ありふれないエアレイダーで世界最強   作:ALEX4

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思いつきで書いた、特に後悔はしていない。


第一話

学校ではいつもの光景が繰り広げられていた。

遅刻ギリギリで南雲ハジメが登校し、クラスの小悪党組がそれを揶揄う。

「南雲くん、おはよう!今日もギリギリだね。もっと早く来ようよ」

そんな南雲ハジメに好意を抱いている白崎香織が声をかける日常。

その教室で机に突っ伏して眠る男・・・須藤武一(すどうたけかず)が一人いた。

身長は平均的だが自主トレーニングを自宅で行い細いが意外と筋肉の付いているいわゆる細マッチョの分類である。

「須藤君が少し早く来てHR前に寝ているのはいつもの事だけど、なんかうなされてない・・・?」

香織の親友の八重樫雫が普段とは少し違う様子に気付いた。

まるで悪い夢を見ているかのように汗を掻いている。

 

 

 

 

 

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

「攻撃は苛烈!攻撃は苛烈!」

「救援部隊はまだか!?」

「糸が!糸が巻き付いて!誰か助けてくれーっ!」

「さ、酸だー!!」

「い、嫌だ!喰われっ!ぎゃあああぁぁっ!!」

遠くから聞こえる友軍や逃げ惑う一般市民の悲鳴や怒号に近い叫び声。

巨大な蜘蛛や蟻、武装した二足歩行の巨大なカエルの攻撃と言う悪夢。

建物に身を隠し、空爆を要請していると肩を誰かに揺すられた。

「!?」

近距離護身用のサプレスガンを思わず構えるがそこには誰もいない。

敵の砲撃で崩れたビルがあるだけだ。

再び身体が揺れる。

理解不能な状況に思わず戸惑う。

「・・・ん・・・・・・くん・・・」

無線機から聞き慣れないノイズが聞こえる。

「本部か!?ノイズが酷くて聞き取れない!」

「須藤君!」

唐突にノイズが鮮明になる。

それと同時に。

「はっ!?」

ガバッと顔を上げた。

「須藤君大丈夫?大分うなされていたけど?」

クラスメイトの八重樫雫が少し心配しながら話しかけてくる。

「あ、あぁ・・・」

目が覚めると同時に先程まで見ていた夢の内容は瞬く間に霧散してゆく。

数秒でどんな夢を見ていたのか思い出せなくなる。

「うわ・・・凄い汗だな・・・」

時計を見れば僅かな時間しか過ぎておらず、少しの間のうたた寝でこの大量の寝汗を掻いていた事になる。

「それにしても、今日は眠そうね」

「うーん・・・何故か昨日は寝付けなくて」

他愛のない話をしているとHRが近付いてきた。

授業をスケジュール通りにこなし、そして須藤の楽しみの昼飯前の授業になる。

社会の教師の畑山愛子が教室に入って来たのだ。

間髪入れず

「愛子ちゃん先生好きです結婚を前提に付き合ってください!」

と須藤が告白をし

「はいはい、須藤君はいつも通り出席ですねー」

と、愛子は慣れた様に受け流す。

 

楽しい時間はあっと今に過ぎるとはよく言ったもので、苦行だったそれ以前の授業はめちゃくちゃ長く感じたのに社会の授業はあっという間に過ぎていった。

「ああ・・・今日の楽しみが終わっちまった・・・。今愛子ちゃんは他の生徒と楽しそうに会話してるし邪魔なんて無粋だ。それに明日は愛子ちゃんの授業ないし、学校休もうかな・・・」

「いや、来なさいよ」

絶望感たっぷりのオーラを身に纏う様な感じの武一に雫がツッコミを入れる。

「それより、もうお昼よ」

「ああ、そうだったな・・・ん?」

ふと見れば友人の一人である南雲ハジメが白崎香織に昼食に誘われ、それに何故か・・・・。

「って、アイツ誰だっけ?」

「え・・・?天之河君でしょ?朝もそうだったけど、疲れてるんじゃない?」

「ああ、そうかもな。帰りに栄養ドリンクカクテルしてでドーピングするか」

頭を働かせつつ、立ち上がるが少しふらつく。。

その天之河がそのハジメに絡んでいたが香織に軽くあしらわれていた。

 

「え?」

「なに?」

「きゃあ!?」

床にひかる奇妙な模様が広がったと思うと教室のあちこちから戸惑いの声が上がると同時に視界が真っ白に染まる。

教室から避難する様指示する愛子の声が聞こえるとほぼ同時だった。

時間にして僅か一瞬の出来事だっただろう。

 

 

 

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「おおおおおっ!!」

「撃て撃て撃て撃てっ!」

「敵には当てろ!民間人には当てるなよ!!」

周囲には複数の兵士がいて一斉にアサルトライフルを構えて撃っていた。

その戦闘相手は巨大な蟻だった。

「ぎゃあああぁっ!!」

運悪く巨大蟻の放った酸の直撃を受けた逃げ惑う群衆の一人の身体がドロドロに溶けて行く。

地獄のような光景。

その光景はすぐに別の光景に変わった。

周囲の兵士がアサルトライフルやバズーカを撃っている。

それだけではなく、戦車が轟音を立てて戦車砲を発砲している。

戦車砲の直撃で吹き飛ぶのは巨大な蜘蛛。

だがその後方からは数え切れない量の巨大蜘蛛が近く。

『こちら戦略情報部。先に遭遇した黒い怪物をα(アルファ)、糸を出す怪物をβ(ベータ)と命名します。β型は俊敏ではありませんが、酸を含んだ糸を出すため非常に危険です』

「おい見ろ!大型円盤だ!」

「怪物を投下しているぞ!!」

夢の中の自分の身体が勝手に動き、巨大蜘蛛の群に向かって何かを思い切り投げ付ける。

『エピメテウス浮上完了!発射体制に入ります!ミサイル発射!』

少しの間をおき飛来したミサイルが巨大蜘蛛の群れを吹き飛ばす。

『今の要請は民間人からだと!?馬鹿者!』

景色が変わり、どこかの街中にいた。

しかし周囲にいるのは同じ兵士達で小型ミサイルを発射する車輌が何台も並んでいる。

「来たぞ!」

誰かが叫ぶと同時に一斉に小型ミサイルが放たれる。

その先には巨大な蜂の群れ。

その巨大蜂は鋭い針を飛ばして来た。

他の場所からもミサイルが発射され巨大蜂の大群の一部が吹き飛んだ。

その戦闘と巨大蜂の舞う大空の中、コンテナを吊り下げた輸送機が上空に飛来する。

『こちら輸送機ノーブル!新しいビーグルを持って来た!』

『コンテナ投下!ビーグルに搭乗せよ!』

コンテナが内側から開き、その中にあったミサイル戦闘車に駆け込むとエンジンを始動しアクセルを踏む。

地上に落下した巨大蜂の死骸を避けつつ誘導ミサイルを発射する。

巨大蜂が攻撃したこちらに気付き、距離を取るため急ターンしてアクセルを踏み込む。

巨大蜂の死骸が少なくなり、代わりに針に貫かれ絶命した兵士達の亡骸が多くなって来る。

敵味方識別マーカーで生存していた友軍と合流すると同時に迫って来ていた巨大蜂の群れを押し返す。

次の光景では自分の体は山頂の様な高地にいた。

手に持った装置を構えていた。

その装置から放たれる光の先にあるのは地上に直立して聳える巨大な蜂の巣。

装置に表示されたゲージの色が変わる。

その直後。

『スプライトフォールデストロイモード、ファイア!』

無線音声と共に天空から幾つもの光の柱が降り注ぐ。

巣にダメージは元より、運悪く光が降る場所に飛んでいた巨大蜂が黒焦げになって地上に落ちる。

『この衛星を作ったのは私、つまり私が神!』

MADな衛星開発者の声が無線機から聞こえる。

直撃を受けた巣は表面が少し削れる程度だがその削れた場所に地上のレンジャーやフェンサーの砲撃やウィングダイバーの荷電粒子兵器の攻撃が集中し傷口を広げ遂に一部が崩れ落ちる。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

 

 

 

「・・・・ん?」

目が覚め、少しぼんやりとしながら辺りを見回した。

「・・・・愛子ちゃん先生・・・?」

「須藤君!目が覚めたんですね!良かった!」

目尻に涙を溜めて愛子が抱きつく様に駆け寄って来た。

「ここは・・・?」

辺りを見回す。

夜なのか部屋は少し暗く、サイドテーブルや壁に何かの光源があるのか薄明るい程度だ。

自分の寝ているベッドは上質な素材なのか肌触りがいい。

「え?何処ここ?」

「戸惑うのは分かります。順を追って説明しますね」

「ま、まさか・・・ここはラブホ!?」

「はへ?」

「いやぁ、愛子ちゃんって意外と大胆なんだなぁ。でも、据え膳食わぬは男の恥!さぁ、まずは熱いキスから!」

「ら、ラブホテルなんかじゃありませーん!」

バッチーン!

乾いた音が響いた。

「痛い・・・」

「は、はわわわわ・・・。す、すみません・・・」

少し落ち着いた。

「ええと・・・それじゃあ説明しますね・・・」

 

 

 

 

時は遡り、視界が光に包まれた直後。

教室にいた全員が全く違う場所にいた。

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎いたしますぞ。私は聖教教会にて教皇の・・・」

「先生!須藤君の意識がありません!!」

見ず知らずのジジィの声を雫が遮った。

一同が動揺する中、愛子は須藤の元に駆け寄る。

「須藤君!須藤君!?」

ハジメが須藤の身体を揺さぶるが反応は無い。

「南雲君、無闇に動かしちゃダメです!頭を打っているかも!」

「え?は、はい!」

「誰か救急車を!」

「だ、駄目です!圏外で繋がりません!」

「俺のもだ!」

「嘘!?私のも圏外!?」

パニックに陥る生徒達。

周囲にいた奇妙は服装の一同が宥めるように声をかけ、先ほど遮られたジジィが再度自己紹介を行った。

 

 

 

 

 

 




主人公の名前の別の読み方、分かりやす過ぎましたかね?
須藤武一
須藤武・ストーム
一・ワン
というこじ付けでストームワンです。
区切りが変ですけど。

また思いついたら投稿します。
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