鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!
いやぁ、先週の金曜に5年も頑張ってた携帯が遂に壊れて日曜は携帯を買い替えに行き、新しい携帯の使い方に戸惑ってたらこんなに遅く・・・

特撮関連ではゴジラvsコングのアメリカ予告とシンウルトラマンの特報が出ましたねぇ。
シンウルトラマンが想像以上にウルトラマンって感じで嬉しかったです。
そしてアギト20周年記念でCSMとユーチューブでの公開に興奮してます!
前置きが長くなりましたがではどうぞ!


迅雷

最初に会った時の印象?

1に怖い、2に不気味、3にお人好し、後は変な人。

だって、炭治郎とか伊之助よりも変な音がずっとしてて、よく分かんなかったんだよ!?

多分、アギトの力で分かりにくくなってたんだと思う。

すっごい不安だった。

生まれて初めて音が分かんない人だから、怖くて怖くて、優しくしてくれたけどどこまで本気なのか分かんなくて、ただいい人ってのは分かった。

色々とやって列車の時に奥さんがいたのを知って死ぬほど殺したくなったなぁ。だってあんな性格が糞なのになんで美人の嫁さんが居るんだよ!?おかしいだろ!?俺なんて・・・フラれてばっかりなのに・・・

しかも、モテる方法を聴きに言ったのにダメだったから余計に腹が立つ。

 

でも何だろ?

あの人との喧嘩は本当に下らなくて大体最後は笑い話なんだよなぁ。

たまに思うんだよ、俺の”兄貴”がこの人なら良かったのにって、けど違うんだよなぁ。それになんと言うかなったらなったで喧嘩して険悪になりそう。

やっぱり、今のは無しで俺にとってあの人ってなんだろう?

 

先輩?

いや、他にたくさんいるし、もっと親密だ。

憧れの人?

あんな性格が糞な人を憧れたくないなぁ。

何なのかな?

先生?

いや、何一つ教えて貰った事なんてないし、それはじいちゃんだ。

 

・・・・・わかった!

この前、西洋の本で”ヒーロー”って言葉があったんだ。人を守るお人好しだけど冷静に読むと凄く性格に難があったんだ。それだ!

 

これは俺の”ヒーロー”の物語。

あの人の名前は津上明悟。

 

またの名を”仮面ライダー”。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

雷鳴かと聞き間違える程の轟音が鳴り響いた。

善逸は、壱の型の状態で獪岳の懐に突っ込んでいく。

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 八連」

 

「雷の呼吸 稲魂」

 

足の切り返しの速さで撹乱しようとするが獪岳は瞬時に捕まえて5連撃を浴びせる。

 

「どうした!?チンケな速さだなぁ!?」

 

「この匂い・・・人をたくさん食ったのか!?そこまで善悪が分かんなくなったのか!?」

 

「俺を認める者が善でそれ以外は敵だ!雷の呼吸 参の型 聚蚊成雷!」

 

獪岳は足の止まった善逸を周りから波状攻撃して苦しめる。受け切れず、黒い稲妻のような傷が出来てくる。

 

「雷の呼吸 伍の型 熱界雷」

 

下から上へ切り上げる斬撃で善逸を吹き飛ばす。

稲妻のような傷が広がる。

傷が罅割れていき、激痛が善逸の集中力を奪う。

しかし、善逸も負けられなかった。

深く息を吸い、渾身の力で突っ込む。

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 神速」

 

善逸は自分の最速の霹靂一閃で挑む。

 

「雷の呼吸 肆の型 遠雷」

 

だが、獪岳は霹靂一閃よりも更に力強い踏み込みからの斬撃で、それを吹き飛ばす。

転がる善逸。

追撃しようと斬りに来る獪岳。

善逸はそれをギリギリで致命傷にならないように避けていくが、罅割れが酷くなってくる。

 

「てめぇが俺に勝とうなんざありえねぇんだよ!」

 

獪岳は集中がキレてきて無防備な善逸の腹を蹴りとばす。

 

「雷の呼吸 録の型 電轟雷轟」

 

無数の斬撃によって部屋が崩れるだけでなく、善逸は吹き飛ばされて罅割れが広がりながら落ちていく。

そんな死にかけの中で善逸は走馬灯を見ていた。

 

見ていたのは師匠と獪岳と3人で一緒にご飯を食べてた時、優しい音に溢れていたと心の底から感じていた。だが、獪岳からの不満の音も良く聴こえていた。善逸にあった後悔。もしも師匠と出会わなければ獪岳は幸せだったのではないか?自分が生きていたから、狂ったのではないか?

そんな事が頭を過ぎっていく。

 

「刀の打ち方を知ってるか?」

 

「(じいちゃん?)」

 

「叩いて叩いて、叩き上げて不純物や余分な物を飛ばし、鋼の純度を高め強靭な刃を作るんだ。善逸、極めろ。泣いてもいい、逃げていい。ただ諦めるな。地獄のような鍛錬に耐えた日々。お前は必ず報われる。極限まで鍛え上げて誰よりも強靭な刃になれ」

 

その言葉は善逸にとって師匠から受け取った大事な言葉だった。大切な約束だった。

それを思い出した善逸は体勢を立て直して構える。

 

「くそ!まだ死なねぇのか!?」

 

獪岳が苛立ちながら善逸を睨む。

善逸もそんな獪岳に顔を向ける。

 

「獪岳!刀の打ち方を知ってるか!?じいちゃんに教えて貰った言葉だ!」

 

「そんなのもう覚えてねぇよ!」

 

獪岳は苛立ち、そして漸く殺せる事の喜びの両方を感じながら、刀を抜く。

 

「そうか、勿体ないな。大切な約束が無いのは・・・」

 

善逸の心の底からの哀れみの言葉に獪岳の顔が歪む。

 

「雷の呼吸 漆の型 火雷神」

 

霹靂一閃よりも更に速く、更に首を斬ることに特化した善逸だけの技が獪岳の首を斬る。

斬られた獪岳は何が何だか分からず、恨み言を言っていた。だが、善逸にはもう聞こえていなかった。疲れていたし、罅割れによって死にかけて、色々と無茶の弊害が来ているのだ。

再び、走馬灯を見る。

そこは河辺だった。

向こう岸には師匠がいて、善逸は行こうとするが足元の彼岸花によって進めなかった。大声で泣いて謝り、今までの後悔を話す善逸。師匠はそれを見て泣いていた。

 

「善逸、お前はわしの誇りじゃ」

 

善逸は確かにそう聴こえ、意識が戻ると自分は包帯がぐるぐる巻きの上に珠世と愈史郎によって手当をされていた。

 

「気がついたのですか?」

 

珠世が目を覚ました善逸に声をかける。

さっきの明悟によって負った傷が癒えてなく、腕が大火傷を負った状態だった。

因みに愈史郎はそんな珠世と合流した時に煩く喚いて、事の経緯を聞くと明悟を殺そうと誓った。

 

「俺は・・・獪岳は?」

 

「話すな、死ぬぞ。あの惨めな奴はもう灰になってる・・・だが、運が良かったな。1年もしていれば確実に1人では手も足も出ない状態になっていた」

 

愈史郎が淡々と珠世の助手をしながら、説明していた。

善逸は仇討ちを出来た事と同時に嫌いで憎む敵ではあったが共に育った人を殺したと云う事実に何も言えなくなり、傷がマシになるまで黙祷した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

琵琶の音が鳴り響いてる中、蜜璃、小芭内、天元、しのぶ、義勇の5人は1人の鬼の血鬼術によって苦戦していた。

 

「くそ、次から次へ地味に面倒くさい血鬼術だな!」

 

天元がキレながら叫ぶ。 

自身の巨大な日輪刀が障子から出てくる鬼の首を斬り落とす。

 

「地味とは失礼な柱ですね」

 

琵琶を操ってる上弦の参となった鳴女がぶつくさと苦言を言う。

かれこれ、30分以上の間、5人は鳴女に翻弄されていた。鳴女自身の力は上弦の中では最弱であり、下手すると下弦よりも弱い。

柱も本来ならば苦戦なんてする筈は無いのだが違った。

 

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

「冨岡、まだまだ来るぞ!」

 

そう、鳴女の血鬼術により、鬼が次から次へとやって来て一向に終わらないのだ。5人で連携してるので1人くらいなら首を斬れそうと思えるがそう上手くはいかなかった。

 

「恋の呼吸 弐の型 懊悩巡る恋」

 

鳴女の出した鬼を斬り捨てながら突っ込む蜜璃。

いざ、首を斬ろうと刀を振るうと鳴女の足元から金属の柱が現れて金属音を鳴らし、刀が防がれる。

 

「くそ、今度はどの鬼の血鬼術だ!?」

 

天元は周りの鬼を睨む。

そう、ただ単純に鬼を出すだけなら既に何百回も斬り捨てているのだが、鳴女の出した鬼の血鬼術がそれを防いでいる。1体1体はすぐに倒せる程に弱いが集団で来ている上に殆どの血鬼術が鳴女の首が危険な時に使われていて、首までのあと一歩が遠かった。

 

「蟲の呼吸 蜂牙の舞 真靡き」

 

しのぶが無防備な上空からの突きと毒によって殺そうとするが、今度は天地が逆さまになり、しのぶはどんどん上に飛んでいき、鳴女の血鬼術によって操られてる床がぶつかる。

 

「いかなる脆弱な血鬼術でも積もれば強力な血鬼術になる」

 

鳴女は琵琶で新しい鬼を出し続けたり、別の場所にいた鬼を移動させて混乱させる。

 

「蛇の呼吸 壱の型 委蛇斬り」

 

「水の呼吸 参の型 流流舞い」

 

小芭内と義勇が鳴女の首を死角から斬ろうとする。だが、琵琶の音がなり、鳴女と天元が入れ替わってしまい、危うく天元の首が飛びそうになる直前に2人は刀を止める。

 

「危ねぇ!」

 

「すまない、宇髄!」

 

3人はすぐに鳴女の方を向いて斬りに掛かるがまた障子から現れた鬼が邪魔をする。すぐに斬り捨てれる程に弱いが斬り捨ててる間に逃げられてまた堂々巡りを続けていた。

 

「柱を5人も抑えられるのは運が良いでございます。このまま、死んでもらいます」

 

「ざけんな、ババア!」

 

調子に乗ってきた鳴女に対して天元が挑発するが、次に聴こえて来たのは何か紐が縮れたような音で、5人だけでなく、戦ってた雑魚鬼達も音の発生源である鳴女を見る。

 

髪が逆立って、特徴的な1つ目の周りには血管が浮き上がっていた。

 

そしてベンベンベン、琵琶をこれでもかと鳴らしてあちこちに障子を出現させて、そこから鬼がなだれ込んで来る。

 

「凄いな宇髄は、挑発に成功したぞ」

 

「黙ってろ冨岡!」

 

義勇の悪意が全くない一言に天元だけでなく、他の3人も苛ついてくる。

 

「血鬼術 千年王国」

 

こうして5人はまた大量の鬼を相手に斬って斬って斬りまくっていた。

 

 

 

 

 

 

 

●●●

轆轤と杏寿郎は走りながら、迫ってくる鬼を倒し続けていた。

 

「しかし、無残はどこにいる!?」

 

「さぁな!俺も1回しか来てねぇからよくわかんねぇ!それに空間を弄る琵琶の女がいてそいつのせいで感覚が狂う!」

 

「アギトの力とやらでわからんのか!?」

 

「さっきから四方八方で気配がして誰がどの鬼なのか分からねぇ!」

 

「何とも不便だな!」

 

「俺もそう思うよ」

 

2人で話し合いながら進む。

だが、2人は急に足を止める。

辺りを詮索し、同時に天井を見上げると天井を壊しながら、上弦の弐と両目に刻まれた猗窩座が落ちてきた。

 

「お前らか・・・」

 

「猗窩座・・・」

 

笑みを浮かべる猗窩座に杏寿郎が刀を構える。

 

「杏寿郎、もう一度聞く、鬼にはなってくれないのか?」

 

「俺は最後の最後まで人間でいたい」

 

猗窩座の申し入れを断る杏寿郎。

快活に喋っていて実に爽やかな感じだった。

 

「汽車に鉱山・・・てめぇとの因縁もこれで終いにしてやる」

 

「裏切者の卑怯者が世迷言を・・・」

 

猗窩座は轆轤を睨む。

強烈な怒りと僅かな妬みを轆轤は感じた。

 

「鬼になってどれだけ食った?鬼は全てを無惨様に捧げないといけないのにお前ともう1人のゴミは裏切り、のうのうと人間に戻った・・・お前達は卑怯者だ」

 

それは轆轤が誰よりも何よりも感じてる事だった。

だが、轆轤はそこから逃げようとはしない。

地獄だろうが破滅だろうが受ける覚悟を持っている。

 

「だ「この男は卑怯者ではない」・・・煉獄?」

 

轆轤の言葉に被せて杏寿郎が前に出る。

 

「この男は決してその事から逃げていない、今もこうして償おうと共に戦い、引いていない。柱として俺はこの男を見過ごす事も許す事も出来ない。だが俺は人として尊敬している。この男は卑怯者ではない」

 

轆轤は頭を欠きながら前に出て、杏寿郎の前で屈んで構える。

 

「嬉しい事を言うじゃねぇか、俺と接点なんてそんなに無いのに・・・」

 

「戦い方や表情を見れば分かるものだ」

 

そんな2人を見て猗窩座は構える。

 

「殺す!」

 

「「やってみろ!」」

 

そして2人と猗窩座は戦闘を始めた。




と言うわけで、善逸方面と他の柱5人が出来て良かったです!
次回は猗窩座ですので楽しみに!

その後は明悟と黒死牟です!
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