コラボ回でございます!
ではどうぞ!
明悟は変身を解いて1人の男と対面していた。
「自己紹介が遅れたな。俺の名前は南光太郎」
「俺の名前は津上明悟」
「よろしく、明悟」
「よろしくお願いします。光太郎さん」
明悟は光太郎と握手をする。
「早速で悪いが君は一体何者なんだ?」
「実は・・・かくかくしかじか・・・」
大まかな経緯を話す明悟。
「成る程、力と力のぶつかり合いで気がついたらここに・・・」
「ええ、一体どういう事なのか」
「恐らくだが力の衝撃によって時空が歪んだのか穴が空いたのか、とにかく君はそこからこの世界にやって来たのだろう」
「・・・やっぱりここは違う世界なのか」
「・・・随分、驚かないんだな」
光太郎の話に明悟は淡々と現状を理解していた。
その姿には光太郎も少しだけ驚く。
「色々ありましたし、士君にも会いましたから」
「士に会ったのか?」
「知り合いだったのですか?」
「前にちょっとな・・・よし、君が帰れるように手を貸すよ」
笑顔で答える光太郎。
優しい笑みに明悟は信じることにした。
「では早速始めますか・・・」
「対策があるのかい?」
「力と力の衝突で起きたならば同じのをもう1度起こすしかないですよ」
首をコキコキと鳴らしながら、体を解す明悟に光太郎も体を解し始める。
「光太郎さーん!」
明悟にとっても光太郎にとっても聞き覚えのある声がして、2人はそっちを向く。
「おお、カナエちゃん!」
このRXの世界のカナエが向かってきていた。
明悟は別世界のカナエと割り切ろうとしたがそれは無理だった。
「どうしたんだ?」
「お館様から暫く休養して欲しいと云う言伝てを頼まれまして」
「そんな気を使わなくても・・・」
「いえ、光太郎さんはお館様の呪いを解いた恩がありますから、返したいのでしょう」
明悟の心に非常にドス黒い何かが芽生える。
光太郎に対する嫉妬とそして無力な自分への強烈な怒りが沸き上がる。
「このセカイのオヤカタサマはゲンキなようだネ」
自分の中の感情を抑えながら話すので所々が棒読みになる。カナエは漸く明悟を認識した。
「あら、貴方は?」
「俺の名前は津上明悟・・・”ハジメマシテ”」
「私は胡蝶カナエ、光太郎さんの恋人です」
そう言ってカナエは光太郎の腕に引っ付く。
非常に苛つく明悟だが、ポーカーフェイスは崩さない。
しかし、光太郎にはその姿がよくわかった。
光太郎はカナエに耀哉に対して言伝を頼み離れさせた。
「明悟、早速だが始めよう」
「ええ、ハジメマショウカ」
明悟はベルトを出現させると光が放たれる。
光太郎のベルトも動き出す。
「「変身!」」
明悟はアギトに光太郎はRXへと姿を変える。
そのまますぐにバーニングフォームに変身する明悟。
「では合わせるぞ明悟」
「・・・ああ」
2人は声を出してそれぞれ右拳を合わせて全力でぶつける。
衝撃波と轟音が響く。
そしてバーニングフォームである明悟の方が押され、飛ばされる。
「大丈夫か!?」
明悟に気遣う光太郎。
その時、明悟の腕が黒くなった。
深いドス黒い何かを思わせるように黒くなった。
ゆらゆらと立ち上がる明悟に光太郎は無意識に警戒する。
「明悟?」
「・・・何であんたは全部守れてんだ?・・・どうして・・・」
明悟はそう呟くと全身に黒い波紋が浮かび上がってくる。
そして、足に力を入れて大きく踏み込んで光太郎に向かう。まるで時間を切ったかと光太郎が勘違いするほどに早く一瞬で明悟は光太郎の前に来て、殴り飛ばす。
殴り飛ばされた光太郎はぶつかった木々が折れてゴロゴロと転がる。
「明悟、落ち着け!」
光太郎が叫ぶが明悟には届いていない。
容赦なく明悟は光太郎に拳を振るう。
何とか当たる寸前で防ぐが関係なくまた吹き飛ばされる。
光太郎は姿を変える。
『鉄壁の王子 メタルライダー』
銀色の姿になったRX。
明悟は関係なく殴る。
先程に比べて吹き飛ばなくなったが、それでも後退りしてるのに光太郎は驚く。
『メタリングスマッシュ』
明悟の体に拳を撃ち込む。
吹き飛ばされる明悟だが、ベルトが一瞬光ると何事もなかったかのように立ち上がる。
また向かって来た明悟に光太郎は拳を撃ち込むが今度は受け止められ、殴り返される。
「(メタルライダーでは不利か!?)」
メタルライダーでは不利と判断した光太郎は姿を変える。
『幻惑の王子 ムーンライダー』
ムーンライダーに変身した光太郎は二本の刀《ムーンセイバー》を出す。明悟も黒くなったシャイニングガリバーを出す。
斬り合う2人だが、光太郎が徐々に圧されてくる。
本来ならば光太郎が圧されるなんてあり得ない。
しかし、アギトの進化と明悟の体を気遣っているので本気を出せないのだ。それにこのまま本気になればどちらかが”ただではすまない”事を光太郎は長年の経験で直感していた。
分身を大量に出して明悟を取り押さえようとする光太郎。だが明悟はバーニングフォームからフレイムフォームになる。黒い波紋が全身に広がっている不気味なフレイムフォームに・・・
分身の攻撃を完全に避ける明悟。
光太郎の背中に冷や汗が流れる。
「本能で全てを避けているのか・・ならば」
『疾風の王子 サイクロンライダー』
超高速で明悟に攻撃する光太郎。
本能による超直感でも流石に避けられない。けど明悟は立ち上がり、黒い波紋が広がっているストームフォームに変わる。
すると超高速で動いてる筈の光太郎と速さで互角になるほど動き、拮抗する。
そして互いに殴り倒れる。
明悟はまた光太郎の元へ行き立ち上がらせるが光太郎もやられるだけでなく明悟の拳を止める。
「明悟、落ち着け!」
「どうして・・・どうしてなんだ!?・・・耀哉も・・・カナエも・・・どうして!?」
「・・・まさか、君とカナエちゃんは!」
「どうして全て守れてるんだ!?俺と何が・・・」
力なく光太郎を殴る明悟。
「落ち着くんだ・・・」
「どうして俺はカナエも・・・耀哉も・・・」
暴れて疲れた明悟はうなだれて座り込む。
光太郎は明悟の前に座る。
「君とお館様は親友なのか?」
光太郎の質問に明悟は何も答えない。
「昔、俺は大事な親友を守れなかった・・・兄弟だとずっと思ってた。でも殺しあって最後まで俺は助けられなかった・・・」
「・・・あんたもいたのか?」
「誰にだっているさ・・・・・守りたくても守れなかった人間なんてごまんといるさ・・・君のお館様は生きてるんだろ?」
「・・・・あぁ、生きてる・・・」
「なら、諦めるな!お前も俺も仮面ライダーなんだ!」
「仮面ライダー・・・ね。なぁ、あんたにとっての仮面ライダーって何なんだ?」
「考えた事ないな。結局、俺でしかないから」
「そうか・・・」
立ち上がる明悟。
突如として黒い波紋が光を放ち、苦しむ。
のたうち回る明悟。
●●●
明悟は黒い空間の中に立っている。
周りには誰もいない。
《お前は何の役にも立たない》
《上弦を倒せてない》
《皆に嫌われてる》
《無能が》
《何の為に力を持ってるんだ!?》
《何が太陽に等しい力だ!》
《どうしてまだ続いてるんだ!?》
《あの時無惨を仕留めていれば・・・》
明悟は耳を押さえて辺りを見回すが誰もいない。
心臓が早くなり、呼吸が荒くなる。
明悟の前に耀哉が現れる。
「耀哉?」
《明悟、君の力など要らない・・・君は役立たずだ》
落ちていく感覚が明悟を襲う。
より深い所まで落ちていく感覚。
●●●
光太郎は目の前で変化していく明悟に目を疑う。
目の前で立ち上がった”黒いバーニングフォームのアギト”は君が悪かった。
「明悟!?目を覚ますんだ!」
容赦なく襲いかかるアギト。
光太郎はRXの姿に戻り、攻撃を捌いていくが分が悪い。
辺りに何があってもお構いない攻撃をする明悟。
光太郎はリボルケインを引き抜く。
「リボルケイン!」
そしてリボルケインをそのまま明悟のベルトに刺す。
「俺の力は太陽の力!目を覚ませ!」
●●●
明悟は暗闇の中を落ち続けていた。
しかし、そんな中で光が辺りに照らされる。明悟は一瞬、顔を隠すがすぐにその光の方に歩き始める。
《君は行ってはいけない》
後ろから聴こえてくる耀哉の声。
明悟は後ろを向くと驚いた。
なぜなら、確かに耀哉の声をしているがその姿は自分自身だった。
明悟はその滑稽な姿に笑った。
「そうか、お前は俺なのか・・・」
「・・そうだ、お前は俺だ・・・無能な俺だ」
「・・・・・」
「一体、どれだけ結果を出せない?耀哉の呪いは進行し続け、上弦を倒せてない上に無惨を殺せたのに殺せなかった」
「あぁ」
「光太郎は凄い。耀哉の呪いを解いた上にカナエを守った。今だってわかっただろう?俺は全力なのに向こうには余裕があった・・・お笑いだ・・・そんな俺が耀哉を助けられるか!?今もこんな風に悩んで殻に籠る俺に!?」
明悟は何も言えなかった。
けど、明悟は光に向かって歩いていく。
「そうやって中を見ようとしない!お前は誰も守れないクズだ!」
「俺は俺だ!」
「自己愛の権化が!」
「俺が自己愛だと!?耀哉の呪いを解けない!カナエを死なせて!そんな俺が自分を愛してるだと!?俺は愛着を持ってるだけだ!」
「愛着だと!?」
「そうだ!ここで籠るのも俺!カナエを死なせたのも!耀哉の呪いを解けないのも!情けない俺だ!でもこれが俺なんだよ!誰に言われても変えられない俺なんだ!憎くて殺したいがそれでも俺なんだ!なら、愛着もってやる気出すしかねぇだろうが!」
「・・・そう言って上手く言ったことないだろ!」
「それでもやるしかない。やるかやらないかだ!」
明悟を罵倒し続けてる明悟は呆れた。
あまりにも無責任でそして諦めの悪い本人に呆れた。
「俺は前に進む。そうカナエと約束した!耀哉と夢を叶える!例え、何を犠牲にしてもだ!」
明悟は光に向かって走り出す。
自分の”心”から離れ、更に自分の夢に進むために・・・
●●●
光太郎はリボルケインを明悟から放す。
するの黒いアギトの姿が変わっていく。
殻から産まれる雛鳥のように美しく、幼虫の誕生のように力強く、動物の誕生のようにグロテスクに・・・命を賛美するかのように優しく”変身”していく。
あまりの美しさに光太郎は魅了されていた。
そして中からアギトが生まれた。
見た目はシャイニングフォームとあまり変わっていないが背中が違う。深紅の背中に銀色のアギトの紋様が現れた。たったそれだけの変化なのにシャイニングに比べて進化の上限が更に無くなった。
《仮面ライダーアギト サンシャインフォーム》
明悟だけのアギト。
「光太郎さん・・・俺・・・」
「俺は問題ない・・・今なら戻れるかも知れない!やるぞ!」
「はい!」
2人とも構える。
光太郎も明悟もそれぞれ、体勢に入る。
2人とも飛び上がる。
光太郎はバック転して前に進む。
明悟はアギトの紋章をくぐる。
RXの両足が赤熱化して繰り出す。
アギトの足に金色と銀色の光が纏われる。
そしてぶつかり合うと轟音と衝撃、それに伴う空気の振動、稲妻、様々な物が辺りを壊していく。
2人が更に力を入れるとそれぞれ弾かれたかのように吹き飛ばされ、顔を戻した先には大きな穴が開いていた。
「これが次元の穴・・・」
「ここを通れば俺は帰れる・・・」
明悟は少しずつ閉じつつある穴にすぐに向かう。
帰る前に光太郎を見る。
変身を解いて笑っていた。
「色々、ありがとう!それとごめんなさい・・・俺、まだまだ弱くて」
「誰だって嫉妬の1つや2つするものだ、気にするな・・・負けるなよ仮面ライダー!」
「・・・”師匠”もな!・・・・」
明悟はそう言って穴に入った。
残された光太郎は笑みを浮かべて穴が消えるまでそこにいた。
「また会おう」
●●●
轆轤と零余子は明悟を探していた。
力がぶつかり合って光が出ると明悟が消えたので一時間くらいずっと探しているが見つからない。
どうしたものかと悩んでいると突然、穴が開いてそこから明悟が飛び出てきた。
2人は明悟から話を聞くと嘘のような話を出してきたがそれを嘘と断言するには否定できない物が大量にあるのと嘘を言う意味が無いので2人は信じた。
明悟は2人と一緒に家に戻り、明悟はまた耀哉の屋敷に向かった。
屋敷に上がり、ひなきに案内される明悟。
耀哉が横になっていた。
「明悟叔父様・・・お父様は今・・・」
「いや、良いよ。ここで大丈夫だから・・・ひなちゃんも聞いといて欲しい」
「はい!」
「耀哉・・・俺は何がなんでも守るぞ。お前が何て言おうが死んでも守る。この命にかけてお前を助ける。だから負けるな」
明悟はそう言って屋敷から出た。
ひなきは耀哉の包帯を変えようと新しい包帯や塗り薬を持ってきて横に座る。
自分の小さい手で包帯に触れると濡れていた。ひなきは暫く待った。
耀哉が泣き終わるのを待っていた。
「明悟・・・ありがとう・・・」
耀哉は明悟の言葉に感謝しながら泣いていた。
コラボ回です!
次回からは遂に最終決戦編が始まります!
それでは皆さん!
最終章『最期ノ審判』
お楽しみにしてください!
予告2
最期の戦いの幕が上がる。
「耀哉、俺を信じてくれ!」
《仮面ライダー 津上明悟》
「お前を止める!」
《仮面ライダー 芦原轆轤》
「皆を守る!」
《仮面ライダー 氷川零余子》
3人の仮面ライダーの最期の戦い。
彼らは何を”守り”、何を”犠牲”にするのか。
「明悟、行くよ!」
「行くぜ、耀哉!」
鬼滅の刃~太陽の化身~
最終章
『最期ノ審判』
彼らは仮面ライダー
「最高の人生だったぞ!!!」
何を”犠牲”にすれば、守れるのか!?