現実の分まで仮想世界を走り回りたいと思います。   作:五月時雨

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 これでようやく、フィヨルド戦線終わりです。
 正直疲れました。ここまでやると想定してなかったんで、メイプル参入までもう少しかかる。
 おかしい……そろそろ参入させたかったのに。

 章の名前を変更しました。
 流石に第一巻終わりまであのままだと長いのと、次話が一つの区切りとなります。
 一巻よりも前の話ですし、『序章』とさせていただきます。
 


速度特化と報酬 あるいは運営の絶望

 

 それは、フィヨルドにフィールドボスが現れた時まで遡る。

 

「お、『ミド』が出やがった」

「マジか!『スワンプマン』に引き続き、こっちも出たか」

「暇な奴らで鑑賞しようぜ」

「いいぞ!!【湖沼の復活巨人(スワンプマン)】はペイン含め五十人殲滅したけど、こっちの方が強かったしな!」

 

 『ミド』とは運営達が呼んでいる、フィヨルドのフィールドボスの渾名である。

 正式名称はあるのだが、如何せん【モードLunatic その1】である『ミド』は、運営をして会心の出来であり、愛着があった。

 

「で、今回は何人だ?」

 

 その声に応え、最初に気付いた一人が、キーボードを操作する。

 

「今、映像出します……出ました」

 

 そして映ったのは、たった三人。けれど、運営にも覚えられている、トッププレイヤーの三人。

 そして、その一人は。

 

「うわ!ハクヨウちゃんいるじゃん!」

 

 サービス開始初日から運営を騒がせた、爆速少女の姿があった。

 

「でも三人だろ?『ミド』は空だし、問題ないだろ……多分」

「そうか……そう、だな。うん、勝てる勝てる」

「万が一落とされても、『ミド』にはあれがある!大丈夫だ!『ミド』に勝てるわけ無い!」

 

 その声は、少しだけ引き攣っていて。

 

 

 ハクヨウが【韋駄天】で竜を斬り刻み始めた辺りで、動揺が広がり始めた。

 

「『ミド』に何の恨みがあるんだよぉぉっ!」

「【瞬光】なのは分かるんだが……たった二分で俺たちの『ミド』のHPを二割持ってくとか……頭おかしいだろ……」

「AGI極振りに【辻斬り】【韋駄天】【瞬光】の組み合わせは絶対にやっちゃ駄目だったんだよぉぉぉっ!!」

 

 『微塵切りにしてやらぁぁぁ―――っ!!』とでも叫んでいそうな程に、今のハクヨウは容赦が無い。『ミド』の周囲を霞む速度で飛び回り、ソニックブームを生み出しながら、その身体を全身隈なく斬り刻み、ダメージエフェクトを散らしていく。

 

 そして直後、火炎と閃光が『ミド』を穿ち、運営は我に返った。

 

「ちょ、一緒にいるのミィとミザリー!?」

「前衛後衛、火力に回復と完璧じゃねーかっ!」

「あー、どうやらハクヨウちゃんがソロだったみたいだ。それで、二パーティー必要な条件が揃ったんだろ」

「ちょ、ハクヨウちゃん速すぎだから!おまっ、【疲燕】使ったな!?」

「あぁ……っ、最初の方の『ミド』だって弱くないのに……」

「【韋駄天】をしたハクヨウが速すぎるな……爪も尾も、突進もブレスも掠りもしてない」

 

 実は、竜ゆえに『ミド』はブレスだって攻撃手段として備えている。しかし、ハクヨウが絶対に『ミド』の正面には立たず、顔を向けられた段階で背後に回り込んでしまうため、ブレスは当たらず、むしろその後の硬直が【手裏剣術】をばら撒く良い機会として与えてしまっていた。

 

「ま、まだだ!【白夜結界】が切れれば、今度はあの形態になる!」

「だ、だな!大海の支配者なんだ!お前なら殺れるぞ『ミド』!」

 

 濃霧が晴れ、『ミド』は海面に落ちる。それが、第二段階の合図。

 

「よし!海全体を支配しての制圧力こそ『ミド』の真骨頂だ!やれ!」

「これならハクヨウだって近づけないだろ!」

 

 そんな淡い期待は。

 

 

『【文曲】忘れてたぁぁぁ!!』

 

 

 即座に裏切られた。

 

 しかも【幻実世界】によって『ミド』を撹乱し、容易にその懐に潜り込む始末。

 

「せ、せめてミィとミザリーだけでも落とせ!」

「駄目です!【挑発】で全ての触手がハクヨウを狙ってます!」

「クソがぁぁぁああああ!!」

 

 期待した直後に、ハクヨウの手によって希望が潰える。ねぇ?狙ってないよね?

 

「いやそれより問題なのがあるだろ!あの感じ、絶対に【貪狼】も取ってますよ!?」

「あ………」

「速度系応用スキル群か……」

「確か、あれらを二つ以上、【二層】実装した後に【超加速】クエストの派生で……」

『聞きたくない!聞きたくなぁぁぁいっ!!』

 

 全員が全員耳を塞ぎ、『いやいや』と首を振る。どんだけ嫌なんだ。

 

 しかしその間にも、ハクヨウは『ミド』に【殱血】を入れてじわじわと弱体化させていく。

 いつしかHPは三割を切り、そこで『ミド』は決死の咆哮をあげた。

 

「よし!これで勝てる!」

「ハクヨウちゃんさえ倒せばこっちのもんだ!」

 

 海が荒れ狂い、触手がハクヨウを背後から津波の如く襲いかかる。

 これは分身と入れ替わっても逃げ切れない。よし、よし!これなら大丈夫だ!

 

 そんな暗闇の中の希望は。

 

『ミィてめぇぇぇえええええ!!!』

 

 誇り高き【炎帝】の手によって、絶望の淵に叩き落とされた。

 

 実は、ミィはMP管理の一切をミザリーに任せたことで心置きなく連発したのだが。影の立役者たるミザリーは、あんまり注目されなかった。

 

 そして『ミド』はハクヨウとミィの連携でHPを一割まで落とされ、最終形態に移行する。

 

「こ、これなら流石に落とせるだろ……」

「あぁ……落としてくれなきゃ困る」

「頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む……っ」

「『ミド』が。【海底の守護竜(ミドガルズオルム)】が悪魔に魂を売ったんだぞ……っ!」

「ペインたちを吹き飛ばした『スワンプマン』のように、意地をみせろよ、『ミド』!」

 

 

 

 …………どちらが主人公だろうか。

 

 

 

 だがそんな願いも虚しく、ハクヨウの手によって、【海底の守護竜】ミドガルズオルムは、討伐された。

 

 

「……【鬼喰らい(デビルイーター)】か。そっか、そうだよな……ハクヨウちゃん、それ持ってたもんなぁ……っ!!」

「まずい……【俺たちの悪ふざけ モードLunatic】の討伐報酬持ってかれた……っ!」

「何がいけなかったんだ……」

「高いステータス、強力なスキル、フィールド制圧力、理不尽すぎるあれこれが、全部……」

 

 意気消沈、という言葉がこの瞬間、世界一似合う空気感の中で、一人が呟いた。

 

「……まぁ、あれだろ。たった一つを突き詰めた先の理不尽には、遠く及ばないんだろ」

 

 速度という、たった一つを突き詰めた白い理不尽の権化には、悪魔に魂を捧げても届かないらしい。そして、その事を実感したもう一人がポツリ、と。

 

 

「『ミド』……悪魔に魂を売らなかったら勝ってた説」

 

 

 たとえ【デスブリンガー】と言えど【鬼喰らい】で威力が上がっていなければ、削り切られる前にミドガルズオルムが押し切ったかもしれないから。

 

 

 

 

『言うんじゃねぇよッッ!?』

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 魔竜、もといミドガルズオルムを討伐したハクヨウは、その場にへたり込んでいた。

 

「疲れ、たぁ……」

「はい。お疲れ様、ハクヨウちゃん」

 

 そのミザリーの現実と変わらない声音に、無意識にミザリーの方を向き、手を伸ばしてしまう。

 いつもの、マッサージとストレッチに向かう時の『起こして』という仕草。丁度その場を座っていたのもあるが。

 

「ふふ、ここは現実じゃありませんよ?」

「っ……そう、だった。えへへ」

 

 その言葉で我に返り、恥ずかしくなって顔を逸らす。ここにはミィも居るのに迂闊だった。

 

「ミィもお疲れ様です。回復はいりますか?」

「んーん。MPはその内に回復するし、ダメージも受けてないから」

「ん、私も。ダメージは受けて、ない」

 

 フィールドボスとたった三人で相対して、ノーダメージで討伐できるとは思わなかった三人。

 

「ハクヨウちゃんは一番動いて、一番危険だったのに、ダメージ受けていないんですか?」

「う、ん。当たりそうなの、【幻実世界】で回避した、から」

「あの分身ですか……すごいスキルを持っていますね」

「そ、う?」

 

 ハクヨウとしては、気ままに自由に、普通にプレイしているだけなのだが。

 すごいスキルと言われても、あまり実感がない。便利だとは思っているが。

 

「それよ、り。討伐報酬の確認、しよ?」

 

 ずっと気になっていた物がすぐ近くにあるのに、疲れから確認していなかったので、それを一先ず確認したかった。

 

 目の前には、三つの宝箱が置かれている。

 全て蒼い装飾がされており、サイズだけ違う。

 ハクヨウが抱えられる、比較的小さなの宝箱。

 一人でぎりぎり持てる、少し大きめの宝箱。

 最後に、幅二メートル程もある、大きな宝箱。

 

「なぜ三つあるんでしょうか?」

「どれか一つしか開けられないとかかな?」

「順番、に、開けてみよ?」

「では、大きいのから開けてみましょうか」

 

 そう言って、まだ休んでいるハクヨウから離れ、大きな宝箱に手をかけたミザリー。

 

「あ、あれ?」

 

 しかし、開けようにも蓋はビクともせず、開く様子もない。

 

「私も試してみる!」

 

 ミィも手を出してみるが、やはり開かない。

 仕方なく、ミザリーは中くらいの宝箱を開けようとするが。

 

「んん……、こちらも開きませんね」

「一番小さいのも開かないんだけど……」

 

 『んぐぐぅ……っ!』と、女の子がしちゃいけない表情をして開けようとするミィ。

 

「全部、開かな、い……?」

「どういうことぉ……っ!?」

 

 ハクヨウも立ち上がり、二人が諦めた大きな宝箱に手を添える。

 すると。

 

「あ、開いた」

「「うそ!?」」

 

 何の抵抗もなく『カタン』と小さな音を立てて、蓋が開いた。

 

 入っていたのは透き通る蒼い刀身を持つ、【鬼神の牙刀】と同サイズの反りのない刀。

 竜鱗の模様が入った、青白い袴。

 竜の鱗と同じサファイアの色をした、雫型のイヤリング。

 それと、スキルの巻物だった。

 

「なんで開いたの!?」

「分かんな、い……けど、待って」

 

 ハクヨウは中に入っていたスキルに目を通し、その意味が分かった。

 

―――

世界喰らいの蛇(ウロボロス)

 スキル使用者から半径二十五メートルに、意のまま操れる魔海を創造する。

 触手の数と威力は使用者の【INT】依存。

 一日の使用可能回数は一回。

取得条件

 【海底の守護竜(ミドガルズオルム)】討伐レイドにおいて、最大の功労者であること。

―――

 

「あ、……貢献、度?」

 

 貢献度。つまり、今回の戦闘で最も働いた者が、このスキルを取得できる。

 そして、スキルの巻物は大きな宝箱に入っていた。つまり、それが指し示す答えは。

 

「貢献度、で、開けられる宝箱が、決まって、る……んだ、と、思う」

 

 ハクヨウの言葉に顔を見合わせたミィとミザリーは、それぞれの持っていた宝箱を交換し、手をかける。すると、今度はすんなり開いた。

 ハクヨウの言ったことは正しかったのだ。

 そしてミドガルズオルムはレイドボスであり、本来であれば貢献度上位五人に宝箱が贈られていた。

 そして、他のプレイヤーには。

 

「まぁ、ハクヨウちゃんは一番頑張っていましたからね……とはいえ、ちょっと悲しいですが」

「そ、そんなことないよ!ミザリーのMP回復、すごい助かったもん!そうじゃなきゃ触手の壁を突き破れなかったし!」

「う、ん。ミザねぇがいなきゃ、勝てなかった、よ」

「ありがとうございます、ミィ、ハクヨウちゃん。……と、私の報酬は、ハクヨウちゃんと同じイヤリングとローブのようですね。少し、今の装備とは意匠が合いませんが」

 

 白いのローブには、ハクヨウの袴と同じ竜鱗の模様が薄っすらと入っている。聖職者のような今の装備とは、雰囲気が少し違った。

 

「私は……あ、二人と同じデザインのイヤリングだ。と、こっちは杖かな?短剣みたいなデザインしてる……ってこれ、杖なのに短剣としても使える!凄い!まぁ、あとオーブ、かな?【水属性強化】かぁ……使わないなぁ」

 

 揺らめく炎のような刀身をした杖らしいが、短剣としても使えるため、戦闘の幅が広がるだろう。地味に【火属性強化】と【STR】を上げるスキルが付いているらしい。

 よく見れば、赤い刀身でありながら、蒼で竜鱗のような彫りが細く施されている。

 

 他のプレイヤーには、三人が統一して貰った装備。雫型のイヤリングが贈られることになっていた。

 

「どうやら、その人に合った装備をくれるようですね」

「そうみた、い」

 

 もう一度、今度は詳しく報酬に目を向ける。

 

―――

 

【竜神の濡れ袴】

 【AGI +40】【水竜の加護】【破壊不可】

 

【竜鱗の神刀】

 【AGI +35】【鱗刃旋渦(りんじんせんか)】【破壊不可】

 

【逆鱗のイヤリング】

 【AGI +20】【INT +20】【竜の逆鱗】

 【氷結耐性中】【炎熱耐性中】【破壊不可】

 

―――

 

 袴はそういう名前、というだけで本当に水濡れな訳ではなく、ハクヨウはホッと一息ついた。

 

「わ、すご、い」

「凄いね。全部【破壊不可】って入ってる」

「効果も総じて高いです。それに【水竜の加護】。これは……」

「二人、も。【水竜の加護】ある、の?」

「うん、あるよ。私のには、杖に」

「私の方はローブですね」

「私、は、袴に、付いてる」

「確認してみて。すごいから!」

 

 そう言われてしまえば、期待せずにはいられなかった。

 

 

―――

 

【水竜の加護】

 ボスモンスターを除く、水中モンスターが襲ってこなくなる。

 

【鱗刃旋渦】

 刀身を数千の竜鱗に分解し操ることができる。

 5秒で【MP 1】を消費。

 

―――

 

 ついでに確認した【竜鱗の神刀】もやばかった。

 ハクヨウのMPが少ないが、それでも九十秒は無数の鱗の刃を操ることができ、威力は【辻斬り】で確保できる。普通にやばい武器だった。

 

「水中モンスターだけですが、流石は水竜の加護と言ったところですね」

「だよね!ノンアクティブにするアイテムとか初めて見た!」

「それよ、り……この、イヤリング」

 

 雫型で、綺麗なイヤリングだと思っていたら。

 まさかのミドガルズオルムの逆鱗の形をしたイヤリングだったらしい。

 

―――

【竜の逆鱗】

 イヤリングに触れることで使用可能。

 三分間、全ステータスを25%上昇させるが、使用後に【気絶】の状態異常を受ける。

 一日の使用可能回数は五回。

―――

 

 因みに、【逆鱗のイヤリング】となるのは貢献度上位五人だけで、他のプレイヤーは名前が【水面のイヤリング】となり、【竜の逆鱗】を除いた、同じステータスが付く。

 

「強いですね……【気絶】は痛いですが、それを押してなお、破格のスキルだと思います」

「うん。全ステータスだからね」

 

 そんなことを話しながら、ハクヨウはいそいそと袴とイヤリングを装備する。上衣だけで恥ずかしかったので丁度いいと早速だ。

 とは言え、【鬼神の牙刀】と【竜鱗の神刀】の【AGI】上昇値は同じなので、これだけ装備していないが。それでもスキルも手伝って、ハクヨウの【AGI】最大値は【2610】にまで上がった。

 

「ふふふっ、似合ってますよ、ハクヨウちゃん。別々の装備なのに、一揃えみたいです」

 

 そう言うミザリーも、ローブを装備している。少し雰囲気は変わるが、それでもやはり似合っていた。

 

「ミザねぇとミィも、似合って、る」

「ありがとう、ハクヨウちゃん」

「う、うん。ありがとう」

 

 ミィに関してはイヤリングを付けて、短剣……杖を持っているだけでで大した変化はないのだが、仲間外れは駄目だろうと思った次第。

 

 

 そうして全員が自分の宝箱の中身を確認し終え、一息付いた頃、ようやく落ち着いて話すことができた。

 

「それにしても、今日は疲れましたね、ミィ」

「うん……まさか初めて入ったエリアで、フィールドボスと戦うとは思わなかったよ……」

「私、も。ここは初めてだった。本当に、ごめんなさい」

 

 二人に迂闊に近づかなければ、今回のような事は起こらなかったから。

 だから、もう一度頭を下げるハクヨウだったが、二人は笑って許した。

 

「いやぁ……むしろこれだけ強い装備も手に入ったし、万々歳なんだよね」

「そうですね。だから、ハクヨウちゃんも気にしないでください」

「でも……」

「ありがとうございます。ハクヨウちゃんがあそこで出てこなかったら、負けていましたから」

「流石に空飛ぶのも海の上走るのもできないし……ていうかできる方が凄いし!いてくれて凄い助かった!」

「そ、か……よかっ、た」

 

 安心したように、花がほころぶように、小さく笑う。その笑顔にミィは、戦いの最中で言われた言葉を思い出し。

 『今言わなきゃ』と、ハクヨウの手を取った。

 

「あの、さ……えっと……」

「?」

 

 緊張して、言葉が出てこないミィ。

 感謝を伝えようと思った。ミザリーが言っていた通り、気にしてないと言われても。

 それでも、気持ちを伝えることが大切だと思ったから。

 だから、上手く言葉が言えないから。ストレートに思ったこと。

 

「ありがとう!」

「っ……何、が?」

「さっきの事と、前にあった時のこと」

 

 恥ずかしくても。

 弱くても。

 自信が無くても。

 

 取り繕って。

 格好つけて。

 演技で疲れるより。

 

 『本当の自分』でいる方が。

 

 ずっとずっと……楽しい。

 

「そう言ってくれたから、私は一歩踏み出せた。ミザリーみたいな、心置きなく話せる人と友達になれた。まだ初めて会う人とか、怖そうな人には無理だし恥ずかしいけど」

 

 でも、とミィは心からの笑顔で、ハクヨウに伝える。

 

「演技なんかしてたら、きっといつか辛くなって、この世界からいなくなってたから。

 続けてたとしても、きっとそれは()()()()()()()と思うから。

 だから――」

 

 

 

 

 

 

 

 

私に本当の楽しさを教えてくれて、ありがとう

 

 

 

 

 

―――

 

 

 

ハクヨウ

 Lv37 HP 25/25 MP18/18

 

【STR 0】 【VIT 0】

【AGI 205〈+230〉(2610)】【DEX 0】

【INT 0〈+20〉】

 

装備

 頭 【白魔のフード】体【彼岸の白装束】

 右手【鬼神の牙刀】  左手【九十九】

 足 【竜神の濡れ袴】 靴【天神の足袋】

 装備品【疾宝のペンダント】

    【逆鱗のイヤリング】

    【鬼神の角笛】

 

スキル

 【剣術Ⅴ】【刀術Ⅳ】【連撃剣Ⅴ】

 【体術Ⅲ】【投剣Ⅹ】【速射Ⅰ】

 【状態異常攻撃Ⅹ】【長剣の心得Ⅵ】

 【投剣の心得Ⅹ】【投剣の極意Ⅰ】

 【刀の心得Ⅳ】【気配察知Ⅴ】【気配遮断Ⅵ】

 【しのび足Ⅴ】【跳躍Ⅸ】

 【速度狂い(スピードホリック)】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【辻斬り】

 【首狩り】【軽業Ⅹ】【手裏剣術Ⅹ】

 【大立ち回り】【無慈悲な慈悲】【水走り】

 【鬼喰らい】(デビルイーター)【瞬光】【文曲】【貪狼】

 【世界喰らいの蛇(ウロボロス)




 
 ぶっちゃけると、今回の為にハクヨウちゃんに上衣だけの恥ずかしい格好をさせてたって裏事情がある。ようやく一式揃った感じです実はw

ハクヨウちゃんのステータス
 【AGI】ですが、〈〉内は装備による加算値。
 ()内は最終的な実数値になります。【2610】……メイプルちゃんの1万超えを知ってると、まだ普通に見える不思議w
 余談ですが、PS特化のツキヨちゃんの瞬間最大火力は、現時点で【STR2400】相当だったり。
 こっちも馬鹿げてますね。

俺たち(運営)の悪ふざけ モードLunatic】特別報酬
 貢献度の高い上位5人に、その貢献度順に
 討伐モンスターに因んだレアスキル、主武装、防具、装備品 各1つ 計4つ
 主武装、レアアイテム、装備品 各1つ 計3つ
 防具、装備品 各1つ 計2つ
 レアアイテム、装備品 各1つ 計2つ
 装備品 各1つ 計1つ
その他
 レアスキル無しの装備品 1つ

 もちろん、他にも討伐報酬のミドガルズオルムの素材は全員にドッサリ入ってます。これは全員に自動で均等分配。

 ただメインの特別報酬としては、このようになってます。強制レイドだからアイテム分配とか事前に決める事はできないって事で、貢献度順にその人にしか開けられない宝箱を用意しました。

世界喰らいの蛇(ウロボロス)
 どこぞの禁呪詠唱者がロシアの地図を書き換えたヤツの規模縮小版。今回でハクヨウちゃんはアクセサリーで【INT】が伸びたので、それなりに強力になってます。
 暗殺特化なハクヨウちゃんに、正面戦闘でもまともに打ち合える手札が1つ欲しかった。
 正面戦闘が苦手なハクヨウちゃんの、切り札的一手になることでしょう。

【竜鱗の神刀】及び【鱗刃旋渦】
 どこぞの黄金色の鎧を纏う整合騎士様の『咲け、花たち!』の竜鱗バージョン。たっぷり日の光を浴びなくてもすごい強いし、敵を斬り刻める。

ミィの特別報酬の杖 ついでに宝玉(オーブ)
 アニメミィの杖。原作勢は知ってると思うけど、原作ミィは普通の短杖。アニメだと短剣っぽい形をした杖。どっちも使いたい欲張りな駄作者(わたし)は、こうして願いを叶えた。
 短剣としても使える魔法剣。近距離に詰められても、これである程度対処できるようになった。
 宝玉は、ミドガルズオルムが水竜だったから【水属性】。ただ、【INT上昇】もするから完全に使えないってわけじゃない。

ミザリーのローブ
 マントやローブは中二病患者必須アイテムだと思ってる。他に思いつかなかった。
 ミザリー専用だけあって、回復系統の魔法効果を高められる。


 とまぁミドガルズオルム戦線の結果はこんな所ですね。最近、ハクヨウちゃんの進化があんまり無かったので、ここらで一発やろうと思ったら、思いの外パッションが弾けました。
 【鱗刃旋渦】ですが、MP1/5秒ならある程度バランスは取れてるかなと。今後はMPポーションの使用も増えることでしょう。
 どこぞの世界で禁呪指定されたヤツの規模縮小版と、数千に散る鱗刃という切り札。どっちも強力なスキルです。やりすぎたと思ってますが、反省も後悔もしません。

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