明悟とカナエがなぜ、互いを信頼するようになり、仲間がいなかった明悟はなぜ、初めて仲間が出来たのかまで今回と次回の話でやるつもりです。
ではどうぞ!
過去編 接着大作戦
津上明悟17歳。
生まれて初めて・・・まぁ12歳以前の記憶が無いわけであるが、初めて人を嫌いになりかけてる。
その人物の名前は、胡蝶カナエ。
根は良い人なのは理解しているが、無駄にお節介な所が苦手だった。
胡蝶カナエ15歳
とある人物を死ぬほど嫌いになりかけている。
その人物の名前は、津上明悟。
根は良い人なのではあるが、無駄に顰蹙を買う言い方と任務時に1人で何処かへ行ってきてはさらっと成果を上げる癖があり、カナエは何回かつけても無理矢理撒かれてすんなりと成果を持ってくる。
なんとなく、非常に癪である。
明悟の鎹烏を取っ捕まえて秘密を吐かせようと内心考え中である。
※因みに明悟の鎹烏は明悟以上に公私を徹底的に分けるタイプであり、明悟との仲は互いに最低限のプライベートゾーンを守ってる為か結構仲は良い。
雑食ではあるが、死んでも虫類は口にしない主義。
相棒の明悟に似てかなり食にはうるさい。
そんな中で2人はまた一緒の任務を任せられて仕方なく一緒にいて目的地に向かって走っている。
「明悟さん、今日は絶対に離れないで下さいよ」
「成果が上がってるから良いじゃん」
「そういう問題ではありません!連携が取れてないと危険だから言っているんです!」
「鬼殺隊士は1人の行動が多いから誰かとの連携なんて意味無いよ」
明悟は渇いた笑いをする。
アギトの力はばれさせないと耀哉やあまねと約束したので、戦闘時には離れて1人で行動した方が生存の確率も上がる。
ましてカナエはべらぼうに強い。
変身してたら負ける事は無いが、変身して無かったら逆立ちしても勝てないだろう。
故に明悟はあまり、カナエと一緒に行動したくなかった。
「1人で死にかけてたのは何処の誰ですか?」
初めて出会った時の事を聞くカナエに明悟は何も答えずにというか無視して先に行く。
そんな態度にカナエが更にイラッとするが任務が先なので我慢する事にした。
今回の任務は森に入った人が突然と消えるって内容でいつもの鬼のパターンと一緒だったが少し違った。
何でも居なくなった人を見つけた人はその人の形をした人面樹を見つけたらしい。
しかも人面樹から声が出て驚き、そのまま逃げていったらしいので、どう聞いても人間業ではなく、血鬼術が絡んでいた。
明悟とカナエは目的地の森に着く。
夜も非常に遅く、もうすぐ朝になるであろう時間帯だが、2人は森の中に入って取り敢えず、その人面樹
を探す。
「しかし、人を人面樹にする鬼とは何ともえげつない方法を取るね・・・そんな鬼でも君は仲良くしようとするの?」
明悟はカナエを見る。
カナエにある夢、鬼と人が仲良くする事が夢だ。
だが、そんな夢は実現不可能だ。
鬼と言う怪物となった存在は何処まで行っても怪物だ。人を襲い続ける怪物が鬼。
明悟は割りとドライな考え方をしながら、カナエの夢を出来る限り否定しないように接していた。
明悟にはまずそんな夢自体がないから、自分の夢を持てるカナエは単純に羨ましいと思っていた。
「なれますよ。きっと・・・私は諦めません」
「凄い根性」
軽く話をしながら歩いていると、やがて不自然な抉られ方をしている樹を見つけた。
まるで何か大きな獣に咬まれたかのような傷だった。
「熊か?これは・・・」
傷に触れる明悟。
「ァァァァァァァ・・・」
裏から妙な声が聴こえてくる。
明悟とカナエはすぐに裏に行くと、そこには人の顔があった。いや、人の手足もあり、まるで樹に人が無理やり融合されてると言った感じである。
酷い光景に2人は嫌な気分になり、辺りを見渡す。
異常な状態、明らかに血鬼術による物だった。
警戒する2人。
突然、ガサッと物音がして2人はそっちの方向に刀を向ける。
そこに居たのは女の鬼で片方の眼には下肆と刻まれていただった。
「鬼殺隊」
「十二鬼月・・・今すぐにこの血鬼術を解け!」
「残念だけどそれは出来ないわ」
「何故なの?」
「私の血鬼術じゃないから。私の息子の血鬼術よ」
女の鬼がそう言うと女の後ろから齢十にもなってないほど幼い子供がひょこっと出てくる。
「おっ母、大丈夫?」
「大丈夫よ、貴方は安心して後ろに下がってて」
幼い鬼はそのまま隠れる。
すると女がとてつもない気迫の籠った眼で2人を睨む。その姿に2人は十二鬼月だと言うことを嫌でも知った。2人の体から滲み出てくる冷や汗がそれを証明していた。
「私の大事な息子に指一本でも触れさせない」
女の鬼は両腕を剣にして2人に襲いかかる。2人は女の鬼の初手は
防ぐがすぐにまた斬りかかる。明悟は2人から離れて変身しようか考えるが、十二鬼月は無惨が12人だけと選りすぐった存在。下から数えた方が早い鬼でも一切の油断は出来ないし、離れてもしもカナエが死んだらと考えると流石に胸くそ悪い。
明悟は離れて変身できずに生身でカナエと一緒に戦うが今まで互いの戦いかたを見ていなかった為、上手く連携が取れない。
鬼にあしらわれてぶつかるカナエと明悟。
「明悟さん、邪魔です!」
「邪魔のはそっちだって!」
息の合わない2人。
それぞれ互いにイライラしながらも女の鬼を倒すために向かっていくがあしらわれまくっている。
その状態に明悟は違和感を覚えた。
「なぜ、俺たちをすぐに殺さない?」
「私達の邪魔さえしなければどうでも良い。大人しくこの森から出ていきなさい」
「人を殺してなければな。十二鬼月になってるって事はどれだけ人を食べた?ふざけるな。今ここで倒す」
明悟の言葉に女の鬼は何も言わない。カナエはどうするべきか少しだけ迷うが同じように女の鬼に刀を向ける。
「血鬼術 乱れ刃」
女の鬼の手から刃が飛んでくる。
明悟とカナエは避けて、女の鬼に斬りかかる。
明悟は左腕に刀を持ち、カナエは右手に持ち、挟み込むように女の鬼の首を斬りかかる。
「おっ母!血鬼術 輪鳥餅」
幼い鬼の腕から餅のような物が飛び出して、明悟の左腕とカナエの右腕の手首をくっつける。
その程度で止まる2人ではなく、互いに刀を放り投げて逆の手に持ち、息を合わせて反転するそしてそのまままた挟み込むように斬ろうとする。
「血鬼術 輪鳥餅」
また餅のようなもので逆の手首もくっ付けられる。
互いに近距離通り越して体が向き合ってくっつく程に近い状態で接着させられる。
「おっ母!」
「坊や、来ちゃダメ!」
「速く逃げよう。もうすぐ朝だ!やい、鬼狩り、それは1日経つと完全にくっついて2度と取れねぇ。ざまぁみやがれ!」
「「嘘!?」」
自慢なのかよっぽど腹が立ったのか分からないが幼い鬼が説明した血鬼術の効果はえげつなかった。
1日経てば永遠にくっついたままの2人。
そんなのは互いにごめんである。
「おっ母、速く!」
「わかったわ!」
逃げてく2人の鬼。
明悟とカナエはすぐに後を追おうとするが息が全く合わず、倒れてしまう。
互いに向き合った状態の拘束なので倒れると横になるか、どちらかが下になるしかない。
そしてこれは倒れてカナエが下になり、明悟が上に乗っかる状態になってしまい、気がつくと互いの唇が後、数ミリほどでくっつきそうな距離。
カナエは防衛本能が働いたのか、明悟の無防備になった男の急所に思いっきり膝蹴りをしてしまう。
もろに喰らった明悟は思いっきり痛がるが手が自由に動かせない処か体の自由もあまりない状態になり、悲鳴を上げて内股になるぐらいしか明悟には出来なかった。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「ごめんなさい!!」
痛がる明悟を見て我に返ったカナエは明悟に謝るが悲鳴を上げまくってる明悟には聞こえなかった。
●●●
藤の家の庭で女将が斧を振りかぶって明悟とカナエの手首をくっつけてる鳥餅を斬ろうとする。
「キィャァァァァァァァ!!!」
何処から出たのか全く分からない奇声を出しながら鳥餅を斬ろうとするが全く斬れずに跳ね返されてしまう。
あれから、2人は上手く人混みを避けて羞恥心にも堪えながら、藤の家にたどり着き、事情を知った女将が包丁から始まり、ノコギリ、日輪刀、そして斧で斬ろうとするが全く斬れなかった。
2人はため息をつく。
どうしようかと考える2人。
実はこの時、2人の頭にあったのは1日経てば永遠に繋がったままと言う事実よりももっと早くに問題になる事実だった。
「カナエちゃん」
「明悟さん」
「「厠(どうしょう/どうしましょう)?」」
それはトイレだった。
互いに同性だったら全く問題なく出来たが、異性だと話が違う。しかも互いに距離がある人間で普通に見られるも聞かれるも両方嫌であり、マジで深刻な問題だった。
「それならば解決する方法があります」
「どうするの?」
女将は明悟に目隠して鼻にも栓をする。
「ちょっと何するの!?」
「これで後は耳にも栓をして気絶させれば相手に全く知られずに済むことが出来ます。お一人でしにくかった場合は私が手伝いますので」
「「そんな!!」」
「他に方法がございますか?」
2人は他に方法をすぐに考える事も出来なかったのでそれを甘んじて受け入れる事にし、頷いた。
そして明悟が最初に気絶させられた。
あれから暫く経って明悟とカナエは互いに利き腕に筆を持って両端にある紙に文字を書こうとしていたが、全く動きが合わずに出来ず、出来たとしても非常にくったくたな文字になり、酷い有り様だった。
「ちょっと、痛いから無理に引っ張らないでください!」
「引っ張ってんのそっち!」
喧嘩も絶えない。
「こんなんじゃ、一生このままですよ!?」
「分かってる。だからやってるじゃん!」
「ならこっちに合わせてください!」
「そっちも合わせてよ、勝手に動かないで!」
「勝手に動いてるのは明悟さんです!」
「いや、カナエちゃんだ!」
睨み合う2人。
そしてイラつきが限度を越えたのか互いに反対方向を力強く振り向いて反らす。
「息をすぐに合わせるのは無理ですよ」
一部始終を見てた女将が2人にそう言う。
2人は女将の方を見る。
「どんなに達人でも最初は素人、教えられるか場数を踏まなければいけません」
その言葉を終えると女将は立ち去っていく。
2人はもう一度やろうと筆を構える。
「カナエちゃん、自分の書く文字を教えて」
「わかりました」
2人は息を整えて筆を走らせる2人。
「光」
「こっちは花」
互いに文字を言い合う2人。
明悟はカナエが書いてる文字に完全に腕を合わせる。
一方のカナエは・・・
「次は横、次は縦が2回、斜めに一本・・・」
と明悟の細かい指示に従っていた。
書き終わる2人。
互いの文字を見るとビシッと締まった文字になっていた。
「「よし!」」
互いに声が重なりあい、喜ぶ。
初めて息を合わせようとして合わせたのが嬉しかったのか、喜びの声を上げた相手を見つめる2人。
暫く見つめてると気恥ずかしくなったのか、顔を反らす2人。だが先ほどの反らしとは違っていた。
「よし、もっとだ!まだまだやるよ」
「はい!」
それから夕方まで2人は特訓して息を合わせて、女将はそれを黙って見ていた。
●●●
一方森では、幼い鬼が喜んでいた。
自分でも女の鬼の役に立つことが証明できて嬉しいのだろう。
「坊や、落ち着いて」
「だっておっ母、あの2人を思い出してよ、オラが2人をあんなにしたんだよ。オラだってもう戦えるよ」
「気持ちは嬉しいけど、隠れてて」
女の鬼の心配する声が幼い鬼の耳に入るが、役に立つことを証明できた鬼にはそれが不満だった。
「なんで、いっつもオラを信用しなくて・・・」
「坊や、貴方が大切だからよ」
「オラだって、もう子どもじゃないやい!」
「まだ子どもよ」
「うるさい!」
幼い鬼は女の鬼の四肢を地面とくっつけてしまう。
「坊や!」
「おっ母はそこでオラが帰ってくるのを待ってて!オラだって出来る!」
夜になり、飛び出す幼い鬼。
女の鬼は幼い鬼の無事を祈ることしか出来なかった。
●●●
森の前に来る明悟とカナエ。
互いに息が合うようにはなったがそれだけであり、戦闘でいけるほどにはならなかった。
「カナエちゃん、俺に合わせてくれないかな。どう考えても君の方が全て上で逆立ちしたって敵いっこない。その状態で息を合わせるなんて俺には無理だ」
「なら、指示は明悟さんが出してください。先ほどの指示も見事でしたし・・・信じてますよ」
「任せろ、信じてくれ」
2人は森に入り、幼い鬼を探す2人。
いつもとは違う状況な為、警戒を最大にする2人。
すると明悟のアギトの超能力で危険を察知する。
「右に避ける!」
明悟の一言にカナエは従い明悟の動きに合わせて上手く避ける2人。
「あれ、おかしいな?」
幼い鬼が避けられたことに疑問を感じるがすぐに2人向けてまた放つ。
「左、右、右だ、今度は左!」
的確な指示で避けまくる2人に幼い鬼はイライラし始める。
「いい加減当たれ!」
「当たるか、俺達のこれを外せ!」
「やなこった」
あっかんべーと何とも子どもらしいことをする幼い鬼。
その姿に2人は心を痛めるが、これ以上の被害を出せないし、永遠に繋がったままなのも嫌なので刀を振るう。
互いに右手で持ち、相手の手がそれを支えるように両端に刀を持って斬る。斬撃が入り、血を流す幼い鬼。
「いい加減、死んじゃえ!」
「断る!」
「それは無理!」
飛んでくる鳥餅を切り落とす2人。
幼い鬼はまだ自分で何とか出来ると思い鳥餅を放つが2人にはもう効果は無かった。
「回転だ!」
「はい!」
両端の刀を名一杯伸ばして、幼い鬼に向かって飛び込み空中で回転し始める2人。
「花の呼吸 陸の型 渦桃」
「「回転!!」」
2人の息の合った呼吸で幼い鬼の首を切り落とす。
幼い鬼は痛いのか、泣き出した。
「痛い・・・痛いよ・・・おっ母・・・どこ?・・・寂しいよ・・・おっ母・・・助け・・・」
幼い鬼はそう言いながら死んだ。
それと同時に2人を繋げていた鳥餅は消えたが、幼い子供を殺した事実は2人の胸を締め付けて、2人は手を合わせて成仏するように願い、森を後にした。
●●●
女の鬼が森の中を全力で走る。
「坊や・・・坊や!」
自身を拘束していた鳥餅が消えて悪寒が全身に走り、無事を祈るように幼い鬼を探す。
きっと血鬼術が消えたのは、幼い鬼が自分から解除したのに決まってると思って・・・
しかし、彼女の目に飛び込んだのは、幼い鬼が着ていた着物が地面に落ちてるだけだった。
何がどうなったのか彼女はすぐに理解して、その着物を抱き締めて、泣く。
そこには鬼も人間もなく、ただの母親しか居なかった。
「よくも・・・よくも・・・よくも!」
そして母親の恨みは頂点に達する。
「殺してやる・・・」
愛した故に恨みまで発展した怒りが明悟とカナエに向けられた。
元ネタはシンケンジャーです。
今回と次回の話の元ネタはシンケンジャーからきます。
理由が勿論あってアギトの場合、それぞれがそれぞれの感情で動いてそしてたまたま一緒もしくは近くの場所で戦ってるので、今回と次回はチームプレーを意識したいので戦隊から来ることになりました。
因みにシンケンジャーな理由は、能力的に鬼滅の刃の血鬼術に一番ありそうと判断してやりました。
そして今作で初めて説明された明悟の鎹烏ですが、CVは黒田祟矢さんだと思ってください。
珍しく下ネタを入れましたが、この小説はR-15ですのでご容赦を、
この話で明かしてない事は次回明かしますので待ってて下さい。
初登場、鬼の親子。
零余子が下弦の肆になる前に下弦の肆だった鬼です。
過去編しか登場させる気がないので現在にそれが引っ張られる事はないので安心して下さい。
また今回と次回は明悟は一切変身しません。
と言うか、出来ません。
批判感想質問は気軽に送って下さい。
励みになりますので、
明悟の鎹烏
堂島龍悟
CV 黒田祟矢
公私を徹底して分けてる烏で、任務以外では明悟と龍悟はまず会話さえしないし、どこにいるかも把握してない。
最低限のプライベートは互いに守る性格なので仲は良い。と言うか完全に仕事仲間。
またドスの聞いた声が特徴なので他の烏からは基本的に兄貴か旦那と呼ばれて慕われてる・・・雄からは。
雌の烏には怖い烏と言われてかなり風評被害を受けてるが全く気にしない処か寧ろ下手な関わりが無いから楽と、かなりポジティブ。
食にはかなりうるさく、虫類は死んでもくちにしない主義。本当ならば生ゴミ類も食べたくないが必要なら食べる。明悟もそれを理解しているため、龍悟の食事は明悟が厳選した生物かお手製の物。
他の柱の烏ともあれ仲は基本的に悪くはないが天元の烏は話が別で会う度に喧嘩する。
望む展開(刀鍛冶編以降から最終章までの間の話です)
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