現実の分まで仮想世界を走り回りたいと思います。 作:五月時雨
もう今年も終わりですね。ビックリです。
速度特化は投稿開始が3月なので、あと2ヶ月ちょっとで一年が経つと思うと、感慨深いです。
PS特化の投稿を心待ちにしていた人たちはごめんなさい。
悪いのは提出日ギリギリまで私の卒論を確認しなかった私のゼミ担なので、苦情はそちらに。
では、今年最後の投稿です。
「これで、いいのっ」
「だめ!」
ハクヨウが自分を抱きしめるようにして後退る。それに対して、断固拒否の姿勢を見せるイズは、なんかハァハァしながら両手に『それら』を持って距離を詰める。
「この装備だって、着物、だよっ!?」
「初詣は可愛くしなきゃ勿体ないわ!」
初詣。
大晦日の今日、NWOの第4層。和をモチーフとし、数々の鳥居で移動できる範囲に制限が掛けられているこの層では、各鳥居に併せて参拝できるように神社が建てられていた。こういう所はゲームならではであり、数日後には神社もキレイさっぱり無くなっているだろう。
そして、第4層の一番奥に位置している【玖】の鳥居の奥には本来、めちゃくちゃに強い白鬼が待ち構えている。しかし、この日ばかりはその場所は大きな神社に様変わりをしていた。
【玖】の通行証を持っている人は、それなりに多い。けれど、全プレイヤー人口から見れば一握りに等しい。そのため各通行証で行けるエリア各所に神社の分殿を設置し、最奥に到達していないプレイヤーにも優しくしていた。
もちろん、到達している者は最奥にある主殿で参拝もできる。
まぁそんな訳で、この日はゲーム内で大晦日を過ごそうとしているのだが、普段の装備で行こうとするハクヨウにイズが『待った』をかけた。
「例え普段から着物装備でも、折角の初詣なんだから振り袖を着ましょう?」
「………なら、その手に持ってるの、はっ?」
ニマニマと頬を綻ばせて笑うイズ。口では振り袖とか言いながら、その手に抱きかかえているのは。
「何って……ただの【妖狐の巫女服】よ?」
「ぃや―――っ!!」
ピンっと立った白い狐耳のカチューシャ。
真っ白の上衣に鮮やかな緋袴。
もこもこの白い狐しっぽ。
見事に融合した巫女服ときつねさんの装備。
「モチーフはホッキョクギツネ!あのふわふわもこもこの姿とハクヨウちゃんと同じ白い毛並み!」
「毛並み…」
毛色とか肌の色とか、別の言い方をしてほしかった。
「な、何がだめなの?これを着ると、一時的に【妖術】スキルが使えて、【妖狐】のステータス補正が乗って、何より巫女さんよ?」
「その変わり、他のスキルが…使えなく、てっ。【捷疾鬼】が、解除される。【AGI】、落ち、るっ。何より」
「……何より?」
何より……
「な、何でも、ない……っ」
『恥ずかしいの!』と言えれば良いのだが、ものすっごいニヤニヤしているイズには言いたくなかった。顔から火が出そうなほどに熱くなる。
「これでクロムもイチコロよ?」
「うぅ……っ」
ハクヨウはクロムと二人で、二年参りに行くから。
可愛いのは認めよう。めちゃくちゃ癪だけど。
イズが自分に似合うだろうとデザインしたのも分かっている。
けれど。だけど。
「や、なのは……いや、なのっ!」
主に、恥ずか死ぬという意味で。
◇◆◇◆◇◆
「ク……クロ、ムっ」
第4層のギルドホームの外で立っていたクロムは、不意に声をかけられた。
声の主は、もう聞き慣れた相棒たる少女のもの。しかし、その声音は普段よりも固く、緊張が垣間見える。
時刻は23時。あと1時間もすれば年が明け、新しい年を迎える事になる頃合い。
数日前に『一緒に初詣に行きたい』とお願いされたクロムは、なんなら二年参りしようと待ち合わせをした。
「よっ。ハクヨ、ウ………っ!?」
小さな音を立ててギルドの扉が開き、そこからハクヨウが出てくる。
イズによって『可愛いハクヨウちゃんが見たくないの!?』と鬼神の如き形相で詰め寄られ、お楽しみのためにと追い出されたのだ。
待ち合わせだけならギルドホームの中でも良いのに、わざわざ外で待っていたのは、そういった理由である。
そんなわけで、大人しくも寒さに耐えつつ待ちぼうけを食らったクロムだったが、ハクヨウの声に振り返り―――
「ど……どぉ?」
―――絶句した。
「………へ?はっ、あ。いや……ハクヨウ?」
「……う、うん」
まず目に入ったのは、薄紫の振り袖だった。
限りなく色味が薄く、ハクヨウの純白のイメージを崩さないながら、大人っぽさもあるそれ。
袖や足元にかけて色味が薄紫からピンクに変わり、可愛らしさまである。なんだこれ。
振り袖に描かれた模様は白羊。ハクヨウのネームの元となった存在の一つであり、一つひとつの表情が違って楽しい。
普段は無造作に流している白の長い髪も、今日ばかりは横髪が一房だけ残されてアップで纏められ、簪が留めてある。
そして、何より目を引いたのは、襟ぐりから見えた振り袖の内側に着ている上衣が、クロムを象徴する赤だったこと。透き通るような白い肌に、鮮やかな赤が非常に映える。
しかもなんか色っぽい。クロムの語彙力では言葉にできない。その拙さが悔やまれるほどに、『なんか色っぽい』としか分からなかったクロムさんである。
……なお、その『なんか色っぽい』の正体は、イズ&ミザリー監修の『クロムを絶対堕とすメイク術』によるものだった。
ハクヨウに施した場合のみ効果を発揮するこれは、ぶっちゃけハクヨウの良さを万全に活かしたナチュラルメイクに、ほんのり大人っぽさを滲ませただけである。
それだけで『堕ちる』と断言される程度には、クロムの感情が女性陣には筒抜けだった。
クロムは泣いて良い。
「その、なんだ。……似合ってるぞ」
「あ……あり、がと」
会話、終了のお知らせである。
互いに恥ずかしさで目を逸らし、会話が続かない。どうしようか迷って視線を泳がせるクロム。
そして気付く。
(いや、こえぇよ)
ハクヨウが出てきたギルドの扉。
そこがほんのちょっぴりだけ開き、無数の視線がクロムを射抜いていることを。
ミザリー、イズ、ミィ、メイプル、サリー。
クリスマスの時も色々と画策した定番の5人組が、瞳孔の開いた、『イッちゃってる』眼差しでクロムに圧を掛けていた。
クロムには、5人の奥に『ゴゴゴゴゴゴ…!』という擬音が見える。
ミザリー『もっと褒めなさいバカ!』
イズ『それしか言えないのかしら?あ"ぁん!?』
ミィ『クロムさんもっとハクヨウを褒めて!』
メイプル『クロムさん頑張れ!』
サリー『早くくっついて!おら、あくしろよ!』
………なんか、それぞれが胸の前にフリップを掲げてクロムに見せてきた。指示書、というか罵倒と応援だった。
あとイズはキャラがぶっ壊れている。サリーもサリーで、なんか掲示板の【てぇてぇ民】と同じ空気がする。
クロムさん、額の青筋がピクピク。
「……クロム?」
「いや、なんでも。ハクヨウが着物なのに、俺だけ普段の装備ってのも物悲しいと思っただけだ」
「クロムも、着る?」
「俺は和装なんて用意してねぇぞ」
「私に任せなさい!」
「「………」」
バァァァァン!と勢い良く扉が開き、香ばしいポーズでイズが登場する。完全にこの機会を伺っていたらしい。
「仕方ないからクロムはこれを着て良いわよ!」
持ち出したのは、狐耳の巫女服。
さっきハクヨウが全力で拒否した結果、妥協案の振り袖になったのだが、悪戯っ子な笑みでクロムに手渡してきた。
「誰が着るかクソがっ」
「あぁっ!?渾身の作品なのに!」
一瞬で地面に叩きつけるクロム。
「何するのよ!」
「女性ものだろうが!?てか絶対に悪ふざけのハクヨウ用だろ。挙げ句拒否されて、悪戯に使ったと」
「ギクッ」
悪戯のお説教の末、薄紫と白が基調で、白羊がたくさん描かれた羽織り袴を貰いましたとさ。
ついでに、ハクヨウに『お揃い』とニッコリされ、赤面しましたとさ。
◇◆◇◆◇◆
「けっこう、人いる、ね?」
「はぐれないようにな。ハクヨウ、小さいし」
「む、ぅ……」
現実では有名な神社といえば、参拝客が大勢並びすし詰め状態になっていることだろう。それに比べれば、【玖】の通行許可証を持つプレイヤーで、しかも律儀に参拝に訪れるプレイヤーは、かなり少なかったし、混雑はしていないし結構余裕がある。
それでも隣のクロムは、ハクヨウを子ども扱いするような事を言うのだから、ちょっとだけムッとした。
ムッとしたから。
「なら……これで、いいっ?」
「ちょっ、ハクヨウ?」
隣を歩くクロムの腕を取って、ギューっとする。身長差があるので、ほとんどクロムに寄りかかるような姿勢のハクヨウ。
「っ……」
周囲から、無数の生暖かい視線を感じたクロムが、ババッ!と見渡すと、さっきの5人と同じ雰囲気でニマニマする人たち。
時折、『てぇてぇ』とか『はよくっつけ』とか『くっつ〜け!くっつ〜け!!さっさとくっつ〜け!!!(合唱)』とか色々と聞こえてくる。
「はぁ……まぁ、良いか」
「ん〜?」
「……めちゃくちゃリラックスしてるなおい」
ハクヨウがめちゃくちゃリラックスして蕩けているのに、思わず目を奪われ、精神に致命的な
『くっ……かろうじて致命傷か』
『強く生きて』
『甘いな。俺はもう死んでた(過去形』
『成仏して』
『……おかしい。甘酒ってあんまり甘くないはずなのに、砂糖でも入ってたかな』
『俺が飲んでるの青汁なのに、甘く感じるとかいう狂気』
『なんで神社に青汁あるんだよ……』
(あぁ…アイツら掲示板の奴らだな、絶対)
ハクヨウとクロムに生暖かい視線を向けて、なんか囁いてる奴らを遠い目で眺めながら、参拝目的のプレイヤーの列に向かっていく。
その途中、甘酒とおしるこを売っているプレイヤーを見つけた。
「ハクヨウ、なんか飲むか?俺は甘酒買うけど」
「ん。……おしるこが、いい」
「了解。買ってくるわ」
「自分で出す、よ?」
「良いよ、これくらい」
精々が数百ゴールド。モンスターを倒せば倒すだけ稼げるので、ハクヨウの分を奢るくらい痛くも痒くもない。
「まぁ流石に、破産するほどおしるこ飲まれれば、堪らないけどな」
「そんな事、しない、もんっ」
「ほぅ……?」
「な、なにっ?」
「第一層、噴水広場前のカフェ」
ピクンッと、小さくハクヨウの肩が跳ねる。
「ユニークシリーズ」
ピクピクッと、小さく痙攣するハクヨウ。
「あー、あれからめちゃくちゃ金策に走ったなー(棒」
「あれはっ、クロムがいけない、もんっ!」
クロムの二の腕をムギュッとして抗議の視線を向けるハクヨウだが、次の瞬間には嗜虐的な笑みを浮かべた。
「……そこまで言う、なら、今度、こそ……破産まで、頑張るっ」
「頑張るな!」
あの時と似た、続きのようなやり取りを繰り広げた二人は、何方からとも無く吹き出した。
「ほれ」
「んっ。ありがと」
一頻り笑い合い、参拝の列に並んだ二人。
その後クロムだけ一度列を外れ、おしること甘酒を買いに行っていた。
クロムの言葉に甘えておしるこを買ってもらったハクヨウは、ほんのりと温かいコップを受け取って口をつけた。
「………甘い」
「そりゃ、おしるこだしな」
「そっち、は?」
柔らかな小豆の香りが漂うおしるこは、現実のものと遜色ない再現力で、心に染み渡るような優しい甘さを感じた。
「ん?こっちも普通に甘酒だな。飲むか?」
「ん」
「なら、もう一つ買ってくるか」
「あっ……」
隣からクロムの熱が消え、気付けば列を抜けたクロムがもう一度甘酒を求めて屋台に向かっていた。
「クロムので、良いのに……」
むぅ、とほっぺを膨らませて、『気付け朴念仁!』とジト目になるハクヨウ。
しかし、程なくして戻ってきたクロムが不思議そうに頭を掻く様子を見て、クロムが元々持っていた甘酒以外に、何も持っていない事に気付いた。
「どう、したの?」
「いや……なんか『貴方に売る甘酒はありません!』って拒否された」
「え……?」
おかわり駄目だったのかな?と売っていた屋台に視線を向けたハクヨウ。すると。
「なる、ほど……」
そこには、親指を立ててサムズアップしてるプレイヤー。声は出さずに、『が ん ば れ!』と唇の動きだけで伝えてくる。
図らずもハクヨウは彼に手助けをしてもらったのだ。
ハクヨウは屋台の男性プレイヤーに目礼して、クロムの手をとった。
「なら、仕方ない、ね」
「おう、悪いな」
「仕方ない、から……」
背伸びをしたハクヨウが、クロムの耳元で小さく囁いた。
―――クロムの、一口ちょうだい?
返事なんて知らない!とばかりに、反応の遅れたクロムの手から甘酒をスルリと抜き取って、そのまま一口。
大胆な行動の恥ずかしさを、米の仄かな甘みを感じる液体と共に流し込む。
「はふ……。おい、しっ」
「お前なぁ……」
「クロムも、飲む?」
「……もらう」
甘酒はクロムのなので、渡すのはおしるこ。ハクヨウは、努めて平静を装い、まるで『間接キスを気にするような年じゃない』と言うかのように演じる。
クロムも最初は恥ずかしそうに呻いたが、そんなハクヨウを見て気にするだけ無駄だと思ったのか、普通に口をつけた。
「あぁ、くそ。……あめぇ」
◇◆◇◆◇◆
晴れ渡る夜空に除夜の鐘の音が吸い込まれる。
あらゆるモノを優しく包み込む夜闇と、仄かに輝く星星を眺めながら、クロムがしみじみと口を開いた。
「今年は、もう終わりか」
「あっという間、だった、ね」
「本当にな。ハクヨウと出会ってから、もう暫くしたら1年が経つって言われたら、本当にあっという間だった」
二人が出会ったのは、NWOのサービス開始3日目。クロムが一方的に知ったのを含めれば、サービス開始直後という事になるが、それでもあと一ヶ月程度で、出会ってから一年になる。
この一年は……いや、正確には前半の半年は、本当に色々あった。
23:45
もうあと15分で新年を迎える頃、参拝の列の待ち時間に、この一年に起こったことをたくさん話す。けれどやっぱり、その多くはハクヨウのことで。クロムの事もあったけれど、それも殆どがハクヨウ絡みだった。
「お前、この一年波乱万丈すぎるだろ……」
「その度、に……クロムが、支えてくれたよ、ね?」
「うっせ。……俺だってお前が相棒じゃなきゃ、とっくにNWO引退してたよ」
「えへへ〜」
ハクヨウがクロムに支えられたように、クロムだってハクヨウがいなければ、大盾使いを続ける事ができなかっただろう。きっと、メイプルという自分より優秀な大盾使いとの差や、敵をなかなか倒せないストレスから、別の武器に変えるか、NWOそのものを辞めていたかもしれない。
続けられたのは、ハクヨウという相棒がいたから。そして、これからもNWOを続ける理由もまた。
「クロム、順番来た、よ」
図ったように、23:59。丁度、一年が終わる直前に、二人の参拝の順番が来た。
………いや、図っていたのだろう。クロムでも、ハクヨウでもない、周りの人間が。
ハクヨウの身長的に、列に並んだ状態では周りの様子が正確には見れなかった。
けれど、クロムは分かっていた。不自然に人が列から抜けたり、こそこそと『急げ』『もうすぐだぞ』と声を掛け合っていたりする光景が。
そしてその全てが、クロムに生暖かい視線を向けていることが。
(暇なのか、あいつらは……)
クロムの脳裏に過るのは、クロムがハクヨウと一緒にいる時、いつもニマニマとイイ笑顔を浮かべている女子5人。あとその5人…主にイズに上手く使われている掲示板の【てぇてぇ民】。
クリスマスを境に【過激派】の音沙汰が無くなり、同時期に無駄に巨大化した【てぇてぇ民】の掲示板だったり、ぐぬぬってるカスミがいたりしたが、それは意識から追いやる。
賽銭箱の前に並んだ二人は、そこに5ゴールドを放り込み、神社の屋根から提げられた鈴を鳴らした。
シャランと透き通る音が響き渡り、同時に、夜空に【Happy New Year】の文字と花火が打ち上がる。新年を祝う歓声がそこかしこで上がり、参拝の厳かな雰囲気は何処へやら消えてしまう。
現実では無いし、厳かさなど皆無だからこそ、誰もが思い思いに騒ぎ、楽しみ、新年を祝った。
「ははっ。これが本当の二年参りってな」
「ふふっ。うんっ」
そんな中でたった二人。静かに新年を迎えた二人。顔を見合わせて、その後、ちゃんとお参りをする。
(今年も、そしてこれからも、ハクヨウと一緒に、楽しく過ごせますように)
ゲームの世界で願うなら、これしか無いのだと、クロムは思った。現実なら、仕事の成功や無病息災など、色々あるだろう。けれど、NWOの世界で願うなら、これ以上の願いは無い。
そう、半目でチラリとハクヨウを見ながら、今一度祈った。
やがて閉じていた瞳を開いたクロムだったが、ハクヨウがまだ目を瞑り、手を合わせていた。
少しして目を開いたハクヨウは、クロムの視線に気づき、朗らかに笑う。
「随分と一生懸命に祈ってたな」
「そ?」
「あぁ。何をお祈りしてたんだ?」
「ふふっ。口に出す、と、叶わないらしい、よ」
その言い伝えは、クロムも知っていた。誰かに話すと、その願いは叶わなくなるという迷信。
「クロム、は?」
「なら、俺も言わねぇよ。叶えたい願いだし、叶わなかったら地獄を見る」
「そ…そう、なんだ……。がんばっ、てね?」
「おう」
願いが叶わないということは、ハクヨウと一緒に居られず、苦しい一年になるという事。
あぁ。それは確かに地獄なのだろう。この……いや、もう去年あった様々な出来事は、あれっきりで十分だ。あれ以上、ハクヨウが苦しむ必要も、クロムが悩む必要もない。
「ま、この願いは、神様が叶えるものじゃないから、気にしないで良いさ」
「んっ」
笑い合って、ハクヨウとクロムは次のプレイヤーのためにその場を退く。
そして手をつなぎ、新年を祝う人々の喧騒の中に消えていった。
「明けましておめでとう。今年もよろしくな」
「明けまして、おめでとうございます。今年も、よろしくね、クロムっ」
『―――これからもクロムと一緒に、たくさん、楽しめますように』
読み終えた人は、時間的に明けましておめでとうございます。が正しいのでしょう。
ハクヨウちゃん達もそうですからね。
尤も、これはssなので本編はまだ春ですが。
……え?マジでまだ第一回イベント終わってないじゃん。すごっ(褒めてない
さて。クリスマス(前編)から時系列は進み、新年の参拝がメインでした。
もはやイズさんとの掛け合いからのスタートが、鉄板となりつつあります。
クリスマス(後編)は12ヶ月待ってて。そしたらきっと、来年の元日はお正月ssが出るから。
狐耳と巫女服の組み合わせは最高だと思います。ハクヨウちゃんは鬼なので、泣く泣く断念しました。イズは泣いて良い。
ゆるゆるハクヨウちゃんは可愛い
次回こそ本編の更新になるかな、と淡い期待を自分に寄せています。
それでは、皆様の2021年が、素晴らしい1年になりますように。