鬼滅の刃~太陽の化身~   作:怪獣馬鹿

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那多蜘蛛山編です。
1話で終わります。
あと、先にしのぶファンの皆様には謝っておきます。
すみません。


蜘蛛の山~

明悟と3人は傷も完全に癒えて、次の任務に向かう準備をしていた。

 

「次の場所は北北東 北北東 那多蜘蛛山に4人で行け!」

 

烏の伝令に溜め息を吐く明悟。

 

「那多蜘蛛山か・・・」

 

「知ってるんですか?」

 

「少し前から鬼の棲みかとして噂が出てた山なんだ」

 

「それがどうかしたのかよ?」

 

「もう何名かの隊士は送られてる筈なのに、まだ任務をするなんてって思ってね」

 

明悟の言葉に3人は異なる反応をする。

炭治郎は決心を固めて、善逸はビビり、伊之助は興奮していた。

 

「急ごう。嫌な予感がする」

 

明悟の言葉に急いで準備をする3人は藤の家を出た。

藤の家の前で切り火をしてもらう。伊之助が何の事か分からずに怒ったり、老婆の言葉に疑問を持ち続けながらも4人は那多蜘蛛山に走りながら向かった。

 

 

 

 

 

 

●●●

日も沈み、完全に夜になってしまって那多蜘蛛山前に来た4人。

 

「待ってくれ!ちょっと待ってくれないか!?」

 

善逸の声に3人が振り向く。

彼は怯えまくって膝を抱えていた。

 

「怖いんだ!目的地が近づいてきてとても怖いんだ!」

 

「善逸君、ここまで来たんだから」

 

「何、そのちょっとした散歩みたいに言ってんだよ!状況が違うわ!」

 

明悟の諭すような言葉も効果がない。

それぞれがわぁわぁ言ってると、後ろから走ってくる音が聞こえる。

明悟、伊之助、炭治郎が振り返り、善逸は座りながら見る。

走ってきたのは鬼殺隊士だった。

隊士は日輪刀を持ちながら、倒れる。

 

「助けて・・・」

 

明悟が駆け寄ろうとした瞬間、隊士の体がまるで糸か何かで引っ張られるように宙に浮かび、山の中へ悲鳴を上げながら消えていった。

全員がこの怪奇的な状況にかすか震える。

約1名は悲鳴をあげている。

 

「俺が行く」

 

「俺が先に行く。腹が鳴るぜ!」

 

「腕だろ?」

 

「2人とも山に行くの?」

 

明悟の言葉に炭治郎と伊之助が明悟を見る。

 

「はい!!」

 

「当たり前だろうが!!」

 

決意充分で言う2人。

明悟は深呼吸して2人を見る。

 

「わかった。けど絶対に死ぬな!!」

 

「はい!!」

 

「おう!!」

 

明悟は善逸を見ると善逸は明悟に対して首を横に振る。

 

「善逸君は無理か・・・ならこの山から出た俺達以外の隊士の保護をして、それなら出来るだろ?」

 

善逸はビビりながらも、山に入らなくて良いと言う明悟の言葉に素直に従うことにした。

明悟、炭治郎、伊之助の3人は山に全力疾走で走っていく。

善逸はその後ろ姿を見る。

まぁ、結局邪心か清らかな恋心かの判断はしにくいが山に入ってしまうのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

●●●

3人が山に入るとそこはやたら目ったらに蜘蛛の糸だらけだった。

 

「なんだこれ?」

 

「蜘蛛の巣」

 

「しゃらくせぇ!」

 

伊之助が手を振って蜘蛛の巣を蹴散らす。

 

「炭治郎君、伊之助君、君達の呼吸の流派は?」

 

「水の呼吸です」

 

「獣の呼吸だ」

 

「獣の呼吸に居合い斬りはある?」

 

「居合いって何だよ?」

 

「刀を抜くと同時に斬る事だよ」

 

居合いをしらない伊之助に炭治郎が説明する。

 

「んなもん、俺はやらねぇ」

 

「なら、今すぐに刀を抜いといて、一瞬でも遅れたら死ぬよ」

 

明悟の言葉に炭治郎も伊之助も刀を抜く。

普段と変わらない言葉ではあるが、ただならぬ気配を感じたのか素直に抜いた。

 

「あっちにいる」

 

明悟はそう言って静かに静かに走る。炭治郎や伊之助も後を着いていく。すると背を低くして汗を流してる隊士を見つける。

明悟は決して慌てさせぬようにその隊士に近づく。隊士は近づいた明悟に気づいたのか少し怯えながら後ろを振り向いて3人を確認する。

 

「応援に来た、甲の津上明悟と癸の竈門炭治郎、嘴平伊之助です」

 

「甲・・・柱じゃないのか・・・柱じゃないと意味がない!」

 

柱じゃない事に慌てる隊士の目の前で明悟は猫だましをする。突然の事に隊士は怯えて口数が早くなってた口を止める。

 

「君の名前と階級と状況を教えてくれ。常に冷静な判断と状況整理をしないと死ぬぞ」

 

明悟の言葉に頭が少し冷やされたのか、隊士は深呼吸して向き合う。

 

「俺の階級は庚で村田って言います。烏から指令が入って10人で任務をする事になって山に入ったら、暫くして突然隊士同士の斬り合いになったんです。俺は・・・俺は・・・」

 

怯える村田に明悟や炭治郎、伊之助は冷静に状況を把握しようと神経を集中させる。

 

すると突然、横からのただならぬ気配を明悟は感じると日輪刀を抜いて横に振るう。

衝撃音が響き、何かが斬れる。

明悟がその何かを見ると、それは指だった。

 

「これは!?」

 

「久しぶりだな、アギト」

 

突然の声のした方に明悟、炭治郎、伊之助、村田は顔を向ける。そこには下弦の弐の轆轤がいた。

 

「下弦の弐・・・この山はお前の住み処か?」

 

「いや、今回もこの出会いは全くの偶然だ・・・だが、私達がお前達を見逃す理由はない」

 

轆轤の言葉に向き合ってた炭治郎と伊之助、村田は震える。前回対峙していた明悟は震えはしなかったが、冷や汗が出ていた。

 

「勝負!!」

 

伊之助が突っ込んでいく。

性格もあるが、震えたと言う事実を認められないようなそんな突っ込みだ。

 

「邪魔だ」

 

轆轤は血鬼術を使わずに裏拳を伊之助にぶつける。すると伊之助は吹き飛ばされて木にぶつかる。

 

「伊之助!!」

 

「炭治郎君!今は前だけ見ろ!!」

 

「血鬼術 指銃衝撃砲」

 

特大の弾丸が炭治郎目掛けて発射される。明悟は自分の日輪刀で炭治郎を守ろうとそれを斬るが完全には斬れず、しかも明悟の日輪刀は粉砕されて弾丸は炭治郎に当たる。

炭治郎も自分の日輪刀でガードしてても衝撃が強かったのか吹き飛ぶ。懐からかなりの数の短刀を溢しながら、明悟と村田は吹き飛ばされた炭治郎の元に行く。

 

「何だ?これは?」

 

轆轤が短刀を手に取る。暫く見た後、自分の腕に短刀を刺すと柄に轆轤の血が溜まっていった。

 

「中々面白い物だな」

 

短刀を見ながら笑う轆轤。

明悟が轆轤を見ながら、炭治郎に聞く。

 

「炭治郎君・・・あれは何?」

 

「禰豆子を人間に戻すために鬼の血を集めるように作られた短刀です」

 

「は?鬼を人間に!?お前何を言って・・・」

 

「村田君、その事は後で説明する!!前に集中しろ!」

 

轆轤を睨む明悟と戸惑いながらも刀を轆轤に向ける村田。炭治郎も立ち上がり、刀を構える。

 

「喰らえ」

 

轆轤は10本以上の短刀を投げる。

炭治郎と村田に目掛けて・・・超高速で飛んでくる短刀。しかも数が多くて全てを避ける事も落とす事も今の2人には出来ない。

明悟は2人の前に腕を出して短刀が彼らに当たらないようにする。その結果自分の腕に短刀が刺さり、かなりの血が吸われる。

 

「明悟さん!」

 

炭治郎が明悟に刺さった短刀を抜こうとするが、短刀は何故か分からないが糸で引っ張られたかのように轆轤の手に戻っていった。

 

「良いだろう。今すぐに出ていこう」

 

轆轤はそう言って森の中に消えていった。

炭治郎や村田は追いかける事はせずに明悟の腕を手当てする。

 

「2人ともありがとう」

 

両腕に包帯を巻いて、明悟は手を握ったり、開いたりする。

腕は痛むし血はまだ出るが大量に出てる分けでもなければのたうち回る痛みでもない。明悟は粉砕された日輪刀を見て変身するか考える。

 

明悟がすぐに変身しない理由は無駄に使うことは釘に刺されてるだけではなく、変身した時の効果が意外に使えるからだ。アギトは太陽と同質の光を放って変身する。鬼に対して確かな効果が焼け石に水程度であってもあるのだ。それを出来れば有効に使いたい為に今回はすぐに変身してないのだ。

「おい、お前!鬼を人間に戻すってどういう事だよ!」

 

村田が炭治郎に絡んだ(日輪刀は鞘に入れてる)

鬼を連れた隊士なんて違反通り越して異常としか言えないから当然だ。明悟とは違い、他の隊士は基本的に鬼を恨んでる隊士が多い。まぁ善逸や伊之助みたいな隊士もいるが、基本的には恨みを持ってる隊士だらけだ。寧ろ、今の炭治郎の周りが異常である。

 

「俺は、鬼になった妹を人間に戻す為に鬼殺隊に入ったんです!」

 

「お前はアホか!?そんなの認められる分けないだろ!隊律違反も違反だぞ!?」

 

ヒートアップしてくる2人の間に入る明悟。

 

「2人とも今はこの山の鬼をどうやって倒すかを考えるのが先決だよ。その話は後日に回して」

 

「でもそんなの認められないでしょ!?鬼は人を殺す怪物だ!」

 

信じられない村田。

 

「信じてください!禰豆子は人を襲っていませんし、食べてません!!」

 

「信用できるか!!」

 

「あー!!もう!!」

 

明悟は2人にイラついて炭治郎に後ろを向かせて箱の扉を開けた。夜なので日の心配は要らない。

禰豆子は微睡んだ目で村田を見ると、手を振った。

村田は急いで斬ろうと日輪刀に手を掛けるが、疲れからか中々抜けないでいた。村田は命の危険を感じてビビるが禰豆子は襲ってこずに一向に手を振ったままだった。

村田はその姿に唖然して手を振り返した。すると禰豆子はもう一度寝始めた。

明悟はとりあえず静かになったので箱の扉を閉めた。

 

「静かになって良かった。禰豆子ちゃん、ありがとう。とりあえず、村田君もこの山を出るまでは信じて良いんじゃないかな?」

 

明悟の言葉に村田は頭を抱えるが確かに襲ってこなかった事実と甲という先輩で上の階級の人間の言葉に出した答えは・・・

 

「分かりました。山を降りるまでは信じます。けど、絶対に柱やお館様が黙ってませんよ!!」

 

「大丈夫だよ。輝哉も認知はしてるし、俺も禰豆子ちゃんの件は報告してるから、知らないのは柱だけ」

 

「え?」

 

「なら、良いです」

 

村田はとりあえず輝哉が認知してる事実を信用して、黙った。そして炭治郎は禰豆子の存在を報告してた明悟に意外な目を向ける。

 

「明悟さん、報告って」

 

「俺が君と一緒に任務に着くことになったのも多分、禰豆子ちゃん関係だからね。多分ってのは俺も詳しい事を烏から言われてなかったから、んで禰豆子ちゃんと対面して1週間して手紙で聞いたら、炭治郎君の・・・まぁ禰豆子ちゃんの監視って言われたから、1ヶ月間、手紙で報告してたよ。まぁ禰豆子ちゃんが何の問題もなかったから途中から日記になっちゃったけど・・・ごめんね。炭治郎君に下手に言うといけない内容だったからね・・・失望した?」

 

炭治郎はその事に気落ちはしたが、明悟自身が禰豆子に対して何の恨みの感情も見せずにこの1ヶ月の間、優しく関係を深めてきてくれた事実を信用すると決めた。

寧ろ、監視もある意味当然っちゃ当然なのですんなり納得できた。

 

「いえ、明悟さんが悪い人では無いので、失望はしません!この1ヶ月間、明悟さんが禰豆子に優しくしてくれた事も感謝する事はあれ、恨みや失望する事はありません!」

 

「ありがとう。さて伊之助君と一緒にとりあえず山の中を進もう」

 

「「はい!!」」

 

3人は吹き飛ばされて少し目を回してた伊之助を起こして山の奥へと向かった。

 

 

 

 

●●●

明悟、炭治郎、伊之助、村田の4人は山の奥へと行ってると、気味の悪い虫の鳴き声のような独特な音が聞こえる。

 

「何の音だ?」

 

「まただ!またこの音が聞こえてきて気づいたら隊士同士が斬り合いになったんだ!!」

 

周りを警戒する4人。

森影からまるで死んでるように見える傷だらけの隊士達がぞろぞろと出てくる。

隊士達は斬りかかり、明悟達は避ける。

 

「ヒャッハー こいつら皆バカだぜ 隊員同士でやり合うのはご法度だって知らねぇんだ!」

 

「いや違う。動きが可笑しい。何かに操られてる」

 

「よし、ならぶった切ってやるぜ!」

 

「駄目だ!まだ生きてる人もいる!」

 

炭治郎の言葉に伊之助はイライラして、隊士をラリアットで倒す。明悟も徒手空拳で倒して隊士の刀を奪い、背中に刀を振る。すると隊士は倒れる。明悟が斬ったのは糸だ。恐ろしく頑丈で見えにくい糸だ。

 

「皆、糸で操られてる。糸を斬れ!」

 

明悟の言葉に伊之助が隊士達を操ってた糸を全て斬る。

 

「お前より先に気付いてた」

 

「これで一安心・・・・嘘だろ?」

 

倒れた隊士達が再び起き上がり、再び斬りに来る。

明悟達はそれを避ける。

 

「明悟さん!蜘蛛です。蜘蛛が操り糸を伝えています!」

 

明悟は炭治郎の言葉を聞き、下や自分の腕を見る。すると白い小さい蜘蛛が腕を這っていた。

明悟はベルトを出現させる。

 

「変身!!」

 

アギトに変身する明悟。

太陽と同質の光を放つので隊士達を操ってた糸を蜘蛛事消滅させる。

隊士達は再び倒れ込む。

アギトになった事で変身前よりもより感覚が鋭敏になり、明悟はそのまま炭治郎達と離れて奥に進む。残された炭治郎達は何も知らない村田が不思議がっていたが、状況が状況なのですぐに倒れた隊士達の対処に追われた。

 

明悟が奥に進んでいるとまた隊士達が糸で操られて斬りかかってきた。

 

「お願い!殺して!でないとまた殺しちゃう!!」

 

1人の女隊士が隊士の生首を持って明悟に叫んだ。アギトになって人間の姿とは変わった明悟にそう言う事はかなりの錯乱状態にある。明悟は斬りかかってくる刀を避けて冷静に分析した。

 

「私達、こんなに強くなかった!あああ!!」

 

無理に動かされて人体の限界に近い動きをされて骨と筋肉が壊れる音が聞こえる。

 

「頼む。殺してくれ」

 

「骨が内蔵に刺さって・・・腕を動かされると激痛で耐えられない・・・」

 

明悟は光を手に纏って糸を斬るがすぐに元通りになってしまい、また操られる。

明悟は両手を広げて動かなくなる。操られてる3人は明悟に斬りかかる。

するとベルトから光が溢れだして3人を光に包み込む。3人を操っていた糸は蜘蛛事完全に消えて3人は倒れ込む。

これは変身よりも更に光を放出する事に焦点を当てた業だ。どんなに速くてもどんなに厄介でもこの半径2メートルの光の中で鬼は生きられないし、血鬼術も持たない。しかし、これはかなりの体力を消耗して放たれる業。

 

「はぁはぁはぁはぁ・・・」

 

明悟は近くの木に持たれながら、息を整えてた。

 

「君達、大丈夫?」

 

「ありがとう・・・ございます」

 

3人は体が自由になったと同時にそれまでの激痛と精神的苦痛により、女性隊士以外の2人は意識を失ってた。

しかし、2人とも確かに弱々しくではあるが息をしていた。

 

「君・・・名前は?」

 

「尾崎です。尾崎真魚・・・貴方は一体誰?」

 

「俺は・・・」

 

明悟が自分の名前を言おうとした瞬間、突然横から何かに攻撃されて吹き飛ぶ。

 

フラフラでも立ち上がる明悟が自分を攻撃したものを見るとそれは首がない鬼だった。全身、糸で操られて手は刃になっていた。

首なしに対して構える明悟。

攻撃を避けようとするも体が自由に動かずに当たる。それでもクリーンヒットにならないのは流石のアギトの力である。

近くには真魚を含めた瀕死の隊士が3人いる。逃げることも出来ない。

かなりのピンチである。

 

「明悟さん!!」

 

すると、炭治郎と伊之助がやってくる。

 

「炭治郎君、伊之助君、向こうの隊士達の処置は!?」

 

「村田さんがやってくれてます!!」

 

「よっしゃぁぁぁぁ!!!ってあいつ首がねぇぞ!どうする!ねぇもんは斬れねぇぞ!!」

 

慌てる伊之助。明悟は倒れてる隊士の2人を担ぐ。

 

「2人とも申し訳ないけど、俺は彼らを連れて離脱させて貰うよ。これ以上は足手まといにしかならないからね」

 

「はい!」

 

「おう!とっとと行け!!」

 

明悟はそのまま、担いで山を降りる。

唯一倒れてなかった真魚も一緒に降りる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

山を降りる2人。

真魚は肉体的にも精神的にもボロボロ。明悟に関しては疲労困憊の状況で2人抱えてる。

無駄な口を聞く体力も無く、降りていく。

途中で何か雷が落ちたような轟音が炭治郎達と別れてすぐ聞こえたが、2人とも気にする事はなかった。

 

するとさっき別れた村田が見えてくる。1人だけだったがいた。

 

「良かった。助かった」

 

「そう言えば、名前を聞いてたね?・・・俺の名前は」

 

「あら、随分と友好的な鬼なんですね?」

 

何やらかなり胡散臭い言葉が聞こえてきて、明悟は声のした方を見る。

そこには蝶の髪飾りをした鬼殺隊最強戦力の9人の1人の胡蝶しのぶがいた。

 

「む、蟲柱様!」

 

「うわぁ~、来るの早いよ」

 

明悟は基本的に無我の境地に近い状況に変身するとなるアギトであるのにしのぶを見た瞬間にあからさまに嫌な顔をした。まぁ顔は見えていない訳ではあるが・・・

しのぶは日輪刀を抜いて明悟を指す。

明悟は一先ず、抱えてる隊士を降ろした。

 

「さて、貴方は何者ですか?」

 

「そこ聞く?聞くなら、刀を下ろしてくださいよ」

 

「鬼に対して刀を向けるのは当然じゃないですか、仲良くしましょう」

 

「仲良くしようとしてる人の行動には見えないよ」

 

「残念です」

 

無理もない。時代に明らかにあっていないハイカラでキテレツな見た目や上にある角、どうみても普通の人間ではない。

 

「見た目で判断しないでよ。“おばちゃん“」

 

「“おばちゃん“?」

 

明悟の失言にしのぶは怒りマークを真魚は恐怖の顔を明悟に向けていた。

 

「いやだって、異様に老けてるじゃん。40代のおばさんにしか見えないよ、おばちゃん」

 

「・・・私はまだ18です」

 

「そうなの!?俺より年下なの!?ごめんね。全くわからなかった。いやぁ、人って見た目じゃないんだねやっぱり・・・美容に良い温泉でも教えようか?」

 

失言を繰り返しまくる明悟。

アギトの力で分かるんじゃ?と思う人間もいるかも知れないが、人の年齢までは分からない。ましてや基本的にあったことがない人間の事など分からない。

んで、悪意もなくほぼ善意で言ってる明悟に“キレないまだ花の10代の女性はいない“。

 

「んふふふ、どうやら仲良くは“絶対に“無理なようですね」

 

「何で怒ってるの?」

 

「そりゃ怒るよ!!」

 

頭がはてな状態の明悟にツッコミを入れる真魚。

キレてるしのぶを止められる人間はいなかった。

その後は想像通りである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

その後、約10分以上に渡る死闘を繰り広げる羽目になった明悟としのぶ。

しのぶの超高速の突きをフレイムフォームの超感覚でヘロヘロの状態でありながら、ギリギリ避けまくっていた。

しかし、いくらアギトの力とは言え、ヘロヘロの状態。やがて力尽きて仰向けに倒れてしまう。しのぶは躊躇なく明悟の上に乗り、顔面に日輪刀を刺そうとするが明悟は日輪刀を刺さる寸前で止める。

一進一退の攻防を続ける2人。

それを止めたのは烏だった。

 

「伝令、伝令!竈門炭治郎、竈門禰豆子、津上明悟の3名を拘束して至急本部に連れて帰るべし!!」

 

鎹烏からの伝令が山に響く。

烏が炭治郎の外見を言うと明悟の事を言った。

 

「津上明悟!黄褐色の南蛮のコート。黒と金色の異形に変身する!」

 

「黒と金色の異形・・・」

 

「あ、俺の名前は津上明悟」

 

しのぶはとりあえず退いた。

明悟は立ち上がり、変身を解く。

何はともあれ、こうして蜘蛛の山での一夜が終わった。




次は柱会議です。
その前にしのぶファンの皆様、申し訳ありませんでした!!
基本的に僕の中で明悟はこんなキャラなので許して下さい。

次回は柱会議ですがどうしようかな?
柱と戦闘ルートを取るか、天然に煽りまくって嫌われるルートを取るか・・・迷う。

仮面ライダーと名乗らせるか名乗らせないか

  • 名乗らせる→ディケイド登場
  • 名乗らせない→このまま
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