鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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1日前に投稿できて嬉しいです。
それでは無限列車編の始まりです。

そして徐々に明らかになっている明悟とカナエの物語も加速し始めますのでどうかご覧あれ。

そろそろヒロインはカナエってやります。


夢の列車編 夢で逢えたなら
明悟の誕生日


明悟は藤の家で目を覚ました。

カナエをおぶって連れてくるとボロボロだった明悟も倒れて布団に入れられた。

布団から起きて日課である日光浴をしようと縁側に行く明悟。するとそこには頭と足に包帯を巻いた寝巻き姿のカナエが日輪刀の手入れをしていた。

 

「あ、起きたんですか?昨日はありがとうございます!」

 

カナエが明悟に気づき、笑顔を向ける。

 

「助けられたのはこっちだよ。ありがとう」

 

「いえ、私をここまで運んで下さいました」

 

「当たり前の事をしただけだよ」

 

「でしたら、私もそうです」

 

笑うカナエに明悟も笑う。

明悟は少しだけ離れた所に座ると日光浴を始めた。

2人は会話をした。

と言っても、カナエの話す事に明悟が相槌を売ってるだけであるが、聞いてて楽しかった。

特に怒りっぽい妹の話になると凄い饒舌で本当に愛しているんだと分かった。

 

「明悟さんの御家族は?」

 

「いないよ・・・ってより覚えてない」

 

「覚えてない?」

 

「5年くらい前に記憶がない所をお館様に拾われてね。それ以前の記憶は無いんだ。歳も背格好が似てたから一応、お館様と同じ歳かな?って感じでね。だからかな?毎年歳を取ってる筈なのに実感が無くてね。今も自分の歳を一応覚えてるけど、あんまり」

 

明悟は淡々と話した。別に過去の記憶で苦しんだ事は1度もない。どんな状況でも自分は自分と明悟はそこら辺の精神は強い。

「知ってますか?西洋では自分の産まれた日を祝う習慣があるんですよ」

 

「誕生日だよね?帝政ドイツで確か産まれた日に悪霊がやってくるから1日中ケーキに蝋燭を灯して追い払い、それが終わると皆でケーキを分け合う風習だったと思うけど」

 

「そうです!自分の産まれた日が皆との思い出になるなんて良いと思いませんか?」

 

カナエの言葉に明悟は確かに良いと思ったが自分には縁がないと思った。

 

「俺には縁がないなぁ」

 

「だから!」

 

カナエが草履を履いて明悟の前に来る。

突然の行動に明悟はびっくりする。

 

「今日を明悟さんの誕生日にするんです!」

 

「はい!?」

 

「どうですか?良いと思いませんか?」

 

「いや、いいよ・・・それに1人で祝っても意味ないよ」

 

明悟の言葉にカナエは膨れっ面になる。

すると何かを閃いたのか懐から表裏と彫られてるコインを取り出す。

 

「この硬貨で表だったら今日が明悟さんの誕生日でどうですか?」

 

「どうですか?って言われても」

 

「いきますよ!」

 

「ちょっと」

 

カナエはそう言うと庭に行ってコインを弾く。

コインはカナエの右手の手の甲に落ちて、それを左手で覆う。明悟はコインが気になり、カナエに近づくと左手手をどける。

コインは表を向いていた。

その事に明悟は目が点になり、カナエは飛び跳ねる。

 

「これで今日が誕生日ですね!だって表なんですから!」

 

「何で、赤の他人なのにそこまで喜ぶの?」

 

明悟の言葉にカナエは首を傾げる。

 

「私と明悟さんはもう友達じゃないですか」

 

「え?」

 

「一緒にお話しして、一緒に楽しんだからもう友達です!」

 

明悟はカナエの言葉に笑う。

同情とかそう言うのではなくて素でこう言う性格なんだと感じた。

 

「だったら、俺は今日から17歳・・・かな?」

 

「私よりも2つ上ですね」

 

「15だったの?」

 

「はい!」

 

何て事ない日が良い日になった。

全力で人の幸せを喜んでくれるカナエに明悟は見惚れていた。

すると、カナエは踞り、足を擦り始める。

まだ傷が治ってないのに跳ねたりなんなりしてるからだと明悟は思った。

踞ってるカナエの目の前にしゃがみ、背中を向ける。

 

「縁側まで乗せるよ」

 

「ふぇ・・・い、いいです!私もう子供じゃないので」

 

「良いから、誕生日のお礼だよ」

 

カナエは別に堪えられないわけではなかったが、明悟がテコでも諦めそうになかったのでおぶられた。

おぶられたカナエは顔を真っ赤にする。

妹をからかう事は良くあるがこの姿を見られたら絶対にからかわれると思った。

 

「これから、“今日“をずっと大事にし続けるよ。カナエちゃん」

 

「お誕生日、おめでとうございます」

 

優しい言葉に明悟は嬉しくなった。

2人の初めての思い出である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・胡蝶カナエ死亡まで後2年・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

明悟は目を覚ます。

久しぶりに懐かしい事を思い出した。

明悟とカナエの最初の思い出。

カナエが死んでから明悟は毎年欠かさずある事をやってる。カナエの墓参りだ。

ただ、カナエの命日には行ってないしお盆にも行ってない。行くのは決まって自分の誕生日だ。初めての思い出の日に彼は行く。行って思い出に浸る。彼女はもう死んでるし永遠に戻ってこない。けどそれでも全力で生きてる明悟にとって一番嬉しい誕生日祝いはカナエの純粋な祝いの言葉である。

絶対に聞けないがひょっとしたらと思って毎年、誕生日に行ってしまう。

彼女の分まで生きてるつもりが情けなくも求めてしまう自分に自嘲する明悟。

 

「明日は誕生日か・・・」

 

この夢を見る時は決まって誕生日の前の日になる。

明悟は布団から出て朝食を食べてから、コートを着てハットを被り、家を後にする。

回復した炭治郎達3人と炎柱である杏寿郎の5人でこれから任務に当たる。何でも列車の中で人が消えているらしいのでそれの調査だ。

既に杏寿郎が調査してるがそれに炭治郎達3人が入り、柱1人とまだ新人が3人では心配なので明悟も一緒に行くことになった。

途中、いつも行ってる定食屋で新商品が販売されてた。薩摩芋の豚汁だった。

明悟は店主に今度行くとだけ行ってから再び蝶屋敷に向かう。

 

蝶屋敷に着くと一応の声をかけてから上がる。

そのまま3人のいる部屋に行くと善逸は禰豆子が入ってる箱に向かって話してて伊之助は刀を見ていた。

 

「あ、明悟さん!」

 

「やぁ、2人とも・・・炭治郎君は?」

 

2人とも首を横に振る。

明悟は2人とも準備が終わっていたから炭治郎が終わってるか確認の為に探し始めた。

人並み外れた嗅覚でもう既にここに来てる事はわかってると思うが、何処にいるんだろうと思って蝶屋敷の中を見て回る。

すると庭の方が騒がしかったので見に行く。

行くと炭治郎がカナヲに迫っていた。

 

「あ、明悟さん!」

 

「やぁ、炭治郎君、カナヲちゃん。・・・どうしたの?」

 

「明悟さん、聞いてください!」

 

「ん?」

 

炭治郎は明悟にカナヲの事を話した。と言ってもカナヲが言ってた事をただ明悟に言ってるだけだが、自分で決められないからコインを使って決める。

明悟はカナヲとあった時、コインを取ってどこか不思議に思った。懐かしい感覚があった。

けど思い出せなかった。

無意識に蓋をしてたのだ。

その事に内心暗くなるが、今は炭治郎の話に集中する。

 

「だから、きっとカナヲの心の声は小さくて聴こえずらいんだと思います」

 

「そうだね・・・コインか・・・」

 

明悟はカナヲのコインを見る。

炭治郎はその目線に気づき、自分もコインを見る。

 

「ちょっとそれを貸してくれる?」

 

「え?・・・うん・・・」

 

炭治郎はカナヲからコインを借りて庭の真ん中に行く。

 

「よし、投げて決めよう!!」

 

「何を?」

 

「カナヲがこれから自分の心の声を良く聞くこと!」

 

炭治郎はコインを上に弾く。

カナヲはその姿に呆気を取られて、明悟はその姿にカナエを重ねた。

 

「表!表にしよう!表が出たら、カナヲは自分の心のままに生きる!」

 

炭治郎は慌てながらもコインを自分の手の甲に落とした。カナヲはどちらの面か分からず、明悟も気になって見てた。

そして出たのは表だった。

 

「表だ!カナヲ、頑張れ!人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる!」

 

カナヲの手を繋ぎながら答える炭治郎。

この姿にも明悟は炭治郎にカナエの姿を重ねていた。あまりにも似てて笑う。

 

「けど、炭治郎君。表ってどうしてわかったの?」

 

「偶然ですよ。それに裏でも表が出るまで投げ続けようって思ってましたから」

 

明悟は声を出して笑う。

 

「どうしたんですか?」

 

「単純と言うか強引と言うか、俺の恋人にそっくりだったよ」

 

明悟は炭治郎の頭を撫でる。

炭治郎は突然の事に驚く。

 

「君はそのままで居続けてね。さて、任務に行くよ!」

 

「はい!用意してきます!カナヲまた会おう!」

 

1人颯爽と準備に向かう炭治郎。

明悟はまだ笑ったままでカナヲはコインを大事そうに握っていた。

 

「カナヲちゃん」

 

明悟はカナヲの頭も撫でる。

カナヲは撫でてきた明悟の顔を見る。

 

「頑張ってね。そんなに深く考えなくてもいいよ、カナヲちゃんはかわいいから」

 

明悟はそう言って自分も颯爽と準備に戻っていく。

カナヲは黙ってその背中を見る。

 

「カナエ・・・姉さん?」

 

明悟にカナエの姿を重ねていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

蝶屋敷を出る時に3人ともお世話になった看護婦のなほ達に最後の確認でどでかい瓢箪を呼吸で破壊して別れた。因みに明悟が同じように瓢箪を破壊しようとしてもヒビ1つ入れる事も出来ない。

そして調査対象である列車に乗る為に駅に来る。

伊之助は初めての人混みに怯えてるのか炭治郎に引っ付いていたが列車を見て興奮し始めた。

ここの主だと言っていたがただの列車なので善逸は冷めた目で見ていて、炭治郎も列車そのものを知らなかったので土地神と勘違いをしていた。

明悟は切符を3人分買って来て戻ってると、伊之助が列車に頭突きをしていた。

なんとか止めたが駅員に追われて走り出した列車の後ろに飛び乗った。

 

「危なかった・・・伊之助君、止めようね?」

 

明悟が伊之助の肩に手をおきながら話す。

ミシミシと肩から音がなってるが気のせいだ。

 

「ハイ・・・」

 

伊之助がしおらしいのも気のせいである。

明悟は3人に竹刀袋を渡して刀を隠させた。

 

「取り敢えず、これで腰に差さなければ列車の中だけなら誤魔化せるから、鬼殺隊は政府非公式で刀を堂々と持てないし、鬼の事を話しても信用はともかく混乱は避けられなくなる。そうなると折角無惨が出てきそうな状況なのに無惨が出てこなくなる」

 

「一生懸命頑張ってるのに」

 

「仕方ないよ炭治郎」

 

全員、竹刀袋に入れた刀を背負う(炭治郎は禰豆子の箱を背負ってる為、手持ち)と中に入る。

騒ぐ伊之助をよそに暫く進んでいくと、非常にうるさい声でうまいうまいと言って弁当を食べてる杏寿郎を見つけた。

4人ともそこに向かう。

その前の席では1人の女の子が声を出してないが杏寿郎と同じようにばくばくと弁当を食べてた。

 

「杏寿郎君、凄い食べるね」

 

「おお、番井!」

 

「津上だよ。覚えようね」

 

明悟達は杏寿郎の所に座る。

明悟が杏寿郎の隣で炭治郎がはす向かい、禰豆子はその隣で伊之助は空いてる隣の席に行き、善逸が伊之助の世話をしている。

炭治郎が色々と杏寿郎と話をしているのを横に明悟は列車の外の景色を眺めていた。

心地よい風が心を落ち着かせるが・・・

 

「美味しい!美味しい!美味しい!!」

 

後ろの席から杏寿郎に負けず劣らずのうるさい女の声が聞こえてくる。

 

「おい待て!それ俺の団子だぞ!?」

 

聞いたことがある男の声が明悟の耳に響く。

 

「杏寿郎君、炭治郎君!ちょっと待って!!」

 

「明悟さん?」

 

「どうしたのだ、番井?」

 

「だから、津上だって!何か聞いたことがある声が・・・」

 

明悟は後ろの席を見るために少し背を伸ばす。

 

「この声は・・・」

 

すると後ろの席の男も背を伸ばす。

男は轆轤だった。

互いの顔を見た瞬間、真顔になる2人。

 

「お前は!」

 

轆轤の顔を前に見たことがある炭治郎は刀を手に取る。

 

「どうしたの?・・・って鬼殺隊!?」

 

轆轤と一緒にいる零余子が団子を食べながら見て鬼殺隊に驚く。

 

「「何でお前がここにいる?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

事は明悟達が列車に乗ったのとほぼ同時刻。

轆轤と零余子は急いでいた。

列車に乗るためだ。

別に急ぎ旅でもないがこれを逃すともう走ってないので全力で急ぐ。

轆轤の手には団子の包みがあり、零余子には弁当があった。何故に轆轤が弁当を持ってなくて零余子が団子を持ってないかと言うと金が無くなったのである。

しかもこれから列車に乗る為、なけなしの金も切符に消えた。

故に零余子は弁当を買って、轆轤は団子しか買えなかった。

列車に乗る理由は轆轤の目的である鬼で人が消えてる噂話から可能性が高いと思い、乗ろうと走ってる。

そして後ろから二三両目の所で乗った。

明悟達はその頃、一番後ろに乗っていた。

 

そして2人は二両歩いて唯一空いていた杏寿郎の後ろの席に座ったのだ。

零余子が座って轆轤が団子を置く。

 

「ちょっと便所に行くから、絶対に団子を食うなよ」

 

「わかってるわよ」

 

こうして轆轤は便所に向かう。

便所は後ろから二両目と三両目の間にある。

そこまで歩いていき、扉を閉めた時に明悟達がその間にやって来て、すれ違う。

そして零余子を知らない4人はその上、顔が良く見えなかった為、素通りしたのだ。

轆轤が戻ってくると、団子を食べ始める。

そして最後の1本が零余子に食べられる。

 

「美味しい!美味しい!美味しい!」

 

「おい待て!それ俺の団子だぞ!?」

 

「1本ぐらいでケチケチしないでよ」

 

「弁当あっただろ!?」

 

「甘味は別腹」

 

「ふざけんな!」

 

と轆轤と零余子が言い争ってると、

 

「杏寿郎君、炭治郎君!ちょっと待って!!」

 

と轆轤の耳に明悟の声が響く。

 

「この声は・・・」

 

そして声がした方を見て鉢合わせたのだった。

 

「「何でお前がここにいる?」」

 

 

 

 

 

 

 

●●●

あの後、一先ず互いに敵意が無いので、一緒の席に座る。明悟と杏寿郎の向かいに轆轤と零余子が座り、隣の席に炭治郎達3人が座っている。

 

「何で下弦の弐がここにいるのかな?」

 

「元だ。先日退職した」

 

「退職って・・・見たところ人間みたいになってるけどそっちの彼女の血鬼術かな?」

 

「違う。この前貰ったお前の血だ。あれを射ったら戻った。死ぬほど体が苦しかったが・・・」

 

轆轤の言葉に驚いたのは他でもない明悟である。まさか自分の血にそんな効果があるとは思わなかった。

 

「それで、目的はなんだ!」

 

杏寿郎がうるさい声で聞く。

気迫も凄い。

人間に戻ったからと言って彼らが喰ってきた人は戻らないし、その罪は永遠に消えない。

杏寿郎の気迫も納得である。

 

「人が消えてる噂を聞いてな。血鬼術が絡んでると思って乗ったんだよ」

 

「それは鬼殺隊の仕事だ。首を突っ込まないで貰いたい!」

 

「ただのそっちの都合だろ?こっちにはこっちの都合がある」

 

「申し訳ないが元十二鬼月の言葉を信用する理由はない!」

 

「どうしてだ?」

 

「人を喰う悪鬼は信用に値しない」

 

杏寿郎の言葉に轆轤は鼻で笑う。

零余子は轆轤と杏寿郎の2人の言い合いにビビり縮こまっていて明悟は黙って聞いていた。

 

「お前だって人の事は言えないさ」

 

「なに?」

 

「人間だって魚や肉、野菜を食らう。生きとし生きる物を食べる。鬼はそれが人間だったって話だ。お前ら人間とは何も変わらない。もしも鬼に人を食うなと云うならばそれを唱えるものは餓死寸前でなければ言葉に意味がないがお前は健康そのものだ。酷く矛盾してる。まぁ人を食うよりも苦しめる方を楽しむイカれた変態もいるがそんなのは人間だって一緒さ」

 

ニヒリズム全開で杏寿郎の言葉を無意味と唱える轆轤。杏寿郎もその内容を黙って聞き、明悟はその事に理解していた。

 

「食って命を奪う鬼が悪鬼なら、お前らも悪鬼だ」

 

「そうだ」

 

轆轤の言葉に明悟が理解を示し、杏寿郎だけでなく炭治郎達、そして轆轤達も明悟を見る。

 

「人間も鬼も変わらない。生きる物は誰かの命を奪いながら生きてる。地獄に落ちる運命にある。けどそこから這い上がれる。どんなに命を食ってもどんなに罪の中に居ようとも這い上がれる。それを人は“良心“って呼ぶんだ」

 

「“良心“で飯は食えない、生きていけない」

 

「“良心“がなければただの畜生と一緒だよ」

 

互いに目を向き合う轆轤と明悟。

杏寿郎と轆轤のような火花が散るような物ではなく、まるで意見を交換してるような穏やかな話し合いだ。

 

「あの!鬼から人間に戻ったって本当なのか!」

 

炭治郎が轆轤に聞く。

禰豆子を人間に戻したい炭治郎に取って、本当に人間に戻った2人に聞くのは当たり前だった。

 

「あぁ、ただ薦めはしない。苦しいし何よりも十二鬼月並の強さがないと生き残れない。弱い鬼で実験したが皆死んじまったよ。お前が持ってる箱に入ってる鬼が誰かは知らないが十二鬼月級の強さが無いなら止めとくんだな」

 

轆轤はアギトの超能力で箱に入ってる禰豆子を感じて炭治郎に言う。その事実に炭治郎は落ち込む。折角見つけた人間に戻れるかも知れない手掛かりが鬼として強くならないと戻れない物とは落胆せざるを得ない。

落ち込む炭治郎を善逸と伊之助が励ましてるのを横で見ながら、明悟は2人をどうするべきかと悩んでいた。

鬼なら容赦なく斬り首だが、人間に戻ってる。

無惨の手掛かりにもなる。

どうするのが正しいかわからなくなっていた。

 

「切符・・・拝見致します・・・」

 

幽霊のように静かに車掌がやってくる。

明悟と轆轤と零余子は嫌な感じを感づくが辺りをさりげなく見渡しても何もなく、どう見ても車掌は人間な為、後で調べる事にして切符を切手貰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

「明悟さん、明悟さん。起きてください、朝ですよ」

 

明悟は懐かしい声に呼ばれて目を開ける。

そこにはカナエがいた。

明悟は勢い良く起き上がり、カナエとデコをぶつける。互いに頭を抑える。

 

「もう明悟さん!どうしたんですか?」

 

カナエの心配する声に明悟は何も言わずにカナエを抱き締める。

 

「明悟さん?」

 

「ごめん、今だけはこのままで」

 

「分かりました」

 

明悟を抱き締めてくれるカナエ。

自然と涙が頬を伝っていく。

嗚咽が出てくる。

 

「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫、大丈夫だよ。ずっと会いたかった」

 

「私はここにずっと居ますよ」

 

少し泣いて暫くしてカナエから離れる明悟。

 

「ごめんね。急に変な事やっちゃって」

 

「良いんですよ。いつでも言ってください」

 

「それで何の任務かな?」

 

「任務なんてないですよ。今日は休日じゃないですか、一緒にゆっくりしましょ」

 

カナエの笑顔の言葉に違和感を感じる明悟。

明悟は寝間着から普段着に着替える。

そしたら、カナエが朝御飯を持ってきてくれた。

シンプルなうどんだった。

 

「いただきます」

 

「どうぞ」

 

うどんの出汁を一口飲む明悟。

明悟好みの薄味で美味しい。

箸が驚くほど進み、あっという間に平らげてしまう。

 

「ごちそうさまでした」

 

「ありがとうございます。それじゃ、持っていきますね」

 

「自分で持っていくよ」

 

「そうですか、ありがとうございます」

 

明悟は朝御飯を洗い場に持っていき、洗い始める。

するとカナエが後ろから抱き締めてくる。

 

「ちょっとカナエちゃん。どうしたの?」

 

「良いじゃないですか、もうすぐ桜も帰ってきますよ」

 

「桜?」

 

「ふふ、自分の娘の名前も忘れたんですか?もう婚約の時から言ってるのに・・・」

 

明悟はカナエを離れさせると洗い物をそのままに庭に出る。冷や汗を掻く明悟。

カナエがゆっくりとやってくる。

 

「明悟さん、どうしたんですか?」

 

明悟はカナエを見て深呼吸する。

そしてきちんとカナエの目を見る。

 

「君は一体誰?」

 

突然、甦ったカナエ。

そして明らかになった明悟とカナエの娘。

今、2人の止まっていた時間が動き出す。




はい!第11話にして夢の中に囚われた明悟。
そして明らかになった明悟とカナエの娘の桜。
これからどんどんやって行きます。

コロナの影響で来週のゼロワンが総集編に近い状態の物になり、それはそれで楽しみですが悲しいです。
ただでさえ、二クール目からゆっくり目になってたのでこれはショック過ぎる。






そう言えば明悟の具体的な身長とか背格好は書いてなかったと思うので書きます。

身長 181センチメートル

体重 85キロ

黒髪黒目で短髪です。

批判感想質問は随時受け付けておりますので気軽にどうぞ。

望む展開(暇潰しです)

  • 明悟とカナエとのイチャイチャ
  • 明悟とかまぼこ隊withひなき達
  • 明悟と柱達との店巡り
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