ありふれないエアレイダーで世界最強   作:ALEX4

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多少設定間違えてても許してごめん。


第二話

「と、言うわけでして・・・」

「えーと、今日ってエイプリルフールでしたっけ?」

「信じられない気持ちは分かります。私も今でも信じられません・・・」

「・・・・異世界召喚かぁ・・・」

「それで、明日から訓練を開始すると言うんです。私は教師としてだけではなく、一人の〝大人〟として生徒のみんなを危険な場所に生かせるわけには行けないんです!」

ふんすっ!と言うかんじに意気込む愛子。

「・・・・いっそ、ここで愛子ちゃんと暮らしたいなぁ・・・」

ボソッと呟く。

「え?今何か言いました?」

「いえ、独り言です。ってか、天之河の奴、戦争がどれだけ悲惨か知ってるのか・・・?相手が圧倒的な戦力を持っていたらプライマーみたいに・・・・え?」

自分は今、何を口にしたのか?

いや、そもそも、何故夢の内容をはっきり覚えている?

プライマー、テレポーションシップ、テレポーションアンカー、侵略性外来生物αにβに飛行型、それらの超巨大版にアーケルス、エルギヌス、巨大なカエル型二足歩行生物に巨大なグレイ型エイリアン・・・。

夢の中で戦っていた敵の名前を覚えている。

それにこの夢は何度も見ている。

夢?

本当に夢なのだろうか?

生々しすぎる。

まるで本当にあった事を思い出しているような感覚・・・。

「須藤君?」

愛子の声が武一の思考を中断させる。

「え?ああ、ちょっと考え事を・・・」

「無理しないで下さいね?半日近く意識がなかったんですから・・・」

「そう・・・ですね。今日はもう、寝ます」

愛子と別れの挨拶をし、武一は一人静寂に包まれ自身の呼吸音と身体を動かした時に出る音以外無い部屋で夢の内容を再び考える。

先ほどの夢はなんだったのか。

夢の中ではまるでそこにいたかのような感覚だった。

味方や逃げ惑う群衆の怒号に悲鳴。

今までは起きたらすぐに忘れてしまっていたが・・・・。

 

 

 

 

朝。

目が覚めて伸びをする。

幸か不幸か、あの夢は見なかった。

だが昏倒していた間に見ていた夢の内容は強烈過ぎてはっきりと覚えている。

考え込んでいると朝食の準備ができたと告げられ、食堂に向かう。

「あ、須藤君。昨日は大丈夫だった?」

ハジメが声を掛けてきた。

「ん?ああ、今はもう大丈夫だ。ところで、倒れた奴は俺以外にもいるのか?」

「え?いや、須藤君だけだったよ」

「そうか・・・」

ハジメと話しながら腹を満たしていると・・・。

「須藤、君は普段から体調管理をキチンとしているのかい?」

いけ好かない声が聞こえた。

「天之河か。珍しいな、お前が俺に話しかけるなんて」

基本的に接点の少ない天之河とは必要最小限の会話しかした記憶がない。

「イシュタルさんも心配してくれていたぞ、どれだけ経っても目を覚まさなかったんだからな」

「へいへい、すみませんねぇ・・・・てかイシュタルって誰だよ・・・?」

最後の方は本当に小声で天之河には聞こえていなかった様だ。

「今日から訓練なんだ、君も南雲もちゃんと身体を鍛えるんだぞ」

「なんで?」

「なんでって・・・この世界を救うからに決まってるだろ!」

「誰が同意した?」

「あぁ、そうか。須藤は意識を失っていたから聞いていなかったのも仕方がないか。じゃあ、説明してやる」

その後、天之河の有難いトータス救済戦争参加のプレゼンが始まった。

「と、言うわけでこの世界の人々は困っている。困っている人を助けるのは人として当たり前のことだ」

「へぇ・・・。つまり、天之河は俺達を誘拐したこの世界の為に強制じゃなく自発的に殺すか殺されるかの世界に飛び込むわけか・・・。いやぁ、天之河の戦争参加宣言でこの中から何人生きて帰れるかなぁ?生きて帰れても五体満足なのが何人いるかなぁ?」

「そんな大袈裟な・・・」

「大袈裟?戦争ってのは殺し合いだぞ。この場合は種と種の絶滅を賭けた戦いだから相手も本気も本気だろうしな。聞き齧った程度だが、この世界には魔法が当たり前に存在するんだろ?爆発する爆弾の様な魔法とかもな。そんなのを至近距離で受けたら腕が吹き飛んだり腹が破れて内臓飛び出たり、そりゃあ映画だったらR-18G指定のグロい死体の出来上がりだろうな・・・。くっ・・・?」

ズキンッと頭が一瞬痛んだ。

その一瞬に別の光景が見えた。

侵略性外来生物α赤色種によって食い散らかされた人々や仲間の酷い死体が・・・。

「須藤君、大丈夫?昨日の今日なんだから興奮しないで座った方がいいよ・・・」

無意識に頭に手をやったのを心配したハジメが声を掛けてくる。

「あ、あぁ・・・そうする・・・・」

戸惑いながら椅子に腰掛ける。

「みんな、食事中にすまなかった」

近くにいて俺の言葉が聞こえて自分が死体になっている光景を想像したのか数名が青褪めて食事の手を止めているクラスメイトに謝罪する。

「とにかく、周りの迷惑になるから今はこの話は終わりだ」

そう一方的に天之河に言い放ち食事を再開する。

天之河がその後も何か言い続けてきたがスルーする。

なにしろ、今はあの変な夢のことを考えたい。

眠っている間のことならただの夢だ。

しかしつい先程、一瞬だったが起きている時にあの夢と関連する光景が見えた。

いや、そもそもこれは本当に夢なのだろうか。

あの絶望的な戦争の光景。

しかし、どこか懐かしさをも感じた。

まるで、かつて自分がそれを経験していたかの様に・・・。

 

 

 

 

ステータスプレート。

どの様な仕組みか理解できないが血液を垂らすだけで能力などが数値化されて見える物らしい。

それを表示する際の言葉も〝ステータスオープン〟とか。

「まるでゲームだな・・・」

視界の端では勇者としての高いステータス数値を讃えられて照れている天之河の姿があった。

「どれどれ・・・ステータスオープン」

興味半分で自身のステータスを表示される。

 

 

 

 

 

須藤武一 17歳 男 レベル:1

 

天職:エアレイダー(ストーム1)

 

筋力:20

 

体力:30

 

耐性:15

 

敏捷:25

 

魔力:0

 

魔耐:0

 

アーマー:0

 

 

技能:EDF支援要請(功績不要)・言語理解

 

 

 

「なんだこれ?」

2、3度目を擦るが変化はない。

その様子に気付いたメルドと言う名の訓練教官の役になった騎士団長が近付いてきて俺のステータスを覗き込む。

うん、日本だったら個人情報保護法に引っかかりそうな道具だこれ、とどうでもいいことが思い浮かんだ。

メルドはステータスプレートを指で突いてみたり光にかざしてみたり立てて右斜め四十五度で衝撃を加えてみるが変化はない。

「天職がエアレイダー・・・?しかも括弧内に別のストーム1とか言うのがあるな。・・・・基本能力値にアーマーと言うのが追加されている・・・?技能も・・・見た事がないな・・・。EDF支援要請・・・?なにかしらの支援を必要とする技能か・・・?」

腕を組んで考え込むメルドだったが答えは出なかった。

取り敢えずと剣を渡され、剣の訓練をすることになった。

 

 

 

そして国の宝物庫からのアーティファクト大放出。

勇者(笑)の天之河はまるでRPGに出てくる様なカラーリングの鎧や剣を与えられた。

ほぼ全員がアーティファクトを選び終えた。

しかし武一は未だ決まっていない。

なにしろ天職が意味不明の職業なのだ、アーティファクト選びのサポートをする宮廷魔術師達も戸惑っていた。

「この箱はなんですか?」

そんな中、宝物庫のアーティファクトを眺めていた武一が隅で埃をかぶっている薄汚れた木箱を見付けた。

それを見た宝物庫の管理者は戸惑った。

仮にも王宮の宝物庫、掃除は万全のはずなのに何故埃をかぶったこんな汚い木箱が?と。

木箱はしっかりと釘で蓋を固定され、しかしメルドは管理者に断って道具で蓋をこじ開ける。

箱の中には頭部にかぶる様なフルフェイスヘルメットの様なものと背中に背負う何かが入った背嚢の様なもの、そして上下セットの服の様なものがあった。

背嚢は口が硬く縛られており、中にゴツゴツした何かが入っている。

包んでいる布の様なものも金属の様に頑丈でなぜか破いたり切り裂く事ができない。

武一はそれに何故か惹かれ、それを選んだ。

宝物庫の管理者からすれば自分の見知らぬ気味悪いものが始末でき、宮廷魔術師にとっては天職が意味不明の者へのアーティファクト選びが終わる、まさに一石二鳥。

訓練へ向かう一行を見送った宝物庫の管理者は部下に命じて薄汚い木箱を処分する様命じた。

木箱は解体され、炊事場で薪に使われる。

薪をくべる飯炊の人物は木箱の残骸を手に取る。

その残骸にはよく見ないと分からないが掠れた文字が書かれていた。

しかしその文字を理解出来ない飯炊はそのままそれを火にくべ、調理に移った。

この飯炊が文字を理解出来なかったのは当然である。

それは異世界の文字であり、この世界の住民にとって読む事は出来ないのだから。

 

 

 

 

その燃えてゆく木箱の残骸にはこう書かれていた。

〝EARTH DEFENSE FORCE 極東支部 空爆誘導兵制式装備〟と。

ちなみに武一が何故この文字に気付かなかったのかは単純であり、単に宝物庫の光源の位置が悪かったのと光量が少なかったためである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんでトータスにEDFエアレイダー装備があるのか?
それは地球の神様からの粋な贈り物です。
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