鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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私が書いてる別作品【僕の亀仙流アカデミア】を書く気力が薄れて何を書いても自分で面白くも納得も出来ない状態になり、暫く離れたかったのと療養も兼ねて前から書きたかったアギトと鬼滅の刃のクロスオーバーの二次創作を書くことにしました。
元はガオレンジャーのオルグが主役のクロスオーバーを考えていましたが、全く面白くなく一番好きなアギトにしました。
キャラクター設定は後書きに書きます。


アギト編 believe yourself
鬼殺の戦士


時は1900年代の大正時代、日本。

この世には人知れずに人を食い散らかす怪物“鬼“が存在していた。

決して太陽の前には出ずに暗闇の中をさ迷い、人を食べて強く邪悪になる怪物達、その頂点にいる【鬼舞辻無惨】・・・腐れ外道を通り越した文字通り“吐き気を催す邪悪“であり、生きること以外に生きる目標がない矛盾した生命体。

 

そんな邪悪によって泣かされた人間は数多くいる。

無惨の作りし鬼に家族や友、愛する人を奪われた人間は【鬼殺隊】を組織した。

自らの全てをかけて邪悪なる存在を討つ。

その目的の為に行動する。

しかし、彼らの全てが鬼を憎んでいるかと言ったらノーだ。確かに憎んでいる人間は多いが中には金払いが良いからってだけで入ってる人間もいる。

また、行く当てが無いから入ってる人間もいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

東京の郊外の小さな村に男はいた。

その村では村人達が集まり、騒いでいた。

かなりの緊迫な状況であるが男は鬼殺隊規定の黒の隊服を着て、上に割烹着を着ながら野外で団子を村人に配っていた。

 

「それでは皆さん、どうぞこの団子を食べて下さい。美味しいですよ」

 

「役人さん、こんな事よりも早く山にいる鬼をなんとかしてくださいよ、本当に俺達は見たんですから」

 

「そうです!この世の者とは思えないほど異様な姿をした奴です!」

 

「絶対に人間じゃねぇ」

 

「村長が腕を食われちまった」

 

村人達は異様な恐怖を感じながらも冷静に話す。

男は団子を配りながら、笑顔を村人達に見せる。

 

「皆さん、勿論その怪物は退治します。けど先にこの団子を食べてお茶でも飲みましょう!」

 

村人達はせっかく出された物を食べないのも勿体ないと思い、団子を食べる。

何てことのない団子であるが、不思議と村人達の五臓六腑に染み渡り、男は湯呑みにお茶を入れて村人達に飲ませる。

全員、一息を付き、喧騒が静かになる。

 

「役人さん、美味しかったです」

 

「ありがとうございます!さて、美味しく感じで貰えた事ですし、もう一度皆さんにその異様な者の事を聞きます、2度聞いてすみませんがもう一度教えて下さい」

 

男はもう一度、村人達から異様な姿をした奴の事を聞いた。

何でも1ヶ月前にこの村の子供の弥助が迷子になって夜になっても帰らずにいたため、村の皆と一緒に探しに山に行ったら、山でそいつに追われてる弥助を見つけた村長が持ってた鎌と勇気で弥助を助けたが右腕を食われたそうだ。

男はノートに鉛筆で細かく時系列に沿って書いていく。すると一人の小さい子供が男の近くにやってくる。

 

「君は?」

 

「この子がその弥助です」

 

村人が親切に言ってくれる。

 

「そうか、君が弥助君か」

 

男はしゃがみ、弥助と目線の高さを合わせる。

 

「俺に何か用かな?」

 

「あの・・・・その・・・僕のせいで、おじいちゃんが酷いことに・・・」

 

「おじいちゃん?村長さんは君のおじいちゃんなの?」

 

「いえ、村長の息子は大分前に子供も作れずに・・・だから、村長はこの村の子の皆のおじいちゃんなんです」

 

「そうでしたか・・・」

 

男は弥助の頭を撫でる。

 

「おじいちゃんは俺にはどうする事も出来ないけど、1つだけ約束できる。君を追い掛けてきた奴は俺が倒す」

 

男は右手を出す。

弥助は何だかわからないと言う感じで男を見るが、出された右手を見て握手をする。

すると男は腕相撲をするかのように親指を軸にして,クルッとして握り、離して拳を合わせて最後に上下に拳を合わせる。

 

「これで俺と君は友達だ。友達との約束は死んでも守るから」

 

男はもう一度弥助の頭を撫でて団子を持ち、村長の家に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

一軒の家に男は団子を持ちながら入ってくる。

 

「村長さんも団子、どうですか?」

 

村長と呼ばれた人は布団に横たわっていた。

掛け布団を上からかけて横には医者がおり、暗い顔をしていた。

 

「役人さん・・・悪いな、団子作って貰ったけど俺ぁ、食べれそうにねぇや」

 

息絶え絶えに話す村長。

男は横にいる医者を見る。

彼は首を横に降り、顔を下に向けた。

男は、村長の枕元に行き、正座して団子を載せた更を横に置いた。

そして頭を深く下げた。

 

「すみません、私達がもう少し早ければこんな事には・・・」

 

「頭を上げて下さい・・・」

 

「しかし!」

 

「良いんです。村長なんて呼ばれてるが親から後を継いだだけで何もやってこなかった。一人息子は病で死に、妻は去年、病で倒れて・・・生きる気力なんて無かった。けど弥助が迷子になって夜に村の皆と山に入ってあの化け物から弥助を助けられた。私は幸せですよ。人生最後の冥土への土産には大きな物を持てましたから」

 

「必ず、その化け物は退治します」

 

「やく・・そ・・・」

 

村長はそう言って息絶えた。

怪我が深すぎたのだ。

男も横に座っていた医者も深々と頭を下げる。

医者は頭を上げて外に出て村人達に亡くなった事を話す。多くの村人達が泣いてたり、化け物に対して怒っていたりする声が聞こえる。

男は村長にもう一度頭を下げてからその場を後にした。

家の外に出ると村人達が男を見る。

その目にはどこに当てれば良いのかわからない怒り、不安、憎しみ、恐怖が写っていた。

 

男はそのまま、一軒の家に入った。

その家は今はもう誰も住んでいなかったが為に男がこの問題を解決するまでに貸して貰えた場所だ。

鬼殺隊には“藤の家“と言う場所があるが、ここからは少し遠かった為に“隠“と呼ばれる支援の隠蔽専門の部隊がこの村から借りた。

 

中に入ると一本の鬼殺隊隊士専用の日本刀“日輪刀“と1着のダスターコートとカトルマンハットがある。

男は割烹着を脱いで、日輪刀を腰に差し、コートを着て帽子を被る。

その顔は至って普通の顔つきだった。

不気味な程に普通の顔つきだった。

家を出て、山に向かう。

山の麓まで来ると、そこには何人かの鬼殺隊の3人の隊士達がいた。

 

「皆、どうしたの?」

 

男は気軽に話しかけるがそれを受けた隊士達の顔は険しかった。

 

「明悟さん!何をやってたんですか!?」

 

一人の隊士の怒号に男・・・明悟は耳を塞ぐ。

 

「何って、団子を作ってたんだよ」

 

「貴方は鬼殺隊の隊士で甲でしょ!?鬼を殺すのが仕事ですよ!?何?団子なんて物を作ってんですか!?」

 

「暇だったから・・・」

 

「暇じゃないでしょ!?任務で来てるんですよ!?」

 

「まぁまぁ、そんなに怒ると眉間の皺が一生残るから、団子でも食べて落ち着いて」

 

懐から団子を出す明悟。

隊士の怒りに触れたのか、更に怒気が強まる。

 

「いるか!んなもん!」

 

「まぁまぁ、どうせ鬼は夜にならないと出てこないんだし、そんなに慌てても意味はないよ」

 

「このクソ隊士!!」

 

「良く言われるよ、それよりも鬼のいるって痕跡は見つけられた?」

 

隊士達はため息を吐く。

 

「見つけましたよ・・・チッ」

 

「そりゃ、良いじゃん。じゃあ、夜まで待とうか、倒すなら相手が油断する時間帯の方が良いよ」

 

明悟はそのまま適当な場所に座って団子を食べる。

隊士達はその気の抜けた姿に頭に血管が浮かび上がる。

今回のような隊士達が何人か一緒に任務をすることは鬼殺隊ではわりと良くあるが、いつでもその場で初めて関わる人が多い。

明悟以外の隊士達も明悟と話すのはこれが初めてだが、この明悟のやる事と言ったら、山の近くの村に行って団子を真っ先に振る舞うわ、あんまり山に入ろうとしないわでのんびりと気が抜けている。

しかも山に入ろうとした3人の隊士達に対して

 

「俺はここでちょっと用事を済ませるから、もしも見つけたら、そのままやって良いよ」

 

等と府抜けた事を言い、やる気と言うものを一切見せない。

隊士達は明悟のやる気の無さに怒り心頭で山を探索したが、鬼の痕跡は見つけたがそのものは見つけられずに一先ず降りてきた所に明悟が来たのだ。

まだ団子を食べるなど変な具合に落ち着いているが、実際に夜にならないと日の光で死ぬ鬼は出てこないためにこのまま夜まで待つことにした。

 

暫くして辺りが薄暗く、夕暮れになってくると、明悟は漸く腰を上げた。

 

「それじゃ、行くか」

 

背伸びをしながら、何とものほほんとした様子で山に入る。

他の3人は明悟ののんびり加減に我慢できずにもうとっくに山に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

●●●

先に入った3人はと言うと一体の鬼と対峙していた。

その鬼は人語を話さず血鬼術も使わずに力の限り3人を攻撃していた。

3人も連携で何とかしているが、鬼の腕っぷしが強く、日輪刀で鬼の弱点である首を斬ろうとするも間合いに入ることさえ出来ない。

鬼はイライラしながらも攻撃する。

隊士達も懸命に避ける間合いの外に行くが突然と鬼の爪が伸びて一人の肩を貫く。

貫かれた隊士は肩を抑えて動こうとするも一瞬の隙を付かれて鬼に間合いを狭まれる。

そして鬼が左腕を引いて隊士を爪で引き裂こうとするが、やろうとした瞬間、どこからやって来たのか明悟が突然と鬼の左腕を斬った。

明悟はそのまま首を斬ろうとしたが、鬼は斬られた左腕を抑えながら、その攻撃を避ける。

 

「ずいぶん、速い鬼だなぁ。それよりも大丈夫?」

 

「何やってたんですか?」

 

肩を貫かれた隊士が遅れてきた明悟を睨むが明悟はどこ吹く風である。

 

「君達、彼を連れて少し離れて」

 

隊士達は明悟を睨むが自分達では鬼の間合いに入ることさえ出来なかった事実と鬼の腕を斬った明悟の腕っぷし、そして一名が動けるもさっきまでより弱った事から少し離れる事にした。

 

明悟は鬼と向かい合う。

鬼の左腕は見事に回復していた。

怒り心頭な鬼は明悟を攻撃しようとするがやらなかった。

本能的に明悟が危険な存在であると認知し、間合いを取る。

明悟の腰にハイカラなベルトが浮かび上がる。

ベルトは奇怪な音を出して暗くなった山で光を放つ。

鬼はその光に眼を隠す。

目を隠した腕に軽い火傷を負う。

離れていた3人の隊士達も眼を隠す。

彼らが眼を開けて見たのは、明悟ではなく異形の人の形の姿をした存在“アギト“だ。

アギトは全身黒を基調に金色が映えて赤い眼をしており、頭には金色の角“クロスホーン“がある。

 

鬼は突然現れた存在に爪を伸ばして攻撃するがアギトは手から光を放ち、その爪をたたっ斬る。

突然の事に鬼は悲鳴をあげるもそのまま剛力で殴るがアギトはその手を受け止めて鬼の鳩尾を殴る。

殴られた鬼はそのまま吹き飛ばされ、何本かの木をへし折りながら大木に当たり、倒れる。

 

アギトはクロスホーンを開く。

すると彼の足元に今のクロスホーンが開いた状態の顔に良く似た紋章が浮かび上がり、右足に集束される。

 

アギトは飛び上がり、フラフラに立ち上がった鬼に対して右足で飛び蹴りをする。

鬼はまた吹き飛ばされて倒れてそのまま光となって消えていった。

 

本来ならば鬼は太陽の光を浴びるか、鬼殺隊の日輪刀で首を斬られなければ決して死なない。

しかし、アギトとは光の化身。

その性質は鬼が苦手とする太陽の光そのものであるが故に鬼は倒された。

と言ってもクロスホーンを開いて光を足か腕か自ら持ってる武器に集束しなければ倒せない。

変身の時も軽い火傷なら負わせられるが倒すことは出来ない。

 

アギトは変身を解く。

光を放ち、明悟が現れる。

この戦いを見ていた3人の隊士達は明悟を警戒する。自分達で苦戦した相手を圧倒的に叩きのめしたのだ。警戒しない方が可笑しい。3人の頭に血鬼術という考えが浮かび上がるが、明悟は平然と太陽の光を浴びていたので鬼ではないと思った。

まぁ異形の存在ではあるが、とりあえず近づく明悟には斬りかからなかった。刀を持ったまま警戒はしているが・・・

 

「3人ともとりあえず、怪我を治しに藤の家に行って。連絡は3人の鎹烏がやってるから、俺はちょっと他に鬼がいないか見てくるよ」

 

何とものほほんとした様子でそのまま3人とは違う方向に行こうとする明悟。

 

「ちょっと待ってください!」

 

「何?」

 

「さっきの姿は何なんですか?」

一人の隊士が明悟に尋ねる。

 

「さぁ?俺にも良くわかんないけど、俺はアギトって呼んでるよ」

 

「アギト?」

 

「夢の中でそう呼ばれてたんだ。意外にしっくりしたからそう名乗ることにしたんだ」

 

どこまで行ってもあっけらかんな明悟。

隊士達は不気味な何かと対峙している気分になった。

 

「最後に聞いても良いですか?」

 

「何を?」

 

「お館様はこの事を知ってるのですか?」

 

隊士達の言葉に明悟は初めて静かに隊士達を見る。

“お館様“とは鬼殺隊の当主であり、鬼舞辻無惨と同じ一族の末裔の産屋敷輝哉のことだ。

 

「知ってる。けど柱達は俺の事を知らない。これについてはお館様本人から口止めされてる」

 

隊士達はとりあえず、最高責任者であるお館様が知ってる事に安堵して明悟を見る。

片方は不思議そうに相手を見て、片方は冷や汗を欠きながら見る。

 

「俺達はこれから藤の家に向かいます」

 

隊士達は明悟から離れる事を決めた。

別に明悟は人に迷惑を掛けたがそれ以外は何もしていない。殺してるわけでもなければ虐げたわけでもない。鬼を倒しただけだ。

ただ、明悟の人間性に問題がないわけでない。

隊士達は明悟から離れたかった。

出来れば今後二度と関わり合いたくないと思いながら、こうして、隊士達は藤の家に行き、明悟は山に残った。

 

 

 

 

●●●

暗い山に日の光が当たる。

明悟は深呼吸しながら、朝日を全身に浴びた。

背を伸ばしながら、首を一周回す。

何て素晴らしい朝なんだろと思いながら、山を降り始める。

明悟の元に鎹烏がやってくる。

 

「カァー、次は南南西!次は南南西!早く急げ!」

 

「もうちょっとゆっくりさせてよ・・・まぁしょうがないか」

 

「そこで、鬼と一緒に行動してる癸の隊士“竈門炭治郎“と“我妻善逸“と共に任務に当たれ!」

 

「癸の鬼と一緒に行動してる隊士?」

 

明悟はそれはまた何ともあり得ない隊士だなと思った。明悟は鬼を恨む動機がない。

鬼殺隊をやってるのも全て記憶がない自分でもいられる場所だからいる。

そのせいで村長や村人達のような鬼に苦しむ人と対面しないと鬼を倒す気にならないなど、非常にめんどくさい性格の人間だ。

 

まぁ、鎹烏が言うと言うことは恐らくその隊士の事も上は認知していて、分かってて任務に充ててると思った。

彼はこうして山を降りて、その隊士達の元に向かう。

 

 

 

 

 

 

彼は異常か?それともまともか?

善行の使者か?悪行の使者か?

 

正義の味方か?

 

悪の怪人か?

 

これは彼が道を決める物語。




キャラクター設定

津上明悟

23歳

好きなものは料理

嫌いなものは“??“


細かい設定

12歳の時に記憶を喪ってさ迷ってた所を同じ年のお館様に保護される。自分の記憶に関する物が何一つなく、どうしようかなと迷ってたらお館様に一緒にいようと言われて一緒に過ごすことになる。
その後、お館様と天音の見合いを期に暫く離れる。
各地を転々としながら、アギトの力に目覚めてしまう。
14歳の時にたまたまお館様と再会して、鬼殺隊で働く事を決める。
アギトの力はお館様と天音には早々に教えて、血鬼術とは違うがわけのわからない力には違いないので、隊には隠し通される事になり、選抜試験も本来の時期とは違って少し外れた時期で一人だけ行われて生き延びた(太陽の性質に近いため、アギト状態になると鬼が本能的に近づかない)。けれど本人は戦う時に必ず変身して戦う為、アギトの存在自体が鬼殺隊内では知る人ぞ知る都市伝説じみるようになる(柱でマトモに信じてるのはいない)
任務には基本的に一人でやるがたまに誰かと一緒になる。その度に作中のような行動を別の隊士に怒られている為に本格的に明悟の戦いを見た事ある隊士は作中の3人ぐらい。


性格
のんびりとしてて緊張感の欠片もない。
おまけに全てに於いてかなりのマイペース。
根本的に人格者なお館様もたまにイラっとするほどのマイペースっぷり。
他の隊士が戦闘で傷ついても鬼に対して憎む事が出来ないなど根本的に何かを憎む事が出来ない体質。




全集中の呼吸はない。
アギトの力で闘ってる為にない。
生身でもアギトの力をある程度使えるために必要ないとの事。
そのせいか、日輪刀も真っ黒のまま。

鬼殺隊にいる理由は、アギトの力をフルで使えるため。
それと作中のように鬼の被害にあった人物に会うと容赦なく鬼を倒す為、お館様は鬼殺隊に所属してなくてもいずれは鬼を倒してると評してる。




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