鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

34 / 50
遅くなってすみません!
ただちょっと書いてて楽しくなったので止まりませんでした。
色々と今回は酷すぎるような気がして来ますがまぁ楽しめたら楽しんで下さい。




幕間編 over the time
富岡義勇VS不死川実弥


刀鍛治の里の事件から5日目。

あの後、明悟達はほぼ全員が蝶屋敷行きとなり、ベットの上で寝ていた。

炭治郎と轆轤に至ってはまだ意識が戻らない程にボロボロであり、激戦を物語っていた。

 

明悟と零余子と轆轤は3人とも同じ部屋にいる。

柱用の特別治療室に充てられている。

 

「しっかし、変身出来なくなったのは危なかったなぁ」

 

「あぁ、何とかなったし、ベルトも元に戻ったけど本当に危なかった」

 

「もう2度とああはなりなくない」

 

「言えてる」

 

会話をする明悟と零余子。

轆轤はぐぅぐぅと鼾を欠いて寝ていた。

零余子は立ち上がり、体を伸ばす。

 

「また行くの?」

 

「勿論、禰豆子と花摘に行く約束だからね」

 

「好きだねぇ、昨日は手鞠だっけ?」

 

「そう!この怪我を使って今の内に遊びまくってやる!」

 

「まぁ、アオイちゃん達は忙しいから助かってるみたいだけど、あんまりはしゃがないようにな。ここ病院だし」

 

「わかってるわよ・・・禰豆子ぉ~」

 

凄い猫なで声で部屋を出る零余子。

元鬼でここが鬼殺隊な事を忘れたのか、それとも激戦に次ぐ激戦で図太くなったか、なんにせよ無惨を倒すまで大事になって欲しくはないと明悟は思いのながら、自分もゆっくりしようと本を読み、お茶を飲みながらゆっくりしてると突然、珍しくも義勇がやってくる。

 

「うお!?珍しい~、義勇君が来るなんて」

 

「少し顔を貸せ」

 

「え?何か怒らせたっけ?・・・まぁいいや」

 

義勇はその言葉を聞くと明悟の隣に座る。

 

「怒ってないの?」

 

明悟がそう聞くと義勇は首を傾げる。

頭を悩ます明悟ではあるが話を聴いてみる事にした。

 

「で、話ってのは?」

 

お茶を飲みながら尋ねる明悟。

無口の義勇が口を開く。

 

「恋愛を教えてくれ」

 

義勇のとんでもない一言に明悟は飲んでたお茶を全て吐き出した。

 

 

 

 

 

●●●

一方その頃、腕に包帯を巻いた不死川実弥は弟の玄弥の所に来ていた。

かなりボロボロの玄弥に実弥はどうやって鬼殺隊を辞めさせようか日頃考えて頭を悩ましてる。

玄弥としては幼い頃に鬼になり、他の兄妹を食い殺した母親から守ってくれたのに酷いことを言ってしまったのを謝りたいのだが、その問題はいつも平行線を辿っていて会えば会うほど拗れてるのだが、今日は珍しくそれらの類いの言葉は言わなかった。

 

「あ、兄貴、どうしたんだ?」

 

何時もと違う様子に玄弥は戸惑う。

 

「なぁ、玄弥・・・・・お前、恋した事あるか?」

 

「・・・・・・は?」

 

義勇と実弥がこのような事を言い始めた理由は1時間ほど前までに遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

朝の4時。

薄暗い早朝で義勇は疲れた体で夜道を歩いている。

ここ刀鍛治の里の事件があり、ドタバタしていても鬼は出るようでまた噂話と目撃情報を頼りに討伐に当たっていた。

 

その噂話と云うのが奇妙で、人が弓矢に撃たれて最初に見た物や人に恋をすると言う何とも変な噂話であるし、非常に馬鹿馬鹿しさが漂ってくるのだが、事はそう楽観的ではなく、とある会社の重役と国会議員が撃たれて互いに買ってる猫やそこら辺に生えてた木に恋して、仕事を全くせずに一日中愛でており、議員と重役をクビになり、突然の変貌っぷりに家族に精神病院に行かされたらしい。

 

噂話の深刻さと実害が全く合わない変な話である。

義勇は自分の管轄で起こってるの事件を調べていたが一向に成果を上げられなかった。

 

早朝な為か人が疎らに活動を始めていた。

その時、義勇は確かに森の中から矢が放たれたのを目撃した。

矢の放たれた先には人がいる。

義勇は全力で走り、腕でその矢を防ぐ。

斬れれば良かったのだが、矢があまりにも早く刀を抜いてる余裕などなかった。

腕に刺さった矢を抜いてすぐに放った奴の所に向かおうとしたが、矢がどういうわけかそのまま義勇の体の中に入り込んでしまったのだ。

義勇はとっさに目をつぶり、何とか溝に嵌まったり、転んだり、人にぶつかったりしながら、意地で蝶屋敷まで来た。

 

「(もうすぐ、蝶屋敷・・・胡蝶に相談して考えよう)」

 

自分には専門外なので兎に角、血鬼術や毒周りに関しては鬼殺隊一のしのぶに相談しようとする義勇。

 

「アー!」

 

突然自分の烏の寛三郎が声を上げたので、思わず目を開けて寛三郎を見る義勇。

 

「!?」

 

「・・・朝飯、まだじゃった・・・」

 

思わず、ずっこける義勇。

そろそろこの老いぼれ烏をどうしようかと本気で考え始める。

 

「あら、冨岡さんどうしたんですか?」

 

突然、かけられた声の方を見ると背中に大量の薬草が入った籠を背負ったしのぶが笑みを浮かべながら立っていた。

 

「・・・あ」

 

矢の噂を思い出す義勇。

心臓が活発になり、しのぶに対して目が釘つけになる。

 

「・・・・?」

 

笑顔のまま、首を傾げるしのぶ。

 

「(綺麗だ)」

 

心ではそう思いながらも全く言葉にせずにただただしのぶと目を合わせる義勇。

10分以上目を合わせ続けるとどんな相手でも好きになると云われてるがしのぶからしてみれば仕事が残ってたり、買った薬草での毒物の研究なりとやる事が山ほどあるので・・・

 

「用が無いなら、失礼しますね」

 

そう言ってから、さっさと屋敷に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、実弥の場合は別の場所で義勇と同じ任務をやっていた。実は本来この任務は実弥が1人で当たる予定だったのだがそれを寛三郎が間違えて義勇にも同じ任務をさせたのだ。

そして義勇と実弥は互いにかち合う事がないまま、任務をしていた。

結果的に2人の貴重な戦力である柱が本来は1人で充分な所を2人でやると云う無駄な状況になっていた。

実弥は2体位の鬼を殺したのは良いが自分の稀血を使って誘き出したので腕が血塗れの状態であり、しのぶに診て貰おうとしていた。

共食いの習性をもつ鬼がそう同じ所に何体も居るわけはなく、また首を斬った一体が報告にあった矢を使った血鬼術を使っていたので実弥はこいつが噂の鬼だと判断して矢に当たる事なく斬った。

しかし、実弥は帰ってる途中で背中に矢を射たれた。

矢を扱う血鬼術を持った鬼がもう一体居たのだ。

そして矢はそのまま実弥の中に入っていった。

 

実弥は急いで射ってきた方向を見て索敵するも見つからず、目を瞑った状態で蝶屋敷まで来たのだが、

 

「禰豆子~~!!」

 

聞き覚えのある不愉快な声に思わず、目を開けてしまう実弥。

そうこの声は零余子である。

 

「(あのくそ鬼が・・・・お館様は一先ず協力って言ってるが竈門の妹と纏めて許可が出ればすぐにでも!)」

 

零余子は協力者で禰豆子は無惨を誘き出す貴重な切り札なのでそんな事は出来ず、実弥としては非常にストレスが溜まり、声を聞いただけでイライラする。

人はイライラとストレスが溜まってくると声を荒げたり、作業が雑になる。

もっと酷くなるとさっきまで覚えていた事がポツンと忘れてしまったりする。

勿論、本来の実弥ならばそんな状況になる筈も無いのだが、前例が全くない鬼から人間になった零余子と人を喰わない禰豆子(しかも太陽を克服済み)のダブル処かトリプル役満が来て想像以上にストレスが溜まっていた。

 

「実弥、目を開けるんじゃない」

 

自分の鎹烏がそう言うも

 

「うるせぇ、クソ烏!」

 

と不機嫌の極みな実弥。

そのまま実弥は蝶屋敷の塀を曲がるとそこには義勇に見つめられて困惑してるしのぶがいた。

 

心臓が早くなり、しのぶに見惚れる実弥。

しのぶが蝶屋敷に入ったのを見て、実弥も手当てして貰おうと入る。

診療室でしのぶに腕を針で縫って貰い、包帯を巻いてもらう実弥。

 

「一体、不死川さんはいつになったら傷だらけの状態にならずに鬼を討伐するんですか?」

 

いつものしのぶの小言であるが実弥にはそんな物気にも止めない。

その声に聞き惚れていた。

内容は関係なかった。

そして小言を言いながらも丁寧に処置をしてくれるしのぶの優しさに惚れていた。

さっきまでの不機嫌が嘘のように解れていた。

 

「はい、これでお仕舞いです」

 

ポンっと包帯の上から優しく押されて実弥はその腕を見る。

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、胡蝶・・・いつもありがとうな」

 

「なら、傷つかずに終わらせて下さい」

 

「いくら、美人な胡蝶の頼みでもそりゃ無理だ」

 

「・・・は?」

 

歯に浮いた言葉を言って部屋から出る実弥。

残されたしのぶはと云うと、

 

「(気持ち悪!?)」

 

本気で鳥肌を立てて身震いしていた。

確かに実弥の本性とか見た目に反して優しいのは知ってるが、そんな普段から言わない言葉を言われると気持ち悪い以外の何物でもない。

 

 

 

 

 

 

●●●

明悟は本気で頭を抱えていた。

何故、自分は周りから恋愛相談を良くされるのかわからない。

そもそも自分はカナエ以外の女性関係は全く持っていない上にそのカナエともどちらかと云うと長い時間かけて好きになっていったから、長い時間一緒に居ろと云う以外の方法を知らない。

 

善逸ならまだ良かった。

本人は無茶苦茶煩いが思いやりの心はあるし、純情である。おまけに明悟とは長い時間居た上に好きな相手も分かっているから・・・

 

でも何で義勇が自分に言ってくるかさっぱり理解出来なかった。

お茶を吹き出した為に気管に水が入ってしまいむせる。

 

「大丈夫か?」

 

「誰のせいだと・・・ちょっと待って・・・何で俺なの?」

 

「・・・・胡蝶カナエと夫婦だっただろう?」

 

「いや、そうだけどさぁ・・・それなら、天元君だって」

 

「宇髄が今どこにいるのか知らん」

 

「・・・・え?今すぐの急用なの!?」

 

「当たり前だろ?」

 

「当たり前じゃねぇよ!?」

 

「そうなのか?」

 

「そうだよ!・・・相手って誰?」

 

「胡蝶だ」

 

「はぁ!?しのぶちゃん!?あんなに嫌われてるのに!?」

 

「俺は嫌われてない」

 

「それは絶対にあり得ない。俺はまぁ自業自得ではあるけど」

 

「・・・・?」

 

首を傾げながら、明悟を見る義勇。

 

「ん?初対面時におばちゃんって言ったからな」

 

その言葉を聞くと義勇は日輪刀を取り出して、明悟に斬りかかる。

真剣白羽取りで何とか防ぐ明悟。

 

「落ち着け落ち着け!」

 

「・・・・万死に値する」

 

「怖っ!?何時から小芭内君になった!?俺に助言して欲しいなら、下ろせ!」

 

明悟がそう言うと義勇はしぶしぶと刀を下ろす。

 

「さっさと助言しろ」

 

「・・・・本気ではっ倒すよ・・・・花束でも送れって恋文でも書けば?・・・てかそれ以外に思い付かないよ俺」

 

「・・・・・わかった。感謝する」

 

義勇はそう言って部屋を出る。

 

「(絶対、分かってないなこりゃ)」

 

明悟はその後ろ姿を見ながらそう思った。

 

 

 

 

 

●●●

玄弥は突然こんな事を言う兄に対して困惑していた。

鬼殺隊に入ってからと云うもの鬼を殺す以外にえ?何か趣味あったの?と云うような生活をしている生真面目堅物な兄の実弥がこんな私事を言ってくるとは想定外だった。

しかも女性が苦手な自分に恋愛相談してくるなんて何を考えてるのか本気でわからなかった。

 

「・・・え?兄ちゃんなに言ってんの?」

 

あまりの衝撃に昔使っていた兄ちゃん呼びになる玄弥。

 

「いや、だから恋した事あんのかって聞いてんだよ」

 

「いや、無いけど・・・」

 

「そうか、邪魔したな」

 

「・・・何しに来たんだよ・・・」

 

「知ってたら、教えて貰おうかと思ってよぉ」

 

「知るかよ!」

 

顔を真っ赤にして言う玄弥。

思春期真っ只中で女性だと年齢関係なく上がる年頃の玄弥に恋愛相談をしようと良く思った物である。

 

「俺じゃなくて・・・そうだ、光柱様とか」

 

「誰が津上なんぞの力になるか」

 

一気に不機嫌になる実弥。

明悟の事はまだ嫌いである。

 

「なら、そうだ!確か音柱様も奥方が・・・」

 

「宇髄の居場所なんか知るか」

 

義勇と同じ返しをする実弥であった。

 

「そもそも何で俺なの?」

 

「そりゃお前。こんな私事を相談するなんて弟以外に居るかよ」

 

「・・・弟・・・」

 

「当たり前の事言ってないで知恵を貸せ」

 

正直に言って玄弥にそんな知恵などない。

しかし、実弥が自分の事を弟と言ってくれる事に嬉しかった。感極まって涙が出そうになるがまだ自分の謝罪は終わっていない。

玄弥は先程までとは違って実弥に協力しようと頭を捻る。

願わくば兄の恋愛を成就させたいと云うのもあるが、これを機に仲直り出来るのでは思いながら、初で恋愛経験ゼロの頭で必死に考えた結果・・・

 

「花束送って、恋文ってのはどう?」

 

明悟と同じ事を言っていた。

 

「花束送って恋文・・・良いじゃねぇか!」

 

実弥は上機嫌になって部屋を出て行こうとする。

玄弥はその前に聞きたかった事を聞く。

 

「兄貴、相手って一体!?」

 

「あ?胡蝶だよ」

 

照れ臭そうに言って実弥は部屋を出た。

残された玄弥は上手く行く事を願っていた。

 

 

 

●●●

 

 

明悟は厠で用をたして、縁側でのんびり仕様かと考えてると、頭を抱えていた玄弥がそこにやってくる。

 

「あれ?玄弥君どうしたの?」

 

「あ、光柱様」

 

「明悟で良いよ。俺、堅苦しいの嫌いなの」

 

「・・・・では明悟さんで良いですか?」

 

「うん、でどうしたの?」

 

「それが兄・・・風柱様から相談されて」

 

「実弥君から?何の?」

 

「れ、恋愛相談です」

 

「え?そっちも!?」

 

「明悟さんもですか!?」

 

「うん、此方は義勇君」

 

「水柱が何でまた」

 

「しのぶちゃんに惚れたらしい」

 

「え!?そっちも蟲柱様なんですか!?」

 

「そっちも!?」

 

明悟と玄弥は互いに顔を見合わせる。

 

「同じ日に2人の柱が突然、1人の女性を好きになる・・・しかも相手は蟲柱のしのぶちゃん」

 

「・・・普段は全然女っ気なんて出してなかった兄貴が突然、人が変わったかのように恋するなんて・・・」

 

「「絶対におかしい」」

 

明悟と玄弥は口を揃えた。

とは言っても恋愛事に関してはほぼド素人な2人では何も出来ないので、明悟は口笛を吹いて龍悟を呼ぶ。

 

「何のようだ?」

 

「すぐにこの手紙2つを届けてほしい」

 

懐から手紙を2通出す明悟。

 

「しょうがねぇな・・・ってあいつの所かよ。参ったな・・・嫁から行くなって釘指されてんのに・・・」

 

「頼むよ」

 

「今度、高級果実を寄越せ。家族全員分だぞ」

 

「わかった」

 

龍悟はそのまま手紙を持って飛んで行く。

 

「誰を呼ぶんですか?」

 

「現在進行形で恋愛中(片思い)な2人に協力を頼む。まぁ、来るのは明日になると思うから今日はもう休もう・・・疲れた」

 

「はい」

 

明悟はそう言って病室に戻り、玄弥も厠で用をたしてから戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、昼頃

明悟と玄弥は蝶屋敷の門の前で昨日頼んだ2人を待っていた。

 

「一体、誰を呼んだんですか?」

 

「そりゃ「おおーい!!」・・・来た」

 

「?・・・・!?!?!??」

 

明悟と玄弥は突然した声の方を見る。

そこにはいつもの鬼殺隊の格好をして包帯を巻いてる蜜璃と小芭内がいた。

玄弥は蜜璃の大胆な格好にリンゴのように顔を赤くする。

 

「蜜璃ちゃん、小芭内君ごめんね」

 

「いえ、恋とあらば恋柱の私ですから!」

 

「・・・・・体には気をつけろ。あまり動くと傷が開くぞ」

 

「(心配してくれてる。素敵!)」

 

紳士な小芭内にきゅんとなる蜜璃。

明悟は微笑ましく見ていた。

 

「取り敢えず、中に入って話したいことがあって・・・俺や玄弥君じゃ、役に立たなくて」

 

「任せて下さい!」

 

胸を叩く蜜璃、隣の小芭内は明悟を少し睨む。

 

「(何で俺を呼んだんだ)」

 

明悟もその目に気づいたのか、小芭内に向かって眼で合図をする。

 

「(蜜璃ちゃんに惚れてるでしょ?)」

 

「(貴様、気づいて!?)」

 

「(とっくに気づいてるよ。因みに他の柱も多分気づいてる)」

 

「(なぁ!?)」

 

「(それに今回の俺の推論を聞くと多分やる気になるよ)」

 

「(・・・さっさと本題に入れ)」

 

眼で会話をする2人。

玄弥と蜜璃からは2人が目を合わせ続けてるようにしか見えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

●●●

明悟は病室に3人を連れてくる。

轆轤はまだ寝ていたが零余子は起きて一緒に聞いていた。

明悟と玄弥は昨日、起きた事を赤裸々に説明した。

 

「・・・と云うのが昨日の事で、俺としては2人が血鬼術にかかったとしか思えない」

 

「烏に聞いたら、そう言う鬼がいる情報があったので2人ともそれの任務に就いてたらしくて」

 

「・・・・ゆるさない」

 

明悟と玄弥の説明を聞いて蜜璃がワナワナと拳を握る。

体から溢れる怒気に隣の小芭内は少しビビる。

 

「蜜璃ちゃん?」

 

「恋愛は一生に何度もない大事なこと!それを悪用する鬼なんて、絶対に許さない!」

 

「そうよ!恋愛をする者の敵よ!」

 

蜜璃の怒りに零余子も同調する。

 

「零余子ちゃん!絶対にその鬼を懲らしめましょう!」

 

「勿論!」

 

怒りで背中から炎が見えてくるが気のせいである。

しかし、2人とも燃えていて非常に熱かった。

 

「(おぉ、甘露寺!やはり君は美しい!)」

 

1人、その姿に見惚れていた。

玄弥はちょっと引いていた。

明悟は熱くなってる2人が居れば何とかなるかと思って窓の外を見るとしのぶが庭で2つの大きな薔薇の花束と紙を燃やそうとしていた。

明悟は何か察しがついて、急いで下に行く。

他の面々も付いていく。

 

ゴウゴウと盛大に燃える火の中に2つの薔薇の花束と巻物と手紙を棄てようとするしのぶだが、やる直前に明悟達が来たので一先ずそちらを見る。

 

「あら義兄さん、どうしたんですか?」

 

「しのぶちゃん・・それどうしたの?」

 

「いえ、ちょっと変質者の2人から貰ったのですが・・・・本当にどうしましょうかね?これ」

 

しのぶからは怒気と言っていいのか困惑と取るべきか、それとも恐怖か色んな感情が混ざっていた。

明悟は手紙と巻物を受けとり、玄弥は顔を真っ赤にしながらも花束を2つとも預かる。

 

明悟はまず手紙の方を見る。

封筒には『胡蝶しのぶ様へ』と書いてあり、差出人は義勇だった。

手紙を出す明悟。

 

「『拝啓、胡蝶しのぶ様。突然の事で驚かれるとは思うが、俺はお前の事が好きだ 冨岡義勇』・・・・!?」

 

明悟や聞いてた他の面々もしのぶを見る。

 

「巻物も読んでください」

 

心底、疲れたと云わんばかりのため息を吐いて言うしのぶ。

 

「『拝啓、胡蝶しのぶ様。突然の事でこのような物を送ってしまい申し訳ありません。いつも貴女には助けてもらっています。無茶苦茶な戦いをして自らに傷をつける私に小言を言いながらも手当てしてくれる貴女の優しさには感謝しかありません。貴女のその小言の声ですら私には癒しでしかありません・・・《中略》・・・・もし、宜しければ、明日行われる祭を一緒に廻りませんか?場所は×××で待ち合わせで私は待っています。不死川実弥』・・・・・長ぇよ!!」

 

バンと巻物を叩きつける明悟。

その長さは5メートルにも及んでいた。

 

「ええ、本当に長くて読んでて辛かったです」

 

「え?何?2人とも今日はそれに薔薇の花束持って来たの!?」

 

「はい・・・もう本当にどうしょう」

 

疲れ果ててるしのぶ。

花束と恋文を送れば等と気軽に言った2人は罰が悪くなる。

思わず顔を花束で隠す玄弥。

すると花束から紙が1つ落ちてきた。

 

「『明日の夕方に×××』ってかち合うじゃん!」

 

「何!?今かち合ってみろ・・・水柱と風柱の殺し合いになるよ!?」

 

全員の頭に刀を持って斬り合う義勇と実弥の戦いが浮かんでくる。

2人とも腕は鬼殺隊の中でも強いのでそうなった場合、血の池が出来るだけでなく、貴重な戦力を喪う事になる。

 

「・・・すぐに手紙で両方ともに付き合うには論外ですと書きます」

 

決意を固めるしのぶ。

しかし、それには明悟と蜜璃が渋い顔をする。

 

「それで止まるかなぁ?」

 

「止まらないんですか?」

 

明悟の言葉に玄弥が首を傾げる。

 

「本気の恋って自分で納得しないと止まらないと思うの、このまま手紙で無理ですって言われてももしかしたらと思って行っちゃうと思う」

 

恋に対して一日の長がある蜜璃が冷静に分析する。

 

「そんな状態になってかち合ったら『俺の女を奪ったのはお前か!?』って嫉妬と怒りが混ざって余計質の悪い修羅場になると思うよ」

 

「誰が俺の女ですか・・・そうなるとどのみち行って2人とも同時にフラないといけないじゃないですか」

 

ドヨーンとそんな音が聴こえてくる程にしのぶは疲労していた。

 

「でもさ、悪い気はしないでしょ」

 

「それはそうですけど、問題は相手があの2人だから嫌なんです。ある日、突然言われてみて下さい・・・気持ち悪くてしょうがない・・・」

 

毒使い故か毒を吐きまくるしのぶ。

明悟達も同情するしかなかった。

 

「もう寝ます・・・・疲れました・・・本当に勘弁してよもう・・・・」

 

しのぶはそのまま自室に籠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

翌日の夕方。

ー明悟sideー

明悟、玄弥、零余子、蜜璃、小芭内の5人は隊服を着て律儀に待ってるしのぶを影から見ていた。

 

「何ともなりませんように何ともなりませんように何ともなりませんように」

 

「修羅場になったら、止められるかなぁ?・・・・考えただけで胃が・・・」

 

「まさかこんな事になるなんて・・・こんな恋愛はやりたくないなぁ」

 

「甘露寺にこんな泥沼は似合わない。誠実な相手がきっと見つかる」

 

「伊黒さん・・・ありがとうございます」

 

「皆、そろそろ来るはずだ」

 

明悟達はそのまま静かに静かに見る。

 

 

 

 

 

 

 

ーしのぶsideー

 

しのぶは心底疲れ果てていた。

花の10代ではあるので興味が全くないと言ったら嘘になる。それなりに顔が良いのも自覚してる。まぁ明悟には死ぬほど腹が立っているが・・・ただこういう話題は自分よりも蜜璃の方が向いてると思ってるし、そもそも相手が何故に問題行動の常習犯である義勇と怪我して人を人をイラつかせる実弥なのかさっぱり理解が出来ない。

 

「(兎に角、お2人が来たら、両方ともに論外ですと云わないと後はそのまま項垂れようが引きこもろうが傷を舐め合おうが知ったっこっちゃないです)」

 

「胡蝶」

 

「冨岡・・・さん!??」

 

義勇が後ろからしのぶに声をかける。

しかし、何故か隊服を着て馬に乗ってた。

しかも白馬である。

 

「馬!?」

 

「馬は嫌いか?」

 

「いえ、好きとか嫌いとかの問題では・・・」

 

あまりにも似合わない状況と何故馬で来たのか全くわからない。

さっさとフッて終わらせるつもりがあまりの衝撃にしのぶは困惑していた。

 

 

 

 

ー明悟sideー

「馬!?」

 

「嘘だろ!?」

 

「どこで用意したんだ?」

 

「・・・・でも、ちょっと素敵かも・・・」

 

「うん、なんか格好いい」

 

「・・・馬か・・・」

 

「小芭内君、早まらないように・・・!?!??」

 

明悟は早まった事をしそうな小芭内にそう言って、音のする方を見るとあまりの衝撃に口を開ける。

 

「どうした、津上?」

 

「あれ!」

 

明悟の言葉に他の4人も同じ方向を見る。

 

「な!?」

 

「えぇ!?」

 

「嘘!?」

 

「夢じゃ無いよね!?」

 

 

 

 

 

5人の見た先には“車“を運転してる実弥いた。

 

 

 

 

 

 

「「「「「あれ、高いのに・・・」」」」」

 

しかも1907年に作られた国産品の“タクリ“である。

あまりにも高すぎて超高級品であり、運用や手入れも細かいから鬼殺隊では隠の仕事用以外はない“車“をいくら金がほぼ無限に使える柱だからって・・・こんな使い方をするとは思ってなかった。

 

 

 

 

 

 

ーしのぶsideー

 

まさか、まさかの車でやってくるとは義勇以上に予想外な事をする実弥にしのぶは言葉を喪う。

 

「胡蝶・・・待たせたな」

 

隊服ではなく、私服と云うか白いタキシードを着てやって来た実弥にしのぶはさっさとフッてしまおうと云う感覚ではなく、もはや憐れみを感じていた。

 

「不死川、何故お前が!?」

 

馬を降りて不死川に詰め寄る義勇。

 

「何故って胡蝶とここで待ち合わせしてたからな」

 

「!?」

 

「一緒に来てくれないか、しのぶ」

 

しのぶは少し考えて、

 

「しょうがないですね。今日だけですよ」

 

「!?」

 

乗る事にした。

義勇は頭にタライが落ちてきたかの衝撃が走る。

 

「冨岡さん、馬は遠慮します」

 

さらにダメ出しをされてしのぶは車に乗った。

実弥も運転席に乗る。

義勇は落ち込みのあまり膝を付いていた。

 

「冨岡!馬の世話なら家でやるんだな!」

 

とどめの一撃が実弥から飛んで来る。

そして2人は車に乗って目的地に行った。

義勇は少し遅れてその後ろ姿を見て、

 

「待て!」

 

走って追い掛けてた。

ポツーンと馬と見ていた5人がその場に取り残される。

あまりの展開の連続に思考が追い付いていなかった。

 

 

しのぶが何故に実弥の車に乗ったかと云うと物珍しさが1割、残りの9割はここで断ると想像以上の道化に実弥がなるのでそれはそれで申し訳ないと同情したからである。

 

 

 

 

 

●●●

しのぶはもうこの際、楽しんでしまえと思い、楽しんでいた。

祭りで様々な事をやった。

輪投げや射的から方抜きなど遊んで、的屋の物を食べたりと大いに楽しんでいた。

夜になり、更に賑やかになる祭。

 

実弥はしのぶを祭りから遠ざけて裏の山の中に連れていく。

そしてそれを追ってる影が1人、ゆらゆらと幽霊みたいに付いていく。

 

 

 

 

 

ーしのぶsideー

「(不味いですね・・・ここで告白されてもめんどくさいですし・・・力で来るとは思えませんし・・・)」

 

しのぶはどうにかしてこの状況から打開の策を練ろうとしたがそれよりも先に実弥がしのぶの手を握る。

 

「不死川さん?」

 

「しのぶ、俺はお前の事が・・・」

 

告白は完全には言われなかった。

何故ならば、しのぶの後ろには刀を抜いた状態の義勇が立っていたからだ。

 

「冨岡・・・」

 

「えぇ・・・」

 

しのぶはその状態に引いていた。

 

「上等だ。これで綺麗さっぱりしようじゃねぇか」

 

実弥もどこから出したのか日輪刀を抜いてジャケットを脱ぐ。

2人の柱が相手を斬り殺すかの勢いで走り、そして互いの刀がぶつかり、高い金属音が辺りに響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

一方、その様子を見ていた3人がいた。

 

「本当にやりあってらぁ・・・」

 

「お兄ちゃん、これで柱が2人居なくなれば暫くは無惨様に怒られないよ!」

 

上弦の録の妓夫太郎と堕姫の兄妹と、

 

「これで俺を上弦に推薦してくれるんよな?」

 

2人の柱を暴走させた鬼《恋患》である。

 

何故にこの3人がこんな事をやってるかと云うと半天狗と玉壺、そして童磨が死んだので立場が危うくなってきているからである。

まぁ無惨張本人は禰豆子をどうにかして手に入れようと頭を悩ましていて上弦に構う余裕が無くなってるだけであるが、ストレスと八つ当たりで人を殺す無惨なので妓夫太郎はどうにかして有能だと証明しないといけなかった。

 

しかし、アギトには手も足も出ない。

自分達を鬼にした童磨が倒されたのだ。

上弦の壱はどうかは分からないが今の自分達では勝てない。

なので妓夫太郎はアギトではなく、柱に狙いを定めるが相手はめんどくさい人間の柱。

最初の時に殺されかけたので下手に動けないし、毒をやっても死ぬ前に殺しに来るのは決まってる。

なので毒で死ぬのではなく、欲望に忠実になって貰う事にした。

そこで鳴女に頼んで一目惚れをさせる毒と云う物も扱える鬼《恋患》を呼んで、力と推薦させると云う甘言でここまでやったのだが、自分でもここまで効果があったのは驚いた。

 

「よし、このまま柱の人間関係を滅茶苦茶にして空中分解を・・・」

 

「そういうことか」

 

3人は後ろを見る。

そこには明悟達、5人がいた。

 

「げぇ!?アギト!」

 

「出たわねブサイク!」

 

露骨に嫌な顔をする妓夫太郎と散々零余子とやりあってた堕姫は零余子に対して威嚇する。

 

「うるさい女狐!今日と云う今日は絶対に倒す!人の恋愛事を弄くる外道など絶対に許さない!」

 

零余子と明悟はベルトを出現させる。

小芭内は刀を抜いて蜜璃と玄弥の前に立つ。

 

「甘露寺と不死川弟は下がってろ。まだ癒えてないだろ」

 

「(伊黒さん、格好いい)」

 

玄弥と蜜璃は悔しくはあるもののボロボロには違いないのでその場から離れる。

妓夫太郎と堕姫も臨戦体勢になる。

 

「「変身」」

 

アギトの姿になる2人。

 

「折角上手く行ってるのをここで終わらせてたまるか!《恋患》!てめぇはあいつらを確実に殺してこい!」

 

「任しとき!」

 

恋患はそのまま、柱を3名始末しようと向かう。

明悟達も分かれて向かおうとするが妓夫太郎と堕姫に阻まれて出来なかった。

 

 

 

ーしのぶsideー

一方、互いに燃えに燃えまくって斬り合いをしてる2人はと云うと・・・

 

「風の呼吸 捌の型 初烈風斬り」

 

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

互いに殺意の高い型をぶつけ合う。

それでも互いに無傷なのは手加減してるのか殺す気がないのか、なんにせよ隊士同士の私闘は御法度なのでそれを見ていたしのぶは耀哉に報告しようかどうか迷った。

一応、血鬼術の可能性があると云うことなのでこのまま穏便に終わらすか、それとも迷惑をかけられた不満もぶつけて大事にするか。

 

「(兎に角、どっちでも傷ついたら本気で止めようっと・・・)」

 

そのまま傍観していたが、それも止めた。

 

しのぶは2人とは違った方向を見る。

そこには恋患が走ってきていた。

 

「なんや、ばれとるやんけ」

 

「あんな派手にやれば分かりますよ。バカでなければ」

 

しのぶは恋患の後方を指差す。

恋患もそっちを見ると明悟達が派手に戦闘していた。

 

「所で貴方があの2人をあの状態に?」

 

まだ斬り合いをしてる義勇と実弥を指差す。

 

「そうや、俺の血鬼術の《惚れるん矢》の効果や、射たれた後に自分の感性で美しい物や人を見れば惚れて夢中になり、暴走する血鬼術や」

 

「・・・あほくさ・・・まぁ良いです、冨岡さん不死川さん鬼ですよ!」

 

義勇と実弥は斬り合いを止めて恋患を見るとしのぶと一緒に対峙する。

さすがは悪鬼撲滅を謳う鬼殺隊の柱であり、鬼に対峙すればまともに・・・

 

「冨岡、お前は引っ込んでな」

 

「不死川こそ下がってろ」

 

まだ暴走したままだった。

互いにしのぶよりも一歩前に進む。

それが癪に触ったのかまた刀を突き付けあう2人。

 

「お2人とも、鬼がいるんですよ!?」

 

しのぶはそう言うが全く聞かずにまた斬り合いを始める。

 

「恋に焦がれ盲目になった者はそれだけに執着する。絶対に実らそうと執念と意地を燃やす。鬼殺以外に執念や意地を燃やしてる柱など怖くないいんや・・・血鬼術 炸裂矢」

 

恋患はボウガンから矢をいくつも発射し、矢がしのぶに向かっていく。

避けようとするが矢がドンドンと分かれていき、避けれない程の矢の壁になる。

しのぶは矢を何十本も刀で叩き落とすもいくつかの矢が足や肩を掠める。

致命傷は避けたので鬼を殺そうと刀を構えるがふらつく。

 

「(これは毒!?)」

 

「さぁ、残りは恋に暴走するアホ柱の2人だけやから、3人の柱も俺にしてみれば楽勝や、けどまずは・・・血鬼術 爆弾矢」

 

何本もの矢がしのぶに向かって飛んで行き、矢が爆発し、黒煙がモクモクと立ち込める。

 

「よっしゃ!」

 

歓喜の声を上げる恋患であるが黒煙が晴れるとそこには義勇と実弥がしのぶを庇っていた。

しかし、ボロボロで義勇に至っては刀が根元から折れてた。

 

「な!?この・・・血鬼術 炸裂矢」

 

矢の壁が3人に迫ってくる。

それに対して実弥は刀を素早く義勇に渡す。

 

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

矢を全て叩き落とす義勇。

刀を実弥に返す。

 

「この!」

 

再び、ボウガンを構える恋患だが義勇が素早く詰め寄り、ボウガンをつかんでる恋患の手ごと掴む。

そして実弥も首を斬ろうとするが恋患はそれを何とか片腕で防ぐ。

 

「この・・・ボロボロのくせにどこにこんな力が・・・」

 

「恋してるからよ!」

 

妓夫太郎や堕姫に逃げられた5人が解毒注射をしてるしのぶの元に駆け寄りながら、蜜璃が恋患に叫ぶ。

恋患は蜜璃を睨む。

 

「恋をすれば強くなる!」

 

「誰かを守る為なら人はどこまででも強くなるのよ!」

 

「まぁお前にはわからんだろうがな」

 

明悟、零余子、小芭内も各々の言葉を恋患に言う。

恋患は徐々に圧されてくる。

どういうわけか、2人の力がドンドン強くなってくるのだ。

恋患は2人を見ると実弥には風車の形のが義勇には水の流れのような『痣』が浮かび上がっていた。

 

「(なんや、これは)」

 

義勇と実弥が恋患を殴り飛ばす。

その拍子でボウガンを落としたので恋患は逃げようとするも、

 

「逃がすか!」

 

実弥が素早く先回りして逃げ道を塞ぐ。

 

「風の呼吸 参の型 晴嵐風樹」

 

実弥が殺しにかかるが恋患は意地で何とか首だけは防ぐ。

しかし、両腕は斬り落とされた上に体も義勇のいる方に吹き飛ばされる。

 

「仕留めろ、冨岡!」

 

刀を義勇に投げる実弥。

受けとる義勇。

 

「水の呼吸 壱の型 水面斬り」

 

地面に激突する前に恋患の首を斬り落とす。

そこまで来るともはや、義勇も実弥も興味は全くなく、また対峙する。

 

「よし素手で・・・・あれ?」

 

「?」

 

「俺達、一体何を?」

 

「・・・どうやら、血鬼術が解けたようですね・・・」

 

「「・・・あ・・・」」

 

「その『あ』はここ数日の迷惑行為を覚えてるって事で良いんですよね?」

 

解毒をしたとはいえ、フラフラだったしのぶが確りした足取りで2人に近づく。

 

「「・・・はい」」

 

2人とも失態をやった事を明確に覚えており、しのぶの前で正座する。

 

「ちょっと・・・お2人ともこちらへ・・・」

 

5人から離れて更に奥に行く3人。

 

「さ、俺達も帰ろうか」

 

「そうだな」

 

「え?しのぶちゃん達は?」

 

「ほっといて良いの?」

 

「一緒に帰った方が・・・」

 

明悟と小芭内の言葉に他の3人が尋ねる。

すると奥から何かを殴ってるような音が大量に聞こえ始める。

 

「・・・・やっぱり帰ろっか」

 

「・・・そうだね・・・」

 

「帰りましょう」

 

蜜璃としては止めた方が良いのではと思いつつもここ数日のしのぶの怒気を知ってるからか止めた。というよりも義勇と実弥の暴走が色々と酷すぎたので止める気があまり起こらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、義勇と実弥が顔面包帯ぐるぐる巻きの状態になる程の怪我をする羽目になった。




反省会
ちょっとやり過ぎましたw
特に最後の鬼殺周りが・・・
ただ漫画を読んでてここまで鬼殺に執念を燃やしてるキャラがそれ以外に燃やしたらどうなるんだろう?と思って最後を決めずに色々とやってたらこうなっちゃいました。
しかも『痣』まで出しちゃったし・・・


因みに元ネタはハリケンジャーの「弓矢と海水浴」ですw
あの話、大好きなんですよねぇw
特に一鍬と牛の下りを観て大爆笑したんですよねw
笑えるのが一鍬がキュービットの攻撃に耐えた下りで「恋をすれば強くなる」って鷹介らが言ってるんですけど、3人とも恋愛とは無縁なので説得力が全くないんですよねぇw
まぁだから、蜜璃やら小芭内やら明悟やら零余子やらに言わせたんですけどw


次回は何にしようか迷い中ですし、長いこと待たせ過ぎてるのも事実ですし、それに今作がちょっと前にお気に入り登録が200件を超えていたので、その記念にまた募集をしようと思います。

大真面目な話でもギャクでも構いません。
主役が誰でも構いません。
ただ、戦闘は無しでお願いします。


詳しい事は活動報告に載せます。




最後に 冨岡義勇ファンの皆様、不死川実弥ファンの皆様申し訳ありませんでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。