鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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無茶苦茶遅れて申し訳ありません!!
練って盛ってまた練って・・・んで色々とネタを積み込んだらこんなに全て書くのが遅い私のせいです!
申し訳ありません!


鬼舞辻無惨VS戦士達

無惨の攻撃は黒死牟以上と言っても過言ではないほど速かった。

恐ろしく速く、何処からどう飛んでくるのかわからない触手。普通ならすぐにやられる可能性が高く突っ込めないが、炭治郎と零余子は関係なしに突っ込む。

勿論、考え無しではない。

零余子が光を無惨に当てる。 

光は無惨にとって激物でしかなく、少しの光でも黒死牟や禰豆子と違って顔を背ける程に痛がる。鬼の開祖として血が強すぎるのも理由ではあるが1番の理由はそんな痛みに堪えうるほど精神が鍛えられてないと云う事だ。

 

「ヒノカミ神楽 円舞」

 

先程に比べて遅くなり、しかもこっちをまともに見てない状態で振り回してる触手など今までの経験から炭治郎はギリギリで避けて容赦なく、無惨を斬る。

刀鍛冶の里で手に入れた赫刀で斬ったのと、アギトの光によって再生が遅くなってるがそれでも戻る。

 

「死ね!」

 

右腕に大量の牙を生やして炭治郎を串刺しにしようとするが、零余子がクロスホーンを広げて炭治郎が貫かれる前に無惨の腕を蹴り飛ばす。

 

腕を蹴り飛ばされた無惨は零余子の顔面を貫こうと左腕に牙を生やして突く。

 

「ヒノカミ神楽 炎舞」

 

だが、炭治郎が腕を切り落とし、防ぐ。

2回も攻撃を止められた無惨の苛立ちは強くなる。

 

「このタンカス共がぁ!」

 

冷静になれない元来より残念な頭の無惨はどんどんと雑な攻撃が更に雑になっていく。零余子が光を出し続けてるので遅くもなり、2人でギリギリ何とか出来ていた。

 

「よし!炭治郎、このまま皆が来るまで持ちこたえるよ!」

 

「はい!」

 

無惨に対して刀と拳を構える2人。

 

「皆だと?その皆は上弦に殺されてるようだが?」

 

無惨は自分の頭に流れてきた全員が死んでる映像を話す。

だが、炭治郎も零余子も聞く耳を持たない。

 

「あんた正真正銘の馬鹿でしょ。あの殺しても死ななそうな人らが死ぬわけない!というか死んでも殺しに来るに決まってる!」

 

叫ぶ零余子に無惨は冷めた感情を持って見るが、零余子も生きてる根拠は無かった。ただ、無惨の言葉通りに受けるのが癪だったから言い返しただけである。

 

「(さっさと殺そう)」

 

無惨は自身の触手を振り回す。今までで最速で明らかに確実に2人を殺す為に振るい、零余子がどれだけ光を当てても遅くならない触手に2人とも防ごうと動いたり、心臓と頭を守ろうと手や足を使ってどうにかしようとするが、どうにもならず。

炭治郎は背中と胸に大きな切り傷を零余子は左二の腕と右太腿を貫かれる。

地面を転がる2人に触手が飛んでくる。

頭を貫かれそうになったその時、

 

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

義勇が2人の前に現れて弾く。

突然の登場に驚く無惨。

 

「恋の呼吸 壱の型 初恋のわななき」

 

「蛇の呼吸 壱の型 移蛇斬り」

 

「音の呼吸 壱の型 轟」

 

「蟲の呼吸 蜂牙の舞 真靡き」

 

蜜璃、小芭内、天元、しのぶの4人が無惨の死角から斬りかかる。無惨は死んだと思ってた柱が生きてるのに混乱してなすがまま斬られるが斬られた側から瞬時に回復して何事も無かったかのように平然と斬ってきた4人を見ていた。

 

「(嘘!?手応えはあったのに!?)」

 

「(違うこっちが気付かないほどの速さで回復してる!)」

 

「(爆薬も効かねぇのか!?)」

 

「(なら、この毒なら・・・)」

 

それぞれ無惨の回復力に驚くも瞬時にまた対策する。

蜜璃は痣を発現させ、更に速度を上げる。

小芭内も口元が隠れてる為に傍から見ると分からないが痣を出して速度を上げる。

天元は今度は炸裂型の爆弾に変えて、少しでも無惨の断面を増やそうと刀を細かく扱う。

しのぶは鉄珍特製の鞘を使い、毒の種類を変えて1突ではなく連撃のやり方に変える。

義勇は痣を発現させて、更に上がった速度で斬りかかる。

 

「何をしている鳴女!?」

 

そんな状況であるが、無惨は5人とやりあっていた鳴女に怒鳴り、なぜこうなったのかと鳴女の状況を見ると、愈史郎によって鳴女は操られており、近くには珠世もいた。

 

「(珠世!!!)」

 

実は鳴女の隙きを上手くついて愈史郎が鳴女を操り、5人を隠しながら移動させたのだ。

 

「愈史郎、頑張って下さい!」

 

「はい、珠世様!」

 

珠世の言葉に愈史郎は更に気合を込める。

だが、無残が愈史郎を取り込もうと自分の細胞を愈史郎に侵食させ始める。

 

「愈史郎、気をしっかり!」

 

大好きな珠世の言葉で愈史郎は更に力を込めて気合を入れるが無惨の細胞はどんどん侵食してくる。不味いことに無惨の思考まで愈史郎に入ってくる。普通、ここまで来た場合、まともな考えを持つ者ならば嫌でも愈史郎を何とかしようとあの手この手で巧みに操ろうとするが、無惨の場合は、

 

「(死ね珠世。この醜女の年増のアバズレが!このカスが終わったら貴様の番だ!)」

 

珠世を罵倒し、蔑み、殺そうとしていた。

ここで甘言でも出して愈史郎の気を少しでも弛めていれば無惨の思い通りになっていたのだが、よりにもよって珠世大好きな愈史郎に思考を読まれた上での珠世の罵倒。

 

 

《プッツン》

 

 

「珠世様が醜女だと!?このゴミクズが!!!」

 

結果は言わず我もなで愈史郎の気合と決意と怒りが最大に増した。そして無惨の細胞の侵食を自力で止めた。

 

「貴様を此処から引きずり出してやる!」

 

鳴女を操り、無惨だけでなく他の面々も全員出そうとするがそれを阻止しようと無惨が鳴女を自身の血の力で遠隔的に殺す。

 

そのせいで無限城が崩落した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

零余子が無限城から強制的に出されて最初に見たのは深夜の町中で体から触手を大量に出して暴れる無惨とそれに挑む皆だった。

炭治郎、義勇、しのぶ、天元、蜜璃、小芭内の5人が無惨に挑んで斬りまくっていたが無惨には全く効いてなかった。

 

「朝まで後、1時間半だ!踏ん張るぞ!」

 

天元の言葉が響き渡り、全員気力が出るが無惨はそんなのお構いなしに触手を振り回してた。

 

「死ね、ゴミどもがァ」

 

そしてその内の1本の触手が炭治郎に迫る。

妓夫太郎との激戦とさっきまでの無惨との戦いでの疲労と無惨の元来の速さにより避ける事が出来ない。

零余子は炭治郎の前に立って触手から守った。

だが、飛び散ったのは火花ではなく零余子の鮮血が飛び散った。

 

「零余子さん!」

 

肩から脇腹にかけて大きくて深い傷を負う零余子。変身が解けて倒れてしまう。

無惨は自分が斬られまくろうが爆発塗れになろうがお構いなしに零余子の頭を潰そうと触手を放つ。

 

「炎の呼吸 伍の型 炎虎」

 

頭が潰される直前に杏寿郎がその触手を折れてる短い刀で斬り捨てる。

だが、無惨はもう一度触手を振るうが今度は轆轤に斬り捨てられる。

 

「おのれ!」

 

構える無惨だが、そんな無惨の顔面目掛けてカリバーと鉄球が飛んでいき、顔面を破壊する。

すぐに再生されるがそんな無惨を飛び出て後ろから真っ二つに斬る実弥。

無惨は実弥を殺そうとするがその前に玄弥が銃で無惨の胸を打ち、その隙きに実弥が油を天元が持ってる火薬を無惨に投げて爆発させて燃やす。

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 神速」

 

傷から多少の回復をした善逸が外に出ると同時に無惨の腕を斬るもすぐに回復される。

 

「獣の呼吸 陸の牙 乱杭咬み!」

 

「花の呼吸 壱の型 花車」

 

「霞の呼吸 肆の型 移流斬り」

 

「蟲の呼吸 蝶の舞 戯れ」

 

「炎の呼吸 玖の型 煉獄」

 

「岩の呼吸 壱の型 蛇紋岩・双極」

 

「風の呼吸 捌の型 初烈風斬り」

 

「音の呼吸 壱の型 轟」

 

「恋の呼吸 壱の型 初恋のわななき」

 

「蛇の呼吸 弐の型 狭頭の毒牙」

 

「水の呼吸 壱の型 水面斬り」

 

「ヒノカミ神楽 円舞」

 

無限城を生き残った全員の斬撃が無惨に向かう。

杏寿郎は短くなった刀ではなく、明悟が投げたカリバーを借りてやってるが無惨は回転し長い触手で全員を吹き飛ばす。

全員、町の建物の壁に激突し決して浅くはない負傷を負うがそれだけでは終わらない。

回転を終えて息が上がってる無惨に対して明悟と轆轤がダブルライダーキックを放つ。

 

無惨に対して劇物でしかない光が迫ってきて無惨は咄嗟に自分の全触手で迎撃しようとし、触手とキックがぶつかり合う。

 

そして吹き飛ばされたのは明悟と轆轤だった。

ゴロゴロと転がり、変身すら解除された2人は同じように解除されて倒れてる零余子の元まで飛ばされる。

 

「(ハァハァ・・・やっと死んだか・・・疲れ・・・私が疲れてるだと!?これは一体どう言うことだ!?まさか、さっき入れられたの珠世の毒が・・・己、あの逃げ恥を晒してる逆恨みの権化の逃げ続けてる臆病者めが殺してやる・・・だがその前にあの化け物どもだ・・・)」

 

全て自分に返ってきてる言葉しか言わない無惨だが、まだ人並みの最低限の判断能力はあったのか明悟達を殺そうと歩み寄るが疲れてて上手く進めてない。

 

「この無惨が疲れてるだと、吐き気もする・・・胸糞悪い・・・お前達はどれだけ私の幸せを奪おうとする?私は生きたいだけの善良で正しいただの命なのに人殺しに執着してるお前ら化け物共に奪われてたまるか・・・私は完全生物になる選ばれた者なのだぞ!?お前らみたいな異常者にこの素晴しく美しく気高い事を閉ざされてたまるか!やれ、家族が死んだとか友が死んだとか師匠が死んだとかどいつもこいつも死んだら死んだ奴が悪いのだ。病で死にかけたら病で死にかけた奴が悪いのと同じように体が弱かったら体が弱い奴が悪いのと同じようにな・・・」

 

何処までも自分勝手に叫ぶ無惨。

吹き飛ばされた全員がもう怒り狂うを通り越して冷たくなっていく。轆轤も零余子もそうだ。

もう手遅れと感じてる。

実際にもう無惨は手遅れだ。

人の痛みが分からない。どんだけ人が説得しても納得しない。自分だけしか愛していない。人の愛を理解できないし、理解しようともしてない。そして無惨は不死身だ。長く生きすぎてる故に命の儚さに何も思わない。人は長ければ長いほど悟りを開いていく。生に執着してないのではなく、どんな人生でも終わりがあると理解していくからだ。しかし無惨にはそれが出来てない。その一瞬の一時の刹那の瞬間瞬間の必死で生きていく者すら化け物に見えていく。

人の繋がりを理解できない。

自分しか愛していない上に夢もない。夢があれば嫌でも人と繫がらなくてはいけなくなる。どれだけ傷つき、傷つけてもそれの為に全力を出すから後悔もするし、苦しんでも繋がらないと成功できない。

だが無惨にはない。生きたい欲しかない。だから繋がれない。誰とも繋がれないし、その感覚も見て不気味に見えてる。

そして努力を知らない。最初から強いし、努力せずに力を手に入れた無惨にはそれがない。青い彼岸花を手に入れようと実験や研究を重ねてるのに本当の意味で努力を知らない。努力とは足掻きだ。今の現状を変えようと頭を悩まし失敗を恐れない事、そして前に進もうとする事だ。

努力をした事がある者は努力してる者に自分を重ねる。なぜならそれの否定は自分の否定でしかないからだ。そしてそれは外で足を使って情報を集めていようが薬で研究を重ねていようが違いはない。なのに無惨は外で情報を集めてる為に足を使ってる事を認めない。

無惨はそれで自分の努力すら否定してる事に気づいていない。自分を愛してるのに自分すら否定している。

だから、その矛盾からくるストレスで他人を蹴落とすし、それに対して何も罪悪感もない。無惨にとってそれはただの自己不満の吐き出しでしかないから。

決して成長出来ないし、変わる事もできない怪物だ。

 

「私は何も間違ってない。間違えない。全て正しいのだ」

 

「そんな人間いるわけねぇだろ」

 

無惨の言葉を止めるように明悟は立ち上がる。片腕で何回も立ち上がれないが自分の力でキッチリ立ち上がる。零余子や轆轤も立ち上がる。

 

「貴様ら、何で立ち上がる?」

 

「お前を倒すためだ」

 

「化け物共が、鬼は人から出来た・・・お前達は結局人殺しに取り憑かれた化け物だ」

 

「そうかもな・・・でもお前も負けず劣らずの化け物だ。それに皆が皆、これを望んだと本気で思ってるのか!?皆、傷付いて苦しみながらも懸命に生きてんだ・・・これ以上、お前には奪わせない」

 

「そんなに殺しがしたいか!?」

 

「違う!俺は本当に・・・皆を守りたい」

 

「お前を倒す」  

 

「私の為なんかじゃない。友達のために!」

 

明悟はベルトを出現させる。轆轤や零余子も出現させて3人揃って構える。

 

「「「変身!」」」

 

変身する3人。

それぞれ、サンシャイン、ミラージュ、グラントと自分が今できるフルパワーで向かい合い、明悟はカリバーをシングルモードにして構える。

 

「何処までも忌々しい奴らが・・・」

 

そんな変身した3人に負けずに他の吹き飛ばされた皆も立ち上がる。

握力すらも奪われるほどに疲れたなら服を破って刀と手を縛りつけて構える。

 

「守りたいか・・・津上、それは私達も同じだ」

 

「行冥さん・・・」 

 

「もはや、この命、惜しくない!」

 

行冥の腕に岩の罅のような痣が生まれる。

それだけでなく、それを見ていた杏寿郎の首元にも炎のような痣が生まれ、落ちていた死んだ鬼殺隊の刀を拾う。

 

無惨にはなぜ皆が立ち上がるのか本当に理解出来なかった。

 

「貴様ら・・・」

 

忌々しかった、それほど無惨にとって彼らはしつこかった。

 

「無惨、これが人間なんだ」

 

「何だと?」

 

「どれだけ苦痛の中に居てもどれだけ後悔の渦に飲まれても立ち上がる事が出来る・・・俺はそんな人間が‘‘大好き’’だ!」

 

「そうか・・・なら、もう良い。皆殺しにして今度は人間全て下僕にしてやる。気が済むまで食ってやる。2度とこんな異常者が出来ないように徹底的にな」

 

その言葉で遂に無惨に対して叫び、反論していた明悟も黙った。

 

 

 

 

 

静かになった。

 

 

 

 

最初に動いたのは零余子で光を無惨に当てて目を晦まし、そこにまず伊之助と無一郎、実弥が先陣を切る。すぐに来る前に迎撃していくが炭治郎、義勇、しのぶ、カナヲ、小芭内が無惨を囲み突っ込む。また先程と同じように回転して全員飛ばそうとするがなんと全員わざと受けて触手を捉える。本来ならばそんな事をした場合、絶対に死ぬ。無惨の血にやられるかそれとも無惨の持ってる力に真っ二つにやられるかであるが零余子だけじゃなく明悟や轆轤も光を当てて無惨を弱体化させてる上にそもそも無惨自体薬で変化が起こっており、今までよりも弱くなってる。

抑えられた無惨だが、体から新たに触手を生やして受け止めてる全員を殺そうとするが、全ての触手を蜜璃と杏寿郎と善逸によって斬られ、玄弥に両膝を撃たれて膝を着くと天元、行冥が突っ込み、特大の刀と斧で首を斬るが落とすどころか瞬時に回復され、行冥は自分の武器の鎖で無惨をぐるぐる巻きにし、天元、明悟、轆轤の4人で鎖を引っ張る。

 

「玄弥!無惨を撃ち続けろ!」

 

行冥が玄弥にそう言うと玄弥は反応する余裕もないのか、自分の武器の散弾銃に弾を込めて無惨を撃ち続ける。無惨は膝から触手を伸ばして地面を潜らせて玄弥を後ろから刺そうとするが実弥、無一郎、伊之助の3人に防がれる。

そしてがら空きの無惨目掛けて零余子がクロスホーンを開き、足に光を溜めて飛び蹴りを放つ。だが、無惨は顔面を巨大な口に変化させて零余子の突き出してる足に咬み付く。大量の牙が太ももからふくらはぎまで万遍なく食い込み、無惨の体にアギトの血が流れ込む。

 

無惨は猛毒であるアギトの血を飲んだ事で暴れる。

零余子を吐き出し、拘束していた全員を吹き飛ばす程に暴れる。

 

暫く暴れまくった無惨は‘‘変身’’した。

それはアギトの姿に似ていた。

だが、凶悪とも云える口に鋭い爪、更に云うと全身が黒かった。

 

「嘘だろ・・・」

 

明悟の口から驚愕とうんざりが混ざった言葉が出てくる。

 

そうこれは、無惨と珠世の薬、そしてアギトの力の3つが混ざってしまった事により、無惨が限りなくアギトに近い存在に‘‘変化’’してしまったのだ。

 

自分の変化に戸惑う無惨。顔を触り、手を見て、地面にあった血のたまりで自分の今の姿を見る。

 

「何だこれは?一体どういうことなんだ!?なぜ、不変を求める私がこんな醜い姿に・・・・一体私に何をした!?」

 

叫ぶ無惨。

そんな無惨の後ろから遂に朝日が昇る。

無惨は肉壁で遮ろうとするが出来ず、その場所は広場だった為に隠れる場所など無かった。

 

「アァァァァァァ!!!・・・なんともないだと?」

 

太陽の元でも平然としている無惨。

全身で浴びてるのに火傷すらしていない。

徐々に無惨の口から笑いが溢れていく。

 

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!遂に遂に私は太陽を克服したぞ!忌々しい太陽を克服した!1000年間、この時を待っていた!これで私はこの世で唯一の完全生物になったのだ!!」

 

全員の顔が歪む。

無惨の唯一の天敵であった太陽が効かなくなったからだ。大量に血を与えてしまった零余子は失血死寸前になりながらもこの作ってしまった状況に歯を噛み締め、口から血が滲んでいた。

 

「クソがぁ!」

 

「だったら、細切れにしてやらぁ!」

 

実弥と伊之助が斬り掛かるが無惨からはその姿が鈍く見えた。そして難なくと避けて2人を吹き飛ばす。

 

「・・・フフフ、もはや青い彼岸花も禰豆子もお前達もどうでも良いが・・・お前達は赦さん。この無惨の長年の夢を否定し続け、壁となり続けたお前達を殺して、その血をこの完全生物となった私の礎にさせて貰うぞ!」

 

普段の無惨ならこう言わない。

すぐに逃げる。

そして永遠に人から逃げ続けるが、想像以上のアギトの力と進化により、無惨の歪んた精神が徐々に変化していくのに無惨は気づいていない。

そう人を殺し続け、蔑み続けた無惨は遂に自分の精神まで殺していき、自分すらも見失ったのだ。

 

「はハ歯はハ歯はハ歯はハ歯はハ歯はハ!!コレが完前セイぶつの素型か!?オモシロイぞ!」

 

言葉がドンドン狂って言ってるのにすら無惨は気づいて居なかった。

他の皆も立ち上がるがこんな事になり、流石の全員も心が折れてくるがそんな中でも杏寿郎と炭治郎は果敢に前に進む。それに惹きつけられるように他の皆も進み。零余子も足の傷を綴じて、明悟も切り飛ばされた片腕を生やす。

 

明悟も零余子も命を削っていく。

 

全員でまた果敢に攻めていくが無惨には全て避けられ、吹き飛ばされる。常人ならもう既に全員が死ぬ程に皆、ボロボロになっていく。

町中の為、隠が全力で人が来ないようにしているが野次馬が大量に出て来て隠せなくなってきている。

 

「どうだ!?貴様らの刀など所詮、私には当たる事さえも出来ない!」

 

余裕な無惨。だが余裕をこき過ぎたせいで隙きを伺っていた炭治郎の刀が遂に無惨の顔面間近に迫る。

 

「ヒノカミ神楽 炎舞」

 

ヒノカミ神楽を放つ炭治郎だが、無惨は難なくと腕でそれを防ぐ。

しかし、ここで無惨にとっても予想外な事が起こる。

腕で防いだのだが徐々に装甲に罅が入る。

骨に罅が入ったかのように無惨に痛みが襲ってきて、炭治郎を吹き飛ばし、腕を抑え、回復しようとするが出来なかった。

 

「コレは!?」

 

そう無惨は太陽の光すらも克服したがそれと引き換えに不死身すらも捨ててしまった。アギトに限りなく近づいた結果、鬼としての不死身もアギトの超回復すらも出来ない中途半端なアギトになったのだ。

 

そしてそれは無惨に弱点が出来た事であり、全員に勝機が出来た。

 

「なぜ、回復しない!?」

 

自分の変化に無惨さえも混乱する。

そしてまた皆が果敢に攻めていく。先程までのヤケクソとは違い、勝機をキチンと全員が感じて攻めていく。

無惨の体に徐々に傷が刻まれてくるが全員を吹き飛ばし続ける無惨。

 

「これで終わりだ!!」

 

背後に回った轆轤が腕の刃で斬り殺そうとするが無惨はそれを避けて自分の腕で轆轤の胴体を貫き、吹き飛ばす。

 

「轆轤!?この!」

 

零余子が蹴りに行くが受け止められ、無惨の拳が零余子のベルトを破壊し、変身を解除された零余子を吹き飛ばす。変身してなければただの人間である零余子は建物の壁にめり込み気絶した。

 

行冥らを始めとする鬼殺隊の面々すらも吹き飛ばし、遂に無惨とカリバーを両腕に持ってる明悟だけになった。

 

「はぁハァ」

 

「はぁはぁ」

 

息切れしてボロボロな2人。

明悟は無惨に向かってカリバーを振るうが無惨は避けてカリバーを拳で吹き飛ばし、明悟を蹴り飛ばす。

 

「遂に私は勝った・・・・・私の勝ちだァ!!!」

 

吹き飛ばされて倒れたままの明悟を殺そうと駆ける無惨。そして無惨の腕が明悟の頭目掛けて振りかぶられたその時、銃声が鳴り響き、無惨の腕を弾いた! 

 

「銃弾だと!?」

 

無惨は咄嗟に玄弥を見るが玄弥は倒れたままで動いていなかった。そしてまた銃声が鳴り、今度は無惨の胴体に当たる。決して深くは無いが激痛が無惨を襲う。

 

「誰だぁ!?」

 

無惨は銃弾が放たれた方を見た。

そこには散弾銃を構え、狙撃銃を背中に背負い、腰にM1901を2丁携えてる耀哉がいた。

 

「耀哉!」

 

「産屋敷!!」

 

明悟が耀哉の登場に驚き、無惨が叫ぶ。

耀哉は自分が構えてる散弾銃のオート5で無惨を撃つ。

頬付しているその顔には無惨の呪いの後など無かった。

撃った散弾が無惨に命中し後ずさり、明悟から少し離れる。

耀哉は持っていた爆薬を無惨に投げて吹き飛ばす。

 

「がァァァ!!」

 

倒れて痛みに叫ぶ無惨。

耀哉は弾を装填しながら明悟の前に立ち、無惨にオート5を向ける。

 

「私の兄弟に手を出すな、化け物」

 

「耀哉・・・お前・・・」

 

「明悟、一緒に戦おう」

 

「・・・ったくしょうがねぇな・・・やるか一緒に!」

 

「あぁ!!」

 

カリバーを拾い、耀哉の前で銃線を遮らないように屈む明悟。

 

「貴様らぁ!殺してやる!」

 

無惨が2人に向かって叫ぶ。

そんな無惨に2人は負ける気などしなかった。

勝機が特段に上がったわけではないし、絶対に勝てるなんて保証は何処にも無かったが気のしれた兄弟が側にいて安心でき、2人は笑った。

 

「「やってみろ、化け物!!」」

 

こうして最後の攻防が幕を開けた。

 




はい!無惨が変化しちゃいました。
ただ、これにより不死身と後、お館様に掛けてた呪いが無くなりました。

完結まで後、2話がんばります!

批判感想質問は随時受けてますので気軽にどうぞ。
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