鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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最後のエピローグ・・・・あまりにも長過ぎますがまぁエピローグです。
鬼が消えて残された彼らは幸せになるのか?
それでは最終回をどうぞ!


この愛しき過酷な世界で生きる優しい友へ

無惨を倒してから1年。

激動の日々は終わり、鬼殺隊の面々も新しい自分の人生を歩んでいたが代償は大きかった。

 

多くの鬼殺隊士が何をやって生きれば良いか迷い、中には生きる意味を見いだせずに自殺した者もいたがそんなに苦しみながらも日々を懸命に生きていた。

 

行冥は先月、痣の代償により息を引き取った。最後に立ち会った女性は幸と言って声を出せないが2人は最後の時まで幸せだった。

 

天元はその後、3人の嫁達と旅行三昧であり、楽しく生きていた。時々、かつての仲間も連れて旅行に行ってる。

 

小芭内と蜜璃は結婚した。互いに長く生きれないのを知ってるので2人して毎日を懸命に生きてる。

 

無一郎はその後、杣人に戻った。それをやりつつ、最近はあやとりとか色んな遊びを出来る限りやってる。

 

実弥は先日、結婚した玄弥に嬉しさのあまり号泣していた。そして早く結婚相手を見つけろと煩くなった玄弥を少し鬱陶しく嬉しさも一緒に感じてる。

 

しのぶは藤の花を摂取し続けた影響が体に出始めて来て何回も危機的状況になりつつも生きていたが治療と更に良い医学を身につける為に大事な家族に必ず帰ってくると約束してドイツに渡った。

 

義勇はふらりと旅を始めた。風の吹くまま気の向くまま、馬に乗ってあちこちを旅してる。そしてかつての仲間と手紙をやってるが皆からお前ってそんな性格だったのと驚かれてる。

 

杏寿郎は痣の影響による体力の減少によって警官の試験を落ちてしまい、今は鬼殺隊の時の勘と経験と人脈そして偵察の鎹烏を活かして探偵をしている。先日も事件を解決して新聞に載った。

 

ひなき達は日々の勉強をしていたが気軽に遊べるようになり、楽しく生きていた。そしてあのおままごとは更に悪い意味で凄くなってる。

 

炭治郎、禰豆子は実家に戻り行くあての無かった善逸や伊之助と暮らしてる。先日、善逸が禰豆子に告白した。

 

カナヲとアオイ達はしのぶの後を引き継いで帰ってくるまで蝶屋敷で医者として修行中。カナヲが楽しく読んでいたあのおままごとの鑑賞の趣味も更に悪化し、今では自分も書き手に回る程だ。

 

玄弥は力持ちが幸いし大工になり先日結婚したが、結婚相手が何故かひなき達のあのおままごとを気に入ってしまい、明悟がやってた役割を玄弥がするようになった。

 

珠世と愈史郎はその後、人に戻る研究をしながらも医者として生き続けてる。

 

 

 

 

 

皆がこうして毎日を懸命に生きてる中、明悟の兄弟だった耀哉と言うと、

 

「さっさと帰れ酔いつぶれ!」

 

酒を飲みまくり、

 

「客を追い出すな!」

 

と言って酒瓶を居酒屋の壁に当てるなど荒れていた。

あれからというもの耀哉は酒に溺れて自堕落な生活をするようになり、毎日酒を浴びるように飲んでいた。博打もやり、完全に以前の面影は無くなっていた。

それどころかあまねには家を追い出され、かつての柱達には絶縁はまだ迷惑をかけてないのでされていないがこのままだと時間の問題である。既に何人かの隊士は産屋敷家とはまだ縁を結んでいたが、耀哉本人とは絶縁していた。

 

それほど酷くなった。

こうして夜の街をフラフラしながら歩き、誰かとぶつかる。

 

「おい、ちゃんと前見て歩け!」

 

柄の悪い男にぶつかり、突き飛ばされて泥塗れになり、立ち上がってまた歩いていった。

 

「けっ、ゴミクズが」

 

罵声を浴びる耀哉だが気にならなかった。歩いてふと路地を見るとそこには明悟が立っていた。

 

「違う違う違う違う・・・明悟は死んだんだ」

 

耀哉はそれを見て頭を振りまくる。そしてもう一度見るとそこには誰もいなかった。

 

「もう勘弁してくれ・・・」

 

耀哉はそう言いながら逃げる。

全力で逃げて、夜の街で一夜を終えて気が付くと路地裏で隠れるように蹲りながら酒を飲んでいた。

もう完全にダメ人間である。

 

「明悟、許してくれ・・・許してくれ・・・」

 

そう懺悔しながら、酒をまた飲む。

そうしてると奥から何か声が聴こえてくる。

 

「もう逃げられると思うな!」

 

酷い怒号だった。ゴロツキ共がそう叫んで家から年寄りと若い娘を引っ張ってくるのが見えた。彼女は耀哉の方を見ると助けを乞うて、手を伸ばしていたが耀哉はそれを無視してそのまま酒を飲んだ。

彼女と年寄りは打ちのめされた後、どこかに連れて行かれた。どこに行ったかは耀哉には分からないし、関係がないから、別に良いやと思いながらまた酒を飲む。

落ちぶれてる所まで落ちていた。

 

するとインバネスコートを着込んで杖を持った男が耀哉の前に立って酒瓶を取り上げた。

 

「何するんだ!」

 

耀哉は問答無用で立ち上がり、殴りかかるが軽く避けられる。

 

「私の酒だぞ!勝手に取るな!」

 

飛びかかって奪おうとするが避けられて耀哉は転けて泥塗れになる。

 

「よもや、よもやお館様ともあろうお人がこんな朝から酒とは不健康です!」

 

耀哉はそこ言葉遣いで漸く相手を見るとそこには杏寿郎がいた。

 

「杏寿郎か・・・最近は元気そうでなによりだよ。新聞に載るほどの活躍。信頼されて幸せそうだね」

 

「お館様は不健康そうで、先月の悲鳴嶋さんの葬式にも来ずに酒を呑み続けて泥塗れになる程、落ちぶれてるとは・・・」

 

「ほっといてくれ・・・良いとんびだ」

 

耀哉は羽織ではなくインバネスコート・・・とんびを着るようになって風貌が変わった杏寿郎にそう言った。今の杏寿郎は動きやすそうに鬼殺隊の時と近いズボンを履いていたが、とんびを着て杖を携えてソフト帽を被っていた。

 

「津上の洋装を見て、洋装も悪くないと思ったので着てみたのです。今では探偵の私の良い目印です」

 

快活に話す杏寿郎。耀哉は明悟の名前が出てきて一瞬固まるが頭を振って、酒瓶を指差す。

 

「わかったから、それは私のだから返してくれ」

 

「指を差すとは・・・まぁ、良いでしょう」

 

杏寿郎は耀哉に酒瓶を渡して奥に行き、先程人が連れ去られた扉まで行く。耀哉は酒を呑もうとするがもう酒はなかった。

 

「酒が無いから返したのか?」

 

「多少の酒瓶でも重いので持ってるだけでも健康には良いですよ」

 

杏寿郎は扉を叩くが返事が無かった。

 

「場所を間違えてしまったかな?・・・お館様、ここにご老人と若い女子は居りませんでしたか?」

 

「あぁ、さっきゴロツキに連れて行かれたよ・・・」

 

ダメ元で聞いてみたらすんなり答えた耀哉を杏寿郎は見る。

 

「よもや、黙って見ていたのですか?」

 

「だって私には関係無い事だ・・・誰が死のうが生きようが・・・もうどうでもいい」

 

そこまで云うと杏寿郎は耀哉の前に行き、ぶん殴った。耀哉は一発で気絶したので杏寿郎は担いで耀哉を連れて行く。

 

 

 

 

 

 

●●●

耀哉が目を覚ましたのは家の中だった。

ここ半年は帰っていなかったが確かに自分の生まれ育った家だった。耀哉は起き上がると厨房へ行き、また酒を呑もうと酒瓶を探す。

 

「お父様、何をやってるのですか?」

 

後ろから声が聞こえたので振り向くとそこにはひなきがいた。

 

「やぁ、ひなき・・・お酒はないかい?」

 

「お父様のおかげで我が家は完全に禁酒です・・・それよりも煉獄様から話があるそうで・・・」

 

ひなきがそう言うと杏寿郎が耀哉の眼の前に来る。

 

「お館様、誠に申し訳ございませんがこれから暫くは私の調査にお付き合いして貰いたいと思います」

 

「はぁ!?」

 

耀哉は驚き、杏寿郎から話を聴くと先日大富豪の依頼で汚職と麻薬取引をしてる重役を調査して何とか裏を取って色々とやったのは良かったがその役人は裏でゴロツキと繋がってたらしく、このままだと目撃者の御老人とその娘が不味いとなり、急いで調査したまでは良かったが2人は元々生活苦で色んな路地裏の格安の部屋を日借りして暮らしていたので跡を追うのが遅れて最後にゴロツキに2人が連れ去られて行くのを耀哉が見たのでゴロツキから跡を追うのを手伝えと言う話だった。

 

「私は嫌だよ・・・関係無いじゃないか」

 

「お父様、いい加減にしてください!今まで困っていた人が居たら助けていたではありませんか!」

 

逃げようとする耀哉にひなきが怒鳴る。

 

「今のお父様を見たら、叔父様が嘆きます!」

 

明悟の事を言うひなきに耀哉は詰め寄り、ひなきの肩に手を置く。

 

「明悟の事は言うなー!!」

 

「いえ、言います。今のお父様は明悟叔父様とは到底比べ物にならない程に最低です!酒を呑んでずっと酔い潰れて、悲鳴嶋様の葬式にすら行かないし、叔父様の墓参りも行かない。こんなんならあの時、爆発でお父様だけ死ねば良かった!・・・助けてくれ明悟叔父様が不憫でしょうがありません!」

 

「何だと?!」

 

泣き始めるひなきに耀哉は叩きそうになるが杏寿郎がその手を止める。ひなきは泣いて耀哉から一歩下がった。

 

「お父様なんか、大嫌い!」

 

ひなきは最後に耀哉を睨んで去っていった。

あまねやにちか、輝利哉、かなた、くいななんかひなきよりも容赦がなく会うのも嫌った程だった。

 

こうして耀哉は杏寿郎の仕事を手伝う羽目になった。

 

 

 

 

 

●●●

鎹烏すらも使ってる杏寿郎の調査は他の探偵よりも早い。すぐにゴロツキ共が屯してる賭博場を見つけたが問題が幾つもある。まず1つはその賭博場を経営してるのはその問題のゴロツキ共ではなく、別のゴロツキというか政府の役人と懇ろな関係になってる極道だった。

更にそこは一応政府の認可は下りていない事になってるが色々と訳アリから一般人、役人、芸術家、果ては政治家まで争いを起こさない事と薬物はやらないのが絶対条件の賭博場だったし、鎹烏は賭博場しか見つけられなかったので肝心の老人と娘を連れて行ったのがどのゴロツキか烏にも杏寿郎にも分からなかった。ここで耀哉が役に立つ。

 

中は西洋風の賭博になっていたので2人は入るとバーカウンターに座った。隣では新聞で見たことがある小説家が居たり、あちこちに有名な政治家とか役者など本当に様々な者がいた。

 

「ご注文は?」

 

「申し訳ないがこれから大事な用があるので酒は飲めん。ミルクを」

 

「生憎、ミルクは切らしておりまして・・・」

 

「ではコーヒーを」

 

「かしこまりました」

 

杏寿郎がバーテンダーとそんな会話を耀哉は聴きながら、酒を頼もうと棚の瓶を見ていると自分にもコーヒーが来て杏寿郎を見る。

 

「これを機に断酒をした方が良いです」

 

笑顔で話す杏寿郎に耀哉はコーヒーを飲む。苦くてあまり旨いとは感じなかったので砂糖を入れる。

杏寿郎はそんな耀哉を見たあと、賭博場を見る。一般人ではなく、ゴロツキを見ると一人だけ妙に辺りを気にしてる怪しい男を見つけた。

杏寿郎は耀哉の肩を叩いて男を見てもらうと、男も耀哉と杏寿郎に気づいて耀哉を見たら逃げ出した。

慌てて逃げたので杏寿郎は杖を持って走って追いかけた。耀哉はそれを見た後、コーヒーを飲み終わったので今度こそ酒を呑もうとするも、

 

「申し訳ございませんが慌ただしく動いた客のお連れ様にも酒を出すのは禁じられていますのでお引取りを」

 

とバーテンダーに言われて店を追い出された。

耀哉はそのまままたどこか別の居酒屋に行こうとしたが金が無かったのでそのまま歩く。

賭博場は街の路地裏の奥にあった為に治安の悪い所から出ようと歩いているとさっきの男を問い詰めてる杏寿郎を見つけて、逃げようとしたら杏寿郎が男を耀哉に向けて投げて男に加えて耀哉も逃げれなくされた。

杏寿郎は急いで倒れてる2人に詰め寄り、男をもう一度締め上げる。

 

「もう1度聴く、なぜ逃げたんだ!?」

 

「俺がどこに行こうが勝手だろ!?」

 

「先日、路地裏で老人と娘を連れ去ったな!?」

 

「知らねぇよ!!」

 

「ここに証人がいるんだぞ!」

 

杏寿郎は耀哉を引っ張って耀哉の顔を男に見せると目をかすかに開いた。

 

「その反応は本当だな!?もう言い逃れは出来んぞ!・・・これで最後だ、老人と娘はどこにいる?」

 

締め上げていく杏寿郎。

男は観念した。

 

「じ、爺は今度大量に入ってくる麻薬の分量の確認の為に使った・・・もう生きてねぇ!お、女は悪くなかったから外国に売り飛ばす事になった!明日の朝に出る船に乗ってる筈だ・・・」

 

白状した男の言葉に杏寿郎は怒りに染まりそうになるが抑えて杖で殴った。そして気絶させようと更に殴ろうとするが男は杏寿郎の腹を蹴ってそのまま逃げた。以前の杏寿郎ならこうはならなかったが痣の副作用で1日ずつ体が衰えていた。

 

「この外道が・・・港か・・・お館様、行きますよ」

 

「ちょっと待ってくれ。もうここからは本当に私は関係ないだろ!?これ以上関わる義理は本当に無いし、理由も無いだろ!私をもう巻き込むな!」

 

耀哉がそこまで云うと杏寿郎は思いっきり、耀哉の腹を殴った。腹を抑えて蹲る耀哉は杏寿郎を睨むが杏寿郎は血管を浮かばして耀哉を見ていた。

 

「痛いですか?でも貴方が助けなかった2人はそれ以上に酷い目に遭わされているんだ。本当の事を云うと連れてくる理由が無いのは本当だったがあまね様の頼みで叩き直すように言われて連れてきたのです」

 

「そうかい・・・だったらもうほっといてくれ!」

 

「津上なら立ち上がって助けに行きますよ・・・」

 

耀哉は立ち上がり杏寿郎の服の襟を掴む。

 

「私は明悟とは違うんだ!!!どんだけやっても明悟にはなれない!自分の事に捲き込んで明悟を死なせたクズには変わりない!明悟の事なんて忘れたいんだよ、全部忘れたい!・・・・・これ以上、私を苦しめるな!」

 

それは杏寿郎に言ってるようで明悟にも言ってるようだった。

杏寿郎は耀哉の手を払い除けた。

 

「分かりました。では金輪際、縁を切らして貰います。2度と俺の前に姿を見せるな」

 

杏寿郎はそう言って去って行った。

残された耀哉は立ち上がってトボトボを路地裏から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

●●●

ひなきは毎日、夕方になると明悟の墓に来る。

話すのは最近の楽しかった事、他の柱達の事、そして耀哉の事だった。他の子供達はひなきの様に毎日は来ない。1番慕っていた輝利哉は耀哉のあの堕落っぷりでこれからは自分が確りしないといけないと奮い立ち、毎日頑張っていて相応しい立派な男になるまで来ないと誓った。他の子達もそうだが、来ない1番の理由は耀哉に会いたくないからだ。明悟の1番の親友である耀哉は今は全く来てないが本当に辛いと来ると思ったのは今までの2人を見ていれば簡単に分かるもので、本当に明悟が大好きだから醜い家族の喧嘩を前でやりたくないので他の皆は来ない。

ひなきが来てるのは、まだどこか心の底で耀哉が戻ると思っているからだ。

 

「叔父様・・‘・私、今日はお父様に酷い事を言ってしまったの・・・死ねば良かったって・・・叔父様が可哀想だって・・・お父様が1番辛いのに・・・我慢が出来なくて・・・叔父様だったら、どうするの?」

 

墓に縋るように泣き始めるひなき。

その場には誰もいない。産屋敷家を助けた仮面ライダーアギト・・・津上明悟の姿はどこにも居なかった。

 

「叔父様・・・お願い助けて・・・」

 

助けを乞うひなきだが、もう明悟は死んでる。

仮面ライダーはもうやってこない。

ひなきはそう感じて立ち上がり、明悟にまた会いに来る約束をして墓地から出ると男が立っていた。

先程、杏寿郎がボコボコに殴っていた男だ。

 

彼は元鬼殺隊の隠であり、鬼殺隊の解散で産屋敷家から貰った大金で毎日賭博に明け暮れていた。

 

ひなきは男を見ると怖くなり、逃げようとすると後ろからひなきに近づいてきた女がひなきを気絶させた。

 

「手際が良いな」

 

「あんたが下手なのよ。ま、元己の私には簡単だけどね」

 

「恐ろしい女・・・けど俺はまぁもう鬼殺隊なんて関係ねぇから別に何とも感じねぇけどお前は良いのかよ?」

 

「別にそれにあの下弦の弐と協力した時点で私にとっては産屋敷家も鬼と一緒よ」

 

彼女は下弦の弐・・・芦原轆轤に家族を食われた人間の1人であり、鬼殺隊が轆轤と零余子と組んだ時に鬼殺隊を見限って捨てた人間の1人だった。轆轤の生首はその後、確かに晒されたが彼女からすれば言い逃れする為に尻尾を切ったようにしか見えず、いつか産屋敷家も潰そうと企んでいた。

 

彼女の名前は尾崎真魚。

かつて那多蜘蛛山で明悟に助けられた隊士だった。

 

まさかその第一歩がこうなるとは思ってなかったがやってみると彼女の心にあったのは清々しさだけだった。

 

 

 

 

 

●●●

耀哉はボロボロになりながらも歩いて、始めて明悟の墓地に行こうとしていた。家には戻れず、かつての部下には失望され見捨てられ、金が無いから酒も飲めず、耀哉にはもう明悟の墓地ぐらいしか行く所が無かった。

 

耀哉はそうやって墓地に向かっていくとひなきを担いでる男と真魚の姿を見た。

 

「ひなき・・・ひなき!!」

 

流石にひなきの姿は遠目からでも分かり、耀哉はひなきを攫おうとしてる2人の元へ駆け出す。

2人は耀哉の姿を見ると気絶させたひなきを車の中に乗せて急いで車のエンジンをかけて走り出した。

何とかして車に追い付こうと走って手を伸ばすか車の速さには勝てず、車はそのまま去って行った。

 

「ひなきーーー!!!」

 

耀哉は悔しさで叫ぶが男の顔や真魚の顔に見覚えがあり、すぐに行動に移した。

 

 

 

 

 

●●●

耀屋は明悟に与えた家に来た。

ここには明悟が死んだ時と変わってなかった。

耀哉はすぐに屋敷の中にある大筒を開ける。そこには明悟の服だけでなく、耀哉があげたコートや耀哉が最後に共に戦った時に使った武器もあった。

 

「明悟、私に力を貸してくれ」

 

耀哉はコートを着て、あの時使った散弾銃に弾を込めて明悟の家を出た。

明悟の帽子は持っていかずにその場に置いといた。

すると帽子に着いてた蝶の髪飾りのうちの1つが微かに誰にも知られずに動いた。

 

 

 

 

 

●●●

夜になり、杏寿郎は港にある船を見ながら肝心の目的の船を隠れながら探していた。既に鎹烏も飛ばしているが中々掴めずにいた。

すると1つの蒸気船の前に車が止まり、中から真魚と男が出てきて男がひなきを船に乗せて行く。

 

「(ひなき様!?)」

 

一体何が起こってるのか分からずに杏寿郎は暫く考えてると自分に近づく気配を感じて、杖を構える。

 

「何者だ?」

 

杏寿郎は物陰に杖を向けながら聴くと物陰から出てきたのは散弾銃を持った耀哉だった。

 

「なぜ、ここにいる?」

 

「頼む杏寿郎。虫が良すぎなのはわかってるがひなきを助ける為に手伝ってくれ」

 

杏寿郎は耀哉を信用する気は無かった。だがひなきが実際に連れ去られていて、耀哉の言葉が嘘ではないのを知った。杏寿郎は耀哉にもう1度やり直す機会を与える事にしたが自分の仕事の邪魔をするなら許さないとも言った。

 

 

 

 

 

●●●

作戦はこうだった。

杏寿郎が港の倉庫を燃やし、耀哉が隙を突いて侵入し、杏寿郎もその後に続いて囚われてる人を全員助ける作戦だった。穴は大量にあるがそれ以上の作戦を考える余裕は無かったし、耀哉はもっと長期的な作戦は出来たが素早い対応は少し考えないと出来ないので時間がなく、杏寿郎は元々突っ込んで後は即興で対応する人間なのでこれしかなかった。

 

それに火をつけて火災にさせると火消しと警察が来るので例え上手く行かなくても警察に少なくとも1日の時間稼ぎはさせられるし、上手く行けばその場でお縄を頂戴できる。後、保護もやってもらえる。

こうして作戦は始まった。

 

結果を云うと侵入までは凄く上手く行った。

夜だったので火事が人目につきやすかったのもあり、2人は何とか船の中に侵入出来たが、不味い事になった。

 

真魚に見つかり、刀を突きつけられたのだ。

 

「真魚」

 

一人一人隊士の名前と顔を覚えている耀哉は真魚の名前を言うが真魚は2人を睨んでいた。

 

「私の名前を気安く呼ぶな・・・」

 

「君は元隊士なのか?ならこの行為がどれだけ間違ってるか分かるだろ!?」

 

杏寿郎が真魚に叫ぶが聞き入れなかった。

 

「間違ってるから何?私は家族の仇を討てなかった上に鬼殺隊はあの鬼と協力した・・・間違ってるのはどっちよ・・・私はあんた達を許さない」

 

真魚の言葉に耀哉も杏寿郎も彼女の家族が轆轤か零余子に殺されたのだと分かった。そして彼女が自分達を恨む理由も分かった。

 

「風の呼吸 壱の型 塵旋風・削ぎ」

 

風の呼吸で突っ込んでくる彼女を杏寿郎は杖で受け止める。実はこの杖は刀鍛冶の里特性の鉄杖であり、非常に有能な武器として活用できる優れ物であり杏寿郎も重宝している。

 

「お館様、彼女は私が抑えますので先に行って下さい!」

 

「すまない!」

 

耀哉はそう言って奥に進んだ。

杏寿郎は真魚をどうにかしようと杖を振るうが鬼殺隊の頃よりも更に強くなった真魚と痣の副作用で弱ってる杏寿郎では動きに違いがありすぎて簡単に避けられる。

杏寿郎は約1年ぶりに冷や汗をかいていた。

 

 

 

 

 

●●●

耀哉は船の中を進んでいくとひなきを攫った男を見つけた。物陰に隠れながら見てると男は椅子に座って麻薬を煙管で吸っていた。

男にも耀哉はさっきは気づかなかったが見覚えがあった。隠として働いていた男で名前は後藤だった。

ただ違和感があった。後藤は本来ならこんな所で不貞腐れてボロボロになるような男ではないと云うのを知っていたからだ。

耀哉は散弾銃でどうにかするのではなく、勇気を持って後藤の元へ歩いていく。

後藤は耀哉に気づくとドスを取り出して耀哉に向けた。

 

「どっから入ってきやがった!」

 

「君は確か、後藤崇文だね?」

 

後藤・・・いや崇文は耀哉に言われると頷き、ドスを構えて続ける。

 

「私の記憶が正しければ君はこんな事はしない優しい人間だったと思う。一体なんでこんな事を?」

 

耀哉は昔と変わらない話し方で聞いた。

生来の優しい音色の声に崇文は安心したのか話し始めた。

 

「最初は上手く行くと思ってた。鬼が居なくなって終わったから、隠だったおかげで運転やらなんやらで上手く行くと思ってたし、順調だった。良い会社にも入ったしな。けど他のやつは汚くてな。汚職の宝庫のような会社だった。薬に横領、しかも会社の内部で権力争い・・・鬼殺隊じゃ無かったもんばっかだった。んで同期の奴に聴いてみたら、大学で薬と権力争いは学ぶだろ?って・・・頭が良くて仕事をやっても結局学校を出てねぇからそこら辺が分からなくてな・・・酷かった。泣き叫んで会社に来た人らもいて、俺はもう我慢の限界だったから警察に告発した。実際に会社は潰れたよ。けど感謝なんかされてない。被害者からすれば俺はゴミクズの一人だし当然だよ。ただ、その会社の社長は1週間もしねぇ内に金払って出てきてすぐにまた似たようなの作って、俺は会社を潰しただけのクズ野郎としてどこの会社にも入れなかった。警察とかに訴えても‘‘だから’’とかしか言ってもらえなくてな。それなら大工とか色々と探したけど雇われなかった。人が多くてもう入らねぇとよ・・・で、政治家の運転手を募集してたから売り込んで仕事にしたんだがよ。その政治家は良かったんだが政治家の部下らには嫌われててな。学校を出てない者が先生に近づくなだとよ。先生は何とかしてくれたんだが、あいつらは有る事無い事勝手に言って遂にキレたよ。‘‘お前、両親がいないんだって?きっと互いに相手を不倫して消えてお前は邪魔になったんだろうな’’ってよ。俺の親は鬼に殺されたんだ!それをあいつらは何だ!?何も知らねぇくせに!気づいたら殴って、んでまた無職で薬塗れの賭博塗れ・・・一体何でこうなったのかもう分からねぇよ」

 

「崇文・・・君はやり直せ「気安く俺の事を言うんじゃねぇ!」」

 

耀哉は何とか説得しようとするが崇文は耀哉の言葉を遮った。

 

「どいつもこいつも・・・気安くやり直せるなんて言いやがって!やり直せねぇよ!落ちてる人間は落ちるだけだ!あんただってそうだ!聞いてるぜ酒浸りで家を追い出され、柱からの信頼も無くなってるって・・・何がやり直せるだよ・・・上から物言ってんじゃねぇよ!」

 

「でも君は優しい人だって蝶屋敷の子供達やひなき達から聞いてる」

 

「優しいからなんだってんだ?金が入るのか?仕事になるのか?絶対に尊敬されるのか?いいや、なんにもならない・・・そんなの何にもならない。何にも価値がない。優しさなんて虚しい物だ・・・他人が褒める所が無いから、なんかそれらしく見えるように言ったただの苦し紛れだ。演劇だってそうだ。本だってそうだ。この世の全てがそうだ。人は何かを殺してたり!何かを奪い取ってる奴の懺悔や成功、ただ奪われた人間の苦しみや、立ち上がりは褒めて絶賛し、心に残すがただ生きてる奴には何も関心がねぇ!この世の半分以上がそうで見飽きてるから!俺もそうだ、その一人だ。そんな奴らが生きていくには何かが必要なんだ。それを魅力って云うんだ。ならそれが無い人間はどうなる?落ちるだけだ。俺やあんたみたいに落ちて落ちて死ぬだけだ!なら、死ぬ前に良い思いをして何が悪い!」

 

崇文の言葉は無茶苦茶だったが耀哉には良く分かってた。自分も似たような人間だから、人から心優しい人って良く言われるが仕事にも金にもなった事がない。鬼殺隊の当主として動けていたがそんなの誰にも出来た。明悟だけは耀哉のそういうのを理解していて容赦が無かったから明悟とは全力で喧嘩出来た。明悟自身の性格のせいでもあるが、故に明悟が居なくなって自分に一気に自信が無くなった。自分は満足にひなき達の遊びにも付き合えなかったし、柱の皆を後ろから見守るしか出来なかったし、最後の特攻だって明悟に止めろと言われた。

 

だから、耀哉にはまるで崇文の姿が自分のように思えてしょうがなかった。

 

「私もそうだよ」

 

「何が?」

 

「私もおんなじだよ!明悟が居なくなっても上手く出来ると思ったが違った!何にも出来ない。まともに大工仕事も出来なければ、のり巻きを作ることも出来ない不器用で子供達の遊び相手にもならない!豆腐だって匙がなければ取れないほどに不器用だ!当主として色々とやったけどあんなの誰でも出来ることだ!自分に魅力がないだと!?運転が出来るだけマシだよ!私なんかあまりの下手さに追い出されたんだぞ!・・・でも同じだ。やけになって何かに溺れるのは一緒だ・・・崇文、私達は似てる」

 

「だから、何だってんだ?やり直せるってか?それとも一緒にやり直そうってか?俺は隠でただの使いっぱしり、あんたは当主だ。全然違う・・・あんたはやり直したら慕われる人間が多いかも知れねえが俺はもう一人なんだよ、一人になった人間はどこまでも一人なんだ」

 

「違う!それは違う!君は無惨の決戦を見てなかったのか!?無惨との戦いで死んだ光柱 津上明悟を見なかったのか!?」

 

「見てたよ、皆から慕われてたな。軽口を言い合って俺なんかよりも全然素晴らしい人だってのはよく分かったよ」

 

「違う!私の親友は君が想像してるよりも酷い。毎回人をおちょくるわ、子供に変な趣味を植え付けるわ、余計な一言を言って人を怒らすわ、碌な人間じゃない!けど、知ってるか!?彼は記憶を失ってたんだ!何にも覚えてない!家族の事もどこからやってきたのかわからないんだ!私や君以上に何にもなかったんだ!そんな彼が皆からの信頼を得ていたんだ!崇文・・・最初から何かある人間いないよ・・・最初から素晴らしい人なんていない・・・皆、何もない所から始まるんだ!・・・だから君ももう一度始められる。私もだ。彼がそうだったから、もう一度始められる!人間が永遠に一人だなんてそんなのありえない!」

 

後藤は耀哉の言葉を聞いて始めてドスを震わせた。

 

「何であんたそこまで言うんだ?関係ないだろ!」

 

「君は鬼殺隊に所属して、家族を鬼に食われた。私の一族のせいだ!私の一族の罪が君に向いてしまった!だから、これ以上罪を背負ってほしくない!頼む、ひなきや他の娘が捕まってる場所を教えてくれ。でないと私は君に銃を向けるしかない。頼む・・・撃たせないでくれ」

 

耀哉の叫びに崇文は動けなくなる。 

自分が当主として仕えてた人にここまで言わせただけじゃない。自分にとっては雲の上の存在だった柱の一人がボロクソに言われるほどに酷く、自分以上に何もない所から始まったのを初めて知った。

 

自分が惨めに感じてくるがそれだけではない。生きるやる気もまた出てきた。崇文は遂にドスを捨てた。

そんな崇文を耀哉は見ていると突然、拍手が聴こえてきたのでそっちの方を見るとボロボロの杏寿郎が歩いてきた。

 

「流石、お館様だ。見事に説得なさるとは・・・」

 

快活に話す杏寿郎だが、身なりはボロボロになっていて何があったのかが気になってしまう。

 

「炎柱様・・・尾崎は?」

 

「悔しいが逃してしまった。と言うよりも逃げたのか分からん。妙に良い顔はしておったが・・・」

 

杏寿郎がそこまで云うと爆発音と地鳴りがした。あまりの衝撃に倒れる3人。

 

「今のは・・・!?」

 

「おい、あれ!」

 

崇文が指を差すとそこから黒い煙が出ていた。更に焦げ臭い匂いもしていて、真魚が物陰から現れる。

 

「尾崎!?」

 

「あんたも裏切るんだ・・・ここで皆死ねばいい」

 

「待て!他の人はどうなるんだ!?」

 

「どうでもいい」

 

真魚はそう言って煙の中へ消えていった。

追いかけたかったがそれよりもひなき達の方が耀哉と杏寿郎には優先だった。崇文の案内で更に奥に行く。

鋼鉄の扉の鍵を崇文が開けると中には耀哉が見捨てた女やひなき、それに他にも色んな歳の女が入っていた。

 

「ひなき!」

 

「お父様!?」

 

耀哉はひなきを見つけると抱きしめる。ひなきも突然の事に固まるが耀哉の震えていた体にしっかりと抱きついた。

 

「ごめん、ごめんねひなき。駄目な父親でごめんね・・・」

 

「ううん、助けに来てくれてありがとうございます」

 

抱き締め続けてる耀哉とひなきだったが、杏寿郎が耀哉の肩を叩く。

 

「お館様、感動の再会は後で今は逃げましょう」

 

杏寿郎が指を差した先には炎が上がっていてこっちに迫っていた。

急いで全員で脱出しようとするが既に火の手はあちこちに周っていた上に煙によって視界も悪くなり、呼吸もしにくいなど最悪の状況だった。

 

「(くそ!もうここまでなのか!?)」

 

耀哉が内心、毒づくと突然、肩を叩かれた。

慌てて耀哉は振り向くが誰も後ろには居なかった。しかし、視線の先にはアギトが立っていた。

 

「耀哉、こっちだ!」

 

確かに耀哉の耳にはそう聴こえた。

その声は自分が絶対に忘れない声、明悟の声だった。

 

「皆、こっちだ!」

 

耀哉はひなきを抱えたまま明悟に向かって走る。

アギトに導かれるままに耀哉は道を走り続ける。

ひなきや他の皆にはアギトが見えず、まるで耀哉が道を分かってるかのように進んで見えた。

ひなきは耀哉の胸でそれを1番感じていたが、それと同時に明悟の気配も感じていた。

 

「(助けに来てくれたのですね、明悟叔父様)」

 

ひなきはそう思いながら、落ちないように耀哉にしがみついていた。船の中を突き進み、外に出る。まだ港と繋がっていたので急いで船を降りようとするが向かう途中で下から巨大な爆発がして道が崩れ、炎で前を塞がれる。

 

「海に飛び込め!!」

 

杏寿郎の叫びで全員が反対側の海に飛び込もうと走るが炎の魔の手が意思を持ったかのように速く迫ってくる。

あまりの速度に全員が素早く動けず、顔を手で隠して何とかしようとし、耀哉は炎からひなきを守ろうと背を向ける。

 

だが、彼らの元に炎が来ることは無かった。

耀哉は恐る恐る顔を炎の方に向けると光が炎を抑えていた。光はやがて人型に収束していきアギトになった。

 

「皆、今すぐ海に!」

 

杏寿郎の声に他の面々が海に飛び込んで行く中、耀哉はアギトを見続けていた。

 

「明悟・・・」

 

アギトは耀哉には何も言わずに黙って耀哉の方を見ていた。杏寿郎が逃げる為、耀哉とひなきを引っ張って海に飛び込んだ。

最後に耀哉とひなきが見たのは炎に呑み込まれたアギトの姿だった。

 

「(耀哉・・・お前は俺みたいに守る人を失うなよ)」

 

耀哉は海の中で確かに明悟の声を聞いた。そこから感じるのはカナエを守れなかった明悟の後悔の声だった。

急いで水面に顔を出して耀哉は辺りを見るが明悟もいなければアギトも居なかった。

30分後、耀哉や他の皆は無事に警察に保護された。耀哉と杏寿郎、ひなきは風邪を引かぬように布に包まって温かい生姜湯を飲んでいた。

そんな3人の前に崇文が手錠を掛けられた状態で警察に連れて行かれていた。彼は3人を見たが何も言わなかった。ただ、その顔は晴れていた。

 

「彼女は無事なのかな?」

 

「尾崎ですか?・・・わかりません。遺体はまだ見つかってはいないようですが・・・」

 

耀哉と杏寿郎はそう話してたのをひなきは黙って聴いていた。

 

「ひなき!!」

 

突然の声に3人が向くとあまね達がいた。

 

「お母様!!」

 

ひなきはあまね達を見ると駆け寄って抱きしめた。

あまね達もそれを感じて抱きしめていた。

耀哉と杏寿郎は漸く終わったこの数日の事件に心の底から安堵して生姜湯をまた飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

●●●

あれから、数ヶ月。

耀哉は家に帰る事が出来た。

色々と酷かったがここ最近は酒も連日断てるようになって一歩ずつであるが前に進んでいた。

花束を持って彼は明悟が眠っている墓地に向かう。

漸く、自分が前に進むことが出来たからその報告だ。

墓地に入り、進んでいくと明悟の墓の前で奇妙な家族を見つけた。

父親はカトルマンハットを被ってコートを着ていた。母親は蝶の羽根模様のような着物を着ていた。

そこに5歳くらいの男の子も一緒にいた。

耀哉には父親が明悟だと云うことも母親がカナエだと云うことも分かった。ではあの子供は誰なのか・・・耀哉は分かった。あの子は明悟とカナエの子供で童磨によって生まれてくる事さえも叶わなかった命だ。

幸せそうに話している3人を見て耀哉は涙が止まらなかった。幸せそうにしていたから嬉しくなった。

明悟は耀哉に気づくと振り向いて耀哉の方を見る。

 

「耀哉・・・幸せにな!」

 

明悟はそう云うと2人と一緒に消えた。 

3匹の蝶が懸命に飛んでいた。

 

「明悟・・・ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後年、産屋敷家である手紙が見つかった。

それは耀哉が晩年、親友だった明悟に対して宛てた感謝の手紙だった。

 

題名が『我が親友 仮面ライダーへ』

 

 

 

これにて《鬼滅の刃〜太陽の化身〜》完結!




お疲れ様です! 
いやぁ、エピローグが長すぎた!
多分、今作で一番長いと思います!

それでは次はYou Tubeの東映チャンネルのアギト配信に合わせて超全集も出したいと思います!

これもクソほど長くなりそう!

因みに超全集では泣く泣く切った話や裏設定もガンガン出します!・・・最後に告知もございますので楽しみにしてください。
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