鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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はい、吉原編の開幕です。
早く書くことが出来て良かったです。


吉原灼熱編 your song
因縁と宿命


津上明悟・・・18歳

カナエが柱に就任してから半年経った。

自宅は鬼殺隊専用の病院となり、鬼殺隊ならば誰でも受け入れられてるが、明悟は今まで通り、藤の家で療養してる。

 

あの後の大喧嘩以来、2人は疎遠になった。

任務自体の内容が激変したし、あの喧嘩のせいで互いに顔を会わせづらくなったのだ。

冷静に思い出して欲しいが、カナエが酔っ払って明悟に迫り、明悟は“酔ってる女“とはやらないと言い、売り言葉と買い言葉の喧嘩になったのだが、“酔ってる女“とはつまり“酔いが覚めてればやる“と言ってるようなものであり、カナエも“明悟さんが求めてくるまで・・・“、求めてきたらやると言うような感じである。

 

因みにこれをやった時の翌朝の2人の心境であるが、

 

(私のバカ!何よ、求めてくるまでってそれじゃ完全に気がありますよって事じゃん!)

 

(俺のアホぉ!なにカッコつけて酔ってる女とはやらないだよ!酔っていなければやるって事じゃん!)

 

と自分の言った言葉に悶絶し、

 

(酔っていなければ・・・あの晩・・・)

 

(今からでも求めれば・・・・)

 

2人は相手の言葉を思い出して仲良く想像する。

言った言われた事の重要さもとい内容のぶっ飛び加減に2人とも顔を真っ赤かにする。

どんなバカップルでもここまでは中々ない。

 

2人はそれから仲直り自体はしたが、それ以上は何一つやってない。さっさと付き合えば良いのであるが、

 

((なんか、自分から行くのは嫌だ))

 

と変な所で天の邪鬼になり、そのまま平行線である。

唯一の救いは2人がこの関係の事を誰1人にも話してない事だ。恥ずかしいし、何よりもこんな下らなさすぎる話で人を捲き込む自体、馬鹿馬鹿しすぎると2人は感じていて話してない。

因みにカナエの妹であるしのぶは喧嘩した後の朝の寝起きの朝風呂に入る前のカナエから漂う男の匂いを感じて問い質したらはぐらかされたのでカナエに何か引っ付いてると感じてる。

 

ーその頃、蝶屋敷ー

 

カナエが1人、道場で悶々としながら明悟が怪我とかでなく普通に気軽にやってこないかと期待と心配の両方を感じていた。

 

(もう、なんで来ないの!?女性にああまで言わせて来ないなんて本当に男なの!?・・・でも軽い女と見られるのも嫌だし・・・いや、明悟さんはそういう人じゃないか・・・あんな事、言うんじゃなかった!!)

 

内心、悶々としていた。

 

(別に私は明悟さんなんか好きじゃないし・・・あれは酔った時の間違いかなんかよ・・・そうだ、そうに決まってる!!)

 

この半年で一体何千回繰り返したか分からない状態になるが、そこからまた明悟を待つカナエである。

昼になり、蝶屋敷の廊下を歩くカナエ。

すると病室から話声が聞こえる。

いつもならば素通りするのだが、この日は違った。

 

「おい、お館様とあまね様を取り合ってる男がいるらしいぞ」

 

あまねの事であった。

半年前からあまねと耀哉と明悟の三角関係を勘違いしてるカナエ。そんなのは根も葉もない噂だが気になってしまう。

 

「お館様相手にそんな事をするなんて・・・そうとうな奴だな」

 

「何でもお館様やあまね様とは古い付き合いらしいぞ」

 

「柱か?」

 

「いや、柱じゃねぇって」

 

「そいつ、生きてるのか?」

 

「さぁ?」

 

「でも、あまね様は確かに美人だよなぁ」

 

「そうそう、お館様に不敬すぎてやる気はねぇけど、超絶美人なのは間違いない」

 

推測だけで話を拡げてる隊士達。

それに聞き耳を立ててたカナエは更に悶々とする羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、明悟は任務に来ていた。

何でも新興宗教に入った女性達が姿を消し続けてるらしいのでそれの調査である。

町でその噂を探しまくる明悟。

そして夜になる。

町の裏通りを歩く明悟。

 

「あれ?こんなに夜分遅くに一体誰だい?危ないぜ」

 

後ろから気軽そうに話しかけてくる存在がいる。明悟にはそれに対して一気に警戒を上げた。姿が見えなくても存在の強烈さを残した。

振り向くと、女の子生首を食べてるまるで教祖のような鬼であり、目は上弦の弐となっていた。

上弦の弐の“童磨“である。

 

「鬼殺隊だ・・・十二鬼月か?なんて聞くまでもないな」

 

「察しが良いね。俺は上弦の弐の童磨。宜しく」

 

「断る」

 

「つれないな・・・で、鬼狩り君は俺をどうするのかな?」

 

明悟はベルトを出現させて変身する。

強烈な光が童磨に火傷を負わせる。

だが、対して効かずに寧ろ突然変身した明悟に興味を持つ。

 

「それはなんだい?血鬼術?いや、人間みたいだから違うのかな?」

 

明悟はそのまま、童磨に殴り掛かるが、童磨は余裕で鉄扇でその拳を防ぐ。

何回も攻撃するが余裕で防がれて、明悟はストームフォームになるがこれも驚かれただけで攻撃は欠片も当たらない。

 

「血鬼術 枯園垂り」

 

連続の鉄扇による氷の斬撃をまともに喰らう明悟は吹き飛ばされる。

斬撃による衝撃で骨が折られてるだけですんだのはアギトの頑丈さ故であろう。

氷を使うのでフレイムフォームになり、超高温のフレイムセイバーで斬りかかる。一瞬だけ互角になるが、どんどん童磨が優勢になっていく。

防御一辺倒であるが、意地と気合いと根性だけと超感覚だけで長い時間堪える明悟。

やがて朝日が近づく。

 

「凄いね。君!俺とここまで互角にやりあうなんて今までの鬼狩りで1番だね。君と戦うのはなんかとてつもない快感がある!」

 

明悟には童磨の言ってる事が気味悪かった。

なんと言うか楽しんでる。

こんな殺しあいをしてるのにその事自体を楽しんでる童磨が本当に不気味だった。

 

「血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩」

 

巨大な氷の菩薩を出す童磨。

そしてそのまま明悟をぶん殴り、吹き飛ばした。

吹き飛ばされた明悟はあまりの威力に防御した右腕と踏ん張った左足が完全に折れる。

そしてそのまま気絶して変身が解けた。

童磨はそのまま明悟を食べようと近づくが朝日が差し込み始めたので童磨はそのまままだ薄暗い街の中へ消えていった。

 

これが明悟と童磨の因縁の始まりであり、最悪の未来の序章だった。

 

・・・・・胡蝶カナエ死亡まで後1年半・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー現在ー

 

明悟はとある店で目を覚ます。

その店は吉原の女郎屋だ。

 

明悟はカナエ一筋であり、決して他の女性とは寝ない。ここに来た時に入ってきたかなりの美人と言うか板頭の花魁が来たがその事を伝えると「わっちに恥を欠かせる気かい!?」ととてつもない形相で迫ってきたが頑として断った。

但し、「やらないと生活に困るならやるけど」と完全に挑発すると「こっちだってねぇ、お前さんみたいな一見に頼らないといけないほど安くはねぇんだよ!」って言って出ていった。

勿論、明悟はそんな事をする気は更々なく、単純に追い返した方がお互いの為だと思ってやった。

 

 

 

そもそもこんな所に来たのは、3日前まで遡る事になる。

 

3日前、しのぶがいない蝶屋敷に禁止されてた菓子類をいつも頑張ってる看護師達のアオイ、なほ、きよ、すみや継子のカナヲに渡そうと持ってくる。

何やら騒がしい声が聞こえて来て、明悟が蝶屋敷の門を潜ると、天元がアオイとなほを抱えていて、カナヲに服を引っ張られていた。

 

「なほちゃんやアオイさんを返してください!」

 

「返して!」

 

「うるせぇな・・・って津上」

 

「くたばれ!!」

 

明悟は人を拐ってる天元の顔面に思いっきりハイキックを噛ますがそこは腐っても柱。

何とか避けて門の上に着地するが、頬からは血が静かに垂れる。

 

「てめぇ、何しやがる!?」

 

「こっちの台詞だ、白昼堂々と人を拐うとは恥を知れ!耀哉の前に突き出して裁いて貰う!さぁ、大人しくお縄を頂戴しろ!」

 

「ふざけんな、俺の用事にコイツら女の隊士が必要なんだよ!」

 

「だからってそんな無理矢理連れてっても役には立たないだろ!彼女達の戦場はこの蝶屋敷だ!・・・何で女性の隊士がいるか説明して」

 

「花街で女郎屋に潜入させるんだよ!」

 

「年端もいかない嫁入り前の娘に何をさせる気だ!?」

 

「花街で情報を集めないといけないんだよ!」

 

「だったら、良い方法がある。俺が潜入する。それでどうだ!?」

 

明悟の言葉に天元は冷静に頭を動かして静かになる。

 

「どうやってやるんだよ?」

 

「俺が女郎屋で遊べば良い。花街には行った事が無いから顔を覚えられてはいない」

 

「バカ!一見お断りの店だらけだぞ!そんなんでまともな情報が集まるか!情報収集舐めんな!」

 

「だとしても、戦場が違う彼女達よりはマシだ!」

 

天元は冷静に考える。

確かに明悟にするとまず戦闘での心配はいらない。

しかし、集められる情報の量も質も微妙だ。

だが、ここで彼女達を無理矢理連れてっても良い情報を取れるかは分からない。

数秒ほど悩んで、天元はアオイとなほを落としてより自分が集中して情報収集できる方を選んだ。

 

で、落とされたアオイとなほを助けようと明悟は飛び込むが、どう考えてもなほは兎も角、アオイには届かなかった。明悟は後でアオイに平謝りしようと考えてなほを助ける。

そして、アオイは何処からか現れたか炭治郎が鮮やかに助けてた。

 

「炭治郎君、お見事!」

 

「大丈夫ですか、アオイさん!」

 

「炭治郎さん、ありがとうございます!」

 

仲良さげな2人の姿を天元が門の上に行ってからオロオロしてたカナヲはじっとその様子を見てた。

 

「なんて事するんだ、この人でなし!」

 

「んだと、ゴラァ!」

 

折角ある程度話が進んでたのに別の争いが始まりそうな中、明悟はなほを離して、門の外でどうしようかと迷っていた善逸と伊之助を見つけて、喧嘩を始めてた天元と炭治郎を何とか止めた。

 

明悟は炭治郎と善逸と伊之助の顔を見る(伊之助には彼の素顔を思い出してた)

 

「天元君」

 

「だから止めろその呼び方!」

 

「彼らも連れていこう」

 

「「はぁ!?」」

 

天元と突然捲き込まれた善逸が声を荒げる。

善逸は明悟に突っ掛かって行くが天元は冷静に考える。3人は猗窩座だけでなく、魘夢との戦闘にも生き残ってる。下手な隊士よりは強かったが、どう見ても成人には達してないから遊びに慣れてるとは思えない。

いや、その点は明悟も一緒であるが、柱最強の行冥とタメを張れる明悟と炭治郎達では価値が違う。

 

「おい、どうすんだよ?」

 

「いや、良く見て皆美形でしょ?」

 

明悟はうるさい善逸を眠らして、伊之助の猪頭を取る。

天元は3人の顔を見るが確かに美形だった。

 

「だから・・・あぁそう言うことか」

 

「そう言うこと!」

 

明悟の考えが分かった天元は笑い、明悟も笑う。

 

「よし、なら任せろ!」

 

「頼むよ。3人とも良いかな?」

 

3人の内、2人は元気良く答えるがやはり善逸だけが渋るがいく場所が花街と分かると掌を返した。

そして明悟は彼らと一旦別れて、昨日、客として一見を入れてくれる女郎屋で1番良いところを選んで入り、酒なり何なりと豪快に遊びまくって寝て起きて今に至る。

 

「失礼します」

 

明悟は二日酔い気味の頭でまた聞き覚えのある声を聞く。

そして部屋の障子が開くと轆轤がいた。

轆轤も明悟の姿を見て頭を抑える。

 

「何でここにいる?」

 

「そりゃ、こっちの言い分だよ!」

 

「俺達は金が無くなったんだよ」

 

意外に貧乏な轆轤であった。

 

「そう言えば、零余子ちゃんは?」

 

「あいつはここの給仕になってる」

 

「なるほど・・・」

 

「で、お勘定を色付けて頂きたいんだが、鬼か?」

 

「そう・・・なんか噂ない?」

 

「そうだな・・・」

 

轆轤は明悟の前に自分の手を出す。

何の手か明悟は1発で分かった。

 

「がめついなぁ」

 

「商売なんでね」

 

「ほらよ」

 

明悟は轆轤にひねりを投げ渡す。

 

「よし、何でも京極屋周りで黒い噂があるようだ」

 

「黒い噂?」

 

「さぁ、俺もまだまだ新入りでどんなかは知らない」

 

「何とも微妙な情報」

 

「しばき倒すぞ」

 

「ごめんごめん・・・で手伝ってくれる?」

 

「良いぜ。次会ったら着いていく約束だったしな。その代わり・・・」

 

轆轤は又もや明悟の前に手を出す。

 

「何だこれ?」

 

「いや、俺達。空腹で生き倒れてた所を助けられたんだが、ここの主人が結構な奴で食わせた分働けって言われてまぁ働いてるんだが、寝る所と食事を提供され続けられて出るに出れない状態なんだ」

 

何ともアホ臭い理由に明悟は本気で頭が痛くなった。二日酔いであるがもっと悪化しそうと本気で思った。

 

「いやぁ、借金を返さないと離れられないんでな。まさか鬼殺隊は犯罪を公に見逃すのか?」

 

「わかったよ!鬼関連が終わったら払うから待ってろ」

 

「あんがとさん」

 

轆轤はそう言って伝票を明悟に渡す。

甲時代から金は出来るだけ貯めていて柱になってから更に金回りの心配は消えたので、1発で全額払い、尚且つまだ居座る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間を戻って明悟と別れた天元と炭治郎達。

 

「いいか、俺は神だ!お前らは塵だ!それを頭に叩き込め、ねじ込め!俺が犬になれと言ったら犬になり、猿になれと言ったら猿になれ!猫背で揉み手をして常に俺の機嫌を気遣い媚びへつらうのだ!・・・もう一度言う、俺は神だ!」

 

何ともド派手に自己紹介をする天元に炭治郎はキョトンとなり、善逸はドン引きし、伊之助は普通だった。

 

「具体的には何を司る神ですか?」

 

「派手を司る祭りの神だ」

 

大真面目に聞いた炭治郎に天元も大真面目に返すが内容が内容なので善逸はまだドン引きしてる。

 

「でも、お前より番井明治の方が派手だよな」

 

「津上さんな。お前、人の名前をいい加減に覚えろよ」

 

伊之助の純粋な一言に善逸は素で返すが、それに天元は即座に反応する。

 

「何だと?」

 

確かに明悟は派手である。

普段の服装から、他の隊士は隊服に基本的に和服の羽織をする。天元や伊之助みたいに服その物を改造するのもいるが、明悟はハットにコートと隊服も合わせて完全に全て洋服で決めてる為、目立って派手である。

また変身するし、闘う時も言わずがもがなで派手。

しかもそこら辺に関しては天元のような残念さが全く無いので、見た目だけなら凄く良い。

身長は天元より10センチ位低いが高身長も相まって様似なっている。

 

天元は実を言うと明悟の実力は認めているし、凄いと感じてる。人付き合いに関してもムカつかないわけではないが、自分も人付き合いはそれくらいなので細かく言う気はない。

が、前々からどこか気に入らない部分があった。

そう、それはキャラが微妙に被ってるのだ。

2人とも性格が兄貴肌(残念要素あり)

 

闘い方は2人とも大体は超ド派手

 

2人とも妻帯者(明悟は既に故人で天元は3人いる)

 

2人とも高身長

 

伊之助の素の一言で天元は漸く明悟をあまり好きになれない理由が分かった。

今までは共通点なんて柱以外存在しなかった今までの柱達と違って明悟は天元と微妙に被ってる。

1人だけ異彩を放って柱の中でも派手だった天元であるが明悟の登場によってそれが薄れてたのだ。

 

「なるほど・・・・・そう言うことか・・・そう言うことか!!」

 

鬼とは違う理由で至って平和的に天元が明悟をロックオンした瞬間であった。

 

あまりの残念さ加減に炭治郎達3人は天元にドン引きしていた。

 

その後、3人は天元に女装をさせられる羽目になるが、何処か八つ当たり気味に異様に熱く化粧をやってくる天元の姿に3人とも別の意味で恐怖を感じた。




はい、過去編は前回から半年経って明悟がボコボコにやられました。

現在では明悟は吉原に潜入しました。

そして童磨が登場です。
前回の予告で、なぜカナエを殺したのは明悟なのかはこの編で確り明かすつもりなので頑張ります!

それだけでなく、まだまだサプライズは考えてるつもりなので待ってて下さい。
あまり効果がなくて肩透かしを喰らったら許して下さい。

批判感想質問は返信致しますので気軽に送って下さい。
励まみになります。

前回のアンケートでひなき達のおままごとwithしのぶので話が大体イメージ出来ましたがディケイド編が終わらないと日常回を出せないほど、吉原編とディケイド編は密接なので気長にお待ち下さい。
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