかしいものがある。
「ははっ、初日も今も、君は謝ってばかりだな」
「?私、一昨日会いましたっけ?」
「会ってるぜ。と言っても、君は全力で逃げ出したんだが……俺はクロム。初日に背後に出た角兎から君に助けられた、ただの大盾使いだ」
「あ、あの時ですか……」
私が【速度狂い】の飛躍的なAGIの上がり方にびっくりした時の……。あの時、周りにした人の中に、このクロムさんがいたんだ。
……恥ずかしい
「えっと……私はハクヨウです。初日のことは忘れてくださいクロムさんお願いします」
「お、おう……そんな頭下げなくたって良いから。分かった忘れる」
「助かります」
あれは本当に恥ずかしかったから、忘れてくれるなら本当にありがたい。
「それにしても、ハクヨウちゃんはどうして北の森に?」
「昨日までいたフィールドでは物足りなくなったので、気分転換に。クロムさんこそなぜ?」
「あー……俺はレベル上げだな。西が一番戦いやすいのは事実だが、だからこそプレイヤーが多くてリソースの奪い合いだ。北はバクハツテントウっていう、名前の通り爆発するてんとう虫が厄介であまり人が来ないから、ここなら一人で集中できると思ってな」
「なるほど。でも、なぜ一人で?大盾は防御特化ですけど、パーティでは必須な役回り、でしょう?パーティで挑戦すれば今みたいには……」
知らないけど。けど、パーティメンバーを守る役目の人がいるのは当然だと思うし、間違いじゃないと思う。
「ははっ……あーいや、なんて事は無いんだ。ゲームなんだから、攻撃力が高いプレイヤーの方が魅力的だからな。防御力が高くてもモンスターはなかなか倒せねーし、防御が必要なモンスターなんてダンジョンボスくらいだから、パーティが組めねえのさ」
それはそれは……なんとも難儀な問題だ。
と言うか、パーティが組めないとか可哀想すぎる。私は知り合いがいないからっていうのと、単純に今の戦い方が楽しいから、組むつもりがないだけだけど。
というか、クロムさんみたいな大盾の防御特化プレイヤーなら組みたい。単純に早々大盾プレイヤーを見かけなかったし、いきなり声をかけるのも憚られるし。
「私はAGI特化で防御力0なので、クロムさんみたいな人とパーティ組みたいですけどね」
「え?は……?いや、防御特化と?」
「だって確か、大盾専用スキルに【カバームーブ】ってありましたよね?私AGI特化だけど避けるのは下手なので、それで守ってもらいたいな……と」
「なるほど……それで俺を助けたってか?」
むむ、この人、まだ私を疑ってるのだろうか……いや、ほぼ初めて会ったんだし、疑うのも当然だけどさ。
「いえ?モンスターの横取りはマナー違反ですし、本当は助けないつもりでした。……ただ、」
「ただ?」
……モンスターに囲まれながらも諦めずに戦ってて凄いなぁとか、悔しそうに顔を歪める姿が、現実で歩くことを半ば諦めた私とダブった……なんて、言えるわけもなく。
だから、今日もこうして誤魔化すんだ。
「いえ。単なる気紛れです。忘れてください」
「……ああ。分かった」
「それと、防御特化と組みたいのではなく、どうせならクロムさんと組みたいですね」
「……は?俺?」
「はい。どうせまだ始まったばかりで、誰も彼も初心者です。なら、偶然にも知り合えて、こうして年下の私にも対等に話してくれる良い人と組みたいのは、当然です」
もちろん、クロムさんが無理なら諦めますが。と付け加えておく。正直、クロムさんの大盾の扱いは上手とは言えない。でもそんなの私だってそうだ。
スキルに頼り、通常攻撃もステータス頼り。
まだ動きに振り回されてる感はあるし、走るのだってまだ不安がある。それ以上に楽しいから、抑え込めているだけ。
「私も剣の使い方も避けるのも下手ですし。剣はステータスのゴリ押し。でも、避けるのはどうにもなりません……ね?ピッタリじゃないですか」
ここまで言えば、もうクロムさんだってわかると思う。
「ははっ、確かにな。攻撃力が足りない俺と、防御力が足りないハクヨウちゃん。俺がハクヨウちゃんを助け、ハクヨウちゃんが敵を斬る、ね。確かに、バランスも良い」
「でしょう?」
だから。
「だから今度、パーティ組みませんか?」
返答は、私の望むものだった。
【手裏剣術】補足
一度に大量の短剣を投げられるだけ。
それによる一時的なステータス上昇も無い。
利点はハクヨウちゃんがやったように、【状態異常攻撃】を重ねがけできること。
簡単に言えば、ヒット数は1回なのに、状態異常攻撃は最大9回入れられる。
回数が増える分、威力は落ちるけどね。
クロム助ける時は、8本の短剣それぞれに、『9回分の麻痺』を積んでた。から、【麻痺耐性】のないゴブリンさんは、9回分の麻痺を一度に食らった。
ってのが真相ですね。
一度に複数体を無力化できるから、
原作にも【暗殺者の目】っていう状態異常の敵へのダメージが上がるスキルがあるけど、あっちはアクティブ。【無慈悲な慈悲】はパッシブスキル。
【暗殺者の目】の優位性である『状態異常の敵を認識、隠れてても視認』することは【無慈悲な慈悲】は出来ないので、ちゃんと差別化しています。