まどぼー様からのリクエストに答えました・・・・・たぶん、予想とは違うかも知れません。
※この話はキャラ崩壊が激しくなっています。
明悟は珍しくも胃痛を感じていた。
正直、さっきまではそんな事は微塵も感じていなかったが、少しずつ大きくなってきて今では盛大な痛みが出てる。
耀哉の屋敷の庭に広げられた風呂敷の上に正座している明悟、天元、蜜璃の3人はこの状況をどうするべきか分からずに耐える事だけしか出来なかった。
最初は明悟だけがひなき達5人のおままごとに付き合う筈だったが、そこへ天元と蜜璃が参戦してこうなった。
3人とも一体何をどうやったらこんな状況になるのかわからなかった。
●●●
時間は5時間ぐらい前に戻る。
ここ最近の明悟の予定を簡単に言うならば暇人である。任務は蝶屋敷での炭治郎達の特訓以外は何もなく、その特訓も夕方になるからそれまでは暇である。
いつもなら蝶屋敷にいて暇を潰すのだが、家主のしのぶに追い出されて夕方まで入れて貰えなくなってしまった。後、いつも持っていってる菓子類も禁止にされた。好評だったのに・・・まぁ何故かしのぶの顔が少しだけむくみつつあったが・・・
そんなこんなで最近は家の中の家具だったりなんなりを揃えているのだが、それよりも今日は珍しくやることがあった。
ひなき達と一緒に遊ぶ約束をしたのだ。
元々は柱になった日に遊ぶと約束はしていたが、多い任務と耀哉とあまねの夫婦による妨害のせいで全然出来なかったが、一昨日やっと許可が取れたらしく、産屋敷内でやることになったのだが・・・
「何でいるの?」
「そりゃ、俺の台詞だ」
横にいる天元に明悟は尋ねる。
あからさまに不機嫌な天元に明悟はなぜここまで不機嫌なのか理解できなかった。
そんな天元と屋敷の庭に一緒にいたら、屋敷から耀哉があまねに連れられて、やって来た。
「よく来てくれたね。天元」
「お館様もご健在でなによりです」
「ありがとう」
「で、耀哉。なんで天元君も一緒にいるの?」
「明悟がひなき達と遊ぶのは心配でね。天元にも参加してもらおうかと思って」
「「は?」」
「安心して、天元は今日の代わりに明日から3日間休暇にするから」
「いえ、お館様。一体こいつは何をしたんですか?」
「ちょっと俺を諸悪の根元みたいに言わないでよ」
「参加すればわかるよ」
耀哉はそう言うとあまねと一緒に席を外した。
天元は頭を欠いててのほほんとしてる明悟に聞く。
「お前、派手に何したんだ?」
「何もしてないよ・・・たぶん」
「地味に思い当たる事があるんじゃねぇか」
「・・・・昔、皆と寝る前ににちかちゃんが持ってきたとある本を読み聞かせてね。それからちょっと・・・・」
「何を読んだんだ?」
「ドロドロの愛憎劇中心な官能小説」
「何て物を読み聞かせた!?」
明悟の胸ぐらを掴み、天元は声を荒げる。
「にちかちゃんがあまねちゃんの私物を勝手に持ってきたんだよ。大丈夫だ!本番の所は流石に言えなかったから、全て完璧に簿かした」
「派手に大丈夫じゃねぇだろ!!」
「最後の結末に行く前にあまねちゃんが止めに来てそれ以降は読んでないよ!」
「当たり前だ!・・・何で奥方はそんな本を派手に持ってんだ?」
「趣味らしいよ」
知りたくなかったあまねの趣味に頭を抱える天元。
そんな中、笑顔でひなき達がやってくる。
微笑ましい状況の筈が天元には嫌な予感しかしなかった。
「甘露寺様もこちらに」
「はい!」
くいなに連れられて蜜璃までやってくる。
天元は冷や汗をだらだらとかきはじめた。
「あれ?蜜璃ちゃん。どうして?」
「お館様に報告をしに来て終わったら、ひなき様達の遊びに付き合って欲しいと言われてさっきまで家の中でお話していたんです」
笑顔で純粋に答える蜜璃。
天元の心配も他所にこうして柱3人と5人の子供達の遊びが始まった。
風呂敷を広げる子供達、非常にテキパキしてて早い。
あっという間に用意し終わる。といってもあるのは風呂敷の上に何故か本が8冊だけで済んでいる。
「ひなちゃん達、またあれやるの?」
「「「「「はい!」」」」」
明悟はひなき達の言葉に頭を抱えた。
蜜璃はその行動に疑問を持ち、天元は生唾を呑むがそれが何かを聞く前ににちかから本を渡される。
「津上さん、これで何をするんですか?」
「朗読。台本に当てられた役の台詞を読んでいくだけの遊び。題して超おままごと!」
「まぁ、楽しそう!!」
「派手に嫌な予感しかしねぇ」
「やればわかるよ・・・嫌でも・・・」
その後、貰った台本を読み始めたら、蜜璃は始まったときのウキウキ感が消滅し、天元は一切の感情を無にした。
分かりやすいように舞台と役回りを説明しよう。
舞台は戦国時代のとある城での話。
役回り
殿・・・明悟
正室・・・蜜璃
家臣A・・・輝利哉
家臣B・・・天元
側室・・・にちか
女中・・・ひなき
姫(側室の娘)・・・・かなた
家臣C・・くいな
内容
順風満帆な生活をしていた筈の殿、子供が出来ない正室と姫を産んだ側室の2人と懸命に暮らしていたがとある戦場で元々殿を好いていた姫の幼馴染みの家臣Aと交わってしまい、それを知った側室が正室と殿の全てを奪おうと暗躍。
正室を愛していた家臣Bは正室を裏切った殿を殺そうと自滅覚悟で計画。しかし、家臣Bを好いていた女中がその事を家臣Cに言い、家臣Cは実は身分違いの片想いをしていてその相手である姫に言ってしまい、姫は幼馴染みの家臣Aに問い詰める。その場を目撃した正室は殿に直談判する。家臣Aは愛する殿を守るために切腹。それで終わらなかった。
愛する殿に裏切られた正室は嘆き悲しみ、殿への当て付けと自分への慰めとして女中と無理矢理交わる。
家臣Bは確実に正室をものにするために側室と手を組む。側室の娘である姫は幼馴染みを結果的に奪った殿と正室を憎むようになる。家臣Cは側室達の計画を止めようと動くも女中に夜分に襲われて殺される。
後日、女中の裁判で女中は正室に無理矢理襲われた事を暴露するも愛する正室には盲目になってた家臣Bに首を斬られる。
その事で殿に責められて苦しむ正室は慰めに来た家臣Bに襲われる。
家臣Bは無理矢理交わった事でまだ殿を愛してる正室の事を未練たらたらであるが諦める。正室は歪ながらも愛してくれた家臣Bを許す。そんな中、姫から殿と正室の暗殺を持ち掛けられるが正室を愛してる家臣Bは正室を守るために姫を殺す。娘の死に嘆いた側室は心が壊れて廃人と化する。殿は娘と間接的に側室を壊した家臣Bを殺そうと躍起になる。
正室は友である家臣Bを殺そうしてる殿を止めようとするが怒り狂ってた殿から「わしにとっての正室はお前ではない。お前なぞわしに取っては何の価値もない」と言われて絶望し、自ら毒を飲み死に絶えて、未練たらたらな家臣Bは全ての元凶である殿を城ごと殺そうと火を放って逃げれないようにし、天守閣で殿と一騎討ち。殿を殺すも愛する人を喪った家臣Bは生きる意味を喪い、そのまま何処かへ消えていった。
その全容の中の一幕を抜粋する。
ー殿が正室を責めるー
殿「まさか、わしの正室ともあろう者が女中に手を出すとは何とも嘆かわしい。恥を知れ」
正室「恥?恥ですと?貴方はどうなのですか!?元は貴方があの者(家臣A)と戦場で交わってからこのような事に」
殿「あれはあの者から手を出した。そう申して終わった」
正室「嘘です!貴方のような武芸百般がそう簡単に手込めにされるものですか!」
殿「寝込みを襲われたのだ。この話は終わりだ。2度とわしに恥を欠かすな」
ー正室、自室で嘆くー
正室「どうして!?どうしてなんですの!?貴方を愛しているのに貴方に愛されたいだけですのに何故愛してくれないの!?女中と交わったのも魔が差しただけで貴方への愛情は何一つ変わってないのに!」
家臣B「失礼します」
正室「誰が入ってくるのを許可しましたか、下がりなさい。こんな惨めな私を見ないで」
家臣B「御言葉ですが貴方は美しい」
正室「ふぇ?」
家臣B「私は貴女の事をずっと好いていました。今もです。いつも貴女に恋い焦がれていました。ですが、貴女は常に殿の方に恋い焦がれていました」
正室「何を言ってるのですか?」
家臣B「貴女を愛してます。殿のようなうつけは捨てて私と共に生きましょう」
正室「いや、私は殿と・・・」
家臣B「私だけを愛してください!私が今この世で最も貴女を愛してる男です!殿なんか見ずに私だけを見てください!」
正室「いや、いや!」
家臣B「どうして、私の愛がわからぬのだ!こんなにも貴女を愛しているのに何故!?」
正室「それでも私は殿が好きです!」
家臣B「ならば力付くでも」
正室「イヤァァァァ!!!!」
冷静に説明しますがこれはあくまでもひなき達の書いてきた台本に則った上での話です。
しかし、このような不道徳的でなかなかに罪深きな内容を8歳の子供が書いてそのメインを柱の3人がやってる事に一番ショックが大きいのは柱の3人である。
明悟はキャラが全く合わない悪党で天元は片想いの陰険家臣、蜜璃に至ってた報われなさすぎな正室で3人の精神を非常に痛め付けてた。
時は戻り、漸く全ての台詞が終わり、最後にひなきの独白が入る。
「深い愛情は力になる。しかし、怒りや憎しみ、快楽に取り付かれた時、愛情は憎しみに変わり、力を持つも全てが破滅して誰もいなくなる。産屋敷ひなき、産屋敷にちか著 「戦国愛憎劇 最終幕 輝かしき栄光」より」
なんとも皮肉の効いたタイトルを聞き終えると柱の3人は盛大にため息を吐いた。
「派手に疲れたぜ」
「私の知ってるおままごとと違う」
「お疲れ様・・・・・ひなちゃん、これで最後?」
精神が窶れてる明悟がひなきに聞く。
「はい、叔父様!ありがとうございました!」
その言葉を聞いて倒れる明悟。
「どうした?」
「このおままごとの話、全部で60話有ったんだ。しかも毎回こんな重さで・・・」
天元と蜜璃はこんなのを60回もやってる明悟に感心と驚愕し、もはや尊敬の念を抱いていた。
「観客の皆様もありがとうございました!」
「「「え?」」」
明悟、天元、蜜璃がひなきの向いてる屋敷の縁側の方を見ると、柱と耀哉とあまねが縁側でお茶を飲みながら座っていた。
「うむ!天元の純情が素晴らしかったぞ!」
「あぁ、こんな愛憎劇をお館様の子供達にやらせるとは嘆かわしい」
「津上さんを更に痛め付けていればより面白くなりそうですね」
「(あの雲の形って何かに似てるなぁ)」
「(素晴らしかったぞ、宇随も甘露寺も津上も熱中していたから共感しやすかった話自体は)・・・単純な話だな・・・(いや、だからこそ分かりやすかったのだが)」
「何言ってやがる富岡!流石、お嬢様方、素晴らしい物語でした!」
「明悟は悪役に向いてるね」
「そうですね」
各々に感想を言っていく柱達。特に耀哉を敬いすぎてる実弥なんかキャラ崩壊レベルである。
で、話の種になってる3人は急激に恥ずかしくなって顔を背ける。普段なら3人とも絶対に気づくのだが、役に熱中して尚且つ、内容が内容であるために磨り減った精神、特に予想外すぎる子供達の趣味嗜好に天元と蜜璃はヘロヘロで毎回参加してる明悟もやることに疲れきっていて気付かなかったのだ。
蜜璃なんて、踞って泣いてる。
「もうお嫁に行けない!」
「密璃ちゃん、大丈夫だから!ただの本の役回りをやっただけだよ」
「いやぁ!最低浮気悪大名!」
「いや、それ本の役回り!」
「落ち着けって甘露寺」
「いやぁ!変態家臣!」
「誰が変態だ!」
明らかに情緒不安定状態の密璃。結婚願望が強い密璃にこの浮気と寝取りだらけな内容は結婚に夢を持つ彼女には辛かったのか、乱心状態である。
「宇随ぃ、津上ぃ~」
天元と明悟は背中に刺さる殺気に身を震わせる。2人とも恐る恐る後ろを振り向くと小芭内が刀を抜いて殺気を放ってた。首の白蛇の鏑丸すらも威嚇してる。
「よくもよくも甘露寺に対して数々の狼藉ぃ、許さん!!」
「まて伊黒!」
「これ本の役回り!」
「問答無用!!」
密璃に関してポンコツになる小芭内は天元と明悟の言葉なぞ聞かずに刀を振り回しながら追いかける。2人も全力で逃げ回る。
そしてまだ泣いてる密璃はしのぶに慰められて、他の柱は2人を追いかけてる小芭内と言う珍事を見ながら、お茶を飲んでいた。
「平和だなぁ」
「平和ですね」
「「「「「はい、平和です」」」」」
産屋敷一家はその事に平和を感じていた。
因みに何故、子供達に好かれてる明悟があんな役回りをさせられたのかと言うと耀哉とあまねの2人があの役回りを明悟にさせないと許可を下ろさないと言った為である。
因みに今までの59話、明悟の役回りは全てあんな感じである。
明悟は内心、やっと全話終わった事に対してもう無惨に死ななくて済むと心の底から安堵していた。
「次はどんな話にしましょうか」
「悩みますね」
この本を書いたひなきとにちかが次の内容を考えていた。
今回、参加していた3人はその後、明悟は炭治郎達の特訓で3人に八つ当たり気味にやって、天元は大好きな嫁達を存分に愛して、蜜璃はやけ食いしていた。
●●●
一方、その頃、人間に戻った轆轤と零余子は道端で拾ったはした金を元手に博打をやり、アギトの超能力を使って大金にしていた。
その後、悪党から狙われたが、見事に生身の素手で撃退して浅草にある屋台で山かけうどんを食べていた。
久しぶりの人間の御飯に感動して涙を流しながら食べてた。
店主の豊さんはそれに感激して、なんと御代を取らずに2人にご馳走していた。
2人とも感謝して何杯も食べた(2杯目からはちゃんとお金を出してます)
後日、2人はお腹を壊した。
えー、作者も書いててこんな内容になるとは思ってなかったです。
いや、最初は普通に明悟とひなき達の遊びを柱が見るになってたんですけど、どんな遊びをさせるか迷って、子供の遊びで一番びっくりもしくは困惑するのを考えたらおままごとになって、クレ●ンし●ちゃんのリアルおままごとだったら、びっくりするだろうと思ってやったらこうなりました。
次は別の遊びを考えます。
やるとしたら、メンコか腕相撲になると思います。
次は列車編です。
2話か3話でやります。
対面する3人のアギトを楽しみにしてください。
更新は恐らく来週の月曜日になると思います。
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